Warrior beyond despair   作:レオ2

103 / 180
おはようございます。
5日連続投稿。
前回、光輝が私服だった理由からです。


帰還の英雄、決着の時

 魔人ブウとの激闘から1日後、俺は休息も程々にキリト達の世界に向かった。お姉ちゃん達と約束があったからだ。·····怒ったら怖いから魔人ブウのタイムパトロールの事は黙っとこうかな?とか思っていたら普通に見抜かれるのでなるべく自然体で・・・うん。

 俺はキリト達の世界の渋谷にやってきた。服は道着の訳にもいかないのでお姉ちゃん達がセレクトしてくれた奴で髪は目立つから帽子を被っている。

 俺には全くファッションは分からないからほぼお姉ちゃん達におまかせコースだけれど後悔したことはない。渋谷に着いた後、2人の気を探し見つけたから足早に向かう。人混みの中でもきちんと気を見分け見つけた。

 

(毎度思うけどどっからこんな人数が湧いてくるのだろうか?)

 

 とか変な思考しながら近づく。件の2人も変装しているが俺にはバレバレである。

 

「お待たせ〜」

 

「あ、遅いわよ!」

 

「ご、ごめんなさい」

 

 プンプンした様子で怒ってきたのは白色の唾が広い帽子を被ってエメラルドグリーンと青色が混ざった女子高生らしい服装だ。・・・まあ実際女子高生だが。名前は枳殻七色。ある事件をきっかけにキリト一派に仲間入りした女の子。レインの生き別れた妹だ。

 だから年齢的な問題で光輝よりも1つ年上だったからか光輝にお姉ちゃん呼びを強要し無事光輝の姉になった。

 ·····だけれどもナルト達の世界で約1年半、精神と時の部屋で1年時間が違う所にいたから本当を言うと光輝の方がもう年上だ。しかし光輝は黙っている。めんどくさい事にしかならない。

 そして光輝は隣にいる七色と同じく白色の唾が広い帽子を被りサングラスをして大人の女性らしい赤色のワンピースにカーディガンを着ているレインにも言う

 

「お姉ちゃんも久しぶり。」

 

「うん。光輝君も元気そうだね」

 

「う、うん。」

 

 光輝の眼が一瞬逸れたのをレインは見逃さなかった。しかしここは道の往来なので行く事にした

 

「それじゃあ行こうか。」

 

「はーい。光輝君も美人姉妹の護衛宜しくね!」

 

「・・・あれ?今日は俺の為だった様な気が・・・」

 

 今日3人が集まったのは理由がある。それは光輝が言った通り半分は光輝の為だ。

 理由は何と、今度キリトとアスナが結婚する事になったからだ。仲間達は殆ど結婚式に招待され光輝も招待された。それは別に構わない。めでたいめでたい。

 しかし光輝には少し問題があった。まあタイムパトロールに比べれば全然問題では無いのだが結婚式に出る為の正装が無かったのだ。SAO時代なんて洗濯が要らないのをいい事に殆ど道着の姿で過ごした。

 オシャレをするようになったのはレインに現実世界でも道着は不味いという事でよく連れ出されるようになってからだ。それからは七色も混ざり光輝の服の種類は増えて行った。しかし誰かの結婚式やパーティー等行ったことが無いからそんなものは持っていなかった。だから再びレインと七色の助けを借りて選ぼうという訳だ。

 光輝が学校に行っているのであれば制服で良かったのだが生憎光輝は義務教育はほっぽいているので無い。

 3人はこの世界でスーツを扱っている中では1番の有名どころの支店に向かった。

 

「それにしても3人で集まるのは久しぶりよね」

 

 そう七色が言った。確かに最近は割と3人は忙しく会っていなかった。

 七色は12歳でアメリカのマサチューセッツ工科大学を首席で卒業しVRMMOの研究をしていた。その研究が先程言った事件に繋がった。その事件終了後、七色は日本に戻ってきてレインと母親と再び一緒に住むことになった。だから国籍を日本に移しているし実際SAO帰還者学校にも通っていた。そして今は帰還者学校の高等部の一員として過ごしている。

 レインは帰還者学校卒業後もアイドル活動をしている。今やこの世界では大人気のアニメの主題歌など歌っていたりする。それはレインが帰還者学校に入ってから一所懸命努力した結果、夢を叶えれた事なのだ。だから普段はレッスンなりテレビ出演等正直忙しい。

 光輝は基本フリーだから会いに行こうと思えば行けるのだがその忙しさに遠慮して会いに行ってなかった。せいぜいこの前あったレインのライブに招待されて行ったくらい。

 

「そうだね〜。2人はもっと来てくれてもいいのに〜」

 

「お姉ちゃん忙しそうだから遠慮しちゃう」

 

「私も」

 

