弟もヨーソロー?   作:光星

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宿題からの大事件?

鞠莉お姉ちゃんの家にお泊まりしてから数日、僕はいつもの生活にすっかり戻っていた。

今日も学校が終わってから浦女に向かっている

あ、今日はいつもより早く着きそう。先に部室に行って宿題でもやってようかな。今日英語の宿題があるんだよなぁ…

 

いつも通り許可証を見せて学校に入り、部室に向かう

いつもより早いので、学校が少し静かに感じてなんかいけないことしてるみたいでワクワクしてくる

考えているうちに部室に着いた

 

ガチャ

…あれ?

ガチャガチャ

部室の鍵開いてない…とりあえず誰か来るのを待ってようかな

暇つぶしにと持っていた本を出した瞬間安心する声が聞こえた

 

「あれ?奏。今日は早いんだね」

 

「あ、果南お姉ちゃん!」

 

「あー、鍵持ってなかったのか…ごめんね、待たせちゃって」

 

「ううん、全然待ってないよ、今来たとこ」

 

「そっか、じゃあ今開けるから入って入ってー」

 

ガチャ

果南お姉ちゃんに続いて部室に入る。

 

「今日はダイヤと鞠莉が仕事があるから少し遅れるんだって」

 

「それまで待つってこと?」

 

「そういう事だね、しばらくここでゆっくりできるかな」

 

「そっか、じゃあ宿題やろうかな」

 

「お、偉いねー」ナデナデ

果南お姉ちゃんに頭を撫でられる。昔から果南お姉ちゃんに撫でられるとすごく落ち着く。

 

「どれどれ、じゃあお姉ちゃんが教えてあげようかなん?」

 

「ほんと!?」

果南お姉ちゃんが教えてくれれば宿題なんて一瞬で終わっちゃうよ!

そして僕は英語の宿題を取り出した

すると…

 

「!!あ、え、えーっと…ちょ、ちょっと待ってて!」

ガチャ

 

あれ、果南お姉ちゃん出て行っちゃった。どうしたんだろ?

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーー

~果南side~

 

まずい、まずい、ひじょーにまずい!

まさか奏の宿題が英語だったなんて…私英語すごく苦手なんだよなぁ…

中学生レベルなら何とかなるかもしれないけど、間違ったこと教える訳にもいかないし…

あーーどうしよう!あんなに自信満々で教えてあげようかなんて言って、あとからやっぱりわかりませんってなったら………

 

「え……果南お姉ちゃん…こんなこともわかんないの…?」

 

なんて軽蔑されちゃうよ!あ、そうだ、鞠莉かダイヤに聞いてみようか…

いやでも仕事の邪魔しちゃ悪いし…

 

「果南さん?どうしたんですか、部室の前で」

 

「梨子ちゃん…!」

 

「あ、千歌ちゃんと曜ちゃんはちょっと提出物があるから遅れるって…」

 

梨子ちゃんが言い終わる前に私は梨子ちゃんに詰め寄った。結果的に壁際まで追い込んでしまったけど

 

「梨子ちゃん!」

 

「ひゃ、ひゃい!」

 

「英語できる!?」

 

あ、これいわゆる壁ドンってやつかな。ってそんなことどうでもいい。今はとにかく梨子ちゃんだけが頼りなのだ

 

「え、えっと…人並みには…//」

 

「ほんと!?」

 

「え、ええ、授業はちゃんと聞いてますし///」

 

「じゃあ奏に英語教えてくれないかな」

 

「奏くんに?」

 

体勢を戻し、私は詳細を梨子ちゃんに話した。

 

「なるほど、そういうことならいいですよ」

 

「よ、良かったぁぁ」

 

「さぁ、奏くんを待たせちゃいますし、部室に入りましょう?」

 

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

果南お姉ちゃん遅いなぁ、どこいっちゃったんだろ…

さっきドンって音も聞こえたし…なんか不安になってきちゃうよ

 

ガチャ

あ、果南お姉ちゃん帰ってきたのかな

「もう!遅いよ果南お姉ちゃん!」

 

「ふふっ、こんにちは、奏くん」

 

「あれ?梨子お姉ちゃん?果南お姉ちゃんは?」

 

「ごめんね、遅くなって。外で梨子ちゃんに、偶然会ってね。奏の宿題のこと話したらどうしても教えたいって言うから、今日は梨子ちゃんに教わってね!」

 

「は、はぁ…」

 

「と、ということだからよろしくね?」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「だから、ここは…」

 

「なるほど!わかった!」

 

梨子お姉ちゃんの授業はすっごくわかりやすかった。

これなら宿題もきっとすぐ終わるよ!

