魔法少女まどか☆マギカ〜魔法少女と落ちこぼれ魔法使い〜   作:光三

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第4話 新たなる魔法少女と男の魔法使い

 ここまでの話を纏めると、『魔法少女』と『魔法使い』が邂逅し、ある1人の『魔法少女』の心を救ったというものだ。その少女の名前は、巴 マミ。見滝原の魔法少女だ。彼女は、幼い時に両親を交通事故で亡くした。そして、彼女もまた死にかけていたのだ。その時だマミがキュウべえと出会ったのは。

 

「わたし、まだ死にたくない!生きたい!」

 

 幼い心は、死という絶対的概念に耐えられる筈もなく、ただ衝動のままにキュウべえに願った。否、願ってしまった。そうして、巴 マミは、幼いながら1人で戦いの宿命を背負わされた。

 

 それから7年の月日が経った後、マミはある1人の女の子と出会う。その女の子の名前は、アリス・ネクレリオンという。アリスが、『使い魔』が作り出す『結界』に取り込まれてしまった。結果として、2人は無事に『結界』を抜け出すことに成功した。マミは、『生きたい』という願いで『魔法少女』になった。その結果彼女の『固有魔法』はリボンということになる。『生きたい』という願いは、『命を繋ぎ止める』、そして『生き延びる』という形で叶えられることとなった。

 

『固有魔法』とは、『魔法少女』になる時に願った内容によって決められる。『魂』、『心』から紡がれた願いは、因果を持つ少女ほど危険なく歪みなく叶えられる。だが、しかし。そんな、都合良くもない。『魔法少女』の『魔女化』。マミが考察した通りなら、因果を持つ少女が『魔女化』してしまうとしよう。そうするとどうなるだろう。少なくとも、ただ『魔女化』するだけではないだろう。キュウべえが叶える願いは、何故か裏目に出そうな気がするのは気のせいだろうか?何故、そもそも少女である必要があるのか?そして、キュウべえは『魔法少女』の『魔女化』について知っているのだろうか?もしも、狙ってやっているのならばどうしてそのような『システム(・・・・)』を創り出したのか?疑問ならば次々と出てくるが、今ここで語るべきではないだろう。

 

 その一方で、『魔法使い』という『魂核』から溢れ出す『魔力』を使い『魔法』を発動させる人物もいる。『詠唱魔法』と『無詠唱魔法』は、『魔法使い』の攻撃方法となる。『詠唱魔法』とは、詠唱により空に魔法陣を描き、そこに一定量の魔力を注ぎ込み発動させる魔法体系だ。その対となる『無詠唱魔法』は、イメージが重要でそれが明確である程その効果は大きくなる。魔法というものは本来キュウべえに願いを叶えて貰わなくても使える。何故ならば、『原初の神』が抑止力として世界が創り出される空間を『魔素』で満たしたからだ。その結果、全『概念世界』『並行世界』において『魔法』というものが使えるようになったのだ。しかしながらこの『特異点化』した世界で、『魔法』という概念は正常に稼動するのだろうか?今はまだ大丈夫だろうが、これからどうなるかはわからない。世界の法則や物語の内容が改変され続けるというのがアリスの言だ。しかし、それでも彼女たちは諦めないだろう。アリスは、『魔女』になることを。マミは、『魔法少女』の『魔女化』を防ぐ方法を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜????????〜

 

「また、ここからか………もう、疲れてきたわ。誰か、助けて!助けてよぉ!」

 

 クールな雰囲気の黒髪ロングの少女は、自身が入院する見滝原総合病院の病室にて慟哭の声を発していた。この少女の名前は、暁美(あけみ) ほむらという。ほむらは、実のところ限界に近い。『身体的』な限界ではなく、『精神的』な限界がきているのだ。前回(・・)、ストレスからか遂に幻聴が聞こえ出した。

 

『(諦めないで下さい!あなた、私を捨ててまでまどか(・・・)を救おうとしたんでしょう!?)』

 

「もう、無理よ!もう、限界なのよ!だったら、あなたがまどかを救ってよ!」

 

『(無理ですよ?何をあなたは寝ぼけたことを言っているんですか?さっき言わなかったですか?私を捨ててまでって………滑稽ですねぇ)』

 

「アアアアアアァァァアアァァァ!!」

 

 あの時のことを思い出してしまったほむらは、もうどうすればいいのか訳がわからなくなってしまった。もう、お気づきの方もいるだろうが改めて紹介しておこう。『固有魔法』は、時間操作。願いは、『鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に護られる私じゃなくて、彼女を護れる私になりたい!』である。時間停止と時間遡行、彼女の武器はそれだけだ。あとは、どこか暴力団の事務所に乗り込み、拳銃を手に入れたり、どこかの軍事訓練施設から戦車等の重火器を盗み出す。そんな、魔法少女なのだ。彼女は、『魔法少女まどか☆マギカ』の物語における『キーパーソン』であると言える。『魔法少女』の『魔女化』を防ぐ『システム』であろう謎の女の子、キュウべえとかいう『魔法少女』を創り出す『システム』であろう存在に続いて3人目だ。

 

「ねえ、聞いてる?もう1人の私」

 

『(聞いてるよ、どうしたの?)』

 

「助けて下さい、お願いします。助けて下さい、お願いします。助けて下さい、お願いします。助けて———

 

 ———————「おい、お前大丈夫か?」へ?」

 

 ほむらの前に現れたのは、男の子だった。しかし、何故かわからないがこの子は何かが違うと感じた。まるで別世界から来たような(・・・・・・・・・・)雰囲気(・・・)なのだ。もしや、わたしと同じ時間遡行者なのだろうか?