「え〜!」

 

 まさか2人はレインに遠慮していたとは知らず思わず大きな声を出す。因みに周りでは光輝と2人を・・・もっと言えば光輝に向けてなんか怖い視線が送られている。変装しているからレインとかは分かっていないはずだがそれでも美人に見える2人と一緒に歩いているからだ。

 3人はその後スーツ専門店に到着、光輝の服のサイズを加味しながら選んでいく

 

「スーツって高いんだね」

 

 と光輝はレインにから当てがられているスーツの値札を見ながら言った。スーツは安いものなら安いが気持ち的に何か失礼なので少し高めのスーツを見ている。1万円など軽く超えているのを見た光輝の感想である。但しアミュスフィアの方が高かった事を忘れている。

 ·····と言っても光輝の金銭感覚はアインクラッドにいた時以外は基本8歳程度で止まっている。だから光輝からすれば3000円でも大金だと今でも偶に思っている。アミュスフィアの時はお金と仲間達の時間を天秤にかけアミュスフィアを取った。小3の時の光輝ならばお金を取っただろうがアインクラッドでの思い出がそれを塗り替えた。

 

 俺達は30分程俺のスーツを見繕ってそれを購入した。正直俺には安かったものと高かったものの違いはよく分かっていないがお姉ちゃん達にはよく分かってるらしい。因みにお姉ちゃん達は何かパーティードレスって奴を着るらしい。うん。普通のドレスと違いがよく分からないけどまあいっか。

 そして支店を出て人の並をぼーっと見ていたらお姉ちゃん達が訝しげに見て聞いてきた

 

「どうしたの?」

 

「え、あ、うん。俺がこの世界に来る前に戦っていた場所が渋谷だったからさ・・・」

 

 その言葉にレインと七色はあっと口を開く。因みに光輝の出自は仲間達は全員知っている。それは途中参加した七色も例外では無い。

 平行世界から来てるというのはこの世界では調べたら直ぐに出る。然し何で平行世界に来る事になっているのかは仲間内しか知らない。即ちそれは光輝の世界での激闘の果てということをだ。

 3人はその後、遅めの昼食にする事にして近場のレストランでも良かったのだが電車に乗って御徒町へと向かった。光輝は舞空術を使っても良かったがレインと七色飛べないし目立つから却下された。

 電車の中でレインを真ん中にして左右に光輝と七色が座りレインが出したタブレットで何か最近流行りのアニメを見た。その仲睦まじい様子は周りからすれば光輝のハーレムと言うより姉弟のそれなので逆に微笑ましかったりする。

 30分程経った時、御徒町に到着し3人は降りて歩き始めた。そして着いた先はダイシー・カフェである。ドアを開けた先にはやはり少し遅めだったからかがらんどうであった。そしてテーブルの所にいたのはSAOにいた頃と余り変化が分からないスキンヘッドのアフリカ系アメリカ人でプレイヤーネームはエギル。本名はもう少し長い。と言うより仲間の中では1番長い。だから仲間達はエギルと現実でも呼んでいる。

 

「いらっしゃい・・・ってお前達か。久しぶりだな」

 

「プリヴィエート!マスター」

 

「お久しぶりです、エギルさん。」

 

 各々挨拶しながらカウンター席に座った。そして各々座って注文し始める。七色は昼食としてはどうかと思うスイーツを、レインは控えめにペペロンチーノを、光輝はカレーを頼んだ。

 

「光輝君カレー好きねぇ」

 

 と七色は言った。光輝は昼食にする時、6割はカレーにしている。残りの4割は色々。七色の言葉を聞いたレインは少し笑いながら言う

 

「だって光輝君、アインクラッドでもカレーを作ってたりしたもんね」

 

「え、そこまで好きだったの?」

 

 レインは簡単にカレーを作ったと言ったがアインクラッド、いやVRMMOの中の料理はある意味で難しくある意味で簡単だった。簡単だったのは現実の様な少し面倒臭い材料を切るとかの工程がだいぶ省かれていること。まあその少し面倒臭いをやりたかったという人もいるにはいた。

 難しかったのは味や見た目の事だ。アインクラッドには「醤油」やら「マヨネーズ」等が忘れがちだが無かった。見た目は似ているのに味はめちゃくちゃ不味いなどザラにあった。似た者か同じ調味料の味を出すには自力でしなければならない。それこそアインクラッドの全調味料を調べ尽くさないとほぼ不可能に近い。

 アインクラッドにいた人達はデスゲームにしたこともさることながらこうも茅場に思っただろう・・・「何で普通の調味料か料理を簡単に作れなくした」と。ぶっちゃけ光輝も思っていた。おかげでブレンドスキルが上がった。アインクラッドを去ってからは滅多に使わなくなったスキルだが。