と、それはいいんだけど…

 

「ふむふむ」

 

さっきからずっと隣で果南お姉ちゃんが相槌打ってるのはなんなんだろう?まさか分からないとか…?まさかね…

さっきはあんなに自信満々だったし、きっと梨子お姉ちゃんの教え方が上手いから認めてるって感じなのかな?

 

ムギュッ

「ちょっと奏くん!聞いてるの!?」

ちょっと目線を逸らしてたら梨子お姉ちゃんにほっぺを両手でムギュってされた

 

「ご、ごへんなひゃい」

 

「もう!罰としてこのままほっぺぷにぷにしちゃうんだから!えへへ、奏くんのほっぺやわらかいねぇ」プニプニ

 

「ひゃ、ひゃめへぇ!」

 

「うーん…でもなにか足りない…あ!そうだ!」

 

なにか思いついた梨子お姉ちゃんはほっぺから手を離した。もうやめてくれたと思っていたら全然違った

 

「はい、ここ座って?」

そう言って梨子お姉ちゃんが提示した場所は梨子お姉ちゃんの膝の上だった

 

「え、なんで…?」

 

「いいから!」

ぐいっと体を引かれ、結局梨子お姉ちゃんの膝に座ることになってしまった

 

「ふわぁ、奏くんかわいいねぇ…ずっとこうしてたいよ」

 

そう言って僕のほっぺを触っている梨子お姉ちゃんは僕をぬいぐるみみたいに抱っこする体勢を取っている

 

「ねぇ、梨子ちゃん、宿題は終わってないし、このぐらいにしておいた方が…」

 

「ほとんど終わってますし、大丈夫ですよぉ。それより果南さんもどうですか?奏くんのほっぺ、すごく気持ちいんですよ」

 

「ええ!私も!?うーんじゃあちょっとだけ…」

 

果南お姉ちゃんまでこうなったら誰も止めてくれる人がいないじゃん!

 

「昔から奏のほっぺはもちもちしてて、かわいいんだよね。最近は触ってなかったし…ちょっとならいいよね」

 

「よくなーい!」

 

「まぁまぁ、そう言わずに…えい」プニ

 

「やっぱり気持ちいいねぇ」

 

「ずっと触ってたいですよね!」

 

誰も止める人がいない…

「誰か助けてーーー!」

 

僕が助けを願ったその時だった。

 

 

ガチャ

「遅れちゃってごめんなさい!」

「ちょっと図書室に用があって」

「待たせたわね!リトルデーモン達!ヨハネ、こーりん!」

 

そこに来たのは1年生の3人だった。もしかしたら助けてくれるかも…!

 

「た、たしゅけへ」

 

「な、何してるんですかぁ?」

 

そこで話の流れを説明する梨子お姉ちゃん

 

「そ、奏くんのほっぺずらか…」

 

「ええ、とっても気持ちいいの」

 

「じゃ、じゃあちょっとだけ…」

 

あ、終わった…助けてくれる人は誰一人いないんだ…

希望を失ったところに手が伸びてくる

 

プニ

 

「ピギィッ!」

 

プニプニ

 

「ずらぁっ!」

 

プニプニプニプニ

 

「こ、この感触は…ヨハネをも魅了するとは…」

 

人数が増えたため、僕の顔はもみくちゃにされる。そんな時はなまるちゃんがすごいこと言い出した

 

「マルも膝の上に乗せたいずら」

 

もう諦めてはなまるちゃんの座る所まで移動し、はなまるちゃんの上に座った。

 

「ずらぁぁぁ!すっごくかわいいずらぁ!」

 

その調子でほっぺを触るペースが上がる

 

 

「も、もうひゃめへーーー!」

僕の悲痛な叫びは誰も聞いてくれないのかな…

 

 

 

 

その時…

 

 

 

ガチャ

 

「ごめんね!遅くなっちゃって…提出物があってさぁ!」

「千歌ちゃんがなくしちゃってたから時間かかっちゃったよ」

「あ!それ言わない約束じゃん!」

「あ、ごめんごめん!言っちゃった…って、みんな、何してるの?」

 

その2人が入ってきた瞬間、みんなの顔がみるみる青ざめていくのがわかった

 

部室に入ってきたのはお姉ちゃんと千歌お姉ちゃんだった

 

「あーー!奏ちゃんのほっぺた触ってるの!?いいなぁ私も後で触ろっと」

 

「全員正座」

 

お姉ちゃんの号令で触っていた全員が床に正座した

 

「で、どういうことか説明してくれる?」

お姉ちゃんが超怒ってる!このままじゃまずい!

