Warrior beyond despair   作:レオ2

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おはようございます。ファイナルラウンドです。タイトルがバーダックっぽくないとは思ったんですが語彙力無くてこんなタイトルしか思いつかなかった。ではgo


想いを込めし究極の一撃

 バーダックとフリーザが激突していた頃、休憩を終えた光輝はサイヤ人三人衆に別れを告げていた。

 

「俺はもう行くよ。早くこの世界を元に戻さなきゃならねえからな」

 

 その言葉にカリフラは不満たらたらの顔で聞いてきた

 

「あたしらがついて行くって言ったら?」

 

「俺としては歓迎……と言いたい所だがこの先は危険だ」

 

 そこでカリフラが思いっきり、隠そうともせず不機嫌な顔になった。光輝は慌てて言葉を繋げる

 

「別にお前らが弱いって言ってるんじゃない。才能は俺とかよりもあると思うしな。だけど……」

 

 そこで光輝の雰囲気が変わった。さっきまでのリラックス状態ではなく戦士としての顔に。カリフラもそれに気が付き黙る

 

「はっきり言ってお前達には経験が足りない。お前らは今まで自分よりも弱い敵と戦う事が多かった。違うか?」

 

 それを聞きカリフラはバツの悪そうな顔になった。実際その通りだったからだ。カリフラは基本狙えそうな獲物しか狙わなかった。それでも経験は積めるだろう。それは光輝もSAO時代に知っている。SAOには光輝よりも強い人は事実上存在しなかった。だが光輝はレインの叱責以降はきちんと色んな人の戦い方を見てきた。

 そうすれば気が付いたことだってあった。恐らく二刀流の腕はキリトの方があるという事やその機転の利いた戦い方、アスナからはその人を引っ張るリーダーシップが光輝にはないものだった。それだけではない。モンスターとの戦いだって光輝にとってはかけがえのない経験だ。特に人型のモンスターとの戦いはVS人間に近いものがあったから余計にそう感じた。

 

「だから……お前たちはこの世界で経験を積め。そうやって滅茶苦茶強くなった先にいるお前達と一緒に戦いたい。それに……」

 

 光輝はそこで言葉を区切り三人のサイヤ人を見る。何故か三人の眼がボルト達の「強くなりたい」という眼に重なった。

 

「強くなったお前達と戦った方が互いの限界を超えた凄い戦いが出来るって俺は思うから」

 

 その嘘を感じさせない言葉にカリフラは少し考えた後ため息をついた。そしたら今度は拳を突き出してきた。光輝はその真意が分からず疑問の顔になる。カリフラはさっきまでの不満な顔ではなく笑顔だった。

 

「絶対だぜ。あたしらはあんたなんか眼じゃない程強くなってやる。その時もう一度あたし達と戦え!」

 

 カリフラの言葉に光輝はふっと笑いカリフラの拳に自分の拳もぶつけた。そうしたらカリフラだけではなくキャベやケールも自分の拳を合わせる。

 

「ああ、待ってるぜ。とんでもなく強くなったお前達を、俺はそんなお前らをまた超えてやるからよ!」

 

 その言葉にカリフラがニヤリと笑いながら叫ぶ

 

「その言葉そっくり返してやるぜ! その時勝つのはあたしだ!」

 

「僕も負けませんよ!」

 

「わ、私だって、負けません!」

 

 そう言いあって四人の拳は離れた。だが四人の口元はそれぞれ微笑みに変わっていた。光輝は三人に背を向けバーダックの気を感じた方向に眼を向ける。今はまた感じられなくなったが気配がビンビン感じられている。

 光輝は白色の気を纏い振り返らず言った

 

「じゃあな、また会おう」

 

 それに答えたのはキャベだった

 

「はい、ありがとうございました!」

 

 光輝はグッドポーズをした後飛翔した。飛び去った光輝を見届けながらカリフラは言った

 

「絶対に強くなってやる。そうだろケール、キャベ!」

 

「はい! 強くなりましょう、姐さん」

 

「勿論です。また光輝さんに会う時までに僕たちは強くなります」

 

 三人のこの世界での旅は始まったばっかりだ。

 

 

 ★

 

 

 金色の中に全てを闇に染めようとするオーラを纏うフリーザ、その姿は様々な次元の中でもサイヤ人としての行きつく先、超サイヤ人4のバーダックが相対していた。

 フリーザは腕を脱力してぷらーんと下げている。バーダックは拳を握りフットワークをしながらフリーザの様子を見ている。

 

(さっきまでの調子の乗りようがない。完全にシーラス共に良いように使われてやがるな)

 

 そう思えば思わず口が緩む。かつて自分達をあんなにこき使った挙句超サイヤ人が怖いという理由で星を滅ぼした奴が今は逆に意識があるのか分からないが操られているという皮肉にバーダックは内心「ざまあみろ」とか思っていた。

 

「––!」

 

 ぶつかり合うのは同時、金と紫がぶつかり合う。

 

「うおおおおおっ!!」

 