 大雑把に言ってきたが何が言いたかったのかというアインクラッドでカレーを作る為には何百ものある調味料をブレンドしなければならない。聞いてるだけなら簡単に聞こえるがそう単純な話ではなくブレンドのパターンは恐らく何千通り・・・いや最悪何万通りもある。それを光輝は奇跡的に当てたのである。・・・まあずっとブレンドしていったらある程度は絞れるからまだマシかもしれないが。

 

「何でそんなに好きなの?」

 

 醤油とかならまだ分かる。醤油の味さえあれば料理の幅が広がるからだ。だけれどもカレーをピンポイントで作るまで努力したのは何故かと気になった七色なのである。光輝は少し昔を懐かしむおじいちゃんの様な眼になりながら言う

 

「まあ1つは俺が好きだったヒーローの好きな食べ物だったから。」

 

 ウルトラマンメビウスことヒビノ・ミライが地球で初めて食べたものがカレーで好物になってたのがそれだ。

 

「もう1つは・・・俺がそのヒーローが美味しそうに食べてるのを見て初めて我儘言ってお母さんに作ってもらったものだから。」

 

 光輝は小一以前までも基本的に俗に言う「良い子」である。両親に怒られた事は特に無く・・・寧ろ愛美の母親に怒られた事はあるが西沢家ではあまり無い。あまり自分の欲しいものも言わない性格だった。だからこそ光輝の母はそんな簡単に影響を受けた光輝が初めて我儘で「カレー!」と言ってきた光輝の為に作ったカレーのおかげで光輝もカレー好きになった。

 

「·····そっか。」

 

 昔を思い出し少し危うくなった光輝の頭をレインは撫でる。しかし流石の光輝も恥ずかしい年頃なのか頬を染めながら言う

 

「も、もう子供じゃないよ」

 

「私からすれば子供です!」

 

 と成人の余裕なのか微笑むレイン。その余裕さに光輝はむーっとなる。そんな団欒をしていたらエギルがスイーツとペペロンチーノ、カレーを持ってきたからさあ3人で食べ始めよう!·····とした時、光輝の左腕にある特に変わっている所がない時計から何やらコール音がなり始めた

 

「な、なに?」

 

 七色がそう驚いているのを聞きながら光輝は聞いた

 

「トランクスさんどうしました?」

 

 名前がこの世界からすれば大分酷い名前だがもう仲間内では何回か言っているからそこまではない。そしてレインは少し厳しげな顔になる。トランクスとは光輝の上司と聞いている。つまり何か仕事かもしれないからだ。そうすればスピーカーモードか何かなのかトランクスの声が聞こえる

 

「光輝さん、笠木が貴方の世界へと戻り戦闘が始まります!」

 

 その言葉に光輝は立ち上がりカレーを見た後3人に眼を向ける。そしてエギルに言った。

 

「すいません、カレー は·····」

 

「ああ、気にするな。行ってこい!」

 

 そして次はレインと七色を見る。2人には笠木のことを話している。いつか決着をつけなきゃ行けないことも。そしてそれが今日この瞬間だっただけの事だ。光輝はスーツどうしようかと一瞬悩んだがレインが言った。

 

「私が持って帰っとくから行ってきなさい。今度こそ・・・決着をつけるんでしょ?」

 

「·····うん。ありがとう、お姉ちゃん。」

 

 その後七色にも向いて七色は多くを語らず頷く。光輝も頷き返し帽子を取った後、時計を弄り光に包まれ次元へと出た。そして何時も不思議だと思っている空間をトランクスから送られてきた次元座標へと向かいながらトランクスの話を聞く

 

「笠木はアインクラッドのボス達を模したロボットを五体を各地に送っています。」

 

「その五体の座標は?」

 

「送ります」

 

 光輝は今度は時計の画面を見るのではなくオーグマーを取り出しキリト達の世界のネットワークでは無く時の巣のブルマが作ったネットワークに接続する。そうすればトランクスからアインクラッドのボス達を模したロボットの居場所の座標が送られてくる。

 アメリカには第74層フロアボス、ザ・グリームアイズ

 中国には第10層フロアボス、カガチ・ザ・サムライロード

 イギリスには第25層フロアボス、アスラ・ザ・エクスキューショナー

 フランスには第1層フロアボス、イルファング・ザ・コボルドロード

 そして・・・レインと七色の故郷の地、ロシアには第75層フロアボス、ザ・スカル・リーパ

 最後に日本の渋谷には笠木。

 何でグリームアイズとコボルドロードをまた相手にしないといけないんだよとか光輝は思いながらとうとう次元座標へとつき出た。そこは東京渋谷の上空で下に大量の気が割と危ない状態でいる事に気がついた光輝は瞬時に影分身の印を組んで5人の光輝がそれぞれの戦場に向かった。向かったというのは生ぬるい表現でもうほぼテレポートに近い。そして本体光輝は決着をつけるべき相手の元へ降り立った

