アンケート答えてくれた方、ありがとうございました。タグを追加しときました。
現実側の話です。
暇つぶしにどぞ( *・ω・)ノ
一方現実にいる影分身光輝は久しぶりの咲良に悪戦苦闘していた。
咲良は光輝のしてきた冒険の話を聞きたがっていたが8歳に言えないような内容が多く何とか話せそうな事だけを話していく。
「いいな〜お兄ちゃん。いっぱい冒険して」
「まぁな。咲良もその内出来る様になるよ。」
(その為には先ずフルダイブのレーティングを下げるように安全装置を強化しないとダメだけど)
と光輝は心の中で続ける。
そして先程からにこにこで話を聞いてくれている咲良を見て少し顔を暗くする。
咲良はそれに気が付き聞いた
「どうしたの?」
「・・・咲良は、さ。恨んでないの・・・俺の事」
笠木は実は生きていたが昨日までは世間では光輝諸共死んでいたと思われていた筈だ。
そして光輝は自分のせいで櫂家に迷惑がかかったんじゃないかと思っている。
それは咲良にもだ。もし学校で光輝の事を知られた場合、最悪人殺しの妹と言われたかもしれない。
笠木はまぁ世間的に見ればイカれていたのは承知されている。だけれどもやはり殺人は罪だと光輝も考えている。·····だからまだ話していないだけで光輝はもう罪は幾つか犯している。
ナッパ、ターレス、セル、ブロリー、そしてジャネンバ。光輝は隠しておくつもりはない。きっと櫂達が帰ってきたら打ち明けるだろうし今隣でフルダイブしている愛美にもALOか現実で言うだろう。
そしてもう1つは5年もの間シーラス達との戦いが終わるまで帰らまいと強情になり会いに行かなかったこと。
恨まれても光輝は文句言えない。
事実咲良は光輝の言葉を聞いて徐々に「あっ」という顔になっていく。だが直ぐに微笑みながら言った。
「…確かにね、学校で偶にいるよ。私のお兄ちゃんを化け物っていう人。」
その言葉に光輝の顔が暗くなっていく。自分が化け物と言われた事にではない。自分が化け物なんてもう赤眼と蒼眼になった時から知っている。
暗くなった原因はそんな事ではなく咲良がそう言われた時の咲良の心情にである。きっと悲しい思いをしたはずだ。これで咲良が光輝を元々嫌っていたのならマシだったかもしれない。だが自惚れかもしれないが光輝は自分は結構懐かれていると思っている。だからこそ傷ついていると思ったのだ。
「だからこう言い返したの。化け物じゃない、私の自慢のお兄ちゃんだって」
咲良のその言葉に光輝は咲良を見る。咲良は3歳の時の面影を残している。元々美人に入っていただろう楓の顔と櫂の優し気な瞳を受け継いでいる。
咲良は続ける。
「私ね、本当の事を言うとお兄ちゃんの事全部は覚えていないんだ。」
その言葉に光輝特に落胆しなかった。咲良は3歳、記憶はあるかもしれないがその保有率は低かっただろう。そして物心がつく頃には光輝はもう櫂家にはいなかった。だから光輝も落胆しなかったのだ。
「でもね、私これだけはちゃんと覚えてるよ。お兄ちゃんが私とママを命を懸けて守ってくれたこと」
それは光輝が櫂家に来て1年経った時に起きた拳銃乱射事件の事だと光輝は直ぐに分かった。
薬をやりまくりまともな理性と判断力を失った男が裏サイトで手に入れた拳銃をあろうことかショッピングモールで乱射しだしたのだ。不意打ちだったこともあり何人かはその銃弾を食らい現場は阿鼻叫喚となった。
光輝は当時楓と咲良と一緒にそのショッピングモールにいて暴走犯と同じフロアにいた。光輝は無理に動いたら銃弾が飛んでくると分かっていたので二人と一緒に隠れていた。しかし時間がなく隠れていた場所は登り、或いは下りのエレベーターもエスカレーターもなかった。
だが光輝は暴走男が去るまでには弾丸が無くなるだろうと踏んでいた。だから持久戦に持ち込めば警察か警備員が取り押さえられるだろうと思ったのだ。
現に警備員はそうして弾丸が無くなった時に少し空いてた距離をダッシュで詰めて拳銃を奪おうとした。光輝も楓と咲良を隠しながらその攻防を見ていた。
