「ここが浦の星女学院…」
僕は渡辺奏。今お姉ちゃんの通っている高校の門の前に立ってます。
なぜここにいるのかというと、それは朝食を食べている時のこと…
「そうだ!奏くん、今日浦女に来てくれない?」
「浦女ってお姉ちゃんの高校だよね?なんで?」
「いいから!これ!鞠莉ちゃんに貰った入校許可証!これ出せば入れるから!じゃあ時間だから行くね!全速前進、ヨーソロー!」
「あ!ちょっと、お姉ちゃん!」
どうやら僕に拒否権はないみたい…
とりあえず中学校が終わった後に来てみたけど、なんか緊張してきたなぁ 。本当に入れるのかな?
すると、門の前にずっといる僕を見て、制服を着た人達が話しかけてきた。
「君、どうしたの?」
「かわいいねー」
「ちょっと!怖がっちゃうでしょ?」
「もう、2人とも。ごめんね、それで、何かあったの?」
家族以外の女の人と話した経験がほとんどない僕は固まってしまう。は、早く何か言わなきゃ。
「え、えーっと、お、お姉ちゃんに呼ばれて」
「お姉ちゃん?君、名前は?」
「渡辺奏です。」
「じゃあお姉ちゃんって曜ちゃんかな?」
「は、はい」
「そっか、じゃあ今は屋上だね、練習してると思うよ」
「ねぇねぇ、2人とも。私たちが連れてってあげようよ」
「あっ、いいかも!ね!奏くん、場所わかんないでしょ?」
「は、はい」
「じゃあ、お姉ちゃん達と一緒に行こっか!」
「は、はい」
「よーし、行くよー」
そのまま手を繋がれて僕は屋上へ連れてってもらうことになった。
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曜side
「あれー?奏くん遅いなぁ」
Aqoursの練習中、この後来るはずの弟がなかなか来ないことを少し気になっていると、千歌ちゃんが大声で反応してきた
「奏ちゃん!?奏ちゃん来るの!?」
「わわっ、千歌ちゃん。声でかいよ」
「あはは、ごめんごめん。でも、奏ちゃん来るってホント?」
「うん、今日の放課後来るように行ったんだけど、ちゃんと来るかなって、迷ったりしてないかな?あっ!もしかしたら事故に…!」
「曜、落ち着いて。大丈夫だよ、奏はちょっと遅れてるだけでしょ」
「果南ちゃん…そうならいいんだけど…」
「あら、曜はbrotherが大好きなのねー!」
「ま、鞠莉ちゃん!そ、そんなこと…//」
「恥ずかしがることじゃないわ。下の子をかわいいと思うのは当然のことよ。ね、ダイヤ、」
「な、なんですの突然?」
「ダイヤはルビィちゃんのこと大好きでしょ?」
「そ、それは当然ですわ」
「ね?普通のことなのよ?」
「曜ちゃん弟いたんだ。ルビィ男の人苦手だから、仲良くなれるか心配…」
「マルもちょっと不安ずら」
「ヨ、ヨハネにとっては1人リトルデーモンが増えるだけ。ぜ、全然問題ないわ!」
「善子ちゃんも緊張してるずら」
「してない!あとヨハネ!」
「だいじょーぶだよ!3人とも!曜ちゃんの弟はすっごくかわいくって、私がスクールアイドルに誘ったぐらいなんだから!」
「そういえば梨子ちゃんを誘う前に話してたね」
「そんなにかわいいの?」
「うん!もうだきしめたくなっちゃうくらい!…って、梨子ちゃんなんか顔赤くなってない?」
「き、気のせいよ!気のせい!」
「そっか、まぁ練習しながら待ってようよ、曜ちゃん」
「そうだね、じゃあそろそろ練習再開しよう、千歌ちゃん!」
「うん!」
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「もうすぐ着くからねー」
