弟もヨーソロー?   作:光星

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遅くなってしまい、大変申し訳ありません。m(*_ _)m
今回でアニメの内容は一旦終了です。




東京

「奏くん、梨子ちゃんに迷惑かけないようにね。あとあんまりはしゃぎすぎないように」

 

「わかってるよー!!」

 

「じゃあ梨子ちゃん、奏くんのことよろしくね。頑張ってね!」

 

「梨子ちゃん、がんばルビィ!!」

 

「えぇ、行ってくるわね」

 

「いってきまーす!」

 

そう言ってみんなに手を振り、改札を通った

 

「奏くん、はぐれるといけないから手つなごっか」

 

「なんだか子供扱いされてる気がするけど…」ギュッ

 

その後2人で手を繋いで電車に乗り、空いていた席に座った

 

「梨子お姉ちゃん、東京までどのくらいかかるの?」

 

「うーんと…だいたい2時間半くらい?」

 

「に、2時間半…!長い…」

 

「あはは…ゆっくり行けるからいいじゃない」

 

「うん…あ、そういえば向こうではどこに行くの?」

 

「今日はとりあえず荷物を置いて、ちょっと…私は買うものがあるから奏くんはホテルで待ってて。その後一緒にスタジオに行こうね」

 

「何買うの?僕も行くよ」

 

「え?いや、でもそんな大したものじゃないから…大丈夫だよ?奏くん東京初めて行くんだからあんまり動きすぎても良くないんじゃないかなって」

 

急に話すのが早くなった梨子お姉ちゃんはなんだか焦ってる

 

「僕も行く!」

 

「で、でも…」

 

梨子お姉ちゃんは口に手を当ててブツブツ言い始めた

なんかまずいこと言っちゃったのかな…?

 

「わかったわ、一緒に行きましょう」

 

覚悟を決めたような目で梨子お姉ちゃんは言ってきた

それがまさかあんなことだなんて思ってもみなかった…

 

 

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ーーーーーーー

ーーー

 

~梨子side~

 

「えーっと…ここ…なんだけど…」

 

そう言ってお店を指さす

仕方ないよね、奏くんが行きたいって言ったんだから

そう自分に言い聞かせて、ぽかんとしている奏くんの手を引く

 

「あ、あの…梨子お姉ちゃん、ここって…?」

 

「いいの、いいから行くわよ」

 

「へ!?だからこのお店はぁ!?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「じゃあ…私は買うもの探して来るから…」

 

なんだか急に恥ずかしくなってきて奏くんから離れようとしてしまった

 

ギュッ

 

「梨子お姉ちゃん、どこ行くの?」

 

離れようとしたのに、私の服の裾を掴む奏くんがかわいすぎて結局一緒に動くことに

 

 

 

「えっとね…?私の趣味…になるのかなぁ…」

 

友達の弟に私は何を説明しているのだろう…

こんなに恥ずかしいことは他にはないと思う

奏くんも良く分からないような顔で見てるし…

 

「た、試しに読んでみたらいいんじゃないかな!?ほら、これとか!!」

 

自分でも訳分からなくなって勧めてしまった

奏くんは黙って私が渡したお試し本を受け取って読み始めた

 

 

 

って!なんで渡してるの私!!

やってしまったと思っていると奏くんの顔は真っ赤になっていった

 

「り、梨子お姉ちゃん…こういう趣味があったんだ…」

 

「ちょ、ちょっと待って…!!」

 

「も、もう大丈夫!僕先にホテル戻ってるから!ごゆっくり!!」

 

「あっ!奏くん!」

 

そう言って店を飛び出して行ってしまった

東京初めてなのに…このままじゃまずい…!

早く追いかけないと…!!

