弟もヨーソロー?   作:光星

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今回は3年生回です


渡辺奏誘拐計画

~ダイヤside~

「奏ともっと仲良くなりたくない?」

 

いきなり家に押しかけてきた鞠莉さんと果南さんに言われた

どうしたのでしょうか

 

「ほら、私たち最近奏とあんまり関わりがないでしょ?」

 

「まぁ、あっても練習の時ぐらいではありますが…」

 

「そこで!」

 

大きな声を出した鞠莉さんが紙を広げた

 

そこには『渡辺奏誘拐計画』と書いてあった

 

「犯罪じゃないですか」

 

「ノンノン!そんな危ないことはしないわよ」

 

「ちなみにもう曜と、2人の親御さんには許可をもらってて、Aqoursのみんなに協力もお願いしてるよ」

 

「なんて用意周到な…」

 

私に聞く前にもう実行することを決めてましたね…

 

「はぁ…分かりましたわ…そこまで言うのならば私も参加いたします」

 

「そう言うと思ったよ!じゃあ早速…」

 

「ただし!」

 

「「?」」

 

「ただし奏さんには一切危害を加えないこと」

 

「当たり前じゃん!」

 

「そうよ!マリー達が奏に怖いことするとでも?」

 

怖いことが思い浮かぶ作戦の名前なんですがね…

 

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーー

 

「じゃあ今日の練習はここまでにしよっか」

 

「うへぇ…疲れたずらぁ…」

 

今日の練習は午前中だけだったから午後は何しようかなぁ…

宿題はもう終わってるし…ヨハ姉の家に行って一緒にゲームしたいなぁ…

そんなことを考えながら帰る準備をしていると、お姉ちゃんに一緒に帰れないことを伝えられた

 

「ゴ、ゴメンソウクン。キョウイッショニカエレナクナッチャッター」

 

なんだかすっごく棒読みだったような気がしたけど、まぁいっか

そしたらヨハ姉のところに…

 

「ごめん奏、うち今日ダメなの」

 

「そっか…」

 

「また今度遊びに来て?」ナデナデ

 

「うん!」

 

ヨハ姉の家もダメなんだったら…もう今日は帰ってゆっくりしようかな

僕はみんなに挨拶をして部室を後にした

あれ?そういえば3年生のみんながいないような…

 

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ーーーーーーー

ーーー

~果南side~

 

校門で奏が出てくるのを待機する

奏は何も知らない顔で歩いてくる

校門から出た瞬間に奏を担いでそのまま鞠莉が用意した車に連れていく

よし、大丈夫…

 

 

今だっ!

 

ガシッ

 

「ひゃぁっ!?」

 

びっくりしてじたばたする奏をそのままお姫様抱っこして連行した

…奏軽いなぁ

 

抱っこすると奏はすっかり大人しくなって怯えた目でこちらを見てくる

どうやら変装もしっかりできてるみたい

深めの帽子を被ってサングラスかけただけだけど意外といけるもんだね

 

「ひっ…な、なにするんですかぁ……」

 

涙目でこちらを見つめる奏になにか目覚めてはいけないものが目覚めた気がした

 

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ーーー

 

校門を出たら怖い人に急に連れていかれた

僕…何されるんだろう…

みんなごめんなさい…僕…迷惑かけちゃうかも…

 

少しすると、車が見えてきて、その前で下ろされた

 

「乗って」

 

「は…はい…」

 

断ったら何されるかわからないから言うことを聞こう

ドアを開けて車に乗る

僕はどこに連れていかれるんだろう…

 

「シャイニーーー!!!」

 

「むぐっ!?」

 

車に乗った瞬間に顔が柔らかいもので包まれた

それに…シャイニー…?

気になって顔をあげると

 

「ま、鞠莉お姉ちゃん!?なんで!」

 

「ふふっ、ドッキリ大成功ね!!」

 

「へ…?どっきり…?」

 

「ごめんなさい、奏さん…2人がどうしてもやりたいと言うものですから…」

 

「ダ、ダイヤさんも…!ど、どういうこと…!?」

 

「ちょっとダイヤ!ダイヤもノリノリだったじゃない!奏さんはどんな反応をするのでしょうとかワクワクしながら言ってたじゃない!!」

 

「なっ!私はそんなこと言ってませんわ!!」

 

「2人とも、奏がついていけてないから、そろそろ説明しよ?」

 

「か、果南お姉ちゃん!?」

 

「あれ、今気づいたの?」

 

僕をさらったのは果南お姉ちゃんだったんだ…

全く気づかなかった…

 

説明を受けたけど、どうやら3人は僕が怯えるところが見たかったんだって

ほんとに怖かったんだから…

もう怒った!!

