Warrior beyond despair   作:レオ2

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おはようございます。
続きでございます。では


戦線離脱

 奴の気に侵され,自我を失った俺を取り戻したのは前にも似たようなことがあったからだろうか。前とは状況が全く違うが,暴走という点では同じなのでまあ良いだろう。

 奴が言う”悪の気”,触れた瞬間に俺の心が蝕まれ……中途半端な奴なら恐らく破壊されていた。それほど邪悪で危険な力。それでも,奴と戦うにはその力を利用するしかなかった。蒼赤の力のせいでまだ万全な体力とは言い難い状態で一気に現れた敵に,ジレン達と戦うには。それでも……

 

 ──こんなに差があるとは

 

 超サイヤ人ゴッド,普通のサイヤ人では絶対に辿り着くことが出来ない境地へと変身してもこいつは一切受け付けなかった。凄まじいまでの気の嵐と,頑丈な肉体。いくら戦闘民族サイヤ人でもこれほどの存在がブロリー以外にもいるだなんて想像もしてなかった。

 そして,奴の気に反発してあげていた俺の戦闘力は時間切れでもう碌に動けない状態まで追い詰められた。さっきは助けなくても良いと言ったが,やっぱそんなこと言うんじゃなかったなと内心思ったがもう遅い。でも指に力が入るのなら,戦う意思があるのなら,相手が誰であろうと俺は戦う

 

 そう思った光輝の目の前に現れた赤の羽織,そして彼が纏う安心感の塊である優しい風は光輝を包んでいた。次の瞬間にはあのサイヤ人は吹き飛ばされ,目の前の人物はこちらを驚いているように見ているジレンへとニッと笑みを浮かべていた。

 

「ご……悟空さん?!」

 

 悟空は背後に向くと嬉しそうにした

 

「よっ光輝,おめえすげえパワー上げたな! オラ見違えたぜ!」

 

 何だか気が抜けてしまったが,それが英雄たる所以なのだろうなと何となく思った。悟空さんの隣には黒のロングコートを着ている人……

 

「悟天さん……?」

 

 振り返った悟天さんは爽やかスマイルで悟空さんと同じように話しかけてきた

 

「光輝君久しぶり! 見ない間に凄い腕を上げたね」

「まあ……色々ありましたから。いやいやそれよりも何でここに?」

 

 それに答えてくれたのはもう1人……白のマントにターバンを身に付けている緑肌の男……ピッコロさんだった。

 

「この世界での戦いが更に激化している。もう直ぐ何かが起こる,そう考えお前と合流した方が良いだろうと悟空が考えたんだ」

 

 その言い方だと俺の居場所は最初から分かっていたようだが,なんか突っ込むのも疲れたので口を閉じる。それに何かが起きるのではないかと思うのは俺も同感だ。

 今も空を埋めているあの根,ただの根ではないのは見ても明らかだ。……それよりも気になるのが

 

「ピッコロさん……その戦闘力は一体何があったんですか」

 

 ピッコロさんから感じる力が,俺の知っているピッコロさんよりも遥かに強いものになっていることに気になった。今は気を抑えているが,身に宿るパワーは少なくとも魔人ブウと一緒に戦った時に比べればはるかに超越している戦闘力だ。

 

「孫に鍛えられた」

 

 マジか,悟空さんとの修業なら俺も散々したが今のピッコロさん程パワーアップしたことはないぞ。多分このピッコロさん感覚でしか言えないから何とも言えないがあの18号を吸収した超17号とも張り合えるぞ。

 ……ああ,やっぱり才能の違いか? 

