魔法少女まどか☆マギカ〜魔法少女と落ちこぼれ魔法使い〜   作:光三

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第5話 夢で会った謎の少女——————

 〜??????〜

 

 何もない暗闇の道を1人の少女が歩いていく。すると、その先に扉があった。突然、頭に声が聞こえてくる。

 

「え?い、一体誰?」

 

 〈我は、総てを知る者。この世界のことも、別世界のことも〉

 

「???」

 

 〈と言っても今のお前はまだ出会ってないか………さて、どうしたものか〉

 

「あの、さっきから声が聞こえてくるんですけど、どこから喋ってるんですか?」

 

 〈我は、この『異空間』の管理者。少し、オカルトな感じに言うと『神』といったところかな?〉

 

「う、嘘!?神様って本当にいたんだ!」

 

 〈我は、汝たちが言うところの神様ではない。つまり、『神族』ではないんだよ〉

 

「???どういうこと?」

 

 〈簡潔に言うと、我はただの『システム』であり、『神族』というのは感情を持つ『知性種族』なのだ〉

 

「この空間を管理する為だけの機械ってこと?」

 

 〈そういうことだ〉

 

「どうして、管理者さんは私をこの空間に連れてきたの?」

 

 〈汝は、知らなければならない。——————の想いとその道程を……〉

 

「もう一回言ってくれる?ちょっと聞き取れなかったから」

 

 〈無駄だ、汝。否、鹿目(かなめ) まどかよ〉

 

「!!」

 

 〈未だ、汝は——————に出会ってないのだから。兎も角、今は黙ってこの扉を開けると良い〉

 

「う、うん。わかったよ」

 

 そうして、まどかは目の前の扉を開けて中へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まどかは、崩壊した見滝原の街と化け物を視認することができた。

 

「そ、そんな。どうしてこんなことに!」

 

「まどか!そこにいちゃだめぇ!お願いだからはやく逃げて!」

 

「え?うそ!私が、もう1人いる!?」

 

 もう1人の私は、狼狽しているみたいだ。

 

「ひどい……」

 

「仕方ないと思うよ、まどか。彼女には荷が重すぎた」

 

「!?!!?」

 

 本物のまどかは、吃驚しすぎて声すら出せなかった。なぜなら、謎の生物が言葉を喋っていたのだから。それと同時にまどかはこの生物を不気味だと感じてしまった。なぜなのだろう。見た目は、こんなにも可愛らしいのにも関わらず。

 

「そんな、そんなのってないよ。———ちゃんは私の為に『———』になってくれたのに!」

 

「やっぱり、聞き取れない!」

 

「狼狽している場合じゃないよ、まどか。さあ、僕と契約して『———』になってよ」

 

「嫌だ!———ちゃんは、そんなこと絶対に望んでないから」

 

「どうしてだい?まどか。君はもしかして、——————の———の能力に期待しているのかい?無駄だと思うよ?」

 

「無駄じゃない!『——————(——————)』、感情を理解出来ない(・・・・・・・・・)あなたには絶対にわからない!」

 

 本物のまどかは、もう1人のまどかが言っていたことが気になった。

 

「(感情を理解出来ない?感情が無い(・・・・・)の間違いじゃないの?)」

 

 本物のまどかがそう思うのも仕方のないことだ。なぜなら、ここまで謎の生物はこの景色にも関わらず、何らかの契約を取ろうとしていたのだから。淡々とした口調で(・・・・・・・・)

 

「本当に訳がわからないよ」

 

「ハァ………良かった(・・・・)あなたが契約しなくて(・・・・・・)

 

「(どういうこと?こんなに『絶望』的な光景なのにまるで『希望』を見たって感じの表情をしてる。何で?)」

 

「———ちゃんとの約束だもん!私、信じてるから!」

 

「え?」

 

「いつか、私と———ちゃんを含めたみんなが笑顔で生きていける『未来』が来るってこと!だから、頼んだよ」

 

「ありがとう、まどか。あなたのおかげで私はまだ頑張れる!だから、任せて!」

 

 そうして、———は——————をした。

 

 〈以上だ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、なんだ。………夢オチ?(でも、なんでこんなはっきり覚えてるんだろ……)」

 

 まどかは、不思議に思いつつ学校に行くためにベットから起き上がった。下に降りると、母の詢子(じゅんこ)と父の知久(ともひさ)がいた。

 

「おはよう、まどか」

 

「どうしたのまどか。少し顔色が悪いみたい」

 

「今朝、少し変な夢を見たの。夢なのかどうかすらわからないけど」

 

「どういうこと?」

 

「だって、普通の夢だったら内容があやふやになるよね?でも、私が見た夢はハッキリと内容がわかるの。不思議でしょ?」

 

「そうね………よかったら内容聞かせてくれないかな?」

 

「うん、わかった。内容はね、—————————

 

 

 

 

 

 

