~曜side~
今日は朝からAqoursの練習。
今日から奏くんもついてくるって言ってたけど、起きてるかな?起こしに行ってあげよっと♪
コンコン
ガチャ
「おじゃましまーす」
えへへ、なんか悪いことしてる気分になるね
さてと、奏くんは…ふふっ、まだ寝てる。かわいいなぁ
ずっと見てたいけど、そろそろ時間だし起こさなきゃ…
毛布をめくって…ん?
奏くんはぬいぐるみをギューってして寝ていた
か、かわいすぎる………!!!
パシャ
よし、保存完了。今度こそ起こさなきゃ
「奏くーん、起きてー。もう朝だよー。今日からAqoursの練習に来るんでしょー?」
「んん……まだ…眠いよぉ…」
「だーめ!起きて!」
「うぅ、お姉ちゃんのいじわる…嫌い…」ボソッ
そ、そんな…もしかして私…奏くんに嫌われちゃったの!?
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お姉ちゃんに起こされて思い出したけど、今日は朝からAqoursの練習があるんだった。
準備をし、お姉ちゃんと一緒に家を出る。バスを待っている間、何か話そうかと思ったけどお姉ちゃんがなんか静かだったから結局何も話さないまま学校に着いた。
「まず部室行くから…」
「う、うん」
お姉ちゃんどうしたんだろ今日は珍しく元気がない
心配です。
そのままなんの会話もなく部室に着いた。
部室には千歌お姉ちゃんと梨子お姉ちゃんの2人以外は全員揃っていた。
「おはようございます。曜さん、奏さん。」
「おはよう、2人とも。」
「あら、2人ともグッドモーニング!」
「おはようずら」
「2人ともおはよぉ」
「ふっ、このヨハネから朝の福音を授けよう。」
「善子ちゃん長いずら」
「うるさいわよずら丸!あとヨハネ!」
今日も元気だなぁ
「おはよう…」
「「「「「「?」」」」」」
「お、おはようございます。今日からよろしくお願いします。」
「よろしくねー!奏!じゃあマリーとよろしくのハグ、しましょ?」
ハグッ
「ま、鞠莉さん。苦しいです…」
「ちょっと鞠莉、そういうことすると曜が怒るよ」
「そうずら。この前の梨子ちゃんを見なかったずらか?奏くんのことになると曜ちゃんはすっごくおこ…る…ずら?」
「あれ?曜ちゃんが…」
「怒らない!?」
「……あれ…?どうしたのみんな…私のこと見て…」
「曜、何も思わないの?」
「…?何が…?」
ガッ
そのまま僕は部室の端に連れてこられた。
「ちょっと奏!今日の曜おかしいってもんじゃないよ!?」
「そうですわ!いつもの曜さんと全く違うではありませんの!一体何があったんですの!?」
それには僕も気付いていた。朝からお姉ちゃんはずっとなんか凹んでる?感じがするのだ。
「ぼ、僕もわかんないですけど、朝からお姉ちゃんあんな感じで…学校来る途中もほとんど話してないですし…」
「まさか、終焉が近づいて…」
「善子ちゃんは1回黙ってるずら」
「ヨハネ!」
「でもルビィも心配だよ…いつもの曜ちゃんらしくないよ」
ガチャ
「みんなおはよーーー!ごめんねちょっと遅れちゃった」
「千歌ちゃんが寝坊したからじゃない!」
「あれ?みんなどしたのー?そんなすみっこにかたまって」
「えーっと…それは…」
チラッ
「って!曜ちゃんが机に突っ伏してるんだけど、なんかあったの!?」
「え、えーっとそれは…」
「ちょっとわかんなくて…」
「練習よりもそっちが大事だよ!曜ちゃん!どうしたの!?」
千歌お姉ちゃんと梨子お姉ちゃんが来て、練習がはじまると思いきや、お姉ちゃんの元気がない理由の調査が始まった。