 いや才能だけじゃ片付けられないな。これが戦闘に全振りしたナメック星人か。

 

(……正直甘く見てた。こんなパワーを上げるなんて)

 

 いけてもセルの完全体に勝つくらいだろうと思っていたがとんでもない,それすらも遥かに超えた戦闘力だ。こんなに頼もしい事なんてあるかよ。

 そんな事を思っていたら俺達の背後に正義の戦士達が降り立った。関口一番に開いたのはトッポで,自分と知る悟空さんと微妙に違うからか少し困惑気味だ。

 

「お前は孫悟空なのか?」

 

 悟空さんはカンバーに注意を向けながら振り返りながら答える。

 

「ああ,オラ孫悟空だ。おめえらは確か第11宇宙の……」

 

 聞こうとした所,前方から凄まじい気が吹き荒れた。光輝も立ち上がり臨戦態勢に入りながら他の連中の様子を伺う。

 新たな乱入者により様子を伺っていたのは向こうも同じようで,その中でもカンバーはお構いなしに身に纏う気を更に上げていく。

 

「面白い,お前達……俺と戦えええ!!」

 

 言いながら奴の眉毛が引っ込み,戦闘力も馬鹿デカく引き上げた。奴が纏う気が一種の攻撃になって俺達を襲ってきて俺は吹き飛ばされないように耐えるのが精いっぱいだが,満身創痍の俺とは違って流石というべきなのかジレン達と悟空さん達は微動だにしない。

 

「超サイヤ人3まで……!?」

 

 俺との戦いでは本気を出していなかった,と言う事だ。ジレンも俺との戦いでは本気を出していなかった。最近俺は本気を出されない事の方が多いのは気のせいか……。

 どいつもこいつも今の俺の強さを越えていく,それが悔しかった。

 カンバーの上を見るとこの状況を見極めようとしているのかハーツにブラックとザマスがこちらを見下ろしていた。せめて奴らのうち一人は俺が倒したい

 

「光輝,無理すんじゃねえ」

 

 そんな俺の心の内を読んだのか知らないが,悟空さんが頼もしい背中をこちらに向けながら諭してきた。俺が敵の内誰かに突撃を噛ますと思ったらしい。正解だ。

 

「でも,俺は強くならないといけない! 今ここで逃げる訳にはいかない!」

 

 ハーツは正直分からないが,ブラックとザマスそれにカンバー……この3人は俺の尊敬する人達を侮辱した。悟空さんの身体を乗っ取り,その乗っ取りさえもザマスという神が人間の罪を浄化しているとかいう意味分からない理屈で悟空さんの身体で何人も殺した

 カンバーはサイヤ人の在り方を勝手に決めつけた。

 許せなかった

 

「でも一番許せないのはあいつらに一泡も吹かせられない自分自身だ!!」

 

 言いながら底に眠る力を引き出そうとする。だけど,一度気が溢れたと思ったら直ぐに力が抜けて膝を付いてしまう。立とうとしてももう力が入らずにこちらを見下しているブラック達を見上げる。

 

「クソッ! 何でだよ!!」

 

 戦いたい……戦わないといけない時に力が出ない。変わってないじゃないか,あの時と! 

 

「こりゃあどういう状況だ? オラがもう1人いんぞ」

 

 そこでまた気の抜ける声が戦場に聞こえた。俺は驚いて声のした方向を見ると,いつもの亀仙流の道着を着ている悟空さんと人造人間達と戦った時と同じバトルジャケットを着ているベジータさんがいた。

 彼らは一旦ブラック達を視界に収めた後,俺達の所に降りてきた。

 

「あれ,おめえもしかして悟天か?」

「わ,お父さんだ」

 

 そして口から出たのは自分の息子かどうかを確認する事。まあ,確かに雰囲気は子供の頃の悟天さんから割と変わっているからな……じゃなくてどうして悟空さん達がここに。

 そんな事を思っていたら新しく来た方の悟空さん達が俺の方を見た。この悟空さん達は俺と会うのは初めてだったはず。

 

「もしかしておめえか? カンバーと戦ってたサイヤ人は?」

「はぁ……はぁ……」

 

 やべえ,返事したいがその体力も無くなってる。

 

「孫悟空が2人も,これで私は更なる高みに行けると言う訳か」

 

 そんな俺達の会話に乱入をしてきたのは,薄紅色のオーラを燃え上がらせて戦う準備を完了させているブラックだ。新しく来た方の悟空さん達もブラックを見上げ,変身した。

 蒼い流動的に流れる神の気……その上で超サイヤ人ゴッドよりも強い気を纏うこの姿は

 

「その変身は……」

「こいつは超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人の超サイヤ人」

 

