ヒットの前にゴッドの生贄出します。人間が神の力を得て憤りを覚える神様は…
超サイヤ人4とは違う力が漲って来る。ずっと暇さえあればしていた修業がやっと実を結んだ。それもこれも他の人よりも気を抜けない技を持っているヒットが俺と戦ってくれたからだ。
死にかけた後からの極限の戦いで俺の気は研ぎ澄まされ、その研ぎ澄まされた気が最高潮に達した時に俺はとうとうなれた。
全く実感がないがこれがサイヤ人の神……超サイヤ人g
「超サイヤ人ゴッドか」
……俺のセリフ取るんじゃね──! というかあんたこれも知ってんのか!? ダメだこれ。全く神様になった実感がない。
目的は神様になる事じゃなく力を得る為だからな。
「あんたのおかげさ。あんたの強さが俺をこれに引き上げてくれた」
「……俺はお前の特訓に付き合った訳では無いんだがな」
ヒットがやれやれと言いたげな顔で構えた。俺は拳を握りながら叫ぶ
「進化し続けるサイヤ人に限界は無い。さっきまでの俺と一緒にしてたら足元掬われるぜ」
今の俺は超サイヤ人2・限界突破よりも強い。多分それも遥かに。流石に超サイヤ人4よりかは力が出ない感じがするがそんなものが気にならない位の高揚感が俺を満たす。
未だに新しい力に目覚めた感じはしないがそれは兎も角俺はなれたんだ、超サイヤ人ゴッドに。
……だがその前に
「誰だ!」
光輝はそう叫び気弾を適当な岩場に向けて放った。ヒットも気が付いていたのか同時に紫色の気弾を同じ場所に放った。
俺達の気弾はその岩場にぶち当たり崩壊した。そこにあった気配は上空に移動して俺達はそこを見た
「いきなり攻撃するとは……流石野蛮なサイヤ人だ。やはり人間はこの世界に不要な存在」
……何かこの声聞いたことあるな。確か愛美が昔見てたポケモンとかいうアニメに似たような声を持ってる人いたな。
まあそんなのはどうでもいい。
「お前誰だ」
問いかけた先にいたのは緑色の肌で白髪のモヒカン、その格好は……どこか界王神様に似ている。そいつは俺とヒットを見下ろし心底軽蔑しているという眼で見て来て言ってきた。
「言葉に気を付けろ人間。神が与えた知恵を野蛮な事にしか使えん知れ者が」
……ちょっと何言ってるのか分からないな。これ俺が可笑しいのか? 俺が出会った神様そんな事を言う人いなかったぞ。ビルスさんでさえ割と普通だったというのに。あの人誘えば一緒にゲームしてくれそうな雰囲気もあるからな。
俺があいつに聞いた答えはヒットが答えてくれた
「その耳飾り……ポタラ……お前は界王神か?」
言われてみてなんか雰囲気が危ない人の耳を見てみると確かに左耳に緑色の耳飾り……界王神様たちが皆付けているポタラって神具が付いていた。
それの通りならこの人は本当に神様って事だけど……
「え? 神なのに口悪すぎない?」
「俺に言うな」
とヒットと言い合っていたら向こうが痺れを切らしたように上から目線で言ってきた
「神を侮辱するな! これだから人間は」
……絶対今の俺は悪くない。事実言っただけなんだけど。ま、それは今どうでもいい。問題はこいつの気をさっきまで感じられなかったこと。
神様の気は質が高くクリアな気になるってウイスさんが言ってた。俺も修業してたけどもう少しでウイスさんの気が分かるという所で修業を中断したからさっきまで俺は神様の気を感じられなかった。けれど今は超サイヤ人ゴッドになったからか神の気を感じられるようになった。
