Warrior beyond despair   作:レオ2

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おはようございます。それとお久しぶりです。
インターン始めてから全く書く余裕がなくなってしまい申し訳ない。これからもスロー投稿になってしまいますがよろしくお願いします


託された思い

 地球エリア 絶望の未来エリア

 

 激しい攻防の果てに、2人の人造人間は光輝のかめはめ波に飲み込まれていった。積み重なった瓦礫と共に人造人間がいた場所は爆発が起き、煙幕で何も見えなくなった。

 光輝は突き出していた掌をゆっくりと下した。

 

「……やりましたよ、悟飯さん」

 

 あの日の悟飯の骸を頭に描きながらそう呟いた。

 勝負は完全に決した。仮に生きていたとしてもあの二人が光輝に勝てる道はもうない。黒髪状態の光輝でもこれなのだ。超サイヤ人になればその差は単純計算50倍以上となる。そんな光輝に17号と18号は勝てないだろう。

 そう思った

 

「——ッ!」

 

 光輝は煙幕の中から何かを感じて咄嗟に身体を上空に飛んで煙幕の中から飛び出してきた気功波を躱した。だが光輝が驚いたのはそこではない。

 あれだけやられた2人がいくら痛みを感じないからと言ってこんな早く復活したのに驚いたのだ。気を感じる事は出来ないがそれでも倒したと思ったのはどうやら自分だけだったらしい

 

「……俺も甘いな」

 

 そう呟いた直後、再び煙幕の中から気功波が放たれた。光輝はそれを今度は勢いよく上に弾いた。しかし今度はその威力に眉を顰める。

 

「どういう事だ、さっきまでのあいつら以上の威力だ」

 

 人造人間だから気は分からないが実際に戦った光輝にはそれなりに17号たちの実力を把握している。そしてその把握した力ではどうやっても今の威力は出せないだろう。

 

(……まさかあいつら以外の人造人間!?)

 

 だからその結論を出した。そこから光輝の中で人造人間たちのデータを出す。17号に18号、16号。14、15、そして13号にセル。

 この中から17号以上の人造人間は気を出すセルを除けば14と15号と合体した13号に16号だ。

 

「……どっちだ?」

 

 俺が戦ったのはあくまでも13号の内の一体、別の次元のあいつらかもしれない。ゆっくりと晴れていく煙をよく注視する。

 だけど……そこで俺は意味が分からなくなった

 

「はっ!?」

 

 光輝もそう言いたくもなる。何故なら……

 

「お前は……」

 

 煙幕が晴れ膝を付いていた17号が17号(・・・)に声をかける。そして17号と18号の背後には更に2人の人影が降り立った。

 その2人を見た17号と18号も驚きを表す

 

「何で貴様が!?」

 

 光輝も少し状況が追い付かない。もう後ろにいる他の人造人間はどうでもいい。いや、元凶という意味じゃどうでもよくないが今は大した問題ではない。

 光輝の目の前に現れたのは一人は分からないが他の2人は知っている。

 

「ドクター・ゲロに……もう一人の17号だと!?」

 

 ゲロともう一人の17号、この時代にはいると思っていたが何故この二人が一緒にいるのかが分からなかった。17号はゲロを憎んでいたはずだ。それなのになぜ一緒にいるんだよ。

 

「ふふふ、苦戦しておるようだな17号よ」

 

「黙れよ!」

 

 17号は先程の攻防で自分が追い詰められていたのは自分でも分かっていた。それを言えば17号は血眼になってもう一人の自分を視界に収める。

 

「それよりも……何だよそいつは!」

 

「喜べ17号。これでお前は完全無欠の究極の人造人間になれるぞ」

 

「それはどういう意味……!?」

 

 どういう意味だと聞こうとしたところ、17号の瞳が赤く光った。それに伴い17号の様子がおかしくなっていく。

 

「どうしたんだい17号!?」

 

 18号が弟の安否を気にするが17号は姉の声にも反応せず頭を抱えだした。

 

「何だ……? 後から来た17号が最初の17号に何かしているのか?」

 

 18号の声にも反応せずもがき苦しむ17号はそのままうずくまった。どちらにせよこれ以上事態をややこしくさせる訳にもいかない。

 そう思い光輝は人造人間達に攻撃を仕掛けようと動いた

 