 長いな。だけど,その身に宿す戦闘力は超サイヤ人4に勝るとも劣らない。多分基本戦闘力がタイムパトロールの悟空さんの方が高いから超サイヤ人4のほうが高く感じるだけで戦闘力の上昇は同じ位だ。

 ブラックはその悟空さんを見ても嘲笑を浮かべて両手を広げる。

 

「ふ,貴様を倒し更なる高みに至ろうではないか」

 

 敵はブラックだけじゃない,こちらを見て超サイヤ人3に変身しているカンバーも片手間に相手できる奴じゃない。だけど,これだけの戦士がいるおかげなのか先程までの不安は幾分か和らいでいる。

 呼吸を落ち着かせながら立ち上がると,タイムパトロールの方の悟空さんが口を開いた。

 

「そっちのオラ達,折角来たところ悪いけんど1つ頼みがあんだ」

 

 その言葉に言葉をかけられた悟空さんだけじゃなくて俺も眉を顰めて悟空さんを見上げた。タイムパトロールの悟空さんは姿を超サイヤ人2になりながら続けた

 

 

「この光輝に,超サイヤ人ブルーとその先の力を身に着ける為の修業をさせてやってくれ」

 

「——ッ! 悟空さん?」

「この餓鬼にだと?!」

 

 超サイヤ人ブルーのベジータさんが何を馬鹿なことを言っていると言いたげにこちらに目線を向けてくる。俺も俺で驚いた。確かにこの2人が今なっている超サイヤ人ブルーは,俺がその内辿り着かなければならない領域だ。その為の修業を実際になれる2人に修業を付けてもらえるのはこの上ないチャンスだ。

 だけど

 

「今ここで戦力を分散させる訳にはいきません! あいつらはここで倒さないとまたどこで時空が乱れるか分からないです!」

 

「けんど,今のおめえは満身創痍だ。そんな状態じゃいても邪魔になるだけだ」

「うぐっ!」

 

 割と平然と気にしていることを言ってきたが正論だ。

 

「それに……」

 

 言いながらこちらに優しいサイヤ人の眼が向けられた

 

「あいつらはおめえが倒してえんだろ? だったら強くなって来い!」

「あ……」

 

 さっき俺はこいつらに何も出来ない自分自身が一番許せないと言った,だけど,この早々たる面々に気圧されていた。悟空さん達がブラックを倒すんじゃなくて,俺がこいつらを倒したいんだ。

 けれど今の俺にその力はない。その力を身に着けてこい,この場は自分やピッコロさん達で大丈夫だからと。

 

「そっちの奴を超サイヤ人ブルーにか……」

 

 言いながら超サイヤ人ブルーの悟空は光輝を見る。光輝は見られているのに気が付いて見返す。その瞳の奥に確かに宿る戦闘民族の魂を感じて悟空はフッと笑った。それで孫悟空を見ながら聞く

 

「ここは任せても良いんだな?」

「おいカカロット」

 

「ああ,任せろ」

 

 力強く頷くタイムパトロールの悟空さんを見てニッと笑った悟空さんはこちらにゆっくりと近づいてきて手を差し伸べて来た。俺はその手をゆっくりと取ると,悟空さんはベジータさんにも向き直り声をかける

 

「おめえもオラにつかまれ,瞬間移動すっぞ」

 

「チっ! どうなっても知らんからな!」

 

 舌打ちして忌々し気にブラックを見上げた後に悟空の方に掴まる。

 

「じゃあ,こいつを預かっぜオラ」

「ああ,任せたぜオラ」

 

 同一人物同士の不思議な会話を最後に,光輝の視界は天に広がる青空へと変わっていた

 

 




お疲れさまです。
という訳で光輝はブルーになる為の修業です。ただ,この悟空達は新時空大戦編を通っているのである程度自由に身勝手と暴走制御できるベジータなので果たしてブルーだけで満足するかな。

そしてピッコロ,悟空との修業で雑にパワーアップしてます。悟天はヒーローズで出てるので潜在能力解放まで出来ます。

昨日プロモアニメ更新されましたけれど超面白かったです!限凸4と身勝手は身勝手の方が強いのかあと思いながら見てました。

ではでは
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