Warrior beyond despair   作:レオ2

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おはようございます。
新年1発目、新章開幕です。前話は僕が投稿日付の2020年を2021年に変えてたせいで即投稿されちゃいましたからノーカンで。
流石にレジェンズみたいにやたらと長いストーリーじゃありませんから光輝が戦うのはラスボスクラスやら光輝と戦わせたら面白そうというキャラに絞っています。戦わなかったキャラは全部終わったらまた書こうと思います。
⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!


∞ サバイバル編
次の次元の扉


 皆と別れて光に包まれた俺が次に見たのは一週間しか離れていなかった筈なのにもう懐かしく思えた刻蔵庫だった。やはり巻物の量が半端ないと思いながら見ていたら後ろから声がかけられる

 

「お帰り光輝君」

 

 俺は振り向きながらその少女のような声の持ち主に言った

 

「ただいまです、時の界王神様」

 

 その言葉に上司の時の界王神は頷く。光輝に一週間の休養を与えたのは時の界王神だ。光輝はこの五年間全然帰ろうとしなかった。それは時の界王神が強制した訳ではなく光輝の意思である。時の界王神は光輝のその思いを尊重し何も言ってこなかった。しかし笠木を倒しに行ったのを良いことに休暇を与えた。それは……これからの戦いはきっと辛く過酷のものになる。櫂や愛美の事引きずったまま戦えるほど楽ではない。改めて決心させる為と息抜きに帰らせたのである。

 そしてそれは概ね成功だっただろう。

 

「愛美ちゃんとのラブもあったみたいだしね」

 

 そうニヤニヤしながら言った時の界王神に光輝は何で知ってるんだとか思っていたがツッコむのは疲れるから止めて周りを見て悟空達を探すがいないようだ。

 そう思った時、光輝は何かを感じた。そう……何かを。それを感じた瞬間光輝の背筋が何かで貫かれた感じがした。

 

(なんだこの感じは……)

 

 光輝がそう思ったのは勘だ。特に敵意を感じる訳ではないが誰かの視線を感じた。だが今は時の界王神の気しか感じられない。勿論視線は時の界王神ではない。確かに光輝を見てはいるが違う。というより時の界王神はよく見たら額に汗が出ている。そして気持ち悪いくらい光輝しか見ない。

 

「こ、光輝君どうしたの?」

 

 あからさまに何かビクビクしている。光輝は時の界王神をスルーして眼を閉じる。そして耳を澄ませ、同時に無心になる。SAOでは『超感覚』というシステム外スキルが存在する。大層な名前がついているがぶっちゃけ言えば「勘」だ。殺気を感じる……ただそれだけだがキリトなんかはこれに何回も助けられたらしい。

 それを真似してみているのともう一つ、「聴音」というシステム外スキルの再現だ。聴音は風切り音などの背景音と動作音のわずかの音の違いを聞き分ける。そうする事でSAO等では不意打ち防止が出来て光輝も重宝した。

 そして……ほんの少し擦れた音がした時、巻物の棚がざっと並んでいる所を……棚と棚の間の所注視した。五秒ほど経った時、そこから少し気の抜けた……それでいて強者だと分かる声が聞こえた

 

「流石ここの悟空達が見込むだけはある。神の気を感じる事は出来ないと聞いていたが勘と聞こえるかすら怪しい動作音で僕達を見つけるとは」

 

 その言葉と共に棚の間から出てきたのは主に紫色で光輝のケットシーとは大分違う大きい猫耳っぽい耳を持っている。水色のズボンを履いて上半身は裸で首元には古代エジプトの様な格好をしている。

 

「ホホホ! かくれんぼはビルス様の負けですね」

 

「うるさいぞウイス。僕はそもそも勝負なんてしていない」

 

 ウイスと呼ばれた長身で容姿は地球人に近い中性的な顔立ちだ。青肌に逆だった白髪が特徴。衣装は導師や僧侶をおもわせるダークカラーのローブ姿。

 

「何を仰いますか、『僕を見つけられなかったらデコピンだ』と仰ってたじゃありませんか」

 

「な、何の事だ?」

 

 そう言って口笛を吹く。そしてその2人は光輝と時の界王神の前に降りてくる。光輝はその2人を見た事がある。4日前の夜に愛美と見た悟空達の物語の映画を見た。そこに敵として出てきたのが目の前の2人だ。

 

「えーと、ビルスさんだっけ?」

 

 そう悩みうーんと言いながら言った。それを聞いたウイスは少々驚きながら言った

 

「あら、どうやら私達の事はご存知のようですよ」

 