 

 

 ★★★★★

 

 

 テレビに映るその姿は愛美が知っているのよりもめちゃくちゃ成長しているが面影が残っている。そして光定と交わした会話。だが愛美の驚きはこれで終わりではなかった。

 アメリカの方の映像を見ると何とそこにも光輝がいるでは無いか。そこで愛美の理解能力がオーバーヒートし始めた。しかしそんな愛美を・・・と言うより他の人は置いてけぼりにされテレビの方の状況が変わっていく。

 光輝の登場にとうの笠木は呆けた顔をしていたがすぐ様それは汚い笑いに変わる

 

「ハハ・・・ハハハハハハハ!!」

 

 光輝は光定に向けていた顔を3mしか離れていない笠木に向ける。そして笠木の中に眠るパワーを感じる。やはりシーラス達のせいなのかパワーアップしている。

 

 ―――まあ関係ないがな

 

 そして笠木は笑い終えた後愉快そうに顔を歪め言った。

 

「今更貴様なんかが出た所でもう俺と貴様には天と地ほどの差があるんだ!!一生逃げていればいいものを!わざわざ殺されに来てくれるなんて・・・ハハハハハ!!!」

 

 そう好き勝手に言い放つ。愛美は内心では怒りの炎が出てきているがそれも光輝の顔を見れば晴れた。光輝は特に表情変えずに渋々後ろにいる光定に聞いた。

 

「こう言うのって『弱い犬ほどよく吠える』って言うんでしたっけ?」

 

 それを聞いた途端場はピタッと静かになった。今まで絶対的な力の差を感じていた自衛隊員達は勿論、とうの笠木も最初は呆けた顔をしていたが3秒後には真っ赤になり叫びながら拳を握った。

 

「よ・・・弱いのは貴様だろうがーーーーっ!!!!」

 

 そう叫びながら笠木は光輝との距離を一瞬で詰め丁度振り向き直していた光輝の顔面をぶん殴った。愛美は思わず悲鳴を上げかけた。と言うより咲良や楓はあげた。

 光輝を殴った時、それが殴ったとは思えない程重い音がしてそれが笠木の拳の威力を伝える。そこら辺の一般人ならばその一撃でボーリングの様に1人を吹っ飛ばし後ろの人達諸共殺す事が出来ただろう一撃。笠木も自信があったのかニヤッと口角が上がる。しかし・・・

 

「・・・なぁ、まさか今のが本気なのか?」

 

 光輝から出たのは痛みによる悲鳴ではなくどこか落胆したような声だった。笠木は驚愕の顔になって今度は左の拳を握り再び光輝の顔面を殴る。これも轟音が鳴り響くが・・・

 

「・・・真面目にやってる?」

 

「だ、黙れ黙れ!!」

 

 そう叫びながら再び拳を振り上げたが光輝は辛辣に

 

「五月蝿いのお前の方だよ」

 

 そう言った瞬間光輝の眼が光ったように感じ次の瞬間には・・・

 

「ぐわあああ!!」

 

 笠木が道路の彼方へと道路を抉りながら吹き飛んで行った。今のはただの気合い砲だ。本当に心身共に強くなっているのならあれ位躱す筈だが・・・まあお察しである。

 光輝は吹き飛んで行った笠木を見た後振り向き光定に近寄った。大分ボロボロな光定の前でしゃがみ言った。

 

「すいません、遅くなりました。」

 

 光定は未だに倒れている状態だが笑顔で言う

 

「時間稼ぎを・・・したかいがあったものだ」

 

 それで愛美は合点がいった。光定が無駄だと分かっていても銃弾を撃ちまくっていたのは光輝が来るまでの時間を稼ぐ為だったのだ。そして今の会話を拾ったテレビクルーのリポーターは・・・

 

「さっき・・・あの人光輝君って言ったわよね!?」

 

 そうマイクの人に聞き肯定を貰ったのだろう、興奮を抑えきれないという抑揚で半ば叫んだ

 

「光輝君です!4年前笠木を倒した英雄の光輝君です!!光輝君が・・・光輝君が今、帰って来ましたっ!」

 

 そのリポーターの言葉に愛美は再び鳥肌が立った。恐らく光定が最初に見た光輝の背中はきっと・・・あの時愛美を助けに来た光輝の背中と同じだっただろうから。

 光輝はリポーターの歓喜の叫びに気がついたのかビルを見上げていてカメラがそれを捉えている。その顔はやはり小一の時の光輝が成長すればそうなるだろうなと思わせる顔だ。

 

(・・・やばい·····カッコいい)

 