 

ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーー

 

 

 

 

まさか梨子お姉ちゃんが好きなものがえっちなものだったなんて…受け入れられるかなぁ…

 

そんなことよりも、急に飛び出して来ちゃった…

早く戻らないと梨子お姉ちゃんに心配かけちゃう…

 

「あれ?ここ…どこ?」

 

気づいたら大分離れてしまったみたい

 

「どどど…どうしよう!!僕、東京わかんないのに…そ、そうだ!スマホ!スマホがあった!」

 

スマホを出すと、すぐに電話がかかってきた

梨子お姉ちゃんからだ

 

『もしもし!?奏くん!?今どこにいるの!!』

 

「えっと…じ、神社…?おっきい神社!」

 

『神社…?この近くの神社となると…わかったわ…すぐ行くから待ってて。絶対動いちゃダメよ。絶対にね』

 

そこで電話は切れた

大人しく梨子お姉ちゃんを待つことにした

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「奏くん!奏くーん!!」

 

待っているとすぐに梨子お姉ちゃんの声が聞こえてきた

 

「梨子お姉ちゃーん!!」

 

すぐに梨子お姉ちゃんの所へ走っていく

 

「あっ!奏くん!良かったぁ…」

 

梨子お姉ちゃんは僕を抱きしめるように受け止めてくれた

 

「ごめんなさい…勝手な行動して…」

 

「えいっ!」ピシッ

 

「あぅっ!」

 

梨子お姉ちゃんにデコピンされた

 

「これでおしまい。私もその…悪かったし…」

 

「うん…ごめんなさい」

 

「いいの…奏くんが無事で良かったわ」

 

「梨子お姉ちゃん…」ギュッ

 

「さぁ、そろそろスタジオに向かいましょう?」

 

「うん!」

 

その後はぐれないように手を繋いでスタジオに向かった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ふぅ…なんだか疲れちゃった」

 

「そうね、ちょっと休憩しましょうか」

 

「そういえば梨子お姉ちゃん、その袋なに?」

 

そう、東京着いた時には持ってなかった袋が増えているのだ

 

「え!?いや、これは…えーっと…お、お土産!」

 

「お土産かぁ…僕も買っておかないと…」

 

「ふぅ…何とかごまかせた…」ボソッ

 

「なんか言った?」

 

「ううん、なんにも!」

 

 

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ーーーーー

ーーー

 

ピアノの練習をした後はホテルに戻ってご飯を食べ、シャワーを浴びた

今は寝る準備中

 

「梨子ー」

 

そんなとき、誰かが部屋に入ってきた

 

「お母さん、どうしたの?」

 

「明日のことなんだけど…」

 

2人が話している間、僕はどうしたらいいかわかんなかったからじっとしてた

 

「じゃあそういうことで、あ、奏くん」

 

「は、はい!」

 

急に話しかけられてびっくりして変な答え方をしちゃった

 

「もう、そんなに緊張しなくていいのに…」

 

「あ、あの…突然無理を言ってしまってすみませんでした」

 

「いいのよ、梨子も私以外の支えが必要だしね」

 

「そ、そう言っていただけるとありがたいです」

 

「あら、しっかりしてるのねぇ…それじゃあ梨子のことよろしくね」

 

「は、はい!」

 

「じゃあごゆっくり」

 

バタン

 

ドアを閉めた瞬間なんだか力が抜けてしまった

 

「なんでそんなに緊張してるのよ」

 

梨子お姉ちゃんが笑いながら聞いてきたけど、大人と話すと緊張しちゃうでしょ!

怒った様子で梨子お姉ちゃんを見るけど、あんまり効果はなさそう…

 

「ふふっ、もう寝ようか」ナデナデ

 

「えーもう寝るのー?」

 

「明日もあるし、早めに寝ようよ」

 

「でもまだ眠くないもん」

 

「いいからいいから、はい、おいでー」ポンポン

 

梨子お姉ちゃんが太ももを叩く

多分膝枕してくれるんだろうけど…

今全然眠くないし、そんなことされても寝ないかなぁ…

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーー

 

~梨子side~

 

「よーしよーし…いいこいいこ」ナデナデ

 

「ん…僕…子どもじゃない…のに…」ウトウト

 

奏くんは膝枕してあげてからすぐにウトウトしだした

もう目もトロンってしてる

 

「奏くん、もう寝ようか」ナデナデ

 

「んぅ…だめ…まだ…眠く…」

 

「寝てもいいんだよ?」

 

「んん…寝ない…もん…」

 

少しだけ睡魔に抵抗する様子を見せたけど、その後すぐに奏くんは寝てしまった

 

「すぅ…すぅ…」

 

「今日東京来たばっかりだし、疲れちゃったよね…おやすみ、奏くん」ナデナデ

 

 

 

 

 

「…」

 

いや、ダメなことは分かってる。そんなことしたら絶対奏くんがぷくぅって膨れて怒っちゃう

でも…

 

「…」パシャッ

 

やってしまった…

寝顔を撮るなんてなんだか変態さんみたい…?