「はっ!」

 

 気弾を放った。しかしそれは人造人間達にぶつかる瞬間に何者かに上空に弾かれた。光輝がそれを認識した時には既に目の前の相手に突っ込んだ。

 光輝の気弾を弾いた敵は光輝を迎え撃つために消えた。光輝も敵を追って空に飛び縦横無尽にぶつかり合う。

 

「はあああぁあっ!!」

 

 気合の雄叫びと共に拳を振るったが敵は見事に止めて見せた。

 敵の姿は水色に近い肌色に黄色を主体とした装備、少なくとも地球人ではない。いや、寧ろこの気の感じはこの前に似たような気の相手と戦ったばかりだ

 

「……ベビーと似た感じだな」

 

「そうだ。俺の名はリルド将軍、邪魔はさせんぞ!」

 

 リルド将軍は叫び気を解放した。光輝は咄嗟にその拳を離して距離を取った。リルドを中心に風が吹き荒れる。

 トランクスも建物に捕まり耐えていた

 

「な……なんて気だ!?」

 

 光輝も勿論その気を感じていた。そしてその大きさに純粋に驚いた。

 

「すげえな。魔人ブウ以上の気だ」

 

「さあ、勝負だサイヤ人!!」

 

 光輝も自分の気を吹き上がらせて構えを取った。先に動いたのはリルド、先手必勝とばかりに腕を光輝に向けてそこから腕がロケットパンチの如く発射された。

 しかしロケットパンチ自体はGGOのフィールドボスにもいたので特に慌てない。

 

(それにこれは囮だな)

 

 刹那の思考でそう思い空へ飛んだ。そんな光輝を逃がさないとばかりにリルドが迫りくる。剛腕の腕から放たれる一撃が光輝を打ち砕かんと迫る。

 光輝はその一撃を掌で逸らしがら空きの胴に膝蹴りを噛ます。

 

「——!?」

 

「効かんな!」

 

 だがリルドはびくともせず腕を振るった。光輝は咄嗟に腕でガードしたが威力を消し去ることは出来ずそのまま吹き飛ばされる。

 リルドはそんな光輝を追いながら口を大きく開けた。そこからエメラルドの光線が放たれた。光輝はそれを咄嗟に影分身を出して影分身が防御態勢を取った

 

「何っ!?」

 

 だが次の瞬間には光輝が驚愕を露にした。何故ならリルドの光線を受けた影分身が一瞬で鉄に変化してしまったのだ。

 鉄に変化してしまった分身は煙となって消えた。光輝は吹き飛びから回復し迫りくるリルドを見据えた。

 

(まだ後ろの奴らもいる。それに最初の17号の様子も変だ。こいつをさっさと倒す!)

 

 光輝は腰を落として両手を広げた後、一気に気合を入れて超サイヤ人に変身しリルド将軍を迎え撃った。

 激しい乱撃戦の中でも轟音が響き渡り辺り一帯を破壊する。

 

「ここだ!!」

 

 一瞬の隙を突き光輝の強烈な右ストレートがリルドの顔面を捉えた。リルドの顔がぐしゃりと破顔した。

 動きが止まったリルドを律儀に待つ必要なく更に拳と蹴りの嵐をお見舞った

 

「グううっ!?」

 

「決める!!」

 

 リルドの腹部に手を添えたと思えばそこから眩い程の気功波が吹き出しリルドは大ダメージと共に吹き飛んだ。

 光輝はそのリルドを金色の気を吹き上がらせながら追った。その掌には既に青色の乱回転のチャクラが溢れ出していた。

 

「螺旋丸!!」

 

「うおおおッ!!」

 

 リルドは吹き飛びながらも再び口を大きく開けてそこからエメラルドグリーンの光線を放った。光輝は避ける事もせずただ突っ込んだ

 しかしその手の中の螺旋丸は徐々に巨大化していく

 

「大玉螺旋丸!」

 

 光輝も大尽くすほどの巨大な螺旋丸をその光線にぶつけた。そうすれば螺旋丸が鉄に変えられかけるが直ぐに元の螺旋丸に戻っていく。

 リルドの光線が螺旋丸を鉄にする速度よりも螺旋丸が巨大化するスピードが圧倒的に上回っているのだ

 

「くらいやがれッ!!」

 

「クソオオオ──ッ!!」

 