 

「もう知らない!もうお姉ちゃんって呼んであげないもん!!」

 

「え!?待ってごめん!奏!謝るからぁ!!」

 

「ノーーー!!!ごめんなさい!奏ー!」

 

「私はお姉ちゃんとは呼ばれてないんですが…」

 

「ふんっ!絶対許さないもん!!」

 

「悪かったってぇ…」

 

そんなに凹まれるとなんだか僕が悪いみたいじゃん!

 

「もうそのぐらいにしてあげてはどうですか?奏さん」

 

「そうですねダイヤさん、果南さんも鞠莉さんも反省してるみたいですし」

 

「か…果南さん…?」

 

「鞠莉…さん…?」

 

2人は絶望した目で見てくる

ふん!僕も怒ってるんだから!

 

「わかった!わかったよ!ハグ!ハグしてほしいんでしょ!?してあげるから!ね?ほら、また果南お姉ちゃんって呼んでよぉ!」ギュー

 

「マリーもハグするから!ほら、鞠莉お姉ちゃんって!」ギュー

 

「く…苦しい…」

 

2人に抱きつかれてすっごく苦しい

そんなにお姉ちゃんって呼ばれたいの…?

 

「もうやらない?」

 

「「はい!やりません!」」

 

「はぁ…仕方ないなぁ…わかったよ、果南お姉ちゃん、鞠莉お姉ちゃん」

 

「「奏ーーー!!!」」

 

「だから苦しいってぇ!」

 

「全く、どっちが歳上なのか分かりませんわね」

 

「あ、ダイヤさんにも怒ってますからね」

 

「えっ」

 

「それで、この後はどうするの?車ってことはどこか行くの?」

 

「Off course!この後は…お楽しみ!」

 

「お楽しみ?うーん…なんだろう…」

 

「じゃあ早速行きましょうか!LET'S GO!!」

 

「あの…私に怒っているというのは…?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ここって…」

 

「うん、みとしーだよ」

 

車を降りると、そこはみとしーだった

来るのはすっごく久しぶり

お姉ちゃんと2人で来た時以来かな…?

 

「あーー!うちっちーだぁ!うちっちー!」

 

うちっちーがいるのに気づいて僕はすぐに走り出す

 

「うちっちー!!」ギュー

 

うちっちーも抱き返してくれた

 

「鞠莉お姉ちゃん鞠莉お姉ちゃん!写真!写真撮って!」

 

「はいはい、撮るわよー」

 

「えへへ…ありがとう」

 

「どんな感じで撮れたの?」

 

「あら、いい笑顔ですわねぇ…」

 

「ほんと…楽しそう」

 

それから色んなお魚や動物を見て回った!楽しかった!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「そういえば、今日はなんでここに連れてきてくれたの?」

 

少し遅めのお昼を食べながら聞いてみる

今日は別に誰かの誕生日とかじゃないよね?

 

「しばらく奏と遊んでないなって思ってね。2人もそう思ってたみたいで」

 

「最近の奏は1年生たちとよく遊ぶようになったからね〜。マリーに甘えてくれなくて、寂しかったわよ?」

 

「ご…ごめんなさい…」

 

「別に謝ることではありませんわ。こちらも少し強引な方法になってしまいましたし」

 

「少し…?」

 

僕結構怖かったんだけどなぁ、という気持ちを目で訴える

 

「そ、奏!この後なにかやりたいことない??」

 

「なんでもいいわよ!」

 

なんか話をそらされた気がするけど、まぁいいや

 

「うーん…映画とか?」

 

「いいわね!じゃあうちに行きましょ!」

 

僕たちはご飯を食べ終わってすぐに鞠莉お姉ちゃんのお家へ向かった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ここは…?」

 

初めて来たこの部屋…すっごく広いし、なにかスクリーンがある

 

