Warrior beyond despair   作:レオ2

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おはようございます!
一気にクライマックスバトルに突入します。これだけ味方陣営を強つよにしたせいで逆に敵を用意するのが大変…。
では!


決死の防衛戦

 神様の神殿,待機場所として集ったこの場所で悟空達はとてつもない悪寒と嫌な気を感じ取った。その正体が分からない悟空は恐らく見ていたであろうデンデの方へ向いた。

 

「デンデ今何が起きたんだ!」

「そ……そんな……そんな事が起きてしまったらッ」

 

 デンデは自分の中でもその状況が受け入れがたいのか,口を開けたまま固まっていた。そんなデンデの肩をピッコロが大きく揺さぶる。

 

「デンデしっかりしろ! ゆっくりでいい,何が起きたのか話せ」

「……シーラス達が,光輝さんの世界へ通じるゲートを……暗黒ドラゴンボールで叶えてしまいました」

「何だって?!」

 

 そんな事が起きてしまったら,戦える人間がいない光輝の世界に誰か1人でも……それこそラディッツ程度の敵が行ってしまったとしても壊滅してしまう。

 ドラゴンボールが存在しないそんな場所で,そんな事が起きてしまったらそれを知った光輝がどうなってしまうのかなんて自明の理だった。

 

「そのゲートってのはどこだ!」

「シーラス達の直ぐ近くです……それに悟飯さんが!」

 

 それに頷いた悟空はすぐさま額に指を当てる。

 

「俺も行こう」

「水臭いぞ孫悟空」

 

 その悟空に待ったをかけたのはジレンとトッポだった。確かに,今から相対する戦士は正直2人の手を借りなければ確実に勝てるとは言い難い存在だ。

 だが悟空は2人の言葉に首を振った。

 

「付いて来てくれんのはありがてえけど,おめえらにはそのゲート目掛けてきてる奴を止めてほしいんだ」

 

 あの存在は……今の光輝ですら勝てるか分からない程に力を身に着けている悟飯を歯牙にもかけない存在,過去相対した時は宇宙の全てを授かった元気玉で倒したが,あの存在から放たれる気ははっきり言ってあの時以上の戦闘力になっている。

 それだけならまだしも,シーラス達を含めた邪悪な存在が光輝の世界に行くのだけは何としても阻止しなければならないのだ。

 

「シーラスは超ドラゴンボールで双子の宇宙に俺達を侵入できないようにしたのだろう?! 何故そんな回りくどい事を」

 

 しかし,ピッコロがシーラスの目的が分からないという。

 考えてみれば,シーラス達が光輝の世界に行くだけで既に半分は目標を達成してしまっている。その上でそんなシーラス達以外通れないゲートを作った所で例えあの存在だろうと突破する事は不可能……

 

「そんな事より父さん早く行こう!」

「ああ,皆オラに掴まれ!」

 

 だが悟天にとってはそんな矛盾よりも,兄の心配が勝った。ピッコロの疑問を一蹴し悟空も優先順位を考えて号令をかける。

 

「デンデ,光輝とオラ達が戻って来たら隠してもしょうがねえ,事情を話しといてくれ」

「はい! 皆さん,お気をつけて!」

 

 そう答えたデンデに頷いた悟空は,ヒットも含めた超戦士達を連れて瞬間移動して姿を消した。それを見送ったデンデは,不安そうに精神と時の部屋がある方角へと眼を向けた。

 

「光輝さん,速く」

 

 恐らく……最後の希望になりえる存在にそう語り掛けた

 

 

 ★

 

 

 それは過去光輝が戦ったガーリックJrが放ったデッドゾーンという技に酷似していた。ただしそれ自体にはデッドゾーン程の急激な吸引力はなく,ただ真っ暗なゲートで,だが仮面の男にはひしひしと感じていた。

 荒廃した世界と……反対に発展している世界に住んでいる人間達の気が。それを感じると憎悪が膨れ上がったのを感じた。あの世界自体,行くこと自体は簡単だが直ぐに光輝が飛んでくるのでしてこなかった。

 それにこのゲートの役目はシーラスや仮面の男の移動手段というものだけではない。

 