だが暴走犯は無我夢中で空のカートリッジを入れ替えすぐ後ろまで来ていたその警備員を撃った。
「あの時の銃声は今でも覚えてるよ。たぶんもう忘れられないかな。」
警備員は思い切り吹き飛び急所は逸れたもののそれでも尋常ではない出血があった。
そして暴走犯は何か不快にでも思ったのかその血だらけで戦う事なんて出来ないはずの警備員に向け引き金を引こうとした時・・・光輝は警備員の年齢が祖父に近かった事もあり一瞬血だらけで死んだ祖父の事を思い出し
『やめろーーーっ!!』
その言葉と共に公の場で初めて赤眼と蒼眼を使いその暴走犯に突撃した。勿論警備員さんを助ける為と言うのは1つ、もう1つはこのままでは最悪楓や咲良も見つかり撃たれる未来しか見えなかったのもある。
勿論楓は止めようとしたが人外経踏み出し始めていた光輝の手を掴めず光輝は暴走犯に突撃した。
暴走犯は光輝の叫びを聞き光輝に向き無慈悲に弾丸を放った。だが光輝は蒼眼によって普通は見えなかっただろう銃弾のスピードを学習し最初は危なげだったが2、3発放たれた頃にはすっかり慣れ拳銃を上に逸らさせがら空きの腹部に強烈な一撃を決めて暴走犯を撃沈させた。
「私はお兄ちゃんの動きはお母さんに隠されてたから見えなかったけど・・・それでもお兄ちゃんが私達の為に戦った事は覚えてるよ。」
そう真っ直ぐな目で見てきた咲良を光輝は見返す。今の咲良はあの強大な力を持っていた笠木を圧倒した光輝を見た上でこんな感じで接している。例え光輝の強さが化け物クラスだとしても・・・咲良にとっては光輝は兄なのだ。但し結構自由なが付くが。
「·····それにね、さっきのお兄ちゃんもすっごくかっこよかった!」
天からの光をその身に纏い、道着になって行ったその姿は咲良もきちんと見ていた。
そして咲良には結構過激だった筈だが笠木を圧倒した姿も・・・ヴォーパル・ストライクを放つ為に纏った薄い金色のオーラの姿も・・・咲良にはかっこいいと思ったのだ。
「だからね、私はお兄ちゃんの事恨んでなんかいないよ」
「…」
光輝は胸の中が暖かくなり少し泣きながら咲良をゆっくり抱きしめた。咲良は少しくすぐったそうにしながらも抱き返した。光輝はヒマワリの言葉を思い出していた。そして密かに感謝した。だが咲良は思い出したように言った
「あ、でも全然会いに来なかった事は恨んでるよ」
「え」
光輝は咲良の言葉に咲良を見ようとしたが咲良は光輝に強く抱き着いているので顔が見えない。でもさっき出した声は本当に少し恨んでいる声だった。
「だから…偶にでいいからこれからは帰ってきてね?お兄ちゃんは私達の家族なんだから!」
そう。光輝の家族は血の繫がっている方だけではない。先程の武装完全支配術は西沢光輝と西沢家の記憶を開放したものでそこに櫂達はいなかった。
だが光輝は櫂達の事もきちんと覚えてるし罪悪感だって持っている。我儘で言うこと聞かずな自分を家族じゃないと言われても光輝はしょうがないって思っている。それでも2年間育ててくれた事は忘れたわけじゃない。
光輝はやろうと思えば櫂家の思い出も武装完全支配術に組み込めた。あの剣は数日とは言え櫂家にあったのだからそこに光輝の気も注ぎ込めたら出来たはずなのだ。
それをしなかった理由は1つは西沢家で決着をつけたかった事。もう1つは…自分には櫂家の一員の資格が無いと思ったからだ。
だからそんな気持ちを察した訳じゃないが咲良の言葉に光輝は少し涙ぐみながら返した
「…分かった」
「じゃあ指切りしよ!」
そう咲良が言い光輝は咲良から離れ小指を出した。そして交わす約束。
二人はその後も少し話をしていたら特に脅威な訳ではないが結構な数の気が櫂家の周辺に集まっている事に気が付き咲良を連れて二階の光輝の部屋の筈の場所まで来た。
部屋は小3当時のままで綺麗に掃除だけされていた。懐かしいランドセルを見た後、光輝はカーテンに覆われている窓に近づき階下の家の周りを見た
「…なんだあの人達」
家の周りにカメラやらマイクやらリポーター達が感動する位めちゃくちゃいる。カーテンの隙間から覗いてた咲良を連れリビングに戻ってきたらリビングにある固定電話が鳴り響く。光輝は咲良の手を放し電話を取る。