 

 

「か、かわいすぎるわ…共有しなくちゃ…!」

 

写真を撮ってタガが外れた私はAqoursのグループに奏くんの写真を送ってしまった

ついでに文章も添えて…

 

梨子:奏くんが私の膝で寝ちゃった

 

千歌:羨ましすぎるよ梨子ちゃん!

 

花丸:かわいいずらぁ

 

マリー:So pretty!!

 

みんなからいっぱい感想が来た

 

「あっ…」

 

私はその中の1人の返信を見てやってしまったと後悔した

 

曜:梨子ちゃん、お話があります。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『もう!梨子ちゃんのこと信頼して奏くんを任せてるんだからね!!』

 

「はい、気をつけます…」

 

『奏くんに何か悪い影響があったらヨーソローの刑だからね!』

 

「ヨ、ヨーソローの刑!?」

 

「ぅぅん…」

 

「あっ、奏くん起きちゃった…」

 

『じゃあ今日のところはこの辺で許してあげるよ!』

 

「ありがとう、それじゃあまた今度ね」

 

『ヨーソロー!』

 

そこで通話は切れた

文字で見るとすごく怒ってると思ったけど、そこまで怒ってなくて安心した

それにしてもヨーソローの刑ってなんだろう…

 

「梨子お姉ちゃん…?」グイグイ

 

私が考えていると服を引っ張られる感覚があった

そこには目を擦りながら私を呼ぶ奏くんがいた

 

「ご、ごめんね奏くん。起こしちゃったね」

 

「ん…梨子お姉ちゃん…何してるの…?」

 

「えっと…ちょっと電話してて…」

 

「寝ないの…?」

 

「え、ええ、寝ましょうか」

 

「うん…」

 

寝ると言っても奏くんが服から手を離してくれないから多分一緒に寝て欲しいんだと思う

奏くんが言うんだから仕方ないよね

 

「ぎゅー…えへへ…」

 

寝ぼけているのか奏くんはいつもよりもずっと甘えん坊さんだ

 

「梨子お姉ちゃん…大好き…」

 

「えっ……!」

 

「すぅ…すぅ…」

 

「寝てる…はぁ、全く…甘えん坊さんね…」ギュッ

 

そのまま私も奏くんを抱きしめながら眠りについた

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ん…もう朝ね…奏くん、起きて」

 

ぱっと目を覚ますと、時刻は朝の6時半だった

昨日は早く寝たし、ちょうどいい時間かな

 

「くぅ…くぅ…」

 

奏くんはまだ私の腕の中で寝ている

ほんとに無防備な寝顔…

いくら甘えん坊とはいえ、まだ出会って1年経ってない人の前でこんなに気抜ける?

この子の将来が心配だわ…

 

「奏くん、起きて?」ユサユサ

 

「んんぅ…あと…ごふん…」

 

「だーめ、ほら、起きて」

 

「梨子お姉ちゃんのいじわる…ふわぁぁぁ…」

 

奏くんはムスッとした顔でこちらを見つめて大きなあくびをした

 

 

「ふわぁぁ…」

 

「あ、移った。えへへ…」

 

今度はいたずらっ子みたいな顔をした

何この子、かわいい

ずっと抱きしめていたい…

 

「あのー…2人とも?」

 

「!?」

 

2人で朝から抱き合ってるの見られちゃった…!!

ま、まずい…なにか言い訳しなくちゃ…

 

「あなたたちそんなに仲良かったのね」

 

「ち、違っ…その…」

 

「うん…僕、梨子お姉ちゃんのことだーいすき」

 

「ちょっ!奏くん!?」

 

多分寝起きで頭が働いてないんだと思う

 

「あらそう…ごめんなさいね、邪魔しちゃって…もうちょっとで朝ごはんだから、早めに準備しなさいね」

 

「はぁーい…」

 

「…」

 

そのままお母さんは部屋から出ていった

私と奏くんに誤解を持ったまま

 

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

それから少ししてコンクールの日がやってきた

梨子お姉ちゃんもすっごく練習してたし、きっと大丈夫…!だけど、少し心配…

僕は関係者のところには入れないから、梨子お姉ちゃんのお母さんと一緒に客席で見ることになった

 