「どうやらその様だな。……さん付けをされたのは初めてだ」

 

 それで何か機嫌を買ったのかと思ったのか時の界王神は冷や汗を流し慌てて口を開く

 

「あ、えっとこの子なりに敬意を表してるんです! 大目に見てやってください!」

 

 時の界王神がこんなにもビビる理由……それはビルスが破壊神と呼ばれる存在だからだ。

 悟空達の宇宙には何人かの神が存在する。デンデの様な地球の神だったり悟空の師匠の北の界王、その上の大界王、更に上で惑星を作成し管理する界王神の対極の存在。界王神とは地位が同じだが強さが圧倒的に違う。それは時の界王神も例外では無い。だからこそビビる。

 ビルスは時の界王神にも微妙な視線を向けるがウイスがコソコソと言った

 

「呼び捨てよりも良いと思いますよ。最初の悟空さん何か」

 

 それを聞いてそれもそうかとなった。悟空が初めてビルスと出会った時、ビルスを呼び捨てにしようとしたが北の界王に止められて慌てて様付けにした。その時に比べたらマシだろう。

 そしてビルスは光輝を見つめる。光輝は目を逸らさずに見つめ返す。

 光輝はその瞬間、ビルスの力の片鱗を感じた。気を感じる事は出来ないがビルスが弱いという訳では無い。背筋が凍る程の威圧を光輝は真正面から受ける。

 

「ほぉ……僕の力を感じても退かないか」

 

 破壊神と言われるだけあってビルスの実力はそれはもう半端ない。今の光輝では勝てやしない。と言うより差がめちゃくちゃある。

 人は圧倒的な差がある時、戦意喪失をする人が大半だ。それは歴戦の戦士であってもいる。しかし光輝は1歩も退かずにそれを受け止めた。それに対しての称賛だ。

 

「まぁ……ビビる時間があるなら超える為の努力をする方がよっぽど有意義ですからね」

 

 そう答える光輝に時の界王神はビビり中。何故ならその光輝の言葉はそれはそれで努力次第でビルスを越えられると言ったのも同然だからだ。ビルスもその意味に気が付き顔を険しくして光輝を見る。光輝はその視線を受ける。少し時間が経ちビルスはふっと笑い視線を止める。

 

「お前は悟空とは別ベクトルで面白い奴だな。これが地球人からサイヤ人になった唯一の人間か」

 

 そう言ったがそれ以降は興味が無くなったように時の界王神に聞いた

 

「それでここの悟空達はどこだ? あいつらに僕の運動を手伝ってもらおうと思ったが……」

 

 光輝はそれを聞いてまた悟空達の居場所を気で探すがやはり居ない。普段はここにいるトランクスもだ。時の界王神を見ると微妙な表情をしている。それに気がついたビルスは目を細め厳格な声で聞いた

 

「おい。あいつら今日はいないのか?」

 

「は、はい。悟空君達は今任務中でして……」

 

 しかし何やら訳ありそうだ。光輝は疑問符を出す。確かに任務なのかもしれないが悟空達が総出で向かう任務とは何なのだとなった。ビルスも同じことを考えた。しかし破壊神の仕事でもないのでため息をつき光輝に向いた。光輝も悟空達の任務内容を考えていたがビルスが見ているのに気が付き思考を止めた。

 

「ならお前に運動を手伝ってもらおうかな」

 

「ビルス様!? こ、光輝君を破壊するつもりですか!?」

 

「そんな訳ないだろ。単純に運動を手伝ってもらうのと君の力にも興味があるからね。勿論、拒否権はあるけどね?」

 

 そう言ってどうだ? という視線を光輝に向ける。その視線は「お前は拒否しないだろう?」と光輝に語り掛けて来た。

 光輝もそう伝わったのか好戦的な笑みを浮かべ

 

「上等です」

 

 ビルスはやはりなという顔をした。悟空のもとで修業してきた光輝ならばそう返す確信があったのだろう。まあ拒否させないために拒否権があると言ってやる気を出させたのだが。

 その後、光輝とビルス、そしてウイスは時の巣をぶっ壊さないために誰もいない時空の荒野へと向かった。

 

「運動不足ってどの位運動してないんですか?」

 

「ざっと30年位だね。ウイスが運動しろってうるさいからな」

 

「おほほ! ビルス様は寝てばかりですからね」

 

 そんな会話をしながら光輝は準備運動をする。30年も運動してないなら結構衰える筈だがビルスの様子にそんな事はなさそうに見える。光輝が準備運動を終えたらビルスは腕を広げ破壊神の威厳を見せ言った。

