今回は1年生組と奏くんのイタズラ回です
~千歌side~
「ない…ない…どこにもないですわ…!!!」
「どうしたの?ダイヤさん」
「私のプリンがどこにもありませんのー!!!」
「はぁ…ルビィ、白状しなさいよ」
「ルビィじゃないよ善子ちゃん!」
「ヨハネ!!じゃあ誰よ、ずら丸?」
「マルじゃないずらぁ…そういう善子ちゃんこそ怪しいずら!」
「なっ!ヨハネは食べてないわよ!!」
ダイヤさんが叫んでから部室は大騒ぎ
1年生組がわちゃわちゃしだした
練習終わってのんびりしようと思ってたのに、まさかこんな事件が起こるだなんて…
グイグイ
急に服を引っ張られる感覚があった
振り向くとそこには奏ちゃんがいた
「ち、千歌お姉ちゃん…」
私達はダイヤさんが叫んでいるうちに気づかれないように部室から出た
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「どうしたの奏ちゃん」
「…言わない?」
「へ?何を?」
「…ダイヤさんに言わない?」
あー…奏ちゃんだったのか…
「うん、言わないよ。だから話してくれる?」
「じ、実は…」
そう言って奏くんはからになったプリンのカップを出した
「お姉ちゃんから部室の机に僕の水置いてあるからって言われてて…一緒にプリンも置いてあったから…これも僕のために買ってくれたのかなって思って…」
「そっか…」
「ご…ごめんなさい…」
涙目で謝る奏ちゃんかわいい…
じゃなくて、ちゃんと怒らないと…
「こ、こらー…ダメだぞー!」
「…」
ダメだ…上手く怒れないや
「これからはちゃんと食べていいか確認してから食べるようにね?」
「うん」
「あとは…ダイヤさんに謝ろうか」
「うっ…」
「千歌お姉ちゃんも一緒に謝ってあげるから…ね?」
「うん…」
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「ええい!もうこうなったら1人ずつ荷物検査を致しますわ!カップの残りが部室のゴミ箱から見つからないということは誰かが持っているということです!もし持っている人が居ればそれはそれは凄惨な罰を加えますわ。今名乗り出れば少しは軽くして差し上げますが…名乗り出る方はいらっしゃいますか?」
あぁー、ダイヤさん激おこだ…
手には木刀持ってるし…ていうかいつ持ってきたのそれ
奏ちゃん震えまくってるよ…涙目だし…かわいい…
「奏ちゃん、今言おう」
「む、無理!無理無理!だってダイヤさんすっごく怒ってるもん!怖いよ…」
「あー…ダイヤさん。ちょっといい?奏ちゃんから」
「ちょっ!千歌お姉ちゃん!!」
ごめんね、奏ちゃん
「なんでしょうか?千歌さん。それに奏さんも。今忙しいのですが」
ダイヤさんがギロっとこちらを見る
怖っ。女の子がそんな目しちゃダメでしょ…
「あの…ダ、ダイヤさん…」
「なんですか?奏さん」
「ご、ごめんなさい!!」
勇気を出して奏ちゃんはプリンのカップを前に出し、謝った
「ダイヤさん、奏ちゃん気づかないで食べちゃったみたいで…わざとじゃないんだ。許してあげて?」
「ご、ごめんなさい!次から気をつけるから…!」
奏ちゃんは怯えながらもしっかりとダイヤさんを見る
ダイヤさんはずっと黙って俯いてるけど…まさか奏ちゃんにもせいさんな罰を…?
「あの…ダ、ダイヤさん?」
「奏さん」
「は、はい!」
「おいしかったですか?」
「え?あ、はい。おいしかったです…」
「そうでしたか…それは良かったですわ。でも、人のものを勝手に食べたらぶっぶーですわ。気をつけてくださいね?」
ダイヤさんは急に笑顔になって奏ちゃんを叱った
「ダイヤさん怒ってないの…?」
「別に怒っていませんわ。プリンなんてまた買ってくればいいんですもの。でも…そうですわね…奏さんには罰として私と一緒にプリンを買いに行く、ということでどうでしょう?」
「うん!一緒に行こ!」
一件落着…なのかな?