そしてそんなタイミングでこいつを発見できたと言う事は……
「ま、神の類なのは確かみたいだな。それで何の用だ?」
俺はお前に興味ないんだが。コソコソと俺とヒットの戦いを盗み見るつもりだったのか? 確かに減るもんじゃないが巻き添えを食らわすわけにはいかないっていう俺なりの優しさなんだが。
……あれ? 何でか向こうは憤怒の様相になっているんだが。
「邪魔な人間が潰しあいをしてくれると思っていたら……神に歯向かうとはな」
どこか俺達を憐れむような表情なのが凄いムカつく。というか俺とヒットの共倒れを期待してたのか。つまりこいつは俺の……俺達の敵って事か。
その時点で相容れない気がするが一応聞いておこう。
「俺は光輝、あんたは?」
そう言ったらやっぱり上から目線で言ってきた
「神に気安く名を聞くな!」
「そうか。人間に出来る事を神様は出来ないのか。残念だ」
そう言って光輝はヒットに向いた。光輝はなんだかんだ煽りスキルが高かったりする。昔は自ら敵を作っていたのだからお手の物だ。
ヒットも興味を無くしたのか光輝と向かいあう。そんな2人に、そして光輝の煽りに神様はわなわなと震えている。
神様はエネルギー弾を作りながら叫ぶ
「神を侮辱するな~!!」
光輝目掛けエネルギー弾を放ち光輝がいる場所で爆発が起きる。光輝は神様が放ったエネルギー弾をもろに食らった。それを証明するかのように爆発が収まった時、光輝は黒髪の状態で倒れていた。
それを見たヒットはさっきまでの光輝との戦いを思い浮かべて内心笑った。しかし神様には分からないのか
「神を侮辱するからそうなるのだ。分かったか人間」
何故か高らかに勝利宣言する始末。確かに客観的に見れば光輝が神様の一撃に負けたように見える光景だ。しかし……
「神神うるせえな。神様ならもう少し語彙力磨こうぜ」
「——なっ!?」
自称神様が眼を見開き声がした背後に向いた瞬間、思いっきりキックを食らわせられて吹き飛ばされた。何個も岩場を突き抜ける。
吹き飛ばされた神様はボロボロになりながら出て来た
「馬鹿な……お前はさっき」
そこで倒れている光輝を見たがその光輝は煙になって消えてしまった。つまり影分身である。本当は普通にエネルギー弾を最小の動きで躱して煙が出た瞬間に分身を出して死んだふりしてもらいつつ本体は神様の背後に回っていたのだ。
先程とは逆の位置になった光輝は自称神様の真似をして上から目線で言ってみる
「どうした神様。まさか人間の考えた作戦にあっさりと引っかかるなんて無様な事になった訳じゃないよな?」
今の攻防、どう見ても神様は光輝の作戦に引っかかていた。神様は馬鹿にされていることに気が付きわなわなと震える。
まあ実際光輝は馬鹿にしている。というより光輝は少し怒っている。その理由は
「戦士の戦いを邪魔するんじゃねえ」
それに尽きる。光輝は早くヒットと戦いたいし神様が攻撃しなければ普通に戦うつもりだった。しかし結果は妨害されたので仕方なく攻撃したのだ。
言外に邪魔するなと言っているのだ。……しかし直ぐにプランを変更する事になった
「この神であるザマスに向かってそのような口をきくな人間!」
──今こいつなんて言った?