 フリーザが気合の雄叫びを上げながらバーダックを蹴ろうとする。バーダックはその蹴りを腕を横に置くことでガードする。

 

「ぐっ!」

 

 しかしその威力に思わず苦渋の声を上げる。やはり光輝が言っていた通り力が底上げされている。だがバーダックはそれでも余裕の表情だけは崩さなかった。

 

「良いねえ、そう来なくちゃ面白くない!」

 

 バーダックはその腕を大きく振ることでフリーザの態勢を崩した。そしてフリーザの態勢が戻る前にその鳩尾にバーダックの拳が突き刺さる。

 

「ぐはっ!」

 

 フリーザの肺にあった空気が一気に押し出され抜けた。しかしシーラスのパワーアップによってタフさも増しているフリーザはこれ以上は倒れまいと耐えた。

 

「おらあああ!!」

 

「きええええ!!」

 

 二人の超戦士は激突を繰り返してはどちらかが仰け反る。そしてやられた方がやった方にやり返す。この前ここにいた戦士たちが見た悟空と破壊神ビルスの戦いと同等の力のぶつかり合いに戦士たちは釘付けにされている。

 

「何という戦いだ、ここまで力のぶつかり合いが伝わってくる」

 

「あのサイヤ人……前ビルス様が来た時の父さんと同じかそれ以上の強さだ。まだこんなサイヤ人がいたなんて」

 

 そう言った瞬間、その激突の中から一人飛び出してきた。もの凄いスピードで海面に突撃していった。

 

「どっちだ?」

 

「フリーザの方だ!」

 

 この中で一番眼が良いジャコが叫ぶ。その瞬間、フリーザが突撃していった海面から赤色の気弾が出鱈目に飛び出してくる。

 

「ちっ!」

 

 バーダックは舌打ちし一回は全て弾こうかと思ったが直ぐに思い直し自分の気功波を海に放った

 バーダックの気功波はフリーザの気弾全てを打ち砕き海に突き進み海面と激突した。

 バーダックの気功波と激突したことにより巨大な水しぶきをあげる

 

「光輝のやろうは相手のパワーが落ちてきたころを見計らい倒したらしいけどよ……俺はそんな回りくどい事はしねえよ!」

 

 バーダックはそう叫び上空を見た。そこにはいつの間にか暴走状態のフリーザが天に手を上げその掌からフリーザの身長の何倍もある巨大な光弾が出来上がっていた。

 

「今度こそ……全てが変わる」

 

 バーダックはそう呟き自分も右の拳に力を籠める。そこから金色の闘気が溢れ出す。その拳にバーダックのパワーが集中しているのだ。

 

「あいつらの仇も……」

 

 そう言いながら左手でみ自分のハチマキを掴む。そこから思い出される嘗ての自分の仲間達。そしてぶっきらぼうなりに大事にしていた妻。

 決着をつけようとしている目の前の存在に奪われた。だから……

 

「今度は俺が貴様を滅ぼす!!」

 

 そう叫びフリーザとバーダックの最終攻撃は同時だった。フリーザがその巨大な光弾をバーダックに振り下ろす

 

「きええええええッ!!」

 

 バーダックは自らの力の全てを右の拳に込める。そしてそのフリーザが放った巨大な光弾に突撃した

 

「馬鹿な!? 直接行っただと!?」

 

 ピッコロがその無茶苦茶な行動に思わずそう叫ぶ。ただでさえ今のフリーザはおかしくなることを引き換えにパワーアップしている。そんなフリーザの全力攻撃を真正面から迎え撃つのは狂気の沙汰ではない。

 

「うおおおおおおおおッ!!」

 

 フリーザの光弾とバーダックが激突した。赤い巨大光弾とバーダックの全てを込めた激突、その激突から吹き荒れる衝撃が悟飯達を襲う。ピッコロや悟飯達はその場から吹き飛ばされそうになりながらもなんとか耐える。

 そしてそんな衝撃は先程感じた気の場所……つまりバーダックの場所に向かっている光輝も今度は完全に感じ取ることが出来た。それどころかフリーザとバーダックのぶつかり合いによって起きた衝撃波が光輝にも襲ってきた

 

「うわ!」

 

 いきなり襲ってきた衝撃波に光輝は思わず向かうのを止まった。

 

「やっぱりこの気はバーダックさんだ。気がでかすぎてどの位凄いのかすら分からないけど……もう一人は誰だ?」

 

 この気はどっかで感じたことがある。この気は……

 

「フリーザか? でも俺の知ってるフリーザよりもずっと強い」

 

 今の俺のじゃ勝てないくらいに

 

 光輝はそう心で続けた。あのタイムパトロールから時間が経ちあの時よりも強くなった自分よりも強くなっている宇宙の帝王に光輝は冷汗が出てくる。

 

「だけど……止まるなんて選択肢なんてない」

 

 そう呟き光輝は再び飛翔した。その手が震えていたことに本人は気が付かずに。

 

 ★

 

 そこらを破壊出来うる超パワーの激突、生半端な戦士ではその衝撃だけで吹き飛ぶほどのぶつかり合いはとうとう終わりを告げた。

 