ダイヤさんほんとに奏ちゃんに甘いなぁ…
それは周りのみんなも感じていたようで、特にいつも怒られてる組は抗議を唱えた
「なんで奏はそんな簡単に許されるのよ!いつものヨハネに対する仕打ちはなんなのよ!!」
「そーだそーだ!ルビィはいっぱいいっぱい怒られるのにぃ!」
「やかましいですわ!それに私はさっきから怒っていませんでした。そうですわよね?」
「いやSword持って…」
「なんですか?鞠莉さん」ニッコリ
「い、いえ…なんでも…」
「そうですか。では奏さん、行きましょうか」
「あ、うん!」
「あ、そうですわ。奏さんの好きなものも買ってあげますわ。一緒に食べましょう」
「え?でも僕がプリン食べちゃったから…」
「いいんですわ。2人で食べた方がおいしいに決まってますもの」
「そっか…えへへ、ありがとう、ダイヤさん!」
そのまま2人は部室を後にしてその日は部室に帰って来なかった
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~善子side~
「不公平だわ!」
「どうしたんずら?善子ちゃん」
「ヨハネ!あまりにも奏の待遇が良すぎるのよ。この前のダイヤの件で改めて感じたわ」
「うゅ…ルビィもちょっと思うかな…ルビィだったらお姉ちゃんのプリン食べちゃうと長いお説教が待ってるもん」
「仕方ないんじゃない?だって奏くんすっごくかわいいし…ダイヤさんも甘やかしたくなっちゃうのもわかるずら」
「そこでよ!」
「うゅ?」
「ダイヤがどこまで怒んないか気になんない?」
「「…ちょっと気になる」」
「でしょ?奏にあっまぁーいダイヤは果たしてどこまで笑って許すのか…それとも奏にガチギレしてしまうのか…今こそ検証の時よ!と、言うことで奏に連絡するわね…」
私は予め用意しておいたスマホの画面をタップし、電話をかける
するとすぐに繋がった
『もしもし、ヨハ姉?どうしたの?』
この子声変わり前だから声までかわいいのよね…
どうやら本人はそれが恥ずかしいらしいけど
「えぇ、ちょっと協力して欲しいことがあってね…」
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「さて、早速だけど今日の練習から仕掛けるわよ」
次の日、教室でルビィとずら丸に作戦を説明する
「結構早いんだね」
「もうちょっと時間かかると思ってたずら」
「ふふっ、ヨハネを舐めないで欲しいわね…」
まぁ今回は小道具とか必要ないし、奏の同意が得られれば良かっただけだからなんだけど、これは言わないでおこう
「実際のイタズラの内容は本番のお楽しみだけど、一応今回の趣旨を伝えておくわね。ダイヤがどこまで我慢できるか、以上!」
「ものすごい単純だったずら」
「でもよく奏くんお願い聞いてくれたね」
「あの子はお菓子あげれば大抵の言うこと聞くわよ」
「将来が心配ずら…」
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奏にお願いしたのは今日の練習の時間にダイヤにちょっとしたイタズラをすること
イタズラの内容は特には指定してないから奏がどんなことをするかは私も分からない
そろそろ練習が始まるから準備しないと…
「ダイヤさーん」
い、今行くの!?
いや、別に時間も指定してないし、いつでもいいんだけど…
「はい、なんですか?奏さん」
「えへへ…むにゅぅぅぅぅぅ…!」
「ふぇっ!?」
奏はいきなりダイヤのほっぺを触り始めた
「あははっ!ダイヤさん変な顔ー!」
「そ、奏さん!何をして…」
「うりゃうりゃうりゃーーー!!!」
「ひゃ…ひゃめへくだひゃいーーー」
ダイヤめっちゃ嬉しそうじゃん
多分奏から遊びに来てくれたのが嬉しいんだろうな
って!これじゃあ検証にならないじゃないのよー!
「そろそろ練習始めるよー」
「あ、練習始まるって。行こ?ダイヤさん」
そのまま奏は果南の方へ走っていった
「ダ、ダイヤ?Are you OK?」
「ふふふ…ふふふふふふふ…」
「ダ、ダイヤ?」
「奏さんが私に心を開いてくれましたわ!!私…感激です!」
「Oh…これは別の意味で大丈夫じゃなさそうね…」
その日のダイヤはほんとに嬉しそうだった
作戦失敗!!
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「こら奏!全然ダメじゃないの!!」
「えぇー?そうかなぁ…」
練習終わりに1年組と奏で作戦会議を決行した
「うゆ…お姉ちゃんすっごく喜んでた。今夜はお祝いですわーって」
「うわぁ…ダイヤさんも単純ずら…」
「うーん…そうなんだ…」
「もう…もっとこう…いきなりひっぱたくとか…」
「えぇ…?そんなことできないよぉ…」
「そうずら!奏くんにそんなことさせちゃダメずら!」
ずら丸が奏を守るように抱きしめて訴えた
「う…じゃ、じゃあどうするのよ!」
「あ、じゃああれは?膝カックン」
「どうだろう…お姉ちゃん多分また奏くんからイタズラされたって喜ぶんじゃないかな?」
「ありえるわね」
今日ので喜んでたんだから同じような膝カックンではきっと結果は同じだろう
「えぇーそんなぁ…っていうか!なんで僕はダイヤさんに怒られるためにこんなに頑張らなきゃいけないの!僕怒られたくないよ!」
「それはヨハネと契約をしてしまったから仕方ないわね」
「そういえば奏くんはどのお菓子につられたずら?」
「…黙秘!」
「シュークリームよ」
「へぇ…じゃあ終わったら一緒に食べようね。もちろん善子ちゃんの奢りで」
「うん!」
「ちょっ、ずら丸!なんであんたの分まで買わなきゃいけないのよ!てかヨハネ!!」
私達の作戦はまだまだ終わりそうにない…
今回も読んでいただき、ありがとうございます。
今回は少し短めでした。多分ですがこのダイヤさんにイタズラを仕掛けるシリーズは続くんじゃないかなと…何話か挟んでまた書きたいと思っています。ダイヤさんに対してだけじゃなくて他のメンバーに対してのものも書くかもしれません。
あと誕生日ストーリーの方なのですが、だいぶ止まってしまってますね…すみません…m(_ _)m
続きのルビィちゃんの回からまた始めようと思っているのでそれまでお待ちください。
それではまた次回でお会いしましょう。