ナルシスト発言は今更だが重要なのはその名前らしい部分……その名前は確か
『ザマスという敵を倒す為に全王が消した』
シーラスが未来の悟飯さんの世界の末路とか言って言ってきたときに出た名前じゃねえか。……気分が変わった
光輝は地上に降りヒットに言った。
「すまないが少し待っててもらっていいか? 今こいつに用事が出来た」
ヒットは光輝から並々ならぬ気配を感じたのか腕を組み頷いた
「良いだろう。ただし次は俺だ」
光輝はそれに頷き自称神様改めザマスに向けて歩き出した。ザマスは紫色の気を纏いながらその右手に気の刃を出す。
それを見て光輝は昔戦ったクウラの部下のサウザーという男を思い出した。しかしそれはどうでもいい。
「ようやく神にひれ伏す気になったか人間」
「ひれ伏す? ひれ伏せられるの間違いだろ」
「ー! 口を慎め人間!」
ザマスの憤怒の形相と共に光輝に気を吹き上がらせて接近してくる。俺も超サイヤ人ゴッドの気を吹き上がらせてザマスに向かう。
「はあっ!」
ザマスがその右手の気の刃を振って来るが俺はそれを頭を下げることで紙一重で躱した。そのままザマスは俺に上段から斬りつけようとしていたので俺はいっそのことそのまま1回転してかかと落としをする。
そしたらそれがザマスの頭にぶち当たりうめき声が聞こえた。
だけどそこで終わらず今度は上がった顎目掛けて蹴り上げた。溢れてくる力が俺を振り回そうとしてくる。でも最初に超サイヤ人4になったからか振り回されることは無い。
光輝は蹴り上げたザマスを見上げその場から姿を消す。ザマスが態勢を取り直した時には既に光輝の姿が見えずハッと気が付いた時には既に地面に向けて真っ逆さまだった。
ザマスは走る痛みをこらえ着地する。そしてさっきまで自分がいた上空を見たがそこに光輝はいなかった。それを見て光輝をキョロキョロと探すが見当たらず不意にヒットがこちらを見ていた。
ヒットは無表情で顔をくいっとしてザマスの背後を指した。それを見たザマスが後ろを振り向こうとしたところ声がする
「こっちだ……ウスノロ」
ゴッド……一応神様の変身なのにも関わらず光輝の言う言葉は棘しかなかった。最も光輝自身は神次元の変身ってだけだから神様になった自覚は無い。
愛美が聞いたらどう思うかは知らないが光輝からしたら超サイヤ人ゴッドは超サイヤ人のバリエーションの一つと思っているので正直神かどうかはどっちでもいい。
「神に向けての数々の暴言……絶対に許さんぞ貴様」
「悪いな。俺は神様信じてないからどうでもいい」
シーラスに言った事を再び言う。時の界王神様やビルスさんやデンデさんは確かに神の部類だろうが俺からすればそれぞれ上司・スゲー強い人・頑張り屋さんのナメック星人としか思ってない。
そもそも俺が時の界王神様と会うまでの神様のイメージってもじゃもじゃの髭のおじさんだからな。
それに……愛美や家族が危ない時助けてくれなかった。だから俺は神様なんて信じていない。
これ言ったらユウキに怒られそうというか嫌われそうだから言わないがユウキのお母さんがユウキに言った「神様は自分達に耐えられない試練は課さない」って言ってたみたいだけど……俺に言わせれば的外れもいいところだと思ってしまった。
俺って性格悪いな
「貴様のような不遜な人間には神の裁きを下す!」
そこで俺は異変に気が付いた。俺が攻撃した箇所に出来ていた傷がいつの間にか無くなっていた。俺の様に医療忍術に似た何かを使えるのか、それもこんな簡単に。少なくとも俺には無理だ。
俺の視線に気が付いたのかザマスは余裕を取り戻した笑みを浮かべた
「気が付いたか人間。そう、私は不死身なのだ!」
そう高らかに宣言して優越に浸っているのか饒舌に話してくる
「人間0計画に必要な負けることがない不死身の肉体、素晴らしいだろう?」
この凄い周りをコケにしているような顔どこかで見たことあるなって思ったら笠木だ。……え、こいつあのクズと同レベの事を凄いドヤ顔で言ってくるんだけど。