「あら?この部屋来たことなかったかしら?プチシアターよ!」

 

お家に映画館があるなんて…鞠莉お姉ちゃんのお家すごい…

 

「さぁ、何見る?なんでもあるわよ?」

 

「映画あんまり詳しくないんだよねぇ…おすすめは?」

 

「マリーのおすすめはぁ…これとか!」

 

鞠莉お姉ちゃんの手には…なんだか怖そうな…ものが…

 

「これマリー好きなのよねぇ…キャラクターに入り込めるっていうか…流れに引き込まれるのよ!」

 

「へ…へぇ…そうなんだ…」

 

「あら?奏、もしかして怖いの苦手かしら?かわいいわねぇ?」

 

「こここ…怖いの苦手なんてやっぱり奏はまだまだ子供だね」ブルブル

 

ニヤニヤしながら言ってくる鞠莉お姉ちゃん…と、震えてる果南お姉ちゃん?

僕だって、もう大人なんだから、怖いのくらい平気だもん!

 

「別に怖くないもん!そんなの平気だもん!」

 

「大丈夫ですわ。私たちがついてますもの」

 

「OK!じゃあこれにしましょ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…す…すっごく怖い…!お姉ちゃんが隣にいたら真っ先に抱きついてるくらい…

 

でも、そんな僕を心配してなのか、果南お姉ちゃんが手を握ってくれている

 

「ひっ…!ひゃぁぁぁぁぁぁ!!」ギュッ

 

「あら、奏さんったら…よしよし」

 

怖いシーンに、思わず隣にいたダイヤさんに抱きついてしまった

 

「ハグゥ」

 

ん?はぐぅ?

よくよく後ろを見ると果南お姉ちゃんが僕に後ろから抱きついていた

あれ…?果南お姉ちゃん…?

 

ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

~鞠莉side~

 

「はーー!おもしろかった!!どうだったかしら?…あら?奏?果南?」

 

「ダイヤさぁん!うわぁぁん…!」

 

「よしよし、もう大丈夫ですわよ」ナデナデ

 

「もう終わった!?ねぇ奏!聞いてる!?」ギュゥゥゥゥゥ

 

oh…すごい状況ね…

奏はダイヤに抱きついて、果南が奏に後ろから抱きついて…

 

「まったく…怖いの苦手だったら正直に言えば良かったのに…」

 

「ひぐっ…だってぇ…」

 

「鞠莉さんが奏さんを挑発するからでしょう?ほら、奏さん、こちらへどうぞ?」

 

「うぅぅ…」ギュゥゥ

 

ダイヤの胸に奏は顔を埋める

 

「ふふっ、なんだか小さい頃を思い出しますわ。ルビィも昔、こんな風に抱きついてきたことがありましたの」

 

ダイヤはすっごく嬉しそうな顔をしている

 

「ほら、果南はこっち。おいでー?」

 

「ハグゥ」ギュゥゥ

 

2人が落ち着くまではしばらくこのままにしてあげようかしらね

 

ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

 

「…ん、あれ…?えいがは…?」

 

「あっ、目が覚めましたか?奏さん、泣き疲れて私に抱きついたまま眠ってしまったんですよ?」

 

目が覚めると、ダイヤさんが上に見えた

膝枕、してくれてたみたい

それと、頭も撫でてくれてる

 

「もう落ち着きましたか?」

 

「うん、ありがとう…ダイヤさん」

 

「……そ、その…奏さん。わ、私も…」

 

「んへ?なぁに?」

 

急にモジモジしだしたダイヤさん

 

「わ、私も…その…」

 

「大丈夫?ダイヤさん、お腹痛いの?」

 

「違いますわ!」ムニュゥゥ

 

「ご、ごへんなひゃぃぃ」

 

ダイヤさんにほっぺたを伸ばされた

 

「私も、果南さんや鞠莉さんと同じようにしてほしいと思いまして…」

 

「同じようにするって?」

 

「よ…呼び方ですわ!」

 

「あぁ…お姉ちゃんって呼ばれたいってこと?」

 

「は、はい…」

 

「えぇー、どーしよっかなぁ…今日僕怖かったんだけどなぁ…」

 

「そ、それは先程謝ったじゃないですか!」

 

