Warrior beyond despair   作:レオ2

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おはようございますm(*_ _)m
あらすじをめちゃめちゃ変えました。
今日も行きましょー!


月光が照らせし1つの影

 一瞬何を言われたのか分からなかった。

 目の前にいる愛美は顔を赤く染めそれでも俺の方を上目遣いで見てきている。その恥ずかしがっている姿は何だか·····可愛い。

 どうしようもないくらい顔が熱くなって·····

 

「な・・・んで?だって・・・俺は」

 

「な、何よ!嫌われたかったの!?」

 

 そう愛美が言ってくるが俺は答える余裕が無かった。

 軽蔑されると思っていた。

 受け入れられる筈なんて無いって思っていた

 だけど・・・俺の全部を知ってもそう言ってくれた

 

 ALO最速クラスのスピードで光輝は愛美に抱きついた。

 

「こここ光輝!?」

 

 そんな大胆な事をされた愛美は程々に赤かった顔を真っ赤に変貌させる。

 

「ごめん·····俺も·····意味分からない」

 

 ――体が勝手に動いたんだ

 

 愛美はそんな光輝の涙声を聞きゆっくりと抱き返した

 そんな抱き合い始めた2人を見た後、観客は静かに2人の邪魔をしないようにログハウスの中に戻り始めた。

 だけれども2人は今目の前の相手しか見えていない。考えていない。それしか考えられない。

 2人のアバターに血なんて無いはずなのにそれが沸騰するような感覚に2人は陥った。今が冬で雪が降っていたとしても溶けるかもしれないと2人は思った。

 自分でも意味分からない行動をした光輝は眼に涙を貯めてずっと黙っている。

 そんな光輝の頭を愛美は少しぎこちなく撫でた。撫でながら言った

 

「私は・・・ずっと光輝の隣にいる。例え光輝がこれからも罪を重ねても·····私だけは絶対に光輝の隣にいる。」

 

 その言葉の一つ一つが光輝の胸に染み渡る。

 光輝ははっきり言うのなら愛美の事は半ば諦めていた

 好きなのは変わらない。きっとあの手紙の最後を、そして櫂の言葉を聞いた時から。

 だけど·····人を殺したという罪の意識が・・・もう無理だと思わせていた。

 ならせめて·····歴史を守る事で愛美を守り愛美は愛美で幸せになって貰いたかった。

 

「それに・・・光輝がそうした時はきっと·····誰かを守る為だったんでしょ?」

 

 そうレインが昔光輝に言ったことと同じ事を言った。光輝は愛美への抱擁を少し強めた。

 

「ターレスは邪悪なサイヤ人で人の命を何とも思ってないやつ、ナッパも同じ。·····と言うより光輝が殺したって言った人は皆そうか。」

 

「·····やっぱりなんか複雑」

 

 そう少し笑う。自分が命を懸けて戦ってきたヤツらが愛美の世界では普通に知られているという事にそう思うのは無理ないだろう。

 ·····そこまで思ってもう1つ普通に大事な事を忘れていて思わず

 

「今度こそダメだぁ!」

 

「な、何よ?まだなにかあるの?」

 

 2人は体の熱が冷めないまま少し離れた。光輝は愛美の肩を手で掴んだままだが光輝の顔はまた何か暗くなり始めているのを見て愛美はまだ何かあるのか?となった。

 光輝はもうやぶれかぶれで言った

 

「俺·····もう地球人じゃないんだ」

 

 光輝は真面目に完全に忘れていた。ターレス達の話をされて思い出した。SAOサーバーから出た光輝の魂を時の巣にまで連れていく方法が光輝をサイヤ人にするしかなく今の光輝は戦闘民族サイヤ人·····キリトやレイン達は全く意識していないがこれでも光輝は地球人の愛美達から見れば宇宙人なのだ。

 普通宇宙人を彼氏にしたいと思うのだろうかと恋愛に疎い光輝でもなったのだ

 

「ああ、サイヤ人になったんでしょ?」

 

 だからそんなあっさりと言ってきた愛美に光輝が「へ?」となってしまったのはしょうがない気もする。その顔の光輝が面白かったのか愛美は微笑みながら言った

 

「光輝があの仮面の人と戦った時になったの・・・超サイヤ人なんでしょ?」

 

 もう愛美は光輝がとっておきと思っていた事はほぼ全部知っている。その事に光輝は愕然とする。だけど·····知っていても愛美は

 

「そんなの関係ないもん。私は·····地球人とかサイヤ人とかじゃなくて·····ここにいる光輝を好きになったの!」

 

