インフィニット・ストラトス ~無声多重の操縦者~ 作:バアル・ペオル
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拙い文章ですがよろしくお願いします。
第3アリーナ管制室
「あの馬鹿者…無茶な使い方をしおって。」
巨大なモニターに映る映像を見ていた黒いスーツを来た女性と緑の短髪で眼鏡をかけた女性、織斑千冬と山田摩耶の二人がモニターに映されている蟲神とオルコットの試合を眺めていた。
「あの、織斑先生?蟲神君はいったい何を?あの加速速度は異常です。」
眼鏡をかけた女性、山田摩耶は映像に映し出された蟲神の加速に疑問を持っていた。
『
IS運用における加速機動技術のひとつで、ISの後部スラスターからエネルギーを放出、その内部に一度取り込み、圧縮して放出する。
その際に得られる慣性エネルギーを利用して爆発的に加速する、簡単に言えば『溜めダッシュ』である。
山田先生はあの加速が、その瞬時加速によるものであるのは気づいたが、どうしても解らなかったのはそのエネルギーをためる時間が短すぎる。
「おそらくだが、蟲神は6基あるスラスターのうち4基をエネルギー放出に専念させ、残りの2基で取り込む…そうすることによって取り込む量と速度を大幅に上げたのだろう」
瞬時加速の特徴はエネルギーを使用すればするほど、その加速力を上昇させる。
それぞれを並列に使って加速するよりも、1ヶ所に集中してエネルギーを取り込ませてためれば、エネルギーの充填速度が跳ね上がり、短時間で超加速することが可能となったのだ。
しかし過剰にエネルギーを取り込み圧縮して使ったのか、モニターに映る蟲神の腰部スラスターは、明らかに損傷しているように見えた。
「大丈夫なのでしょうか?」
「分からん……いざと言う時は即時中止させられるように」
「分かりました」
二人は生徒達の様子を心配に思いながらも、モニターで様子を見ることにした。
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第3アリーナ
うっぷ……どうもニスロクです、どうしようやっぱりチャージし過ぎたかな?
空気抵抗とか圧力とかクッソ辛い、けどセシリアにワンパンかませましたわ!はっはー!ざまぁみさらせ!
なんて考えてる暇も無い、一撃打ち込んだとはいえ衝撃で再び距離が開いてしまったからな、また距離詰めないとキッツいわぁ。
一撃打ち込んだ事で怯んだであろうセシリアとの距離を詰めようとスラスター翼(カスタムウイング)と背中のスラスターを噴かし急ぎ距離を詰める。
クッソ、腰部スラスターが逝きかけてる…この試合中は使えねぇな…雪華さんに怒られるぅ!?
のほほんさん達にも整備手伝って貰ったのに~申し訳立たねぇ。
ただやっぱりムカつくから一発叩き込む為にも無茶な加速をしたかいはあったってもんだね!
なんてまたしても油断していたのだろう、『こっから巻き返せる』『余裕余裕もう一発叩き込んだる』なんて。
「こんな所で……終わるわけがありませんわ!」
途端にセシリアは体制を建て直し、ガチャン!と腰の左右からミサイルの様な物を向けてきた、つうかあれミサイルだ……ミサイル!?
俺は急いで急速旋回して、再び逃げの体制に入るがもう遅い、射出されたミサイルはホーミング性能あるんじゃ……あっあれミサイルビットだ普通に追いかけてきてるわ。
瞬時加速を使いたくてもそんな暇がない、練習してるけどまだ練度低すぎて、ゲーム風に言うとクールタイムがある感じ。(スラスターを個別に使って連続使用ならなんとかできる)
ぎゅんぎゅんとスラスター翼と背中のスラスターで必死に逃げるが、ミサイルとの距離は広がるどころか縮まるばかり。
ヤバいヤバいマジでヤバい!油断した、ビットが4基しか飛んでないから4基しかないと思ってたけど、まだ2基あるんかい!しかもミサイルビッ…「つんつん」……ん?
俺はハイパーセンサーで後部を確認するとそこには。
ミサイル「ヤッホー」
あっ……オワタ/(^o^)\
ドカーーーーン!!
視界は黒煙に包まれ、頭を揺らすような爆音と衝撃が俺を襲う、少し目が回り思考が定まる暇もなく何かに激突衝撃と音がし、今度は白い土煙が視界を覆った。
うっぷ……何が………あぁ…ミサイルで墜とされたのか。
立ち上がり再び向かおうと思えど気力がわかない、墜ちてばかり、這ってばかり、ようやくいけると思えばまた離される。
目の前のエネルギー残量を見れば1/3を切っており腰部スラスターも先程の衝撃で機能が停止しているようだった。
これは…勝ち目はあるのだろうか?
機動力は落ち、エネルギー残量も心もとなく、相手との距離は再び開いてしまった、これでは……(なぁ?)
諦めかけた、いや…諦めようとした時と嘲笑う様な声が聞こえた。
(なぁ?諦めちまうのか?高々その程度で?)
だってしょうがねぇだろ?勝ち筋はほとんど無い、上手く行きかけても離される、そんなの諦め……(だったらさ)……
左腕が震え自分の意思とは無関係に拡張領域から、百足の仮面が現れ被せようしてくる。
(だったらさ…どうせ諦めるならさ…俺に遊ばせてくれよ?)
仮面を被った途端肩を掴まれ後ろに引きずられる感覚と共に視界を真っ黒に染まった。
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セシリア視点
あの男、ニスロクが墜落した事により巨大な土煙が上がってしまって何も見えない地上を見下ろし、大型のレーザーライフル銃『スターライトmkⅢ』を構え警戒していた。
(先程は油断していましたわ、まさかあんな無茶な方法で突っ込んで来るなんて……)
しかしもう油断はしない、あの男の戦いかたを見る限り瞬時加速からの近接戦しか出来ないもよう、ならばなるべく距離を置き『ブルー・ティアーズ』のオールレンジで削って行くだけ。
(さて?どう来る……「……か………!」…声?)
アリーナの観客席からではない、皆一様にあの男の墜落した場所を心配そうに見ていて、誰も喋ってはいなかった。
(いえ、そんな事に気をとられてはまた不意打ちを受けてしまいます、気を引き締めなけれは「かかかかかかかか!」何ですの!?)
今度こそ声の方向が解った、土煙の中あの男の墜落した位置!
瞬間爆音と共に土煙は晴れ、男は姿を表した。
それまで獣の様な腕に、右手には黒い槍が握られ、百足の頭の様な仮面を被っていた。
「カカカカカカカカカ!ひっさびさの『センティ』君登場!さぁさぁさぁさぁ!暴れまわって、遊び散らして、食いつくしてやんよ!カカカカカカカカカ!」
何とか捩じ込めた『センティ』君
何でセンティ?百足だからですよぉ!
因みに多重人格達は主人公(ニスロク)のメンタルが弱くなると遊ばせろ!と勝手に交代を余儀なくされます。