「でもなぁ…ダイヤお姉ちゃんも楽しそうだったって聞いて、僕ショックだったなぁ…」

 

「ですからそれも…!…今、なんと?」

 

「えへへっ、ダイヤお姉ちゃんっ!」

 

遅れてダイヤお姉ちゃんの顔がぱぁっと明るくなる

その後すぐに怖い顔になった

 

「へっ…?ダイヤお姉ちゃん…?」

 

「奏さん、立ってください。」

 

「えっ…?あっ…はい」

 

膝枕から立たされ、ダイヤお姉ちゃんも一緒にソファから立ち上がった

 

「では、行きましょう」

 

「え?どこに?」

 

手を握られてドアへ連れられる

 

するとドアが開いて外から鞠莉お姉ちゃんが入ってきた

 

「ごめんねぇ…果南がなかなか落ち着かなくて…」

 

「鞠莉さん、果南さんをお願いしますね?」

 

「え?えぇ…そのつもりだけど…どこ行くの?ダイヤ」

 

「黒澤家です。奏さんを連れて帰ります」

 

「「!?」」

 

「ちょっ…ダイヤ!?本気?」

 

「本気ですわ。奏さんが愛らしさ満点なのが悪いんです。」

 

「あわわわわ…」

 

「ほんとに誘拐してどうするのよ!!」

 

「奏さんは黒澤家が責任を持って育てますわ。安心してください。とっても大切にしますからね」

 

ダイヤさん…目が…据わってる…

 

「ひっ…いやぁぁぁぁぁ!鞠莉お姉ちゃぁぁん!!」

 

「奏さん?怖がらなくても大丈夫ですわ。うちに来ればお菓子もいっぱいありますし、私が勉強もしっかりと見て差し上げますわ。あっ、弟にさんをつけるのもおかしいですわね…ね?奏?」

 

「ダ、ダイヤ!戻ってきて!!」

 

どんどんドアの外へ引っ張られてしまう

このままじゃ黒澤奏になっちゃう!

 

「ていっ!」

 

「あぅっ」

 

「か、果南お姉ちゃん!」

 

ドアの向こうから果南お姉ちゃんが出てきて、ダイヤお姉ちゃんにチョップを決めた

 

「なーにやってるの、ダイヤ?」

 

「うぅ…果南さん?はっ!私は一体何を…?」

 

あっ!ダイヤお姉ちゃんの目が戻った!

さすが果南お姉ちゃん!

 

「外から少しだけ聞いてたけど、勝手に黒澤家の子にしちゃダメでしょ。そんな暴走するなんて、いつものダイヤらしくないよ?」

 

「も、申し訳ありません…その、奏さんがあまりにかわいらしいものですから…つい…奏さんも、怖い思いをさせてしまって…申し訳ありません…」

 

ダイヤお姉ちゃんは反省した様子で僕にも謝ってきた

 

「そんな、謝らないで?僕は…その、ダイヤお姉ちゃんと仲良くなれたと思って…嬉しかったよ?」

 

「そ、奏さんっ…やはり黒澤家の子になりませんか?」

 

「「ダイヤ!!」」

 

「ピギャッ!!」

 

この話を他のAqoursのみんなに話したら渡辺奏誘拐事件と名付けられました。

ダイヤお姉ちゃんは、ルビィちゃんにすごい目で見られていました。

 

 

 

 

 

 

「そういえば果南お姉ちゃんはなんで映画の途中僕にハグしてきたの?」

 

「へ!?あ、それは…後ろからハグしてあげれば奏が落ち着いて見れるかなって思って!」

 

「なーんだ…!そうだったんだー!僕てっきり果南お姉ちゃんも怖いの苦手なのかと思ったよー!」

 

「は…はは…そんな訳ないじゃん!私は奏よりもお姉ちゃんなんだから!」

 

やっぱり果南お姉ちゃんはすごい!

 

 

 

 

 

「果南の名誉のために黙っててあげましょうか」コソコソ

 

「そうですわね。果南さんが姉であるために」コソコソ

 




読んでいただき、ありがとうございます!
最近になって、少し余裕が出てきたのと、またAqours熱が再発したのとで、少しずつ書いていこうかなと思っています
時間はかかるかもしれませんが、自分のペースで進めていきますm(_ _)m

では、また次回でお会いしましょう
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