Warrior beyond despair   作:レオ2

140 / 180
おはようございます。 クウラ戦最終話です。


ドッタンバッタン大乱戦!

 新ナメック星エリア

 

 大量のメタリックの輝きを輝かせている大人数がたった一人の人間を囲んでいる。中心部には白色の闘気を漲らせダークリパルサーをメタルクウラに向けている光輝がいる。

 

「悪いが誰もトランクスさんを追わせやしない」

 

 そう言って光輝は次の瞬間にはメタルクウラの1人に肉薄していた。眼にもとまらない一撃を放ち吹き飛ばす。

 後ろからでメタルクウラが光輝に気弾を放とうとしていたが光輝はダークリパルサーを背面に向けそのメタルクウラを撃ち抜いた。

 

「ふっ!」

 

 光輝は次には他のメタルクウラに拳を突き刺していた。

 

(分かってはいたがキリがないな)

 

 1人1人相手にしていればジリ貧になる。俺が貫いたクウラは……

 

「この人数に再生能力って……」

 

「残念だったな。俺が受けたダメージをビッグゲテスターのメインコンピューターへと転送され解析し修復され補強される」

 

「……ちっ」

 

 光輝は舌打ちしダークリパルサーをホルスターに戻した。一点集中のこれは再生する相手には分が悪い

 

(あれ? さっそく意味がなくなった)

 

 再生がポンポンできる奴が可笑しいんだ。俺はなんも間違っていない。……完全に後手に回ったが

 

「だけどな……」

 

 光輝が呟いた瞬間には先程再生したメタルクウラの顔面に右ストレートを放った。メタルクウラはそれに反応出来ずに吹き飛ぶ

 

「生憎あれは元々好きな戦い方ではない。こっちの方が俺らしいんだよ」

 

 拳銃型の武器を使っての戦闘、作ってしまった以上は人並みには使えるようにするがやっぱり俺の戦場は拳と剣を使った白兵戦だ。

 今更短い期間のGGOで使った拳銃型の武器はやっぱり俺向きではない。シノンさんには怒られそうな気もするが俺は俺らしく戦う。ダークリパルサーはまた向いている敵に使えばいい。実際さっきのロボットには有効打だったんだからな。

 

「どんなものも使い方次第、だろ?」

 

 光輝は不敵な笑みを浮かべた。

 

「この人数を相手にどこまでその余裕が持つかな?」

 

「はっ! 逆に言えばお前らはこの人数で俺にかからないと負ける弱虫ってことだろ?」

 

「貴様……!」

 

 どういう訳かこのクウラからは気を感じない。だから多分人造人間っぽいものに改造されたんだろ。取り合えず人数を確認する事から始めようか

 

 光輝は地面に気弾を当て煙をばらまきその間に空へと飛んだ。

 

「逃がすか!」

 

 メタルクウラが何体か光輝を追うが光輝自身は追ってを一瞬無視しざっと人数を確認する。やはり何百単位でいる。もしかしたら千人以上いるかもしれない。

 流石にこれを全員相手していたらこっちのエネルギー切れが起こるかもしれない。

 

(かと言って中途半端にしたら再生の上にパワーアップだっけ? 向こうは壊されるのを織り込み済み、なんなら人数は沢山いるから総力戦だな)

 

 光輝は上空に向かうのをやめて追って来たメタルクウラを迎え撃つ。

 

(インペライザーを複数相手したメビウスの気持ちが少し分かった気がする)

 

 などと思いながらメタルクウラを相手にする。初めてクウラと戦った時ならばボコボコにされていたが今の光輝は黒髪状態でもそれなりに戦うことが出来る。一対一ならばほぼ瞬殺できるだろう。超サイヤ人になればもっと簡単に破片も残さず瞬殺できる。

 それをしないのは今回の目的は時間稼ぎだからだ。

 

(中途半端に破損させて無駄に強くさせるのは……この人数相手なら避けた方が無難だからな)

 

「どうした、もっとまじめにやれよ」

 

「調子に乗るな!」

 

 メタルクウラの1人が消えた。それは高速移動ではなかった。

 

「——!」

 

 光輝は後ろへ咄嗟に振り向き蹴りをガードした。光輝も流石に眼を見開いた。今のメタルクウラは高速移動ではなかった。高速移動だったら光輝には見える筈だ。だが今のクウラの動きは追えなかった。まるで点から点に飛んだように。

 自分も同じ技を使うから直ぐに分かった

 

(今のは瞬間移動か!)