 と愛美は変な方向に向かうところだった。その時轟音が鳴り響きカメラマンはそっちを映す。そこには笠木が鬼の形相で復活し光輝とパッと見50メートル程離れて着地した。光輝はそんな笠木を見た後立ち上がり光定に言う

 

「後は俺に任せてください。」

 

「・・・ああ。任せた。」

 

 光定も痛みがまだありすぎるが何とかして立ち上がり後ろの自衛隊員達も立てるものは立ち立てない人は肩を貸してもらうなりして立ち上がって急いで後退し始める·····やはり度胸が半端ないのかそれとも馬鹿なのかクルー達はそのままビルにいる。しかし光定達も限界すぎるのか少し不安な距離までしか下がる事ができなかった。

 

「何で・・・何で貴様は生きてるんだっ!!」

 

 笠木は先程の攻防が信じられないのか今度は光輝の生存方法など聞いてくる。

 

「答える義理はないな。つーかお前は生きてんのに何で俺が死なないといけないんだよ。」

 

 そう呆れの声で返す。それもそうだ。別に光輝には答える義理はない。

 

「念の為に言っておくが降参しろ。今のお前程度じゃ俺には勝てない。降参して大人しく死刑囚にでもなった方が良かったと思うようになるぞ。」

 

 その言葉に愛美は・・・いやこの戦いを見ている殆どが「はっ?」となった事だろう。今から戦うと思っていたらまさか降参しろと言うとは思わなかったのだ。それも・・・自分の家族を皆殺しにした笠木にだ。普通ならば殺意で戦いどころか殺しに行ったとしても可笑しくはないのだ。それがまさかの逆である。しかしプライドが高い笠木は憎悪を増大させる

 

「降参?降参するのは君の方だよ!」

 

 そう言ってどこからか取り出したのは紫色の全く美味そうじゃないりんごっぽい果実だった。それを愛美は4年前に見た事がある。4年前善戦していた光輝の戦いを一気に劣勢にまで追い詰めていたあの時の絶望は忘れようもない。

 

「ハハハハハ!覚えているようだね。そう、これで俺と貴様の力関係はまた逆転するんだ!」

 

 そう少し見せびらかす。リポーターは光輝に叫ぶ

 

「は、早く止めてください!」

 

 当たり前だ。5年前の笠木のパワーアップした様は正に絶望的で悪夢でしか無かったのだ。それがまた目の前にあるのだ。叫びたくもなるだろう。だが光輝はリポーターの言葉とは裏腹に冷めた声で言った。

 

「さっさと食えよ」

 

「―――!?」

 

 その言葉に笠木は驚愕し・・・と言うよりこの戦いを見ている人は全員驚愕していることだろう。止めるのかと思ったらまさかの逆なのだ。と言うより光輝が現れてから逆の事しか言ってない気がする。そしてその理由が・・・

 

「全力の貴様を真っ向からぶっ倒す。」

 

 ・・・どこぞの戦闘民族の様な事を言った光輝なのである。しかし光輝は元々こんな性格だ。ブロリーの時はその強さに少し現実逃避しかけたが基本は全力の勝負を望む。サイヤ人になる前、ヒースクリフとのラストバトルもオーバーアシストを許可し全力で戦ったのがそれだ。

 

「・・・ふ・・・ハハハ·····良いだろう」

 

 笠木は勝利の確信なのかニヤニヤしながらその紫色のりんごを食べた。リポーターがあからさまに悲観の声を出すのとほぼ同時、あの時の様な禍々しい真っ黒なバーナーの様なものが吹き上がる。心做しか笠木の眼が赤く光っているようにも見える。

 

「これで君が勝てる確率は0だ!大人しく軍門に下るのなら世界を支配する僕の奴隷として扱ってやるよ!ハハハハハハハハ!!」

 

 愛美や一般人には笠木の気がどうなっているのかなんて全く分からないが見た目がもう強くなっているというのを示している。

 

「そう言えば、貴様のクソ爺もこれを食べた後無様に死んでいったけな?あれは傑作だった!『お前はここで止める!』ってね?ハハハハハ!!クソ爺だけじゃない、お前の家族は全員無様に死んだんだ!フハハハハハハ!!」

 

 西沢家の面々が死ぬ瞬間、それを見たのは他でもない笠木だ。人の死を嘲笑い自分の都合が悪い事は喚き散らす。自己中心型の究極系と言ってもいいだろう。ぶっちゃけ光輝は笠木よりも性格が悪い奴にはまだ会った事がない。

 愛美は心の中から怒りの炎を燃やし始めているが1番怒ってもいい筈の光輝の表情は怒るどころか少し可哀想なやつ・・・と言う視線を送っている。その視線に気がついたのか笠木は

 

「ハハハ?何だ・・・その眼は·····何なんだ!」

 