 地球人としての光輝が好きでサイヤ人としての光輝が嫌いなどではなく今目の前にいて現実では愛美の隣にいる光輝が好きなんだと愛美は言い放つ。そんなまた予想もしていなかった返事に光輝はまたもや赤くなる。

 光輝は普段女性にはあんまり興味は無いがそれは女性への恋愛への興味なんて愛美にしか向けていなかったからでもある。と言うかそうだったから余りレインやセブン以外の女性は好意の対象じゃなくて仲間のそれだった。レインやセブンには家族のそれだが。

 レインは光輝が一途なのを知っている。アインクラッドにいた時、光輝は意識してなかったのかもしれないが愛美と結婚したいとレインに半ば叫んだ事がある。

 その後光輝は割と歳が近い女の子達も会ったのに普通だったが愛美に対する光輝の態度を見ればどれだけ光輝が愛美を大切にしているのか、アインクラッドで嬉しそうに話してくれた時の事を見ればよく分かる。

 愛美の叫びに光輝は少し時間が過ぎた後言った。

 

「ちょっと·····ついて来て」

 

「う、うん。」

 

 光輝は空を飛び愛美もう翅を出す。光輝は愛美の手を握りながら空へと飛翔する。そして長い長い距離を飛びアインクラッドから出た。そこで光輝は止まり愛美も止まった。ここまで光輝が引っ張ってくれたので飛行初心者の愛美でも来れた。

 そして2人が上を見ると

 

「わあ〜!」

 

 愛美が思わず感嘆の声をあげる。

 2人の前にあったのは月だ。ALOは1日の時間が現実とは同期してなくて1日16時間だ。だから今日はたまたま今光輝達の世界ではまだ日は出ているがこっちではこんな月が見える。それもアインクラッドには普通転移門から行く事が殆どなので今2人以外の人影はいない。

 大きな月が2人をまるで祝うかのように照らす

 幻想的な月を仮想とは言え初めてこんなに間近で見て少しうっとりしている愛美に光輝は言った

 

「え、愛美」

 

 その言葉に愛美は光輝の方に向く。正直一瞬でも油断したら真っ逆さまに落ちてしまいそうだが今は不思議とコントロールが出来ていた。

 愛美は自分よりも背が高くなった光輝を見上げる。光輝は愛美の手を握りながら意を決して言った

 

「俺も·····愛美が·····古原愛美が好き!大好き!」

 

 そう今まで家族や家族と同じ人以外には言った事もない言葉を光輝は愛美に言った。

 愛美は月に照らされ光輝の顔が暗い中でもはっきりと見える。光輝は顔を赤くし恥ずかしいのか握られてる手は少し強い。

 だけど視線は愛美の眼に向いている。その気持ちに嘘も偽りも感じない

 愛美は知らない間に瞳から涙が出てきた。だけどそれは先程の悲しみの涙では無く嬉しさの涙だ

 愛美は手を放し光輝の首に手を回した

 普段女性に興味が無いくせに愛美にだけはきちんと恋愛対象を向ける『異性』の眼を光輝は向ける。

 

「え、愛美?」

 

「光輝·····じっとしててね?」

 

 愛美はそう男なら誰でも聞き惚れてしまう美声で言った。だけどそれはどこか色っぽい声でもある。そして愛美は頬を少し赤く染め光輝の顔に迫った。愛美と光輝は体が密着し始め光輝も無意識に愛美の腰に手を添える。

 光輝は愛美が何をするのかと思ったが·····

 

(そう言えば·····お父さんとお母さん・・・)

 

 亡くなった両親が隠れてよくしていた事を思い出した。

 それとほぼ同時に月を背景に2人の人間の影が暫くの間1つの影になっていた

 

 

 

 

 

 ★★★★★★

 

 

 

 

 2人は月の場所から再びアインクラッド22層のキリトとアスナのログハウスまで戻って来た。その手は繋がれたままで2人の鼓動は早いままだが今はその鼓動が2人には気持ち良かった。

 そして2人はログハウス前まで戻って来たがある事を思い出し頭を2人して抱え始めた。

 何故なら先程2人とも相手しか見えておらず周りが完全に見えていなかった。つまりあの告白やら超スピードで抱きつくとかの光景を見られた。

 それも1人や2人ならいざ知らず何とびっくり総勢11人にあの2人の恥ずかしい瞬間を見られたのだ。何なら最悪他の人にも知られる。クラインやエギル、それからセブン・・・考えれば考える程に恥ずかしい。

 ·····ぶっちゃけ2人が数分前に初めてしていた事に比べれば全然マシな気もするが。

 