「はい、櫂です」
「あっ、櫂さんのお宅ですか?私、報道OVERの雀ケ森と言います。西沢光輝君はいますか?」
ある意味純粋な光輝は正直に
「俺ですけど?」
その言葉に電話の向こうの相手は息を飲んだ。そして慎重に事を進めようと絞り出すように話し出す。因みに相手は女性だ
「先程の戦いは見事でした。」
「はあ」
「そこでですね、光輝君をインタビューさせてもらえないでしょうか?」
まずは相手のご機嫌をとる。常套手段だ。
どこのメディアよりも先に光輝をインタビューし売り上げに貢献する。簡単に言えばそんな事だろう。
勿論誠心誠意心を込めてだ。あと単純に光輝に興味がある人もいる。
だが光輝はSAOの世界の仲間の情報屋のアルゴと同じ匂いを感じたので
「やだ」
「ありがとうございm…今なんて言いました?」
「やだよ。めんどくさい」
「どうしてですか!?」
「落ち着いてくださいよ。まず俺はインタビューを受けるほど偉くない。第一インタビューなんて総理大臣とかするべき人いるだろ。」
「嫌々今はどこも貴方にインタビューしたがってますよ!?」
「…もしかして家の前に大量にいるのって」
「…今気が付いたんですか?」
もしかしなくてもマスコミである。
その自己肯定感の低さに失礼ながら呆れた。
だが成程、決戦から少し経って光輝が可愛いと言われてるのも納得した。
「まあそういう訳でめんどくさいから却下」
「どうしてもですか?」
「第一俺からすれば櫂さん達とは会うのは5年ぶりなんですからゆっくりさせてくださいよ」
「…分かりました。ではそのうち」
「ん?あのーもしかして別の日ならいいと思ってたr」
します?と続けようとしたら切られる。光輝は苦笑いで受話器を置いた。そう思っていたら今度は愛美がテーブルの上に置いてあったスマートフォンから着信が入る。
光輝はまたか?と思いながら見たら愛美の母親からだった。愛美はフルダイブ中なので代わりにでる。
「もしもし、光輝です。愛美は電話に出れないので俺が出ました」
「光輝君?丁度よかった。家の周りにマスコミが居すぎて駐車場に入れれないの。なんとか出来る?」
「そっか、その問題があった」
光輝はしまったという顔になる。マスコミは最悪光輝が出るまで櫂達を足止めするだろう。光輝は直ぐに打開案を考え聞いた
「全員車に乗ってます?」
なぜそんな事を聞くのか分からないが肯定する。
光輝は内心めんどくさい事しないと駄目な事に少し苛立つが櫂達が巻き込まれるよりもマシと考えた。
待っててくださいと伝え光輝は電話を切り外に出た。
光輝目掛けフラッシュがたかる。
(眩しい)
とか思いながら光輝は質問してくる記者たちを無視し駐車場まで来て駐車場に飛来神のマーキングを施し記者達を無視しつつ額に人差し指と中指を当てる。覚えておいた櫂の気の所に瞬間移動した。次の瞬間、光輝は道路に駐車していた櫂の車の隣に出現して
「こ、光輝君!?いつからそこに?」
「今です。説明は後にして」
光輝はそう言いながら櫂の車に飛来神のマーキングを施し印を組み言った
「飛来神の術」
次の瞬間光輝と櫂達を乗せた車は櫂家の駐車場に突然出現した。
それにマスコミはどよめくが光輝は無視し楓達の荷物を受け取りながらいい加減ムカついてきたマスコミの方を見ながら車にいる櫂に聞いた
「映りたくないなら壁作りましょうか?」
「…色々突っ込みたい事はあるけど出来るならお願いしようかな」
それは愛美の両親達のためだ。櫂や楓はもう顔ばれしてるからどっちでも良いが愛美の両親はそうではない。顔ばれしたら色々めんどくさいだろう。光輝は四人に待っていてくださいと言ってマスコミに近づく。櫂の家は家の全貌がオープンになっている。唯一道との境界線は開け閉め自由なゲートだけ。マスコミはそのゲートに沿うようにいる。
「一応聞いておきますけど帰ってくれないんですか?」
光輝の第一声にどよめきが起こるがマスコミも仕事。インタビューさせろさせろと引き締めあう。