 大玉螺旋丸がリルドの光線をぶち破りリルド事その肉体を吹き飛ばした。だが直ぐに光輝は地上の人造人間達を視界に入れた。

 だが直ぐに眼を顰めた。何故なら先程までうずくまっていた17号がゆっくりと立ち上がっていたからだ。

 光輝は直ぐに地上に戻って後ろのトランクスに言った

 

「トランクスさん、ここから戦いが激しくなります。出来るだけ離れてください」

 

「は、はい。お願いします!」

 

 トランクスさんが少し離れたのを見届け再び17号たちを見ると様子が変だった。さっきまでうずくまっていた17号が18号に

 

「お前も一緒に来い、18号。俺達と一緒にドクターゲロ様の為に戦おうじゃないか」

 

 ……17号はドクターゲロの事を嫌っていたはずだが後ろでニヤニヤしているドクターゲロたちを見る限りあいつらが何かしたのか。

 まああいつらが仲間割れするならそれでいいが……こいつらの姉弟としての絆は本物だろうから

 

「何言ってんだい17号! どうしてドクターゲロなんか様付けするんだ!?」

 

 変わってしまった17号に18号が叫ぶ。それに答えたのは後ろにいたドクターゲロだった。

 

「ふふふ、17号は我々の手ごまになったのだ」

 

 そしてその言葉を継いだのはさっきのリルドみたいなエメラルドグリーンの肌を持ってサングラスをかけているおっさんだった

 

「そうだ。先ずはそこの憎きサイヤ人から滅ぼそうではないか」

 

「「はい、ドクターミュー様」」

 

 2人の17号が同時に答えて光輝に襲い掛かった。光輝は地上戦だと不利だと考えて空へ飛んだ。

 

「はっ!」

 

 光輝が17号に気合砲を放つ、それは17号に当たり吹き飛んだがその間にもう一人の17号が光輝の背後に現れて拳を振った。

 それを光輝は右手で受け止め先程吹き飛ばした17号の元へ投げた。

 

「だだだっ!!」

 

 追撃するように気弾を連続で撃って牽制する。2人の17号は1回は気弾の嵐に飲み込まれたが直ぐに脱出して光輝に迫った。

 光輝もそれを見て無駄撃ちを止めて向かい打った

 

(どちらが最初の17号かもう分からねえがどちらも強さが引き上げられているだと!?)

 

 後から来た17号も最初の17号も先程よりもパワーアップして光輝に迫っていた。それでも恐らく光輝は通常状態でそれなりに戦えただろうが自分同士ということでコンビネーションもあり17号と18号のコンビとは違った厄介さがあった。

 

「ドクターゲロ! 17号に何をやったんだ!」

 

 地上では18号が17号の変化をドクターゲロに問いただしていた。ドクターゲロは空で戦う17号たちを見ながら答えた

 

「17号は本来、あのセルをも超える潜在能力を秘めていた。それが人間としての感情が邪魔をしてその潜在能力が引き出せなかった」

 

「だから我々はマシューミュータントの技術を使い無から新しい17号を作った」

 

 ドクターミューがそこまで説明した時、空から光輝が落とされて見事な着地をした。そして空へ浮かんで瓜二つの17号を見上げる。

 

「そしてその2人の17号が一つとなった時、究極の人造人間が生まれるのだ!!」

 

 高らかに叫んだドクターゲロの声を聞き光輝は2人の人造人間を見上げる。2人の17号は同じ顔で、同じ声で言った

 

「俺はお前」

 

「お前は俺」

 

「「今、一つになる」」

 

 そう言った直後、2人の17号の肉体が重なり合い眩い光が辺り一帯を照らした。光輝もその輝きに眼を細めてその結末を見る。

 

「気は感じられないけど……どうやら悪い方向に行ったみたいだな」

 

 そう呟いた直後、その光が一気に弾けて辺りの廃墟を吹き飛ばした。光輝もその前兆を感じていたので咄嗟にトランクスの元に現れ距離を取った。

 おかげでトランクスは衝撃に吹き飛ばされずに済んだ。

 

「あ、ありがとうございます」

 

「いえ、それに……ここからが本当の戦いみたいですから」

 

 そう言って光輝が見上げた先にいたのは1人の17号だった。但し、髪は長髪へと変化して眉毛はなくなり髪型はオールバックとなっていた。おまけに長身にもなっている。

 