 

 想像以上に厄介だ。

 

(プラン変更だ、こいつらは全力で足止めする)

 

 光輝はメタルクウラの足を持ち他のメタルクウラにぶつける。

 

「いいさ、お前らのお望み通り相手してやるよ」

 

 その言葉と共に光輝は金髪碧眼へと変化した。超サイヤ人に変身した光輝は無差別に気弾を放った。元々ここにはメタルクウラ以外いない。誰に当たってもそれは敵だ。狙い撃ちをするまでもない。

 光輝の背後に瞬間移動で現れたメタルクウラ二体を振り向きざまに蹴る。それに若干態勢を崩したの見逃さず下に叩き落す

 

「トランクスさんの足止めなのに瞬間移動で向かわれたら意味ないからな」

 

 只の再生能力だけなら適当にあしらおうと思ったが瞬間移動が出来るなら話は別だ。トランクスの邪魔をする輩を全力で叩き潰す方が良いと思ったのだ。

 

「こいよ、烏合の衆。俺が相手だ」

 

 それから5分程、光輝はメタルクウラを相手にし続けた。一切ダメージを与えられずにメタルクウラは破壊されていく。

 今の光輝を相手にするにはメタルクウラでは力不足だった。

 それでも数に物を言わせた人海戦術で光輝はいい加減に鬱陶しくなっていった。

 

「いい加減に……しろ──っ!!」

 

 怒りの雄叫びと共に四方八方から襲ってくるメタルクウラを吹き飛ばす。その内の一体に触れ直接気功波をぶつけ塵も残さず破壊する。

 光輝は地面に向けて一つの気弾を放ちそれが地面に着いた瞬間に猛スピードでメタルクウラともども破壊する。

 

「先程までの勢いはどうした?」

 

 メタルクウラは数の差故か全く焦りを覚えていない。それどころか超サイヤ人である光輝のエネルギーを手に入れようと企んでいる。

 

「……ま、もう少し頑張って見ますかね」

 

「無駄だ。貴様をここから逃がしはしない。さっきの男も自分からビッグゲテスターに乗り込むとは馬鹿な奴だ。貴様もあの男を見捨て逃げていれば良かったものを」

 

「馬鹿なのはお前らの方だ。俺はトランクスさんを信じてる。仲間を大切にしないような屑にはなりたかねえよ」

 

 光輝はそう呟いた直後急下降を始めた。メタルクウラ達はそれを追う。地面にいたメタルクウラ達も光輝に向けて気弾を放つ。

 それを優雅に躱しながら光輝も巨大な気弾を地面に投げつけた。

 

「「ぐっ!!」」

 

 その地面周辺にいたメタルクウラ達は吹き飛び円形の地面が姿を見せる。光輝はそこへ着地する。上から気弾の嵐が降って来るが光輝は微妙だにせずに光輝がいた所から煙が上がる。

 

「畳みかけるぞ!」

 

 メタルクウラの1人が叫ぶと他のメタルクウラ達も呼応し更にエネルギー波を光輝に放とうとした。しかし……

 

「エンハンス・アーマネント!!」

 

 そんな声が聞こえた瞬間、煙の中から巨大な氷の蔓が360度いるメタルクウラ達に襲い掛かった。

 その蔓の一つ一つがメタルクウラ達を襲う。捉えられて者から順に凍らせられる。逃れて物もいるが次の瞬間には全員叩き落され永久氷塊に捕まっていく。

 

「悪いが大人数ってのはお前らの専売特許じゃねえんだよ」

 

 武装完全支配術を行っている光輝は不敵な笑みを浮かべていた。空中ではメタルクウラ達を地面に叩き落とした影分身達の光輝がいた。

 煙の中、影分身達を出し更に武装完全支配術で大多数のメタルクウラ達を抑え込んだ。

 

「クソ──っ!!」

 

 空へ逃げたメタルクウラが本体の光輝に襲い掛かろうとするが他の光輝達に邪魔される。

 

「お得意の人海戦術はどうした?」

 

 あっさりと負けてはいるがメタルクウラ自体はあのナメック星で戦った時のフリーザやクウラよりは戦闘力は上だ。そんな奴がこれだけいるのにも関わらず今や9割がたのメタルクウラは武装完全支配術に捕まっていた。9割と言っても後100体くらいはいるが今更10体も100体も変わらない。

 

(ほんと、俺も遠くまで来たな)

 

 などと感傷に浸っていたら……

 

「——! おかえりなさい、トランクスさん」

 