……というかさらっと言ったけど人間0計画ってもう少しマシな名前無かったのか、何だその中二病の計画名。……俺もインフィニット・ドラゴン・ブレイズとか人の事を言えなかった。
「不死身……ね」
「どうした人間、神の偉大なる力に恐れたか?」
「いや何を言い出すのかと思えばそんな事か。対して問題じゃない」
光輝はそう言いながら背中に双剣を装備した。そして勢いよく二刀を引き抜き二刀流へとなった。右のウォーリア・ビヨンド・ディスペアーの切っ先をザマスに向ける。
あくまでも敵対するという意思表示。最も向こうも光輝を味方だとは思ってないだろうが。実際、剣を向けられたザマスは不愉快だと言いたげな様相だ
「さきから貴様の神に対する態度はなんだ? お前達人間は神が創造した唯一の失敗作だ。故に、我々は人間0計画を遂行する」
ダメだこいつ。人の話を全然聞かねえ。
「聞いてなかったのか? 俺は神とか信じる人種じゃねえよ。下らん話はどうでもいいからさっさとかかって来い」
完全に自分がボスキャラになってるなと他人事の様に思った。ま、こいつにはこのくらいが丁度いいだろ。こいつ笠木と完全にキャラ重ねってるし。
違うのは本物の界王神って事だがそんなのはどうでもいい。少なくともこいつを時の界王神様や老界王神様の様に尊敬する事は無い。
「貴様──ッ!!」
散々煽ったからかザマスは直線に突撃してきた。その刃を煌めかせた右手を振り下ろしてくるがそれを俺は左の剣でガードする。ぶつかった瞬間にザマスの攻撃の重さが俺に乗るが少し動いただけでそれだけだった。
鍔迫り合いを律儀に続ける義理もないので直ぐにパリィしてザマスを弾いた後、右の剣を袈裟切りで放つ。そうするとザマスは抵抗する事もなく骨の髄まで切裂いた。
俺はそこで終わらず右の剣に千鳥を絡ませた
「シャイン・ビヨンド・ディスペアー!」
そこから光輝のオリジナルソードスキル、シャイン・ビヨンド・ディスペアーが発動した。ザマスを回復させまいと右の剣を戻すついでに真一文字に斬りザマスを少しよろめかせる。
そして今度は少し宙に浮き左右の剣を両手に広げ、風車の様に高速回転してザマスを縦に何度も斬りつけ背後へと突き抜けた。
「人間がああ!!」
ザマスが好き勝手に攻撃を受け激昂して右の刃を光輝に上段から振り下ろす。しかしそれを光輝は見ることもせずに回転しながら避けてすれ違いざまに一閃、その後剣の切っ先をザマスの顎にぶち上げ宙に浮かせる。
ザマスは反撃が全く出来ず浮き上がる。光輝はそれを追ってザマスの目の前までやって来て滅多切りにする。ザマスと地面がぶつかる瞬間、16連撃目の突きがザマスを貫き爆発を起こした。光輝は爆発の瞬間ザマスから離れた。
「……不死身ってのは本当みたいだな」
不気味に煙の中から立ち上がって来る影を見つめ呟いた。ザマスにはシャイン・ビヨンド・ディスペアーによる斬撃を幾つも斬りつけ普通の人間なら今ので戦闘不能、或いはあの世行きは決定してる。
しかしザマスは普通に立ち上がった。
「どうした人間。私を殺せないか? 当然だ、私は不死身なのだからな」
こいつ怒ったり笑みを浮かべたり忙しい奴だな。煽られる度に怒って不死身を発揮したら余裕を取り戻す。さあて、こいつの余裕が崩れる時が楽しみだな。
こいつを倒したからと言って悟飯さんとトランクスさんの世界が元に戻る訳じゃない。でも……そうしなきゃ俺の気が済まない
「殺すは殺すでもやり方が色々あるんだよ」
そう言って二刀を構える。ザマスの野郎も気の刃を構えた。
少しだけ戦ったら分かったがこいつは不死身だからか防御を全くと言っていい程しない。確かに実質ノーダメージなら防御より攻撃を中心にすればいいのに……こいつ自身の攻撃力はそんなにない。
まるでアタッカーは別の誰かに任せて自分はサポーターみたいな感じを受ける。俺はどっちも一人で出来るから分かったのだろう。
でもそれは今は良いだろう。もうこの戦いを終わらせる。ヒットに聞きたいことも出来たしな。
光輝の手に収まる二刀の切っ先がぴくッとした時、同時に動いた。