「な……何だと!?」

 

 そうフリーザが叫ぶのと同時にバーダックがフリーザの光弾を突き抜けてきた。そのフリーザを見据える瞳は天敵を狩る猛獣のような瞳、フリーザはその眼光を見て息をのんだが遅い

 

「終わりだ──ーっ!!」

 

 フリーザの攻撃を突き抜けバーダックの全てが籠った拳がフリーザの腹部に突き刺さった

 

「ぐあああああああ!!」

 

 フリーザの絶叫が響き渡る。その絶叫が聞こえた瞬間、フリーザに纏っていた紫色のオーラが弾けて消えた。そしてバーダックはフリーザを自分の拳を突き刺したまま宙に放り投げた。放り投げられたフリーザの腹部から光が溢れ出している。バーダックはもうフリーザを見ずに言った

 

「あばよ」

 

「ち……畜生──っ!!!」

 

 フリーザはバーダックの拳から発せられた気の奔流によってその身を爆散させたのだった

 

 ★

 

 見える光は先程の激闘を映していたモニターだけ。光が差し込まない暗闇の場所で仮面の男は悪態をついた

 

「宇宙の帝王なんてふざけた異名を持つ割にあっさりやられやがった」

 

 そんな事を男は言ってるが現状では男もゴールデンフリーザには勝てない。しかし男の思考は「最後まで立っていたものが勝者」という考えなので関係ない。そして次にフリーザを倒し終えフリーザと同じ時代の戦士達に一方的に何か言ってるバーダックを見る。

 

「超サイヤ人4……か」

 

 このままいけば絶対に計画の障害になるあの二刀流のタイムパトロールを思い出す。

 

(あいつもサイヤ人である以上あの領域にまで行くだろう)

 

 自分の掌を見つめる。そのまま男は眼を閉じる。そうすれば自分にとって一番大事な存在だった少女の言葉が蘇る

 

光輝は生きて……この世界を救ってね。争いも何もない……私達が平和に生きてる……そんな世界を作ってね』

 

 少女は亡くなる前だというのにそんな事を微笑んで言ったのだ。少女は家族を亡くした男にとっては唯一の生きがいだった。少女の為に何個も罪を重ねた。だがそんな罪を犯したせいで罰が当たってしまったのかはたまた運命のいたずらか少女は男を庇い死んでしまった。男は少女を殺した男を殺した。その後、男は少女の願いを叶える為に動いた。身近な大人達に呼びかけ異常事態によって経済も何もかも終わっている世界をもう一度復活させようとした。だが……

 

『俺知ってる。このガキは人殺しだ!!』

 

 そんな心無い誰かが言った言葉によって男は逆に追いかけられる人間になってしまった。男はそれでも……少女の願った世界を作りたくて最初の内は誰も殺さなかった。だが男は悟ってしまった。誰も助けてくれない。それどころか憂さ晴らしの様に自分が追いかけられ殺しに来ていることに。それに気が付いた時、男は絶望した。そこからの記憶は飛んでいる。気が付けば目の前に自分を追いかけてきた人達が血まみれで倒れていた事と頭痛がしたことはよく覚えている。

 男は自分のした事が少女がして欲しかったと逆の事をした事に気が付いた。男は少女や家族の墓の前で

 

『ごめん愛美……俺、もう死にたい」

 

 そう弱弱しく言って男は自分の真剣で自分を貫こうとした。その時

 

『待て』

 

 どこからか神々しく降り立った存在が男には神様か何かに見えたのだった。

 昔を思い出せる限り思い出し男は再びモニターを見た。もうそこにはバーダックの姿は見えなかった。その代わりに男が最も意識している男が現れた。先程バーダックに一方的に話しかけられていた戦士達と話している。

 男は光輝を黙って見つめる。光輝は今の男には出来なかったシーラスを退散させる程のパワーを見せた。そのパワーアップ法は超サイヤ人とは違った。家族の思い出と絆を力に変えた強化形態。男も世界が異常事態に見舞われる前によく見ていた特撮ヒーローも似たパワーアップをしていた。男は自分の真剣を握り呟いた

 

「貴様に出来るなら俺にも出来る筈だ」

 

 光輝と戦士たちの会話はここで何があったのかと言う事とバーダックの行先についてだったがバーダックは光輝が来る前にどこかに行ってしまったので誰も行先は分からない。男はそこで会話に興味が無くなったように違うモニターを見た。そして少し前のめりになる。面白い戦いになりそうだからだ。そのモニターから声がする

 

『見つけたぞ、フュー』

 

 光輝と色違いの恰好をして先程のバーダックに似ている人間はもう一人の見た目は好青年の人に厳し気な声で言った。フューと呼ばれた青年は若干イラつきの視線を向けながら言った

 

『君は……タイムパトロールの方の孫悟空か』

 

 両者、睨みっこをしあっていたのだった

 




お疲れさまでした。何か…あっさり終わってしまった。何故だ。単純に実力不足か。その内仮面の男の過去編やらなきゃなあ。ではでは
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