 絶対的な力の差をつけた筈なのに光輝は絶望どころかそんな視線を出す事にある種の恐怖を覚えた。しかし光輝は特に答えることはせず次の瞬間・・・

 

「え!?」

 

 リポーターが驚愕の声を出した。しかしそれは愛美も同じだ。何故なら光輝の少し上空に真っ赤な鞘と真っ蒼な鞘がその場を空気を押し出し出現しその鞘達が光輝の背中に交差し所謂装備をしたのだ。

 そして光輝はその内右の剣へ手を伸ばし勢いよく引き抜いた。真っ赤な炎を連想させる赤色とその対極の蒼色が織り交ざっている。光輝が蒼赤の戦士と呼ばれる所以。しかしそう呼ばれるのは剣がそう言うのだから全てでは無い。

 光輝が剣を抜いたからか笠木は臨戦態勢に入るが光輝は・・・

 

「確かに・・・皆は死んだ。だけどな皆との思い出や記憶は何時だってここにある!」

 

 そう言って左手で心臓を指す。

 

「勘違いするなよ笠木。俺は1人なんかじゃない!家族は・・・何時だって・・・心の中で繋がってるんだ!」

 

 そう叫びその剣を上空に掲げた。毅然とし何度も逆境を乗り越えた戦士の姿がそこにあった。

 

「消して絆を諦めない・・・それが家族だ!」

 

 愛美は何度も言うようだが小一以降の光輝は知らない。きっと愛美が想像がつかないほど泣き努力し強くなっていき仲間を作り・・・そんな成長した光輝が目の前に・・・テレビ越しだがいる。

 

エンハンス・アーマネント!!

 

 光輝がそう叫び剣が光に包まれたと思ったらその光は天に向けて放たれた。自然現象では無く人為的な不思議な現象に笠木すらも眼を見開いている。そしてその光が空に放たれ見えなくなった後、今度はその天から5つの人型の光が降りてきた。愛美は無意識に口を手で添え泣き声で言った

 

「あれ・・・は・・・」

 

 その5人の人型の光は光輝を包む様に降りてきて光輝を包む。光輝は剣を手に掲げながらも眼を閉じていて居心地がいいと言う顔になっている。そして光輝は5人の人型の光に話しかける

 

「うん・・・ただいま。そして・・・一緒に戦おう。」

 

 その5人の人型の光は愛美にはとても既視感があった。そして5人と言う人数・・・あの光は光輝の死んだ家族達なんだと感情ではなく本能で察した。

 そしてその光が光輝を包み光輝の中に入って行ってる最中、光輝に変化が起きた。黒髪だった髪の毛が所々薄い金髪になり眉毛も薄い金色に、そしてその眼も、あの時の様な濃い黄金の瞳ではないがこれまた薄い金色の眼、瞳孔は黒色に変化した。

 それだけでも驚愕ものなのに光輝の変化はそこで終わらず今度は光輝の服が変わり始めた。先程までのおしゃれな服では無く前回笠木と戦っていた時に着ていた道着へと変化した。変化し終えた光輝は掲げていた剣を下ろした。

 そこにあった姿は先程まで少し気が抜けていた姿では無く知らない間に戦士として成長した光輝の姿だった。

 

「な・・・何なんだ·····何なんだそれは!」

 

 笠木が思わず叫ぶ。光輝は居心地がいいと言う顔だったが今度は気を引き締めた顔になって剣を笠木に見せながら言った

 

「この剣の元になったものは3つある。その内1つの記憶の一部を解放しただけだ。」

 

「剣の元・・・だと?」

 

「ああ、お前も見た事はある筈だ。元になった内の1つはおじいちゃんが使っていたあの真剣だからな。」

 

 愛美も見た事がある。最初見た時普通に怖かった記憶がある。そして笠木との戦いに向け西洋風のロングソードになり更に姿を変えたのが今光輝が右に持っているその剣なのだろう。指図めあの真剣の生まれ変わりの生まれ変わりという訳だ。

 

「この剣に眠っている記憶は西沢家の記憶。おじいちゃんがこの剣を貰い、結婚し、お父さんが生まれ子育てしてお母さんと出会ったお父さんが結婚、お姉ちゃんが生まれ、そして俺が生まれた記憶。」

 

 あの真剣は光輝の祖父の武蔵が古き親友である健作に若い頃作ってもらったもの。そして武蔵が祖母と結婚した後西沢家をあの真剣はずっと見ていた。そして・・・皆が殺される瞬間も。

 光輝が先程までやたらと辛辣だったのにこの問にだけ答えた理由は簡単だ。先程笠木は光輝の家族を侮辱しこの世に居ない人達として扱った。だから光輝は示したかった。例え肉体がこの世界になくとも、思い出と絆はここにあるという事。