 

「さあ、最初に出会った時の悟空よりかは楽しませてくれよ。僕を殺すつもりでかかってきなさい」

 

 光輝は構える。

 そして軽く映画で見たビルスを思い出す。その強さは悟空の超サイヤ人3をデコピンと肩チョップで倒していた。映画のビルスとこのビルスが同じかは分からない。だが……強い事だけは確かだ。

 光輝の額からツーと汗が顔を伝う。その汗が落ちて地面に触れた時、光輝は動いた。

 

「サウザンドレイン!!」

 

 イメージする為に技名を叫びそのイメージに光輝にインプラントされている量子変換器が反応し光輝の頭上から千本の色んな武器が出現した。そしてそれらの武器をビルス目掛け発射した。

 

「ふん」

 

 ビルスは上から降ってくる武器達を見て鼻をならし気合砲でそれらの武器達を全て弾く。

 武器達がその気合砲で地上に落ちて行ってる間を縫うように風磨手裏剣がビルスに迫る。しかしビルスはその風磨手裏剣も余裕で少し浮き躱す。その瞬間その風磨手裏剣が煙になりそこには光輝がいた。

 

「ほう?」

 

 その光輝は手裏剣を雷遁を乗せてビルス目掛け投げた。光輝は投げた瞬間に印を組んだ

 

「手裏剣影分身の術!」

 

 印を結び終えた時、ビルスに向かっている手裏剣が増えた。

 ナルト達の世界で覚えた新たな忍術だ。投げた手裏剣を起点に幾つもの手裏剣の実体を分身させるのだ。

 ビルスはその能力に驚きながらも上空に向かって躱す。

 

「陽動手段が豊富だな。真っ向勝負の悟空達と違って揉み手が多い」

 

 そうビルスは称する。そんなビルスの前に光輝は現れながら

 

「手段が多いって言ってください!」

 

 そう叫びながら光輝は拳と蹴りの嵐をお見舞う。しかしビルスはそれを簡単に躱していく。スピードはフリーザやクウラ、第1形態のセル位ならばボコボコに出来るのだがビルスには全く届かない。そしてビルスは攻撃の為に振りかざしていた拳の1つを掌で止める

 

「これが君の本気なのかい? これじゃ寝起きの運動にもならないね」

 

 そう言いながら拳を渋々離す。光輝は後退する。体力はそんなに使っていないがどうやらそれではビルスはお気に召さなかった。

 勿論ビルスは光輝が本気じゃないのは分かっている。大昔のサイヤ人は超サイヤ人になれるものはいなかったが悟空達の修行を受けた光輝が超サイヤ人になれないとは思わなかった。だから次に見せるのは超サイヤ人だろうと思っていた。

 

「確かに……運動させるのにならないんだったら意味が無いですね」

 

 そう言って光輝は後退しウォーリア・ビヨンド・ディスペアーを引き抜き天に掲げた。

 

「エンハンス・アーマネント」

 

 そう叫びながら光輝の気が剣を纏う。そしてその気が光に変換され光輝を包む。そしてその光が晴れた時、リコレクションブレイブに変化していた光輝なのである。

 それを地上で見ていたウイスは

 

「変わった変身……いえ強化と言うべきでしょうか。自分の戦闘力を上げるのではなくあの剣の記憶で強くなるとは」

 

 ウイスが呟いている中光輝は消える。次の瞬間にはビルスの隣に肉薄していた。しかしビルスは余裕で光輝の剣戟を躱す。その間ビルスは手を後ろに組んでいる。つまり余裕がありまくるという事。

 

「はっ──!」

 

 光輝のスピードが上がるがそれでもビルスには届いていない。それ所か欠伸をしている。それを見た光輝は一旦下がった。剣を構えていたがその剣を背中の鞘に入れた。二刀流にする事も考えたがあまり変わらないだろうと思ったのだ。

 

「確かに珍しい強化方法だがそれじゃあまだ足りないね」

 

「……だったら」

 

 光輝は腰を入れその両手の拳を握る。金色の奔流が光輝を纏う。青白いスパークが走るその黒色と薄い金色の髪が何回か金色になる。

 

「はあああああ!!」

 

 光輝は叫び髪を金色に変化させた。所々にあった薄い金色とは違い全部金色に変化していた。それはビルスが今まで見ていた超サイヤ人と同じだ。だがそんな超サイヤ人とは違う点が1つあった。

 眼だ。超サイヤ人は瞳を碧色にするが光輝の眼はリコレクションブレイブと同じ薄い金色のままだ。そしてビルスがよく見てみるととんでもなく分かりにくいが金髪の中にもリコレクションブレイブと同じ薄い金色が残っている。本当に分かりづらい。