「はあ、まああんたらも仕事なのは俺も分かっている。あんたらと似たようなことしてた人にも大分追いかけられた事があるからな。今となってはあの追いかけっこも楽しい思い出だけどな」
そう言いながら光輝は簡単な土遁の印を結ぶ。その記者達から見れば不吉な印に思わず下がってしまう人もいた。
「だけどな、その人はきちんと相手の思いも汲んで黙ることも出来た人だった。人の久しぶりの再会と帰省を邪魔しに来たあんたらとは違ってな」
アルゴは確かに静かに探る時は探り追いかけるときはとことん追いかける人間だ。
アルゴと5分話したら何かの情報が取られているのはアインクラッドでは周知の事実だった。
だがアルゴが光輝の情報追跡をやめた時期があった。アインクラッドも後半戦に入った時、光輝が家族の夢を見て病んでいた時期だ。アルゴは光輝が一人で突き進む理由を知りたく追跡していた。そして一度は光輝を捕まえ聞いた。それからどこかのギルドにも入れようとしていた。
だが光輝は病んでいたので荒々しく振り抜き逃げた。アルゴは追わなかった。後に聞いたら様子が尋常じゃなかったからまた落ち着いたら行こうと思ったのだとか。そして情報を聞くんじゃなくて励ますつもりだったらしい。
『まあ、レーちゃんにその役割は取られたんだけどナ』
そうニャはははと笑っていた情報屋に光輝は密かに感謝していた。だから攻略組にレインが合流した後は出来るだけ答えられる情報を教えていった。それが光輝なりのアルゴへの恩返しだった。あの時放っておいてくれた事、励まそうとしてくれていたことのだ。
「というわけで俺はあんたらを拒否する。」
そう言って光輝は両手を地面に叩き付け言った
「土遁・土流壁!」
その言葉と共にゲートに沿うように出てきたのは壁だった。土遁の基本の術でアカデミーの生徒だったイワベエが使ってたのを見て見様見真似でやったのだ。完成度は低く厚さはイワベエにも及ばないがマスコミのカメラを遮る位ならば問題なかった。
…マスコミは別の意味で驚いているんだが。壁を作りマスコミの声だけ聞こえるようになった。
光輝はジェスチャーで櫂達に家に入ってと言って櫂達は全員家に入った。
それを見届けた後
「解」
術を解けば壁が一瞬で崩れ去り土に帰った。そして未だにパシャパシャ取っているマスコミを見て最後に言った
「帰ることお勧めします。暑くて敵わないでしょ?」
そういって光輝は踵を返した。それでも取材しようと声をかけるがゲートが通さない。このゲートを通ったら不法侵入で刑務所行きだ。
家に入った後、光輝は櫂達に謝った。本当に予想してなかっただけだが絶対に嫌になったと思ったのだ。櫂達は5年前も似たことになったから気にするなと言った。
「それよりもこっちの方が気になるんだけど」
そう言って楓が指さしたのはアミュスフィアを被っている愛美と光輝だった。
光輝はかくかくしかじかと話し危ないものではないと伝える…影分身が出来る事が一番驚いていたが。
そして櫂は光定に電話しマスコミを何とかできないか?と話ししばらく経ったら光定から電話が来た。
曰くやはり向こうも仕事だから無理だと。光輝は櫂から受話器を貸してもらいながら言った
「はあ、どこの世界のマスコミも変わらないな。」
「それでどうする光輝君?」
受話器越しに光定が聞く。光輝は10秒ほど考え妥協案を考え光定に伝えた。光定は唸り了承した後聞いた
「いいのか?光輝君は」
「まあ永遠に張り付かれるよりもマシでしょ。面倒くさいのは変わらないけど」
「…そうか、見ない間に立派になったな」
「…俺が一人だったなら俺はアインクラッドで死んでましたよ。」
「そうか。」
「じゃあ、準備が出来たら連絡ください。迎えに行きます」
「ああ、分かった。」
その言葉を最後に光輝は電話を切った。光定と光定の妻も今日のパーティーに招待したのだ。
光輝は今日は長い1日になりそうと思ったのだった。
お疲れさまです。
光輝視点でアルゴとマスコミの違い。
光輝の面倒くさいこととはまた今度分かります。
明日は書いてて個人的に一番楽しかった所。
ではでは(*´︶`*)ノ