 

「これが究極の人造人間、超17号の完成だ──―ッ!!」

 

 

 それを見たドクターゲロが歓喜し空を見上げていた。超17号は長い前髪をかき上げた後、上空から光輝を見下ろした。そしてその口元をニヤリと言ったふうに変えた

 

「——!」

 

 光輝が敵意を感じた瞬間、トランクスを引き攣れその場から姿を消した。その判断は正解だった。先程まで光輝がいた所には超17号が乱れ打ちした気弾の嵐が迫っていたからだ。光輝達が元居た場所はあっと言う間に爆炎に包まれその威力を如実に表していた

 

「チっ!」

 

 溢れてくる爆風に耐えながら光輝は上空を再び見る。超17号は余裕と言った感じで光輝の事を見下ろしていた。

 

「トランクスさん、ここから出来るだけ遠くに離れてください!!」

 

 自分の言いたい事を言った光輝は超サイヤ人2に変身しながら超17号と同じ高さまで飛び上がった。

 

「17号……お前」

 

「俺を退屈させないでくれよ?」

 

「言ってくれるじゃねえか……だったら付いて来てみろ!」

 

 光輝が言った瞬間、2人の超戦士は姿を消した。互いのスピードを全開にして空で幾たびもぶつかり合う。

 だがそれは誰にでも見えるスピードではなかった

 

「は……早すぎて見えない」

 

 トランクスが呆然と呟く。先程までの戦いも見えていなかったトランクスがそれ以上の戦いが見える訳なかった。

 だがそこで他の方を見た。ドクターゲロ達は変化した17号に眼がいっていてトランクスの方を見ていなかった。

 それを見たトランクスは静かに動き出した

 

「ちっ!」

 

 舌打ちした光輝が右足で回し蹴りを放つが超17号はそれを見事にブロッキングして光輝のがら空きの腹部に拳が突き刺さる

 

「ぐっ!」

 

 一瞬の痛みに苦悶の表情になる。その隙を超17号が見逃すはずなく一気に叩き落した。

 

「はははッ!! どうした!?」

 

 気弾を直下にいる光輝に放ちまくる。光輝はそれを痛みを堪えながら腰だめにかめはめ波を溜めて放ち全ての気弾をぶち破り超17号へと迫った。

 一見ピンチの超17号だが次の瞬間

 

「ふっ!」

 

「——ッ!?」

 

 その口元をニヤリと歪め大きく体を広げて光輝のかめはめ波が直撃した。光輝は直撃した場所を見ながら地面に着地して上空を見上げた

 

「なんであいつ今笑った?」

 

 超17号が笑った理由が分からず不気味に思った。人造人間だから気はやはり感じられない。だから超17号の現状を知ることは出来ないが光輝の中で胸騒ぎがし始める。

 そう思っていたら煙の中から声がした

 

「フラッシュボンバー!」

 

 その叫びが聞こえた瞬間、煙の中から先程の比ではないエネルギー弾の嵐が光輝に襲い掛かって来た

 

(この数は防ぎきれない!)

 

 そう咄嗟に判断した光輝は爆魔障壁で防ごうと試みた。超17号はそれを打ち砕かんとエネルギー弾を放ち続ける。

 

(防御だけじゃやっぱり無理か!)

 

 直ぐにそう判断した瞬間には爆魔障壁を解除してダメージ覚悟で超17号に突撃した。超17号はその顔を笑みにしてフラッシュボンバーを光輝に向けて放ち続ける。

 フラッシュボンバーが直撃した光輝は直ぐに煙に包まれた……が直ぐに煙を払うのと同時に超サイヤ人2・限界突破へと変身してそのスピードを引き上げた

 

「——ッ!」

 

 そのスピードの変化に眼を見開いた時には既に超17号の胴体に先とは比較にならない重さの拳が突き刺さっていた

 

「お返しだ」

 

「フンっ!」

 

 人造人間に痛みはない、それを利用して超17号は直ぐに光輝に反撃しようとして右ストレートを放つ。

 それを光輝は手の甲で受け流しながら自分の掌を超17号の腹部に触れた

 

「くらえ」

 

 その一言と共に光輝は0距離で気功波を放った。先程までの17号なら戦闘不能に出来たであろう一撃、これで勝負あったかのように見えたが……

 