 背後に気配を感じ振り向かずにそう声をかけた。

 

「光輝さん、ここはもう大丈夫です。離れましょう」

 

「え? こいつら放っておいていいんですか?」

 

「はい」

 

「……分かりました」

 

 光輝はその瞬間に武装完全支配術を解いた。一斉に氷が割れてメタルクウラ達は解放された。驚いているメタルクウラ達を放っておいてトランクスは光輝に話しかけた

 

「光輝さん、このメタルクウラ達のずっと向こう側に悟空さん達がいます」

 

「了解」

 

 光輝はそれだけで何をしてほしいのかが分かりトランクスの手を握った。

 

「——! 逃がすか!」

 

 逃亡しようとしていることに気が付き気弾を放とうとしたが光輝の方がずっと早かった。トランクスに言われた方向を向き気を探れば確かに悟空達の気を感じた。

 

「あばよ」

 

 そう言った瞬間に光輝は瞬間移動した。次目の前に現れたのは気絶して横たわっている悟空達だった。

 

「うん? でもあいつらも直ぐに来るんじゃ?」

 

「それに関しては大丈夫です。もうそろそろ」

 

「——!?」

 

 トランクスが何かを言おうとした時、メタルクウラ達がいた場所から大爆発が起きた。おまけにビッグゲテスターの場所からも爆発が起きた。

 

「くっ!」

 

 余りの爆風に距離が離れているのにもかかわらず光輝達のいる場所にまで届いている。砂煙が光輝達を襲うが光輝は簡単なバリアを張りそれらの砂煙をガードする。

 

「何であいつらとビッグゲテスターの方から……」

 

 光輝が不思議そうな表情でトランクスを見るとトランクスは「上手くいった」と言いたげな顔でメタルクウラ達の方角を見ていた。

 それを見て光輝もメタルクウラ達の方角を見る。そして何故か爆発したメタルクウラ、その原因を一つ思いついた

 

「……自爆プログラムか!」

 

 トランクスは天才科学者である母の影響で小さなころから機械いじりを趣味としていた。その経験を活かしビッグゲテスターのメインプログラムに侵入し自爆プログラムを構築したのだと光輝は思ったのだ。

 そして自爆したビッグゲテスターというメタルクウラを作っていた根本が経たれたことによりあの何人もいたメタルクウラは破壊されたのだと。なまじ自分もフルダイブマシンとゲームを作る為にプログラミングしているので分かったのだ

 

「正解です」

 

「……ん」

 

 気絶していた悟空、ベジータ、ピッコロ、悟飯、他の地球からここに来ていた戦士達が眼を覚ましそうになったのを見て2人は戦士達の前から離れた。

 そして悟空が頭を掻きながら起き上がっているのを遠目に見ながら2人は話す

 

「光輝さん、手伝ってくれてありがとうございました。俺一人じゃ自爆プログラムを書き込む前に邪魔される所でした」

 

「いや、俺もリベンジ出来たのでお互い様です。でもどうしてトランクスさんがクウラ達と戦う事に?」

 

「俺がここに来た時、あの数のクウラが戦闘が不能だった悟空さん達を襲う所だったので」

 

 悟空さん達を避難させた後に戦っていたって感じか。

 ……あんな姿になってまで宇宙1になりたかったのか。俺には永遠に分からん感覚だな。

 

「あ、そうだ。ドラゴンボール探さなきゃ」

 

「これですか?」

 

 そう言って取り出したのは究極ドラゴンボールだった。……俺はトランクスさんからドラゴンボールを受け取らなきゃいけないジンクスでもあるのだろうか。

 

「えーと星は2つか」

 

「……本来、究極ドラゴンボールを使うのは避けたい所なんですが」

 

「同意しますが普通のドラゴンボールに次元を元に戻せる力があるのか微妙ですからね」

 

 そんな使い方されたことないだろうだし。今の状況が色々可笑しいんだからな。

 究極ドラゴンボールのデメリット、それは叶えた星は再び究極ドラゴンボールを納めない限り1年後には爆発してしまうという何とも言えないデメリットがある。

 

「まだ暗黒ドラゴンボールを使う方が良い気もしますが」

 

「え、暗黒ドラゴンボールもこの世界に存在するのですか?」

 

「はい。3日位前にヒルデガーンを吸収したセルに紅い仮面の男が取りつかせてました」

 

「セルがヒルデガーンを吸収ですか?」

 