「ど、どうする愛美?」

 

「どどどどうするって言われても・・・」

 

 と2人は相談していたがそのログハウスの扉が開いた

 

「あーっ!ママ!2人が帰ってきましたーっ!」

 

 と思い切り叫んだのは白色のワンピースを着ているユイであった。その言葉に後ろからアスナが顔を覗かせた。

 

「お帰りなさい。さ、恥ずかしいかもしれないけど入って入って!」

 

 そう楽しそうに言った。

 光輝は正直今までの人生の中で1番恥ずかしい瞬間何?って聞かれたら間違いなく今と答える。愛美も恐らく同じ。

 2人がログハウスに入りリビングに入ると流石に狭いんじゃないかと思う程11人がいた。その11人の手には何やら飲み物が入っていて光輝と愛美にもアスナから渡された。テーブルの上にも何故か少し豪華な食べ物がある。そしてアスナが言った。

 

「じゃあ!光輝君と愛美ちゃんのお付き合い開始を祝して!」

 

「「かんぱーい!!」」

 

 ·····完全に自分達の事が知られている。と言うよりこれは完全に主役達を置いてけぼりにしている。現に光輝と愛美はまだ固まっている。

 そんな2人にリズベットはニヤニヤしながら近づいた

 

「それでお二人さん・・・どこまでしたのかな?」

 

「へ!?」

 

 愛美は真っ赤、光輝は少し赤くなる。

 2人はごにょごにょとし出したがそれを見かねたアスナが助け舟を出した

 

「もうリズったら。そんな事いきなり聞かれても可哀想でしょ」

 

 それもそうかと思ったのか質問は取り消した。だがやはり何かツッコミたいのか今度はレインに言った。

 

「でもレインはちょっと寂しいんじゃない?」

 

 その言葉を聞いた光輝は少し不安そうにレインを見る。レインはジュースを飲んだ後のほほーんとしながらもどこか嬉しそうな顔をしながら言った。

 

「うーんそうでも無いかな。だって光輝君アインクラッドにいた時から愛美ちゃん一筋だったし。こうなるべくしてなったって感じかな」

 

 レインは光輝から愛美の事を聞いている。愛美の話をするだけで頬を赤くして恥ずかしがるその姿は当初は天使かな?とか思っていた。

 

「「へ〜!」」

 

 と全員意外の声を出した。

 光輝は愛美以外の女性には何度も言うが余り興味が無かった。戦いの時も女だからって手加減って何?みたいな感じだった。それをアインクラッドから知っている面々は特に意外に思った。1番恋愛してなさそうな光輝が寧ろめちゃくちゃ恋愛してたという。

 

「お、お姉ちゃん!」

 

 自分の恥ずかしい事を暴露されたからか光輝は真っ赤になりレインに抗議するがレインは何処吹く風と言う表情をしている。

 それでも「あっ」って顔をして愛美に言った。

 

「愛美ちゃんもお姉ちゃんって言ってくれて良いんだよ〜!」

 

 確かに愛美はレインを度々麗華に間違える。それならもうお姉ちゃんで良いと思ったのである。まぁ後は光輝と付き合うのならという事もある。

 愛美は頬を少し赤に染めつつもそれを了承した。

 そこでレインは嬉しそうにしながらも思い出した様に言った。

 

「あ、でもまだ一線は越えちゃダメだからね?」

 

 一線を超える·····その他の行為とは明確に区別された、なんらかの思い切った行為に手を出してしまうことを意味する語。光輝と愛美は男女なのでそれを意味する行為と言えば·····

 それを理解した愛美はアバターなのに体の見える範囲が赤くなっていき

 

「ししししししししません!」

 

 そう全力否定した。·····興味があると聞かれたら否定は出来ないが流石に自分でも早すぎると思っているのである。

 だが隣の光輝は愛美とは対照的に疑問の顔になっていて

 

「一線を超えるってどう言う意味?」

 

 と首をこてんと傾け面々に聞いた。

 それを聞いた面々は光輝に微妙な視線を向けるが光輝らしいかともなった。

 愛美はその顔を赤くしたまま叫んだ

 

「こ、光輝はまだ知らなくていいの!!」

 

「そうなの?じゃあいいや」

 

 そう言った光輝に愛美は残念そうな良かったのか分からなくなったが今はこれで良いんだと一人で納得した。

 その後アスナとレインが作った簡易的なパーティメニューを皆でワイワイと食べ始める。光輝と愛美は割と皆から弄られているがそんなのが気にならない程光輝は嬉しかった。途中からはセブンも合流し更に