「その程度か?」

 

 そんな言葉と共に煙の中から光輝の目の前に手が出てきてお返しとばかりに気功波をお見舞いされた。

 

「うわあああああっ!!」

 

 咄嗟に爆魔障壁を張ろうとしたが間に合わず光輝は下の道路へと衝突した。

 地面に張り付いた格好のまま光輝は超17号を見上げる

 

「威力が……上がってる?」

 

 先程までの気功波とは威力が違う事に気が付いた。ただ本気を出さなかっただけかそれとも……

 

(そう言えばあいつ俺の気功波だけはノーガードで受けているよな)

 

 そこまで思考した時、超17号が垂直落下で光輝に迫っていたので咄嗟にバク転で回避する。そして手裏剣を出した

 

「うちは流手裏剣術・(かづち)三連!!」

 

 雷遁の性質変化を乗せた三つの手裏剣が3方向から超17号貫かんと迫る。

 

「無駄だ!」

 

 しかし超17号は自身の腕を振るい手裏剣を弾き飛ばした。そしてお返しとばかりに気功波を放って来た。

 光輝はそれを避けることが出来ずに吹き飛んだ

 

「さっきまでの威勢はどうした? それとも……もう限界か?」

 

 仰向けに倒れている光輝に嘲笑する。光輝は痛む体を抑えながら上体を起こす

 

「はぁ……はぁ……強いな。一人だった時の10倍、いやそれ以上のパワーアップだ」

 

「地球の奴は雑魚ばかりだ。ちっとも楽しめない」

 

 そう言って再び気功波を放とうと光輝に向ける。

 

(どうする? 打撃はあいつに痛みを感じないから意味がない。かと言って気功波を打ち返すべきなのか?)

 

 先程から超17号は気功波の類の攻撃はノーガードで受けている。かめはめ波もただの気功波もだ。

 だが光輝の打撃にはしっかりと対応している。それが不可解だった。まるで喜んで気功波を受けているように見えるのだ。

 

「ふふふ、さあ超17号やるんだ!!」

 

 ドクターゲロが形勢逆転を見て邪悪な笑みを浮かべる。ドクターミューも違う意味で同じく笑みを浮かべている。

 18号だけは呆然と変わってしまった超17号を見ている。

 そんな3人の人造人間の背後、ドクターゲロの背後からトランクスが超サイヤ人に変身しながら首を絞めた

 

「な……何っ!?」

 

「ドクターゲロ、今すぐあいつの動きを止めさせるんだ!! 止めさせないとお前を殺す!」

 

 当然ゲロは拘束から逃れようともがくがトランクスの力の方が強く抜け出せない

 

(こ……この小僧なんて力だ!)

 

「わ……分かった。超17号の攻撃を止めさせる」

 

 ドクターゲロの背後を取りトランクスが要求したのは超17号の動きを止めさせること、自分の力では超17号は消し去れない。だが光輝の力なら出来ると判断したのだ。

 背後での異変に気が付いたのか光輝も超17号もトランクス達の方を見た

 

「トランクスさん!?」

 

「17号の動きが止まったらとどめを刺してください!!」

 

「超17号、攻撃を止めるんだ!」

 

 トランクスの力はドクターゲロを上回っている。だからゲロは自分が生きる為なら言う事しかなかった。

 超17号も言う事を聞いて光輝に向けていた気功波を納め……ゲロの方に気功波を向けた

 それに伴ってドクターミューの瞳がまるで何かのプログラムを動かすように点滅していた。それを見た光輝は嫌な予感がしてトランクスに叫んだ.

 

「トランクスさん離れて!!」

 

「ま……まて超17号、また私を殺すというのか!?」

 

 2人が言うが同時に超17号の強力無比な気功波がドクターゲロ、そしてゲロを人質に取っていたトランクスに向けて放たれた。

 トランクスは光輝の叫びで咄嗟に飛びのいたが気功波はゲロにぶち当たりその余波でトランクスも吹き飛んでしまった。

 トランクスが吹き飛んだ先に光輝が先回りして彼を止めた

 

「トランクスさん大丈夫ですか?」

 

「う……う……すみません」

 

「今は喋らないでください。トランクスさんの思いは分かりましたから……後は俺に任せてください」

 

