インフィニット・ストラトス ~無声多重の操縦者~   作:バアル・ペオル

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狂喜でハイテンションキャラって好こない?


え?好きじゃない?(絶望)


カカカカカカカカカ!

 「カカカ!さぁ遊ぼうぜ!セシリア・オルコット!久しぶりに出てこれて!ウズウズウズウズして仕方ないんだ!カッカカカカ!」

 

 そう狂気じみたテンションで私を指差しカカカと笑う男…本当に先程戦っていた男なのでしょうか?雰囲気どころかそもそも何故喋っているのでしょう?あの男は失声症であったはず。

 

 

 「なぁなぁなぁ!?考えてないで遊ぼうぜ!カカって来ないのか?なら俺から仕掛けて良いか!?良いよな!?よっしゃそんじゃあ!センティ君行っくぜぇ!?」

 

ふわりと浮くと同時に男のISから駆動音が聞こえて来る、これは先程から何度も聞いている、瞬時加速(イグニッション・ブースト)の前兆……。

 

 「させません!」

 

 男が瞬時加速を使う前に止めなくては!私はスターライトmkⅢで迅速にしかし正確にレーザーを射ち放つ。

 

 「おっそーい!カカカカ!」

 

 しかし男は左腕でレーザーを払い退けた、くっ…あの腕も中々邪魔ですわね。

 

 

 「カカカカ!やめられない、止まらない!加速ってすっげぇ楽しいの!楽しいの!ビュン!って視界が変わるの楽しいの!だから止めるな、だから邪魔すんな!それに……お前に近づかなきゃ遊べねぇだろぉ?」

 

 ドン!と言う爆音と共に既に目の前に接近してきましたわ!?

 

 「くっ!?い、インターセプター!」

 私は拡張領域から急ぎ近接装備のショートブレードを取り出し、突き出される槍を切り払おうと応戦しますが、槍についた無数の鋭利な突起が迫って来ました。

 

 「お?白兵戦?白兵戦してくれるの?カカカァ!良いね!良ぃいね!やっぱり楽しいよね!白兵戦!切り結びお互いの力と力で競い会う!ハチャメチャ楽しいよね!」

 

 「私は…白兵戦よりも銃撃戦の方が好みですわ!」

 

 つばぜり合い?で押しては返されを繰り返しお互いの力が拮抗する中男は『ニィ』っと笑うと柄ついたトリガーを引き、すると笠状の鍔からスラスターが4基……何で槍からスラスターが出て来ますの!?

 

 「It's show time!カカカカカァ!」

 

 

 槍のスラスターが起動すれば当たり前の事ですが、私が押しきれる訳もなく。

 

 「セシリア嬢!墜落してみない!?意外と楽しいぜ?」

 

 「ふざけんなですわ!」

 

 

 この男正気ですの!?いえ、目が逝ってますわね、これで正気なら世の中大変ですわ。

 

 「shooting star!YayYay!」

 

 「喋り方もう少し固定しませんの!?」

 

 なんて話してたら本当に地面近づいてきましたわ!?

 

 「そんじゃあ…瞬時加速と共にぃ!墜落!墜落ぅ!カッカカカカカァ!」

 

 「そんなに墜落がお好きなら……お一人でしていなさい!」

 

 墜落から逃れるために、つばぜり合いをしているインターセプターで槍の軌道を左に逸らすことで、この状況から抜けだ……ガシッ!…あっ……(察し)

 

 

 「いやいやいやぁ、セシリア嬢から見て左に逸らしたら、こうやって掴めちゃうじゃないですかぁ、それじゃあレッツ墜落ぅ!カッカカカァ!」

 

回る視界、瞬時加速による空気抵抗と圧力を受けて、考える暇もなく私は地面に叩きつけられる事となったのでした。

 

 

セシリアsideout

 

 

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センティside

 

 カッカカカァ!どうも!どうも!はじめまして!センティピードの『センティ』君だぜ!?よろしくなぁ?

 今かい?今かい?ついぞついぞ!セシリア嬢と墜落して地面に叩きつけてやったぜ!カカカカカァ!

 

 

 「カァカカカカカカ!た~のしぃ~!そうだろ!?そうだろ!?セシリア嬢!?」

 

 「ケホッ!ケホッ!むちゃくちゃしますわね貴方!」

 

 むちゃくちゃ結構!楽しいからやってて最高!それにそれに槍とショートブレードは今の墜落の衝撃でぶっ壊れたみたいだし!……そう言えば今左手でセシリアの腹部を掴んでるんだよなぁ……カカカカァ!

 

 俺様俺様良いこと思い付いたから左手の衝撃砲を起動、今体制に的に俺が左手でセシリア嬢の腹部を掴見ながら、上に乗ってる感じなんだぁ!

 

 右手で相手の左腕を、両の足で同じく相手の両の足を抑え、左手の内部に衝撃砲の砲身を作成する。

 

 「えっと!えっと!こういう時なんて言うんだっけ?確かあのゲームなら、あぁ!『絶波滅衝撃』!」

 

 

 ズドン!とセシリア嬢の腹部に拡散衝撃を零距離で撃ち込まれる。

 

 「ゴホッ!?」

 

 「一撃じゃあ生ぬるいってねぇ!カカカカカカ!」

 

ズドン!ズドン!ズドン!と何度も撃ち込みセシリア嬢のISのシールドバリアーのエネルギーを削り落としていく。

 

 

 「これでぇ!しまいだぁ!」

 

 拡散衝撃砲を最大威力で撃ち込み地面に小規模のクレーターを作る、セシリア嬢のISはエネルギーが切れたためかISが粒子化して待機状態に戻った。

 

 

 『セシリア・オルコット、具現維持限界(リミット・ダウン)!勝者『蟲神ニスロク』!』

 

 「カカカカァ!終わり!終わり?もう終わり?遊び終わってしまったの?ならならならならなら仕方ねえからこれでお開きおやすみなさいカカカ……カッ……」

 

 さぁ!さぁさぁさぁさぁ!遊びはおしまい!俺ちゃん良い子だからこれ以上痛ぶるなんてしないからね!しっかりお休みするんだぜ?

 

 俺は顔に付けた百足の仮面を粒子化させて拡張領域に戻していく、意識は表面から深い所へ戻り、寝ているニスロクを表面へ押し戻しておく、カカカカカカカカカ!あー!楽しかった!

 

まだまだ遊びは足りないけれど、まぁまぁまぁまぁ遊ぶ機会はあるだろからね!

 

センティsideout

 

 

 




軽い設定

センティ

ニスロクの勝利欲の人格
ニスロク本人が勝ちたいと思うが詰みだと諦めたりした時に高確率で出てくる人格。
基本的にテンション高めで同じく言葉を繰り返す癖がある。

性格は凄く簡単に言えばバーサーカー

ただ勝ちたいと言う思う欲求が強いために余計な事をして、負けになるのが嫌であるために相手を痛ぶらず、なるべく最短で倒す方法を考えている。
今回は武装全損を狙えなかった為にエネルギー切れを目指してひたすら衝撃砲でシールドバリアーのエネルギーを削り落としていた。

因みに笑うとき『カカカカカカカカ!』と変な笑い方をする。

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