 

「ま、待ってお姉ちゃん!」

 

「どうしたの奏くん」

 

「その、僕が宿題を教えてもらってたの、その流れで」

 

「宿題を教えていてどの流れでほっぺをあんなふうに触ることになるの?」

 

「うぐ…そ、それは…」

な、なんて答えればいいんだろう…

 

「…ごめんね、奏くん。今は梨子ちゃん達に話があるんだ」

 

ぼ、僕じゃ止められない…誰か助けを…

 

僕がアワアワしてるとお姉ちゃんはついにお説教モードに入ってしまった

 

ど、どうしよう…千歌お姉ちゃんもこうなったらどうにもできないし…だ、誰かぁ…

 

 

ガチャ

 

「遅くなって申し訳ありません」

「シャイニーーー!さぁ、早速練習するわよ!って、あら?お取り込み中かしら?」

 

ダイヤさんと鞠莉お姉ちゃんが来てくれた。お姉ちゃんはお説教中で気づいてないみたい

 

「ダ、ダイヤさん!」

たまらず僕はダイヤさんに抱きついた

 

「そ、奏さん!?どうしたんですの!?」

僕はダイヤさんに簡潔に話した

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ぶっぶーですわ!!!!」

お姉ちゃんのお説教はダイヤさんが止めてくれた

今は後から来た千歌お姉ちゃんと鞠莉お姉ちゃん以外の、お姉ちゃんを含むみんなが正座してる

 

「全く…ファンの皆さんを笑顔にするスクールアイドルが身近な人を笑顔に出来なくてどうするんですの!奏さん涙目でしたわよ!」

 

「返す言葉もございません」

 

「それに、曜さんも曜さんです。この位であんなに怒らなくても良いではないですか。何も怪我をした訳でもないのですから」

「えへへ、奏くんのことになるとつい…」

 

「とにかく!これからはスクールアイドルだという自覚を持って………」

 

ダイヤさんのお説教は長かった…お姉ちゃんが怒った方が短く済んだかも…

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「それでは、少し休憩しましょう」

ダイヤさんの号令でいっせいにみんなが緩んだ

 

「あぁー疲れたよぉ、奏ちゃん。ほっぺた触ってもいーい?いいよね」プニプニ

 

「よくなーい!!!」

 

 

 

 

「曜ちゃん怒らないのね」

 

「さっきダイヤさんに言われちゃったからね…」

 

ちょっとは怒ってくれないと僕の体が持たないよ…

 

「あの…少しいいでしょうか?」

 

千歌お姉ちゃんにほっぺを触られて抵抗している時、ダイヤさんが僕達に近づいてきた

 

「ほえ?ダイヤさん?珍しいね。休憩中にこっち来るなんて」

 

「ダイヤさんなんか顔赤いですよ?どうしたんですか?」

 

「その…私も奏さんの…」

 

「僕の?」

 

「ほ…ほ…」

 

「あぁ!奏ちゃんのほっぺですね!いいですよ」

 

「ちょっ!」

 

僕の許可もなしにぐいっと僕を差し出した千歌お姉ちゃん。もうちょっと僕のことも考えてよ…

 

「で、では…失礼します。」

 

恐る恐るといった感じで僕のほっぺを触ってきた

すごく優しく触ってくれるから気持ちいい…

 

「はぁ、なんと柔らかく気持ち良いんでしょう…それに奏さんも愛らしくて…あぁ!もう我慢できませんわ!」

 

ハグッ

ダイヤさんがブツブツ言ってると思ったら急にハグしてきた

 

「わわっ、ダイヤさん!?」

 

「奏さん、黒澤家に来ませんか?」

というところで我慢できなくなったのか、お姉ちゃんがついに口を開いたと同時に僕の体を引き寄せる

 

「ちょっとダイヤさん!奏くんはわ・た・し・の弟だよ!」

 

お姉ちゃん、さっきあんまり怒んないって決めたばっかりじゃ…

 

「それに!みんな奏くんの触り方をわかってない!」

 

触り方って…僕は動物かなにかなの?っていうかみんなそんな真面目に聞かないでよ!