「こんな回りくどい事を何故する必要がある」

「宇宙樹を運ぶのに一番楽な手段だからな」

「なら暗黒ドラゴンボールで頼めばいいものを」

「暗黒神龍では不可能だ」

 

 それに舌打ちした仮面の男は,背後で気が膨れ上がったのを感じて振り返るとそこには獣を思い起こさせる赤い体毛に長い黒髪の姿の孫悟飯が息を切らしながらも立ち上がっていた。

 

(なんなのだ,もうこの化け物に勝てないと分かっているだろうに,何故貴様は立ち上がる)

 

 仮面の男でも,今悟飯の目の前に立ちふさがっている一星龍の強さは未だ底知れず”化け物”と形容するしかない存在だ。それを証明するように今の仮面の男では勝てるかも分からない孫悟飯を完膚なきまでに叩き潰した姿を見て震えが起こったのを覚えている。

 そしてそれは相対している悟飯が一番感じているはずなのに,勝てないと思っていても立ち上がる悟飯を見て仮面の男は無性にイライラが募る。

 

「まだ立つか孫悟飯,いい加減楽にしてやろう」

 

 1人の戦士の再起を,龍神はコケにしたように見て悟飯に向けて歩き出す。

 

「はぁ……はぁ……お前達を……光輝君が守ろうとしている世界に行かせるわけにはいかない……絶対に,絶対にここで止める!」

 

 そう言うと同時に,悟飯の周りから黄金の気柱が高まり始め一星龍たちが立っている大地を揺らす。

 

「むっ……?」

 

 悟飯は自分の身体が壊れるのもお構いなしに気を高め始めたのだ。周囲を金色の光で照らしながら,ただ一星龍を倒してシーラス達を止めるために……命を賭けて

 

「ふ……ふははは! 猿が命をかけようと俺を止めることなど出来ん! 無駄死にするだけだ!」

 

 圧倒的実力を持つ一星龍にしてみれば……他者の為に己の限界を超えた気を高めている悟飯の動機は笑止に値する者だし理解が不可能なもの。

 それこそ……自分に勝てないというのに,無駄死にを選ぶ姿は滑稽でしかなかった。

 そう,悟飯とて分かっている。今ここで自分の命を賭けたとしても,恐らくパワーアップした一星龍には到底届かない事を。だがここで止めてしまったら本当に光輝に申し訳なくなる。

 だが……

 

 

「俺は死なない! 例えこの肉体が滅んでも,俺の意思を継ぐ者が必ず立ち上がり!」

 

 

 悟飯は一星龍ではなく,一星龍の後ろで此方の様子を伺っているこの事態の元凶とも言える2人を見る。不思議と悟飯の脳裏に浮かんでいたのは父親である孫悟空ではなく……愛弟子の光輝だった。

 

「そして……お前達を倒す!!」

 

 気を高め終わった悟飯は,自分を嘲笑するように見ている一星龍に眼を映して……不意に空気が揺れた

 

「「——ッ?!」」

 

 その場にいた誰もが,何人もの戦士達の出現を感じ取り一番大きく眼を見開いたのは一星龍だった。

 

「貴様は……孫悟空!」

「とう……さん」

 

 特攻しかけようとしていた悟飯の無理に高まった気が,悟飯の肉体に耐えられなくなったように露散して前のめりに倒れる。

 

「兄ちゃん!」

 

 その変身が解かれながら倒れた悟飯を弟である悟天が支える。悟天に支えられながら悟飯が悟空が連れて来たメンバーを見ると,思わず笑みを浮かべてしまった。

 この場面で,これほど強力な戦士達が集うとは悟飯も考えなかったのだ。

 

「……ッ,一度退散するぞ」

 

 しかし,これまでも光輝や時の界王神から逃げて来たシーラスの判断は早かった。直ぐに杖を取り出すとワープする為に力を込めようとした瞬間に

 

「ガハッ?!」

 

 仮面の男の鳩尾に,深い打撲痕が現れて仮面の男が吹き飛んだのだ。

 仮面の男は血反吐を吐きながら地面へ倒れ込み,憎悪の視線で今シーラスと自分の間に現れた存在に眼を向けた。

 