「梨子お姉ちゃん大丈夫かな…」

 

「大丈夫よ。奏くんがずっとついててくれたじゃない」

 

「でも僕は素人の感想しか言えないし…ほんとに役に立ててたのかなって…」

 

「…梨子はね、奏くんがついてきてくれるってなってすっごく喜んでたわ。多分あの子不安でいっぱいだったと思う。でも奏くんのおかげでその不安もなくなって今日まで練習してこれた…感謝してるわ。私じゃその役目は果たせないから」

 

「そ、そんな…僕はただ…梨子お姉ちゃんと一緒にいたかったから…」

 

「あら?告白かしら?」

 

「ち、違っ…!そうじゃなくて!!」

 

「ふふっ、分かってるわよ。さぁ、そろそろ始まるわよ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

少しして梨子お姉ちゃんの引く順番になった

緊張してるみたい…がんばって!!

梨子お姉ちゃんは深呼吸をしてピアノを弾き始めた

 

すごい…練習してた時よりもさらに気持ちが伝わってくる

ピアノのことはよく分からないから上手く言えないけど、梨子お姉ちゃん、輝いてる…!

 

 

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーー

~梨子side~

 

出場者全員の発表が終わり、結果発表も終わった

楽屋に戻ってきた私は達成感に満ちあふれていた

 

「梨子お姉ちゃん!」

 

座っていると、聞こえるはずがない奏くんの声が聞こえた

 

「梨子お姉ちゃんってば!」

 

気のせいだよね。奏くんここには入れないはずだし

 

「むぅぅぅ…梨子お姉ちゃん!!」ギューッ

 

「きゃぁ!!」

 

急に後ろから抱きつかれた

どうやら本当に奏くんが来ていたみたい

 

「なんで無視するの!!」

 

奏くんは少しほっぺが膨れてる

かわいい…

 

「ご、ごめんね。まさかここにいるとは思わなくって…」

 

「むぅ…まぁ別にいいけど…そんなことより!梨子お姉ちゃん!おめでとう!!」

 

「ありがとう、奏くんのおかげよ」

 

「ううん、梨子お姉ちゃんが頑張ったからだよ。それに、お姉ちゃん達も予選突破だって!やったね!」

 

「えぇ、さっき千歌ちゃんから聞いたわ」

 

「よかったぁ…ほんとによかったぁ……」

 

奏くんの目からポロポロと涙が落ちる

 

「僕、すごく不安で…ついてきちゃって梨子お姉ちゃんがダメだったらどうしようって…Aqoursも…予選突破出来なかったらどうしようって…」ポロポロ

 

今までそんな素振りは1度も見せなかったけど、心の中ではずっとかんがえていたんだと思う

自分のせいで迷惑がかかることを

 

「もう…バカね…奏くんのせいで、なんてそんなことあるわけないじゃない」

 

「へ?」

 

「みんな奏くんに力を貰ってるの。だから奏くんのおかげでみんな成功できたのよ?」

 

「梨子お姉ちゃん…ひぐっ…ふぇっ…うわぁぁぁぁぁぁん!!」

 

「きゃっ!」

 

勢いよく抱きついてきた奏くんを何とか受け止めた

涙目の奏くんは何度か見たことあるけど、ここまで泣く奏くんは初めて見た

 

「ここまでありがとう。これからもよろしくね?」

 

奏くんを抱きしめながらお礼を言った

 

「ぐすっ…うん!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーー

 

ピアノコンクールも地区大会も終わって、これからはさらに練習が厳しくなるのかなぁ…

僕も見て感想を言うだけじゃなくってもっとなにかできることを探さなくちゃ

うーん…あっ!そうだ!

マネージャーだ!僕がAqoursのマネージャーになればいいんだ!!

よーし、そうと決まれば…………

マネージャーって何すればいいんだろ……

後でお姉ちゃんに聞いてみよっと

 




今回も読んでいただきありがとうございます。
そして投稿が遅くなってしまい、大変申し訳ありませんでした。次の話も投稿が恐らく大分遅くなると思いますが、次は2年生か3年生のどちらかとの話を書こうかなと思っています。
できる限り早めに出せるように努力しますので、お待ちください。
それでは、また次回でお会いしましょう。
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