 

「いーい?奏くんは顎の下が弱いの。だからそこをわしゃわしゃってするとすっごく気持ちよさそうにするんだよ!」

ワシャワシャ

 

「ふわぁっ!お姉ちゃん…だ、だめぇ」

 

お姉ちゃんにこれをされると力抜けちゃう…

 

「ほれほれ〜もっといくぞ〜」

 

「ふぁぁ…んん…えへへ…」

 

ちょっとくすぐったいけど気持ちいいんだよね、これ

 

「な、なんかこれって…」

 

「ピ、ピギィ…」

 

「ぶ、ぶっぶーですわ!!!!これはルビィの教育によくありませんわ!!」

 

その後、これを学校でやるのは禁止され、お姉ちゃんもあんまり怒らなくなった。雰囲気がピリピリしなくなったのはいいけど、僕の危険が増えるんだよなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

~練習後~

 

「そういえば、奏は果南と梨子に宿題を教えてもらってたんだっけ?」

 

「うん、果南お姉ちゃんが教えてくれるって言ってたんだけど、梨子お姉ちゃんが教えたいって言ってくれたみたいで」

 

「それで梨子に?うーん…ねぇ奏、教科はなんだったの?」

 

「教科?えい…」

ガバッ

言おうとした瞬間に後ろに引っ張られた

「奏!それぐらいにしとこうか、さぁ果南お姉ちゃんと帰ろう!」

 

「なんでそんなに慌ててるずら?」

 

「べ、別に慌ててなんかないよ!」

 

「そういえば、私から奏くんに教えたいって言ったわけじゃなかったんですが」

 

「梨子ちゃん!?今それ言わないでよ!!」

 

「そういうことね、奏、宿題って英語でしょ?」

 

果南お姉ちゃんが口を封じている手をどけて鞠莉お姉ちゃんの質問に答えた

「ぷはぁ、そうだよ?」

 

「やっぱり」

 

「そういうことだと思いましたわ」

 

「なになに〜?どういうこと?」

 

「果南さん、英語苦手ですもんね」

 

「えぇー!?そうだったの!?そうなら言ってくれれば良かったのに」

あんなに自信満々だったのにできなかったんだ…

あ、そういえば僕が解いてる横でふむふむ言ってたもんね

 

「ぅぅぅぅぅぅ……」

 

「果南ちゃん英語苦手だったのぉ?千歌と一緒だね!」

 

「千歌ちゃんは全部苦手なんじゃ…」

 

「と、いうわけだからこれからわかんないところがあったら果南じゃなくてマリーのところにいらっしゃい?」

 

「わ、私のところでも構いませんわよ?」

 

「わ、私だって奏に教えられることぐらいあるもん!」

 

「例えば?」

 

「…体育とか」

 

「筆記関係ないじゃない!」

 

「もう帰る!!」

 

涙目で帰ろうとする果南お姉ちゃん。そんなに英語苦手って知られてショックなのかな

 

「あっ、待って果南お姉ちゃん!」

 

「…なに、奏」

 

「えっと、わかんないところがあったら一緒に勉強しよ?」

 

「奏…!そうだね!」ハグッ

 

「あ、今奏ちゃんとそうを、かけた…」

 

「千歌ちゃん、ちょっと黙ってた方が…」

 

「一緒にって言っても中学生レベルずらが…」

 

「は、花丸ちゃん!言っちゃダメ!」

 

「ずらっ!」

 

 

 

みんながひそひそ話すせいで果南お姉ちゃんは結局走って帰っちゃいました。上手くまとめたと思ったんだけどなぁ…

 

 

 

 




今回は奏くんの宿題から物事が発展していきました。
果南ちゃんが英語苦手っていうのは完全なる想像です。そして今回から曜ちゃんがあんまり怒らなくなったかもしれません。このことがこれからどう関係していくか…それではまた次回でお会いしましょう。



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