 そしてパーティーメニューが無くなって雑談メインになった時、レインは光輝に聞いた

 

「そうだ、光輝君。あの武装完全支配術は出来たの?」

 

 愛美はその会話であの時笠木相手になった姿だと分かった。

 

「うん!出来たよ。丁度良かった。便宜上名前がいるから皆考えてほしいな!」

 

 光輝はそう言いながら恐らくあの映像が出たかな?と思いながら櫂の家のネットに接続して適当に動画サイトを開ければ急上昇ランキング一位になってるのに驚きながら光輝は皆にあの姿を見せた。

 

「うーん……金色状態?」

 

 そうリズベットが言ったが面々から案の定却下された。安直だと。愛美は気になっていたことを光輝に聞いた

 

「光輝……あれってやっぱり……」

 

「……うん。俺の死んだ方の家族だよ。皆と過ごした日々と絆を力に変えたのがあの姿。多分これからは修行次第でいくらでも伸びるだろうけど現状なら復活したセル位ならあの姿で勝てるよ」

 

 セル位……悟飯の超サイヤ人2位と変換した。

 面々はあの姿の詳細を聞いて悩み始める。蒼赤の戦士に因んで名づけるのなら家族の戦士とかファミリー戦士……は言っては悪いがかっこ悪い。

 

「エンハンスウォーリアー?」

 

 とユウキが言ったが微妙な反応だ。武装完全支配術の時はゴロが良いが戦士に付けた時はあまりゴロがよくない。

 一行は悩みに悩み始めたら愛美が関係ないけどと言って光輝に話を振った

 

「あの笠木相手になった黄金の姿って名前付いたの?」

 

 光輝はそう言われてもなんの事だ?となったがレインがヒースクリフと戦った時の姿の事じゃない?と言って思い出した。特に決まってない……というよりなりかたを知らないと答える。それにあの姿に名前をつけようとは考えたことも無かった。

 

「そう……なんだ。こっちの世界じゃ名前つけられてるよ。」

 

「え、そうなの?因みにどんな名前?」

 

「光輝・シャイニングブレイブって名前」

 

「おー!かっこいい!」

 

 と光輝以外の人は言ったが光輝は微妙な顔で聞いた

 

「もしかしてその名前の元ってメビウス?」

 

「正解。」

 

「……まあこれからあの姿になれるのか分からないけどそれもらっとこ。」

 

 とあっさり決まり一行は名前をまた考え始める。だが案外名前が難しい。あだ名とかなら直ぐにつけられるのに光輝の新たな姿の名前は……そして悩みに悩み一周回ってレインが

 

「思い出と絆を一つの語に纏めるのはやっぱり難しいから……安直だけど『リコレクションブレイブ』はどう?」

 

 さっきの愛美が教えてくれたのも組み入れた。絆や家族をロシア語にするという手もレインやセブンは考えたがどちらもゴロが悪い。絆を英語に直しても良かったがそれだと「bonds」で接着剤の方と思ってしまうので言葉で言えば少し意味に反して気持ち悪くなるので却下

 だからレインが言った通り安直だが「思い出」やら「記憶」という意味を引っ張ってきた。それならと1回は「メモリーブレイブ」も考えたが何方が良いかなとレインの中で比べて出した方になった。

 光輝は何か記憶解放術と似て何かゴロも良いとなり

 

「うん!それ何か良い!じゃあ命名『リコレクションブレイブ』に決定!」

 

 約5分程で名前は決定された。光輝は皆にお礼を言いつつメニューを開いて今の光輝たちの世界の時間を見るともう夕方になっているのを見て愛美に言った

 

「愛美、そろそろ戻る?」

 

 光輝の言葉に愛美も時間を確認すると

 

「うん。そうだね。」

 

 2人がそう言うと解散ムードになった。光輝は愛美に軽くログアウト方法を教えて自分もログアウト場面の所まで進めた。そしてユウキは愛美に言った

 

「今度は熟練度上げ一緒に行こうね!」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

 そう言ってる間に光輝はレインに言った

 

「じゃあスーツ今度取りに行くね。」

 

「うん。お母さんも光輝君に会いたがってるから来てあげて」

 

「はーい。」

 

 そして二人はログアウトボタンを押した。そうすると光輝と愛美が光はじめ二人は残っている面々に言った

 

「じゃあ皆またねー」

 

「今日は本当にありがとうございました!」

 

 キリト達は光輝たちに手を振って見送ったのだった。

 

 




お疲れ様です。
タグ追加したので遠慮なくくっつけた!

まだ帰還の英雄編は続きまーす。
(*´∇`)ノ ではでは~
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