 

「あなた、何者?」

 

「うーん、取り敢えず自己紹介しておくよ。俺の名前は、アクロス・パーリアートといいます。よろしくお願いします」

 

「どこか、外国から来た人?」

 

「どうしようか………あなたはどうしたい?」

 

「ど、どういうことよ!」

 

「だって、今さっき壊れたように繰り返してたみたいなので気になったんです。『助けて下さい、お願いします。』って」

 

「っ!!??あなたみたいな子供に何が出来るっていうの!」

 

「わかりません。しかも、あなたは俺にまだ何も話をしていない。何にあなたが困っているのかわからないのにわかるわけありませんよ?」

 

「ごめんなさい。私は、人とのコミュニケーションのとりかたがわからないの………人との距離のとりかたも。私には、これがお似合いの末路なのね」

 

「………」

 

「そして、1人で『絶望』に堕ちて周囲に不幸を撒き散らして死んでいくのよ」

 

「………」

 

「そんなことならあんなこと願わなきゃよかった。あの時は、ただ衝動のままに願ってしまったの。『鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に護られる私じゃなくて、彼女を護れる私になりたい!』ってね」

 

「こうして聞いてみると、物凄く傲慢だね。そして、凄く『人間』らしい」

 

「え?私が『人間』らしい?違うわ。『魔法少女』になった時点で『人間』じゃあないのよ」

 

「ううん、あなたは『人間』ですよ。そんなに鹿目さんに執着して、でも救えなくて苦しんでいる。そんな人が『人間』じゃあないだって?ふざけるなよ!どっからそんな突飛な発言が飛び出してくるんだ?悩んでること吐き出してみろよ」

 

「あなたには、関係ない。出て行って!」

 

「ハァ………わかりました。今は、そうします。でも、いつでも構いませんから聞かせて下さい。それじゃ、また」

 

そうして、アクロスは病室から出て行った。

 

『(どうして、彼に協力を求めないんですか?心配してましたよ)』

 

「そんなことわかってる!でも、でも!」

 

『(信じてその期待を裏切られたら、今度こそ壊れちゃうから?)』

 

「そうよ!進む為とか言いつつ結局しているのは立ち止まること!そうよ、そんなこととっくの昔に理解してるわ!でも、今更どの面さげてマミたちに協力を求めればいいの?」

 

『(違います。あなたがするべきことはそんなことじゃないはずです!)』

 

「へ?どういうこと?」

 

『(そんなもの、自分で考えて下さい!いつまで、ウジウジしてるんですか?あなた、まどかを救いたいんですよね!だったら、今すぐこの病院から出て行動すべきなんじゃないんですか!)』

 

「そ、それは………」

 

『(ハァ………しょうがありません。あなたに『希望』を持ってもらう為に今から私はあなたにひとつの真実を言います)』

 

「真……実?」

 

『(私は、————————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————————————というわけです。理解できましたか?)』

 

「ええ、理解出来たわ。まどかだけを救ってもそんなものに何の意味も価値もないってことが!あなたがほんとうに私の『———』に——————してきたのならこれからもあなたは私と一緒にいられる?見守っててくれる?」

 

『(そんな質問が出てくる時点で、完全には理解してないですよね!まぁ、無理はありませんけど)』

 

「ふふ、普通あんなこと言われても理解出来ないわ。でも、しまったわね。そんなことなら、いろいろ知ってそうなアクロス君に事情を話しておけば良かったわ」

 

『(今からでも充分間に合うと思いますよ。ファイトです、私!)』

 

「そうね、ひとまず………『——————』を創り出す『——————』と『——————』と『——————』に協力を依頼して『魔法少女』の『魔女化』を防がないと。でも、『因果』が足りないのはどうすれば………いや、気にする必要はないわね。私の予想が正しければ、その3人まどか並みの『因果』を背負っているはずだから」

 

『(どういうことですか?)』

 

「あのね………あなた、長々と私に何を話したのよ……天然なの?」

 

『(ヘ?…………あ!確かにそうですね。私が——————から——————にいる私の『———』の中に存在していることが何よりの証明でした)』

 

「でも、その場合だと新たなる『魔法少女』がいるんだけど。それも相当な『因果』を背負った」

 

『(そして、その願いは……)』

 

「私と同じでしょうね。キュウべえに願うと必ずといっていいほど襲いかかる願いの『副作用』。それを利用するなんて、相当な切れ者ねこの謎の『魔法少女』は」

 

『(現時点では、その『魔法少女』に関してはわかりませんね)』

 

「そして、その3人とコンタクトを取ろうとすれば当然より多くの『魔法少女』と関わりを持つことになる」

 

『(そして、何とかその時期までに見滝原の『魔法少女』達と絆を紡げれば)』

 

「うん、いける!今度こそ、いける!」

 

そうして、『———』に—————してきた1人と、ほむらは『希望』の光を見つけて再び走り出した。




『マギアレコード』の始まりを告げるフラグが立ちました。しかしながら、原作通りにはなりません。
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