「ヒット……貴様ッ!」

「西沢光輝ならば反応出来たがな」

「貴様ああ!」

 

 仮面の男は更に濃くなった漆黒の気を解放する。しかし,以前のように荒々しく吹き荒れるものでもなく流動的で,それに驚いたように眼を向けたのはトッポだった。

 

「あの者の気……これではまるで神の気ではないか!」

 

 仮面の男から発する気が極めてクリアな気,そしてそれは神か……神に値する者が放つことのできるある意味純粋な気だった。ただし仮面の男のそれは純粋な”闇”だが。

 しかし……トッポはヒットならば大丈夫だろうと目の前の男に眼を向けた。

 

(この者……何という気と威圧感だ)

 

 今まで感じた事のない程の威圧感とそれに伴って溢れてくる気の圧力。その強さはもしかするとジレンにも引けを取らない程なのではないかと感じた。

 確かに……この存在,一星龍の相手をしながらゲートを抜けようとする輩を止めるのは至難の技だ。

 

「孫悟空,孫悟天,ピッコロ……他の奴は知らんが俺からすれば蠅みたいなものだ」

 

 不敵にも,これだけのメンバーを前にしても一星龍の余裕は崩れなかった。それだけの自信があるのだろう。だがこの状況はシーラスからすれば余りよろしくない。

 元々は孫悟空一派と戦いを交えるつもりなどなかったのだから,退散したいというのが本音なのだが今目の前にはヒットがいる。時飛ばしを交えた彼の戦いは何度見ても打ち破る事ビジョンが見えない。

 

「だが……お前達では私を止めることなど不可能だ。もう直ぐここに私の気で凶悪化した悪共がこのゲートを通る為にやって来る。お前達に奴ら全員を捌けるかな?」

 

 それでもシーラスはまだ逃げる算段を持っていた。というよりも,シーラス達は逃げる事が勝利に繋がるので逃げる手段だけは豊富に持っている。

 その内の1つ,ヒットは突如として飛んできたエネルギー弾を見つけて躱しシーラス達と距離を取らざる負えなかった。その瞬間にシーラスは置き言葉をする事なく仮面の男諸共姿を消した。

 

「なに?」

 

 ヒットはすぐさま気配を探ったが,今攻撃してきた連中が邪魔をし始める。命と引き換えのパワーアップに加えシーラスによって自我を失っているフリーザ軍の雑兵である。

 ヒットはその攻撃の全てを時飛ばしですり抜けつつ一撃でダウンさせるが,既にシーラス達の気配は消えていて残されたのは一星龍だけだった。

 

「たあああッ!!」

 

 既に戦闘は開始されていて,ピッコロの鋭い蹴りが一星龍の首筋にまともに当たるが一星龍はつまらないものを見るかのようにニヤリとする。

 

「馬鹿なッ!」

「それが攻撃か? 蠅が止まったかと思ったわ!」

 

 その瞬間危険を感じ取ったピッコロは退避しようとするが,それよりも早く一星龍の剛拳が腹部に突き刺さっていた。

 

「ガアッ?!」

「ピッコロ! 一星龍!」

 

 余りの重い一撃に一瞬白目を向き,ピッコロは悟空達の所にそのまま吹き飛ばされる。それを悟飯が受け止めている間,悟空は超サイヤ人4に,トッポとディスポ,そしてジレンも己の気を吹き上がらせてこちらを泰然と見てくる一星龍に攻撃を仕掛けた。

 

「どうした,揃いも揃ってこの程度か?」

「おめえ,あの時よりも強く!」

 

 悟空達の四方八方からの攻撃を,一星龍はその巨体に見合わないしなやかさと頑丈さで完璧に受けてみせていた。その戦闘力は悟空が知っている一星龍ではなく,一星龍が全てのドラゴンボールを吸収した時の戦闘力に匹敵しているものだった。

 

「当然だ,俺もこの世界で有象無象を葬って来たからな! 当然別の時代の貴様も葬ってやったわ!」

 

 そう言いながら超サイヤ人4のパワーから放たれるすさまじい勢いの拳をその頑丈の肉体でノーガードで受け,それに大きく眼を見開いた悟空にカウンターを合わせ吹き飛んで行く。