 実力的にはヒルデガーンの方が強いのにもかかわらず吸収されたのはヒルデガーンの方だと言う。光輝はそうなった理由を簡単に説明した。

 

「成程。ヒルデガーンを倒すなんて……強くなりましたね、光輝さん」

 

 トランクスさんから見てもヒルデガーンは厄介な敵なんだんな。あんな能力、真面目にSAOでボス張れるしな。実際、俺はボス戦感覚でやったし。

 ただ……

 

「超サイヤ人4の悟飯さんがめちゃ強かった」

 

 それに尽きる。暴走したセルをあっさりと倒すなんてな。

 まあそれに関しては何度も思い出してたから今は良い。問題は

 

「あの紅い仮面の男、シーラス達の仲間かな?」

 

「……今の所分かりませんが注意する必要はありそうですね」

 

 トランクスはそこで難しそうな顔をして光輝を見る。光輝はその視線に気が付き? が出そうな感じで首をかしげる。

 

「光輝さん、やはり超サイヤ人ゴッドになりませんか?」

 

 トランクスがこれを提案したのは光輝の生存確率を上げる為だ。超サイヤ人ゴッドは神の領域だがなり方自体はまだ超サイヤ人4よりも簡単だろう。

 所定のサイヤ人を集め協力を申し出ればいいだけなのだから。この世界は強さの幅が大きすぎる。

 ガーリックJrのような戦闘力の持ち主だけならまだ大丈夫だが先程のセルのような力の持ち主にも出会うかもしれない。いつもいつも誰かが助けに来てくれるわけではないのだ

 

「……気持ちは嬉しいですけど、やっぱり遠慮しておきます」

 

 しかし光輝の答えは変わらなかった。トランクスは特に落胆せずに理由を待った。自身の掌を見つめながら光輝は続けた

 

「確かに……生きて帰るって約束がある以上力を身に着けるのは正しいとは分かっているんです」

 

 愛美やキリト達にまた会う為には力が必要、それは光輝自身にも分かっている。それが及ばない時の無念さも分かっているつもりだ。

 

「でも……やっぱり俺は俺自身の力で強くなりたい。例え相手が俺よりずっと強くても……全力で戦ってそうやって俺は限界を超えたい」

 

 いつもそうしていたように、いつも通りに自分の力を振り絞り戦って限界のその先へ

 

「大分身勝手なのは分かってるんですけど……俺は自分の力で超サイヤ人ゴッドになりたい」

 

 そう言って掌に向けていた視線をトランクスに向ける

 

「だから……お断りさせていただきます」

 

 それを聞いたトランクスはふっと笑った。そして光輝の掌に究極ドラゴンボールを乗せた

 

「……ますます父さんや悟空さんに似てきましたね」

 

「まあベジータさんみたいな愛妻家になりたいなぁとは思いますけど」

 

 トランクスはそれで首を傾けた。

 

(そう言えば俺の休暇中に事は知らないのか)

 

 と自分が言った事に少しやってしまったという顔になった。気分を取り直してトランクスに向き直る。

 

「じゃあ……分かれましょう。そっちの方が時間効率は良いと思いますし」

 

「そうですね。俺はもう少しこのナメック星を回っていこうと思います」

 

「俺は次のドラゴンボールを探しに行ってきます」

 

 そう言ってドラゴンレーダーを取り出して見てみる。だが反応は無かった

 

「映らない?」

 

「これは今に始まって事ではないんです。この世界広すぎて収まらない時があるんですよ」

 

 そう言って光輝は縮尺を広げた。そうすると1か所点滅していた。距離にして約5万キロ先。2人は空を飛びながら別れを告げた

 

「それでは光輝さん、ドラゴンボールの方、よろしくお願いします」

 

「トランクスさんもお気を付けて」

 

 互いに頷きそれぞれ反対方向に飛んで行った。

 

「光輝さん……あなたはまだ強くなれます。父さんや悟空さん以上に……俺も負けてられませんね」

 

 光輝はドラゴンレーダーを見ながら飛んでいた。最も意識は自分の更なる力の為にどうするか考えていた。

 ただ現状ではどうやって自力で新たな超サイヤ人になるか、どれだけ戦えばいいのかを考える事だった。

 そんな光輝の向かう先には赤ともピンクともとれる空の向こうが見えたのだった

 

 

 

 




お疲れ様です。
光輝、リベンジ達成。今の光輝はメタルクウラでは止められない。ゴールデン化したら無理だけど。

最後に出た空の色は…?

ではでは
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。