手を引かれてる僕は屋上に向かっていた。
「それにしてもほんっとにかわいいねー。さすが曜ちゃんの弟…はっ、このまま私の家に連れて行けば私の弟に…」
「いや、犯罪だから」
「2人とも、おかしなこと言わないの!」
「「はーい」」
「はい、着いたよ。このドア開けると屋上だから、お姉ちゃんに会えると思うよ」
「あ、あの、ありがとうございました。」
「ぁーよくできた子だね。曜ちゃんが羨ましいよ」
「じゃあそろそろ行きな?お姉ちゃん待ってるよ」
「あ、はい」
「また会おうね、奏くん」
お辞儀をしてドアを開ける。
ガチャ
ドアを開けると手拍子とリズムを刻む声が聞こえてきた。多分練習中なんだろうな。ちょっと様子を見てみようと顔を出した瞬間だった。
「あっ!奏ちゃんだ!!!奏ちゃーーーーん!!」
ハグッ
「うわぁっ、千歌お姉ちゃん!き、急にやめてよ」
「えへへーよくきたね!奏ちゃん!」
スリスリ
「ちょっと千歌ちゃん!奏くんは私の弟だよ!」
「わかってるよぉ、でももうちょっとだけ、えへへ。相変わらずかわいいねぇ。なでなでしてあげる!」
ナデナデ
「や、やめてよ。僕もう子供じゃないんだよ!」
「千歌ちゃん!」
「あっはは、千歌は相変わらずだねー」
「ちょっと果南お姉ちゃん!見てないで助けてよ!」
「か、かわいい……」
「ルビィ、あの子なら大丈夫な気がする」
「マルもずら」
「Wow!曜に聞いてた以上のかわいさね!」
「そ、そうですわね…」
「あ、そうだ奏ちゃん、部室にみかんあるけど食べる?」
「だ、だから僕はもう子供じゃ…」
「い、いい加減にしろぉぉぉーーー!!」
「わぁ!曜ちゃんが怒ったぁ!」
「千歌ちゃん!何回言ったら分かるの!奏くんはわ・た・し・の弟だよ!」
「あの曜がこんなに怒るだなんて…!」
「昔から曜は奏のことになると必死になるんだよねぇ。まぁ、それだけ大事ってことだよね」
お姉ちゃんが怒ったから僕は千歌お姉ちゃんから開放された。その後30分くらい千歌お姉ちゃんは正座で怒られてたけど
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「じゃあ改めて紹介するね。私の弟の奏くんだよ」
「わ、渡辺奏です。いつもおね…姉がお世話になってます。」
その後、お姉ちゃんのグループの人達が自己紹介をしてくれた。お姉ちゃんがスクールアイドルをしてることは知ってたけど、メンバーとかグループ名は知らなかった。Aqoursっていうグループらしい。
「よろしくね、奏くん。ところで曜ちゃん、どうして奏くんを呼んだの?」
「あぁ、そうそう。その事なんだけどね。前から第三者の意見が欲しいって言ってたじゃん?奏くんは私の高飛び込みのフォームとか見てくれてたから、そういうアドバイスならピッタリかなって思って」
「なるほど…そういうことでしたのね。でも奏さんにちゃんとそのことは言ったのですか?」
「へ?も、もちろんだよ!ね!奏くん!」
「一言も言ってなかったよ。お姉ちゃん今日の朝いきなり浦女に来てって行ってきたんじゃん」
ジトー
「ご、ごめん!今日の朝に思い出して…」
「ふーん、ここに来るまで大変だったんだけどなぁ」
「ごめんって!謝るからー」
「んふふっ、拗ねてる奏ちゃんもかわいいっ」
「…それで、僕はどうすればいいの?」
「え、えーっと私たちの練習を見て、感想教えてくれればいいんだけど」
「えーどうしよっかなぁ」
「お願い!奏くん!」
「えへへ、冗談だよ。」
「それじゃあ…」
「うん、僕で良ければ…」
「良かったぁー、引き受けてくれないかと思ったぁ」