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「それで?曜ちゃんは何があったの?」
「それが、私達にもさっぱりで…奏さんも分からないと…」
「奏ちゃんも?」
「うん、朝からこんな感じで・」
「うーーん…なんだろう…」
「曜ちゃん、今日体調悪い?」
フルフル
梨子お姉ちゃんの質問に首だけで答えるお姉ちゃん。喋らないって相当だなぁ
「じゃあ、何か悲しいことでも?」
ピクッ
「あ!一瞬反応したよ!曜ちゃん!悲しいことがあったの?」
コクコク
「衣装が破けちゃったとか?」
フルフル
「天界からの…」
フルフル
「まだ全部言ってないんだけど!」
「じゃあ、奏のこと?」
「えっ!僕!?」
何も身に覚えがないんだけど…
コクリ
「曜、話してみて?」
「……今日の朝…」
ぽつりぽつりとお姉ちゃんは話し始めた。
「奏くんを起こしに行ってあげたんだけど、そこで…」
「「「「「「「「そこで?」」」」」」」」
「「お姉ちゃんのいじわる、嫌い」って…だから私嫌われちゃったんだと思って…」
「へ?」
「あー、これは…」
「奏に責任があるかな」
「ええ!僕そんなこと言った!?」
「言ってたもん!」
「それで?奏は曜のことどう思ってるの?」
「へ!?…それ言わなきゃダメですか?」
「オフコース!曜が元気になるためデース!」
「ぅぅぅ…お、お姉ちゃんはいつも元気で、僕の面倒を見てくれて…えっと…だ、大好きだよ…///」
「奏くん…!奏くん!」
ハグッ
「うわぁっ!お姉ちゃん!」
「良かったぁ、私、奏くんに嫌われちゃったらどうしようって…」
「僕がお姉ちゃんを嫌いになるわけ…ないじゃん///」
「とりあえず解決…かなん?」
「そうですわね」
「じゃあ曜ちゃんも元気になった事だし、早速練習するぞーーー!」
「「「「「「「「おおーーー!」」」」」」」」
「屋上に向かってー!全速前進、ヨーソロー!」
「わぁ!曜ちゃん早いよぉ」
「後を追いかけるずら!」
「ギラン!」
「あ、ちょっと!転びますわよ!」
元気そうに走っていくお姉ちゃんを見てほっとしたけど…
「奏?もしかして、申し訳ないって思ってるんじゃない?」
「…はい。知らなかったとはいえ、僕のせいでお姉ちゃんに心配をかけちゃって…」
「ふふっ、そしたら今日はもっと素直になりなさい?」
「素直に?」
「ええ、いつもは恥ずかしくて甘えてないんじゃない?」
「そ、それは…」
「図星ね。今日ぐらいはいいんじゃない?さあ、屋上に行くわよ!」
素直に…か…
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~曜side~
あの後はいつも通り練習して、部室で話して、別れた。
にしても奏くんったら紛らわしいこと言うんだから、後でちゃんと話しておかないと。
そんなことを考えながら衣装の作業をしてると、もう夜も遅くなってきていた
明日も練習あるし、もう寝なきゃ…
コンコン
「?はぁい」
ガチャ
そこには枕を持った奏くんがいた
「お、お姉ちゃん」
「そ、奏くん!どうしたの!?」
私が困惑してると、奏くんが口を開いた
「そ、その今日はお姉ちゃんと一緒に寝ても…いい?」
その発言に私は硬直してしまった。だって!奏くんからこんなこと言うだなんて!いつもは恥ずかしがって断ってさえくるのに…!それにしても奏くんがこんな時間にこの部屋に来るのは…
なんて考えて冷静になろうとしてたのに…
「ダメ…かな?」
なんて上目遣いで言われたら断る理由がないよ!