 ————————————っていうものだったの」

 

「まどか、それは………」

 

「まどか、今日大切な話があるから学校終わったらすぐに帰ってきてくれる?」

 

「うん、わかった。じゃあ、学校行ってくるね」

 

 家から出たまどかは、学校に行く道中親友である美樹(みき) さやかとあった。さやかにも今朝見た不思議な夢について話した。

 

「…………不思議な電波でも受け取ったのかぁ〜この、この〜」

 

「えぇ〜さやかちゃん、酷いよ!真剣に悩んでるのに〜」

 

「もしかして、前世からの因果とか?」

 

 ニコニコしながら、さやかはからかうように言った。

 

「むぅ〜」

 

「ごめんごめんって。(まどか、ごめん。心当たりがありすぎる。前半部分は訳がわからないけど、後半は十中八九アレ(・・)のことだよね………そんなことにまどかを巻き込めないよ)」

 

 さやかは、何かを抱えているようだ。しばらく歩くと、学校に着いた。さやかとまどかは、同じ学年の同じクラスだ。

 

「さやかちゃん、ちょっと眠くなってきたからチャイムなったら起こしてくれる?」

 

「………わかった」

 

「まどか、チャイムなってるよ。起きろ〜!」

 

「さやかちゃん、おはよう」

 

「おはよう………じゃあねぇよ!何でガッツリ学校で寝てるんだ〜!」

 

「ごめん」

 

「はいはい。全員静かにして着席しなさい!」

 

 担任の早乙女(さおとめ) 和子(かずこ)は、英語の教師で、さやかは苦手としている。この教師には、1つ致命的な短所がある。

 

「突然ですが、質問です」

 

『(きた〜!)』

 

「目玉焼きは、半熟がいいですか?固焼きがいいですか?中沢君!」

 

「!え、えっと〜………どっちでもよろしいかと」

 

「はい、その通りです!そんなものは、どっちでもよろしい!みなさんは、こんなくだらないこだわりを持たないように!」

 

『(あ〜……またダメだったんだ)』

 

 まどかは、今朝見た夢が気になってまともに聞いていなかった。一方のさやかは、どう反応すればいいのかわからず苦笑いを浮かべるだけだった。

 

「(…………)」

 

「アハハ」

 

「さて、今日から転校してくる生徒がいるので紹介しようと思います。暁美さんどうぞ」

 

『(そっちが後回しかい!)』

 

 全員心のなかでツッコミを入れたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜まどかside〜

 

 今朝不思議な夢を見た私は、うわのそらになっていた。

 

「(お母さんとお父さん何か知ってるのかな〜)」

 

 父と母は、確かに何かを知っていそうな素振りであった。

 

「(本当に、夢だったのかな。まるで(・・・)本当にあった出来事(・・・・・・・・・)を追体験したみたいな(・・・・・・・・・・)感覚(・・)だった)」

 

 本当のところは、まどかにもわからないが………だとしても、どうしてもあの感覚が忘れられることはなかった。

 

「(さやかちゃんの言う通り、何か不思議な電波でも受け取っちゃったのかなぁ。それでも、問題だよ!)」

 

 まどかが言う通り、それはそれで問題なのだ。なぜなら、それが本当ならまどかは、別の法則、概念を(・・・・・・・・)持っている(・・・・・)ということになってしまうのだから。

 

「(うーん、考えてもわからないよ〜)」

 

 しばらくして、まどかは考えることを放棄した。そして、先生の声に耳を傾けるとこう言っていた。

 

「さて、今日から転校してくる生徒がいるので紹介しようと思います。暁美さんどうぞ」

 

「(転校生?こんな時期に?)」

 

 まどかは、教室に入ってきた黒髪ロングのクールな雰囲気の女の子を見た瞬間、確信した。やっぱり、あれは夢ではないと。

 

「(あれは、あの子は!)」

 

 すると、暁美さんは自己紹介を始めた。

 

「どうも、暁美 ほむらです。つい最近まで心臓の病気で入院していましたが、今は大丈夫なので心配しないでください。それと、私は病院の入院暮らしのせいかちょっと人付き合いの方が………少しアレですので……だから、あの!っ!わ、私と友達になってくれたら嬉しいと思います。みなさん、これからよろしくお願いします」

 

「(あの子もしかして、コミュ障っていうやつなのかな?)」

 

 何にしても、まどかはあの子とこれから沢山関わっていくのだろうと感じた。

 

 〜まどかside out〜




キュウべえ周りの設定を少しいじらせていただきました。
原作のまどかの夢は、所詮夢でしかありませんが、こちらのまどかの夢は……これ以上はネタバレになるので言及を避けたいと思います。原作の第1話は、夢で会ったような……と少し曖昧な感じのテイストでしたが、こちらの方は夢で会った(・・・・・)と断言のテイストです。このことが、どういう作用を引き起こすのか次回をお楽しみに!
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