ザマスはその気の刃を光輝に向けるが光輝は二刀故の防御力を惜しみなく使い、ザマスを手数で押す。
「オラぁ!」
光輝が左の剣を勢いよく横に振った。その剣をザマスはブリッジの要領で顔の仰け反らせ躱す。光輝はそこで終わらずそのまま遠心力に任せて一回転して胴体目掛けて回し蹴りを放つ。
ザマスは反応が遅れてまともに食らい吹き飛んで行く。
「決める!」
吹き飛ばした光輝は赤いオーラを吹き上がらせて重突進技、ヴォーパル・ストライクを繰り出した。
ザマスは吹き飛びを気を張って中断した時、目の前に光輝が反応出来ないスピードで突進してきているのが見えた。
しかしザマスはニヤリとしたまま両手を広げノーガードした。
「神の偉大さを知るがいい!!」
要するに自分の不死身さをアピールしたいという。光輝は止まる訳なくそのままの勢いでザマスにぶっ刺した。
光輝の剣がザマスの肉体に穴を空け貫いている。ザマスの背中から光輝の剣が出ていた。
そして刺した本人と刺された本人の表情は反対、刺した方は渋々、刺された方はニヤニヤと。ザマスが光輝を前に高笑いする
「フハハハハ!! どうだ? 素晴らしいだろう、不死身の肉体というのは!」
全くのノーダメージでザマスは余裕綽綽と言った感じだ。しかし光輝はザマスの話なんてものはどうでもよく勢いよく剣を抜いてザマスに背を向けた。
ザマスは剣を抜かれた時に一瞬よろめいたがそれだけで背を向けた光輝に語り掛ける
「これで神の偉大さを思い知ったか、人間」
そう言って光輝に向けて気弾を放つ準備をする。ザマスとしてはこれで光輝の心を折ったと思ったのかもしれない。実際、さっき空けられた腹部の大穴は既に再生していた。
「超サイヤ人ゴッド……貴様のような人間が神の力を畏れ多い事を知るがいい!!」
そう言って光輝に気弾を放とうとしたがその時、先程再生したところから違和感を感じた。その証拠に放とうとした気弾が気をコントロール出来なくなり露散した。
訳が分からず光輝を見ると本人は既に背中に二刀を納め装備を解除していた。ヒット相手に剣はやめた方がいいと考えたからだ。
「き……貴様私の不死身の身体に何をした!?」
光輝は興味なさげな顔でザマスに振り返った。その心底馬鹿にしてますと言っている表情はザマスの怒りボルテージを引き上げるのに十分だった。
「なーに、少し体が凍るくらいだ。不死身のお前なら何も問題ない」
その言葉の真偽を聞こうと口を開こうとしたところ、ザマスは己の身体が内側から何かが飛び出そうとしているのを感じた
「なんだこれは……ああああああああああ!!」
自分の異変に気が付いた時、ザマスは絶叫を上げた。その絶叫に答えるように先程ぶっ刺した所から体を破裂させるように氷が突き破って来た。その氷は徐々に巨大化してザマスの身体を閉じ込めていく。普通の人が見たらトラウマものだ。
「な……何だこれはあああああ!?」
氷がザマスを侵食していく。
笠木にやった剣の記憶を流し込むことで記憶のある通りになろうとする剣に解き放たれた記憶がザマスを氷漬けにせんと侵食する。
「不死身なのは確かにアドバンテージだろうな。だけどそれは言い換えれば永遠の苦しみを与えられる事を意味する」
睨みつけザマスの最後を見届ける。
「永遠の苦しみを味わえ。それがお前に殺された者たちの怒りだ」
人間0計画なんて大層な計画をやっていたのならこいつはここに来るまでも何人も殺したはずだ。それが最終的に悟飯さんの世界も無くなる事になったのなら俺は全王もだがこいつも許せん。
永遠の苦しみを味わうがいいさ。
「アアアアアア!! 」
ザマスの断末魔を背に俺はヒットの前に来た。ヒットは氷漬けにされたザマスをちらりと見る。感心したように言った
「お前も色々技があるようだな」
「それあんたが言うか?」
俺も色んな技持ってるのは否定しないがヒットも大概だろう。あのすり抜けや時飛ばし、飛ぶ打撃……透明な気弾って言った方が良いか。