「ヨ、ヨーソロー!もちろんオッケーだよ!」
「へへへ、良かったぁ」
そう言ってにへらっと笑う奏くんは昔から何も変わらないかわいさで、なんだか懐かしい気持ちになってくる
「ところで、突然どうしたの?」
奏くんを私のベッドまで連れてきながら尋ねる
「その…今日ぐらいは素直になれって言われて」
「?誰に?」
「鞠莉さんに」
鞠莉ちゃん…!ありがとう!今度しっかりお礼をしないと…
「じゃあ寝よっか」
2人でベッドに横になる。このベッドも昔は2人入っても余裕があったのに、今はちょっとくっつかないと少し狭い。2人とも大きくなったんだなぁ
「あ、そうだ。奏くん!あんまり紛らわしいこと言わないでよ」
「…もしかして朝のこと?」
「そう!」
「でも覚えてないんだもん」
「むっ、ちゃんと反省してるの?」
「はーい、次から気をつけまーす」
「ちゃんと反省しろーー!」コチョコチョ
そう言って奏くんの体をくすぐる
「ひゃぁっ、ちょっぁははっ、お姉ちゃんっ、くすぐったいよぉ!」
「反省したぁ?」
「したした!凄いしたぁ!あははっ、だからやめて〜」
「もうしないでね」パツ
そう言ってくすぐる手を止めた
「ハァ…ハァ…わかったよぉ」
「へへっ、なんか昔に戻ったみたいだね」
「懐かしいね」
「うん………もう寝よっか?」
「そうだね…おやすみ、お姉ちゃん」
「うん、おやすみ、奏くん」
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~翌朝~
いつもよりも少し早く目が覚めた。奏くんはまだ寝てるみたい
気持ちよさそうな寝顔…ふふっ、かわいい
こうやって寝る癖も変わってないね
奏くんは昔から何かにギューっと抱きついて寝る癖がある。今は私の胸に顔を埋める形で寝てる。
「もう、かわいいんだから」
そう言って頭を撫でてあげる。起きちゃうかな?でもこれで起きて照れちゃう奏くんも見たい
「うぅん、んぁ?」
「おはよう、奏くん」
「ふぁ、お姉ちゃん。おはよ…う!?」
一気に目が覚めた奏くんは顔を真っ赤にしてすぐ離れようとしたけど、そうはさせない。私が抱きついてるから
「お、お姉ちゃん!離して!」
「えへへ、昨日の罰だよ!」
「それは昨日謝ったじゃん!」
「あれ〜?そうだっけ?」
じゃれあっていると、あっという間に時間が過ぎてもう起きる時間だった。奏くんは今日も来るらしい。気合いが入るね!
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あの後はいつも通り支度して家を出た。お互い顔は赤かったけどね
そして一緒にバスに乗って学校へ。
部室のドアを開けるなり…
「!曜さん!今日は大丈夫ですの!?」
「あはは、だ、大丈夫大丈夫。」
「今日は朝から元気そうだね」
「うん!元気全開でいくであります!」
朝の挨拶を済ませ、言うべきことを言いに行く。
鞠莉ちゃんにだ。
「あの、鞠莉ちゃん」
「あら、曜。どうしたの?」
「奏くんから聞いたんだけど…ありがとね。奏くんに話してくれて」
鞠莉ちゃんはにっと笑って答えた
「いいのよ。やっぱり2人は仲良くなくちゃね。」
「何かお礼がしたいな」
「お礼?別にだいじょう…いや!1ついいかしら?」
鞠莉ちゃんはハッと閃いたようにそう言った。
「!いいよ!なんでも言って!私にできることならなんでもするよ!」
「じゃあ…」
その後の言葉に私は驚きが隠せなかった。
「奏を今日1日貸して?」
2話目読んでいただきありがとうございます!
質問を頂いたのですが、「奏」の読み方は「そう」です。曜ちゃんと母音が揃えたかったので、この名前にしました。
さて、次回は鞠莉ちゃん回ですね。1日奏くんと会えない曜ちゃんはどうなってしまうのか…
次回も読んでいただけると嬉しいです!