 そう言いながらトランクスを横たえさせた。光輝は立ち上がりドクターミューが超17号は自分の言う事しか聞かないようにしたとかなんとか言っている中、光輝は言った

 

「俺も……悟飯さんの仇を取りたいのは同じですから」

 

「……後は、お願いします」

 

 このトランクスは光輝の事は知らない。だから何故悟飯の仇を取りたいのかは分からない。だけども……それ以上は自分の意識が持たなかった。

 倒れるように気絶したトランクスを見た後、光輝は再び超17号、そしてドクターミューの元へ降り立った

 

「ふ、馬鹿な小僧だ。超17号は私の言う事しか聞かないようにしたと言う事を知っていればまだ違うやり方があったものを」

 

 超17号はさっきまでの戦いで乱れた前髪を上げて心底分からないと言いたげにな顔になる

 

「トランクスもそうだが……孫悟飯も馬鹿だな。トランクス何かに俺達を倒す希望を託すなんてな。くだらない」

 

「黙れよ」

 

「うん?」

 

 光輝の闘気が徐々に静まっていく。だがそれは諦めた訳じゃない。自分の怒りで気を表面に出さないようにしているだけだ。

 今の光輝は水面に波紋すら出さない静かさ、それでいて内側には秘めたる怒りの炎を燃やしていた

 

「希望を……未来を救うために誰かに希望を託すことの何が悪い!」

 

 光輝の溢れ出していた超サイヤ人2・限界突破の金色の気が急速に光輝の中に入っていく。

 

「届かない思いを誰かに託すことの何が悪い!」

 

 渋谷での笠木との決戦、SAOラスボスのヒースクリフ、歴史を、そして忍界を守る為に戦ったターレス

 光輝は常に誰かに何かを託されて戦ってきた。その中には希望を託されてきたものもある。だから光輝には分かるのだ。

 

「てめえには分かんねえのか? 誰かの為に戦い、誰かに希望を託すことが」

 

「くだらない」

 

 そう言って切り捨てた。だが光輝はどこか狂ったような笑みを浮かべた

 

「だろうな。目的も見失い世界を破壊し、挙句操り人形に成り下がったてめえには分からないだろうな」

 

 それを聞いた超17号が怒り狂う

 

「黙れ! そんなちっぽけな物にすがるお前達よりも、全てにおいて俺が全宇宙最強と言う事を証明してやる!」

 

 決戦の火ぶたを切るように超17号は強力な気功波を放ち、それを光輝は弾くでもなく避けるでもなくまともに食らった。

 それに伴って爆炎が吹き荒れる

 

「あれだけ大見えを切ったのにこの程度とはな」

 

 ドクターミューが我がごとの様に口元をニヤリと歪めて爆炎を見つめる。しかし次の瞬間にはその爆炎が渦となって一つのドーム状の赤き神々しい気へと変化した

 

「何っ!?」

 

 データにはないその現象にドクターミューが驚きを表す。そしてその気の中から姿を現したのは赤く髪を染め、赤い眼に黒い瞳孔、体も少し細くなった光輝がいた。

 超サイヤ人ゴッドとなった光輝は驚愕で動けないドクターミューを無視し超17号の眼前に踏み込んだ

 

「——!!」

 

 その先程までとは桁違いの踏み込みに超17号は初めて動揺を表す。

 咄嗟に拳を放つ。

 光輝はそれを顔を捻る事で躱してすれ違いざまに超17号の肉体を貫く勢いの左のボディーブローが突き刺さった。

 

 その余りの衝撃に超17号が苦悶を浮かべる。光輝はそのまま超17号を吹き飛ばした。超17号は抵抗も出来ずただ吹き飛び廃墟に突っ込んだ

 光輝はゆっくりと元の態勢に戻る。

 

「勝負だ17号……そんな他者を屈服させるだけの強さなんかよりも、誰かに託された思いの方がずっと強いって事を証明してやる!」

 

 光輝の怒気を表すように赤きオーラが燃え上がり超17号へと突貫した

 

 

 

 




お疲れ様です。

ゴッドVS超17号です。
超17号の能力に早めに気が付く光輝。GTの悟空はまあ…物語上しょうがなかった気もする。
そして光輝、腹ぶっさすの大好き。
次々回まで超17号編です
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