 そして青白いスパークが走っている所を見ると超サイヤ人2だ。

 

「……行きます」

 

 静かにそう言った瞬間にはビルスの真正面に拳を握っていた。ビルスは驚きもせずに拳を握り光輝の拳へ同時にぶつけていた。

 そして2人が目を細めた瞬間に光輝は先程とは桁違いのスピードでビルスへ攻撃するがビルスは何処吹く風と捌く。しかしその口がニッと笑っている所を見ると軽い運動にはなっているらしい。

 

「ほう……ビルス様が最初に戦った悟空さんを簡単に超えていらっしゃいますね」

 

 そうウイスは光輝を称する。光輝の黒髪状態の時のレベルはセルの第2形態位だ。そしてリコレクションブレイブの時はセルが自爆して復活した時になっていた完全体と同等だ。そこから超サイヤ人、超サイヤ人2になっている。

 最初の悟空は超サイヤ人3だったが黒髪状態が光輝のリコレクションブレイブよりも弱いので変身後の戦闘力は大きく違う。

 

「ですが……」

 

 確かに称しはするが光輝はビルスに一撃も攻撃を当てれていない。つまりまだ戦闘力が離れているという事。ついでにビルスは本気を出していない。

 ビルスは光輝の拳を突き放し蹴撃する。その速度は軽く魔人ブウを超えている。光輝は殆ど勘でそれをガードした。しかし威力が高かった故に吹き飛ぶ。

 

「ちっ!」

 

 光輝は舌打ちしつつ影分身を出して印を高速で結び

 

「風遁・烈風掌!」

 

 分身光輝をその風の発射台に乗せてビルスの元へ打ち出した。本体光輝は空中で止まりつつ更に気を高め超サイヤ人3レベルの気を解放する。

 分身光輝が消されたのと同時に再び乱撃戦を繰り広げる。

 

「ここの悟空さん達が見込んだだけありますね。実に色んな技をお使いになられる」

 

 ウイスがそう言っている中光輝はと言うと

 

(全然まともに入らねぇ!)

 

 未だにグリーンヒットが1つもない。俺は普通に全力だがビルスさんはやはり余裕の顔だ。それが何かイラつく。

 今は勝てなくてもいい。だが一撃は何としてもこの余裕な顔にめり込ませたい。

 

「そんなんじゃ僕に一撃も当たらないぞ!」

 

 ビルスさんはそう言って無駄が無いタイミングでカウンターをして一々俺に冷や汗を欠かせる。そして血が滾るような感覚にもなっていく。秒間何百という攻防で俺はある種の快感を味わっている。

 ビルスさんの方が圧倒的に強いなんざ知っている。だけど諦めるなんて選択肢なんか俺の辞書にはない。

 そして俺にはまだパワーアップ手段がある。

 

「ふん!」

 

 ビルスさんがそう言って俺の今の速度ではカウンターが間に合わない脇腹へ蹴りを放つ。俺は幾千の攻防でそこを狙う事は予想がついていた。だから

 

「──!」

 

 その瞬間、光輝の薄い金色の瞳が蒼眼と赤眼に変わる。ビルスが予想していたスピードが一気に跳ね上がり光輝は蹴りをガードしつつその顔面へ拳を向けた。

 ビルスはそのスピードアップに目を見開いたのと同時にその頬に光輝の拳がめり込んだ

 

「おや? ビルス様が1本取られましたね」

 

 そうウイスがのほほんと言っている中時の界王神は頭を抱える。両者時が止まった様に動かない。

 ビルスは破壊神の自分に自力で攻撃を当てても喜ばない光輝へ不満そうに見る

 

「僕に一撃当てれたのに不満なのかな?」

 

「本気じゃない貴方に当てても、ね」

 

 光輝はそう言いながら離れ眼を薄い金色に戻す。ビルスは光輝の言葉を聞いてにっと笑いながら返す

 

「本気でやったら君が死んでしまうからね」

 

 そこにそれが嘘と言わせる要素は無かった。しかしまだ戦いは終わらせていない。2人は構え、激突した




お疲れ様でした。
光輝、ビルスに一撃当てる。尚、本人あんまり喜んでない模様。
ビルスは本気じゃありません!ベジータが怒った時も当てるだけなら出来てたから良いやとなりましたのです。

∞ サバイバル編ではこれまであんまり出番が無かったゼノ戦士達も活躍させたいと考えています!
(*´∇`)ノ ではでは~
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