 光輝の家族の思い出と絆を力に変える光輝の強化形態、3つ目の武装完全支配術なのだ。

 

「まあ名前は仲間達に考えてもらうとして·····今度こそ、決着をつけようか。」

 

 そう言って光輝は歩き出す。笠木はその圧力に思わず1歩下がるがプライドが許さないのかそれ以上は下がらず吠える

 

「ここは僕の世界だ!膝をつけ!奴隷になれ!」

 

 そんな笠木の言葉に光輝は止まり左肩にあるもう1つの鞘から右の剣と配色は同じだが模様が違う剣も引き抜いた。この世界の公の場では初めて見せる二刀流。

 そして静かに言った。

 

「違うな。お前はただの泥棒だろ。他人の人生を奪い仮想の玉座でしか威張れないただの泥棒だ。世界を・・・そこに生きる人達と手を取り合えない奴に・・・世界の支配者たる資格はない!」

 

 その言葉と共に光輝は腰を落とし左の剣の切っ先を笠木に向けて右の剣は外側に向ける。

 

「黙れ·····黙れ黙れ黙れ黙れ!!」

 

 その自分が否定された事による叫びを発しながら笠木は消えた。次の瞬間には光輝の後ろに出現していてその手刀を光輝の心臓に突き刺そうとしたが光輝が消えた。

 

「なっ!?」

 

 笠木が変な声を出した直後、今度は光輝が笠木の後ろに現れ笠木の腹部をぶっ刺した。

 

「ひゃっ!」

 

 愛美は悲鳴をあげ少し眼を閉じた。そんな愛美は置いといて光輝はすぐ様剣を引き抜き笠木を蹴った。笠木は吹っ飛んで行き地面とキスした。

 光輝は笠木をぶっ刺した方の剣を見ると笠木の血がついている。剣を急速に冷やし血を固め落とした。そして剣に向けていた視線を立ち上がっていた笠木に向ける。腹部に穴が空いているにも関わらず普通に立った笠木にリポーターの人は軽い悲鳴をあげた。

 笠木は更にその腹部の穴を再生した

 

「だろうな。倒すには完全に消滅させるか或いは・・・」

 

 光輝は小声でそう呟き再び剣を構える。

 

「無駄だよ!僕は絶対に死なない!何度攻撃しても僕は再生する!」

 

 再生能力のおかげで余裕が出来たのか笠木は再び余裕な笑顔になる。しかし光輝は特に変わらない。

 光輝は剣を引き腰を落とし右の剣の切っ先を笠木に向け左の剣はその右の剣に添えるように構える。そして光輝の足元から笠木とは対極の薄い金色の光がバーナーの様に光輝を包んだ。その場の全てを光に包む。それを見た笠木は・・・

 

「僕が・・・僕が最強なんだ!!お前みたいなクソガキに·····負ける筈がないんだ!」

 

 真っ黒なバーナーの様なものを吹きあがらせ両手を光輝に向ける。その両手から真っ黒なエネルギーが出現。そして笠木は叫ぶ。

 

「避けられるものなら避けてみろ!貴様の後ろにいる奴らは全員木っ端微塵だ!」

 

 確かに光輝の後ろにはまだ退避しきれていない光定達がいる。前回より範囲が限定的だが光輝には十分だろう。人の死を恐れているのだから。愛美は両手を握りしめる。そして・・・

 

「やってみろよ。俺は逃げも隠れもしない。自分の都合が悪い事には永遠と逃げてきたお前と違ってな」

 

「・・・五月蝿い!五月蝿い五月蝿い!!黙れ黙れ!!死ぬのは・・・貴様だーーーーっ!!!

 

 その言葉と共に真っ黒で巨大なエネルギー波を光輝と光輝の後ろにいる光定達目掛け放った。光輝は纏っていた薄い金色のオーラと共に右の剣を突き刺しながら突進し始めた。アインクラッド流重突進技「ヴォーパル・ストライク」を笠木のエネルギー波へぶつけた。

 

「きゃああああ!!」

 

 そのぶつかり合いにリポーターの悲鳴が聞こえるがカメラはその2つのぶつかり合いをきちんと映していた。光と闇、対極の光は少しの間拮抗し・・・”光”が闇を突き抜けた。光はそのまま闇の発生源へと向かい大爆発が起きた。

 

「光輝!」

 

 愛美はその爆発にあの日の事を思い出して思わず叫ぶ。爆発の瞬間ぶれたカメラも直ぐに爆発地点を映す。黙々と煙がたっていたがあの日程晴れるのが遅かった訳では無く風に吹かれて煙が晴れて行った。そして映していたのは笠木の腹部を再びぶっ刺していた光輝だった。

 

「ごはっ!」

 