あれを初見で見切るのは難しい。本当に……咄嗟に千鳥を自分にするなんて荒業じゃないと生きてなかった。肉体活性の為の雷遁が役に立ったがもうあのやり方で生き返るのはやめたい。体力の消耗が激しいんだよあれ。
ただ、今はそれよりも気になる事がある
「ヒット、戦う前に聞きたいことがある」
「何だ?」
こんな距離、ヒットの時飛ばしをもってすれば0距離と変わらない。だが光輝の話に興味があるのかヒットはそんな無粋な事をせずに話を聞くことにした。
「お前は殺し屋って事でいいんだよな?」
「……ああ」
先ずは確認の意味で聞いた。こいつが殺し屋なのはもう俺の中で確定しているが確定してる。それを証明するかのようにヒットは肯定した。
そしてそうするともう一つ気になる事がある。
「あんたも仕事だろうから期待してないが依頼主は誰だ?」
「それは答えられん。依頼主の情報は開示する事は無い」
「だろうな。殺し屋とか相手との信頼関係が大事だからだろうな」
こいつを俺に仕向けた依頼主がいる筈。そしてそんなのを頼むする奴は限られる。俺は元々悟空さん達の世界の出身じゃない。
だから俺を知っている奴は限られる。悟空さん達、そして第6宇宙のサイヤ人達にタピオンさん。それ以外に出会った奴らは皆敵だったから全員倒したからな。……いやよく考えたらこの世界に来て一週間の間にレッドリボン軍の奴らにも会ったけど見逃してたな。他にアボ、カドの兄弟位か。
でも……こいつらよりももっと俺を殺したい奴がいる筈だ
「なあ、その依頼主ってもしかしてこんな姿だったか?」
光輝はそう言って印を結び変化した。煙が晴れた時、そこにはシーラスの姿をした光輝がいた。それを見たヒットが一瞬反応したのを見逃さなかった。
「……答えられん」
「今ので充分だ」
そう言いながら変化を解く。やっぱりヒットを仕向けたのはシーラスだったか。でもそれならこいつの耳に入れとかないとダメな事がある。
今は戦いの意志がない事の証明として超サイヤ人ゴッドを解いた。一気に脱力感が襲うが立てなくなるほどではない。ヒットは俺が変身を解いたのか分からないのか? を出していた。
「ふぅ……これから言うことを信じるかどうかは好きにしろ」
そう言って俺はヒットに語った。俺の仕事であるタイムパトロールの事、今までシーラス達を追って歴史改変を阻止してきたこと、それでも今回のような事態を招いてしまった事、そして……
「……それは本当か?」
「ああ、第6宇宙のサイヤ人と一緒にいる時にシーラスが高らかに言ってたからな」
俺や既にいる人達を善人、悪人関わらず消してどんな手段かは知らないが世界を……もしかしたら宇宙を作ろうとしているのではないかと言う事を話した。
話し終えたら俺の話を吟味している
「俺達が戦う理由は無い。寧ろ共闘してほしい位なんだけど」
本当にそう思うと言いたげな顔で頷く。ヒットと戦ってその強さは敵なら確かに怖いが味方ならとんでもなく頼もしいと光輝は思ったのだ。
ただ、戦う事はなくとも一緒に戦うのは無理かなとか思ってる。あくまでもこの人は殺し屋、利益なしに動かないだろう。
「……成程。確かにその通りならば俺達が戦う理由は無いだろう」
……この感じはまだ続きがある。俺の事は一応信用するみたいだ。だけど何かある。それを答え合わせするかのようにヒットは構えながら言った
「一度受けた依頼は必ず遂行する。例えそれが計画の一部だとしてもな」
そう言って殺し屋らしい冷たい眼光で俺を見てくる。やっぱりこの眼光は背中がゾクゾクする。おまけに武者震いもしてくる。本当にこの人は凄い。視線だけでこれだからな。
でも……それがあんたの答えなら俺の答えも決まっている
「……そうですか。仕方ありません」
再び超サイヤ人ゴッドになりながら光輝はヒットを見据えた。
2人は構え、激突した。
そして、その激闘が終わった頃に倒れていたのは黒髪の青年だった
お疲れ様です。
戦闘シーン全飛ばししましたがヒット>光輝です。第6宇宙最強の殺し屋にはまだ勝てません。
そして前座のザマス、不死身キラーの光輝に敗北。そしてついでに声優ネタ。
次回は閑話で短いです。