「それは曜さんが事前に言っておかないからでしょう」
「それでは皆さん、よろしくお願いします」
とりあえず今日は見学することになってみんなの練習を見てた。
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段々日が落ちてきた頃、
「よーし、じゃあ今日の練習は終わり!みんなおつかれ!」
千歌お姉ちゃんの声で練習が終わった。
「疲れたずらぁ」
「花丸ちゃん、汗拭かないと風邪引いちゃうよ?」
それぞれの反応をする中、僕に話しかけてきた人がいた。
「どうだった?奏くん」
「え、えーっと…」
名前ななんて言ってたっけ?えーっと確か…
「梨子よ」
「あぅ、ごめんなさい」
「ふふっ、気にしないで。それより、練習見ててどうだった?」
「えーっと…楽しそうだなって思いました。」
梨子さんは一瞬キョトンとしたけど、すぐに優しい笑顔になって言った。
「そうね、すごく楽しいわよ。でもね、楽しいだけじゃダメなの。だから奏くんの力を貸してね。」
「はい!」
「頼もしいわね」
と言って、頭を撫でてきた
「もー、梨子さんまで。僕もう子供じゃないんですよ?」
「ごめんなさい、つい。あ、そうだ」
そういうと少し梨子さんは顔を赤くしてなんかモジモジしてきた
「?なんですか?」
「その、私もお、お姉ちゃんって呼んでくれてもいいのよ?」
「………へ?」
「だから、そのー…ほら!私って曜ちゃんと同い年じゃない?千歌ちゃんのこともお姉ちゃんって呼んでるみたいだし、私も呼んでほしいっていうか…仲間外れはいやだっていうか…その…」
「あははっ、かわいいところあるんですね、梨子お姉ちゃん!」
梨子は驚いた表情をした後、すぐに僕に抱きついてきた
ハグッ
「わぁっ、なんですか!?梨子お姉ちゃん!」
「こうしたかったからいいの!よろしくね!奏くん!」
「はい!」
これからAqoursのみんなと楽しい日々が過ごせると思うとすごくワクワクしてきた。明日から僕も力になれるようにがんばるぞ!全速前進!ヨーソロー!
「…梨子ちゃん…?何……してるの?」
梨子お姉ちゃんにハグされてると、背後からゾクッとするほど低い声が聞こえてきた。その瞬間、梨子お姉ちゃんの体が強ばる
「…ねぇ、梨子ちゃん。私言わなかったっけ?奏くんは私の弟だって」
すぐに僕を離す梨子お姉ちゃん。しかし、時すでに遅し。一瞬で梨子お姉ちゃんに詰め寄るお姉ちゃん。
「お、落ち着いて曜ちゃん。これは違うの!その…そう!軽いスキンシップというか…」
「軽いスキンシップ…?へぇー梨子ちゃんにとってお姉ちゃんって呼ばせてハグすることは軽いスキンシップなんだぁ。ふぅん」
こ、こんなお姉ちゃん見たことない…
この後、梨子お姉ちゃんはさっきの千歌お姉ちゃんと同じように正座で叱られてました。
この事件の後、Aqoursの中では僕のことでお姉ちゃんを怒らせてはいけないという暗黙のルールが出来たそうです。
読んでいただきありがとうございます。いかがでしたでしょうか?面白く思ってくれたら幸いです
ここで、奏くんのプロフィールを書こうかなと思います。
名前:渡辺奏
年齢:14歳
性格:少し人見知り
身長:145cmぐらい
渡辺曜の弟で、姉の曜とは反対に少し人見知りで、引っ込み思案なところがある。前髪が少し長めで顔も童顔のため、千歌にはとてもかわいがられている。
どうでしょう?身長低めのかわいい感じの男の子ですね。これからAqoursとどんどん関わらせていきたいと思っています。
それでは、今回はここまで…