 笠木は再生出来ると言っても痛みはあるのか血を吐く。光輝は先程の様に抜いてから蹴る事はせずに剣をゆっくり抜いた。笠木はそれでもふらふらとしながらも立っていた。だが光輝は笠木をもう見る事なく光定の元へとゆっくり歩き出す。

 

「俺は・・・俺は死なないぞ!何度も再生して蘇り、貴様を絶対に殺して僕が支配者になるまでな!」

 

 それは確かにありうる事だ。笠木は最早人型のだけで地球人として領域は出ている。だから光輝さえいなければ普通に世界征服は容易い。そして笠木は光輝にショックを与える方法ならまだある。

 

「それに・・・まだ世界中に僕が作ったロボット共がいr」

 

「ああ、アインクラッドのボスモンスター達を模した奴らか?そいつらなら多分とっくに終わっているよ。」

 

 光輝のその言葉に愛美は弾かれたようにアメリカの方を見る。そうするとアメリカにいる光輝がグリームアイズを八つ裂きにして気功波でぶっ倒していた。恐らく他の国でも光輝の言った通り倒されているだろう。

 

「それからどの道お前はもう終わりだ。」

 

「・・・は?」

 

 笠木がそんな素っ頓狂な声をあげた瞬間、再生しようとしていた笠木の体から氷の蔓が出てきた。笠木はそんな理解不能な光景で

 

「なんだよこれ・・・何だよ!」

 

 笠木が叫んでいる間にも笠木の内側から侵食してきた氷の蔓と氷は笠木を足元から凍らせ始める。笠木の顔が出ている内に光輝は言っておいた

 

「さっきこの剣には3つの記憶があるって言ったろ?1つは西沢家の記憶、2つ目は永久氷塊と蒼薔薇、その2つ目の記憶をお前の中に流し込んだ。永久氷塊は永遠に溶ける事はない。永遠とお前の気を吸収しそれを発散させるだろう。回復しても回復しても抜け出せない氷の牢獄だ」

 

 正確にはほぼ全ての気を発散させれば笠木の力はもう一般人のそれに戻る。得た力のキャパを無理やり広げその無理やり広げた中に回収した気を入れていたようなもの。それが無くなれば笠木の元の実力は一般人のそれと変わらない。光輝の解説を聞いた笠木はその顔を恐怖で埋め無我夢中で叫んだ

 

「頼む!助けてくれ!もうこんな事はしない!死にたくない!」

 

「嫌だね。お前はそうやって「助けて」の声を何度無視した?よしんば俺が良くても他の奴らは許さないだろ。」

 

 光輝が辛辣に返す中でも笠木には氷の侵食が迫りとうとう体の半分は氷漬けにされる。

 

「まあお前を消すなんて今の俺には造作もないがお前には死よりも恐ろしい罰で丁度良いだろ。」

 

 半分氷漬けにされた所で侵食のスピードが上がりとうとう顔の所まで来る。

 

「手足も何も動かせず自分の無様な姿を笑う人達をフラクトライトが尽きるその時まで見続けるんだな」

 

 他人に自分を笑われる・・・それはプライドの高い笠木には耐えられない。氷から解放されようともがくが氷はビクともせずもがけばもがくほど笠木の気を吸収していく。そして氷漬けになった所から氷の蒼薔薇が咲いていく。光輝はそれを見てその蒼薔薇と氷に言った

 

「今度からそいつが遊び相手になってくれるってよ。」

 

 まあ遊び相手に任命したのは光輝だがもう笠木の事なんか知ったこっちゃない。光輝はもう笠木には興味が無い。本当は武装完全支配術辺りで笠木を拘束してシーラス達のアジトの場所を調べようと思ったが笠木は恐らく知らない。ただシーラス達についてきた、ただそれだけと分かったからだ。

 

「や・・・やめろーーーーっ!!」

 

 笠木の断末魔は途中で力弱くなっていき笠木の全てを氷漬けにした。光輝はチラと笠木の顔を見るともはや人とは思えない表情をしている。眼は大きく見開き口は汚く明けもがくその姿、普通に見ていれば好青年だった筈なのに顔と体のポーズでこれ程印象が違うんだと光輝は思ったのだった。

 

 




お疲れ様です。
笠木、イキっている割に瞬殺。

光輝の3つ目の武装完全支配術、祖父の剣が見ていた西沢家の記憶。家族の思い出と絆を力に変える光輝の家族版バーニングブレイブ。
因みに5人の光の人型は厳密には家族本人達が来た訳では無くただの演出です。これからは多分出ません。
今まで使わなかったと言うより使えなかったという方が正しい。光輝と光輝が住んでいた世界じゃないと最高潮に力を発揮出来ないという裏設定。尚、これからは普通に使える模様。1度なったからね。

(*´∇`)ノ ではでは~
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。