 

「うわああ!」

「孫悟空!」

「よそ見をしている場合か?」

「ぐおっ?!」

 

 一瞬吹き飛んだ悟空を見たトッポの眼前に一星龍が踏み込み,トッポの巨体をいとも簡単に拳を練り込みトッポは余りの重さに動きが止まりそのまま地上に落下し始める。

 ジレンは,一星龍が他人を気にしながら戦える相手ではないと察し,紅蓮の気を纏いディスポに言った。

 

「ディスポ,奴は俺と孫悟空でやる。お前とトッポは孫悟空の倅と共にあのゲートを守れ」

 

 今こちらに向かってきているシーラスの影響を受けたであろう邪悪な気が,既に光輝の世界のゲートに目掛けて飛翔してきている。

 だが,この一星龍を前にしてゲートを守りながら戦える相手ではない。ならば戦力を分散してゲートを防衛する戦士と一星龍と戦う戦士に分けるのは理にかなっている。

 だが生半端な戦士では一星龍に秒殺されてしまう。最高戦力である悟空とジレンが一星龍の相手をするのは必然だった。

 

「分かった。頼んだぜジレン!」

「逃がすか!」

 

 一星龍がディスポを攻撃するが,ディスポはその攻撃を自慢のスピードで回避してトッポと悟天の所へと向かった。

 残ったジレンと相対する一星龍,そのジレンの隣に復帰した悟空が並び立つ。

 

「一星龍,おめえはなんでシーラスに手貸すんだ。あいつらの目的が達成しちまったらおめえだって死んじまうんだぞ!」

 

 シーラス達の目的が光輝達の世界を拠り所にした新たな宇宙の誕生,そしてそれに伴って行われる全ての世界の破壊。

 そんな事が行われたら一星龍とて,今ここで悟空達を倒す意味などない筈だ。

 共闘……そこまではいかなくとも邪魔をしない位はするべきだろう。

 

「ふん,俺にとってあいつらはコマに過ぎん。奴らにも,貴様らにも勝ちをくれんわ!」

 

 叫び,一星龍の気が今の悟空やジレンとも引けを取らない程に高まり始める。そのピリピリした感触に,過去の一星龍とは比べ物にならない程のパワーアップを果たしていると悟空は肌で感じる。

 しかし,一星龍が纏っている黒の気を見て歯を食いしばる。

 

「おめえもシーラス達の洗脳を」

「洗脳? 違うな,俺はこの力を完璧に使いこなしている。こんな力に飲み込まれるほど軟弱ではないわ!」

 

 莫大な気が一星龍に纏い,大地も裂けこの世の終わりかというほどの雷鳴が彼らの周囲に落ち始める。しかし一星龍の言うように一星龍自身は今までの敵のように洗脳を受けている様子はなく寧ろ利用して更なる力を身に着けていた。

 

「何としてもこの場で奴を止めるぞ」

「ああ,こいつはやべえぜ」

 

 その力に悟空とジレンはそれぞれ構えを取りながら自分達の気も解放する。金色の光と紅蓮の光,そして黒の気を纏った存在が見合い……激突した。

 

 

 ★

 

 

 一方,トッポとディスポに悟天,そして一星龍の蹴りから回復したピッコロはこちらに向かってきている恐らくシーラスの影響を受けたであろう敵達と激突していた。

 悟飯は傷が深く,直ぐには戦線復帰出来ない状態だったが,悟飯の代わりにヒットがしんがりを務めていた。

 

「ナメック星人……カ? フハハハハ!!」

 

 ピッコロに向けて突撃してくるのはピッコロと同じナメック星人,ただし元々の邪悪さにより超ナメック星人と呼ばれたスラッグというかつて悟空とピッコロが倒した敵だった。

 

「チっ! お前のような雑魚に構ってる暇はない!」

 

 しかし,そのスラッグは既にシーラスによって自我を失っており,同じナメック星人というだけでピッコロに向かっていた。そんなスラッグの剛拳をピッコロは腕一本でブロッキングし,代わりにスラッグの腹部に膝蹴りを噛ます。

 

「グぉ?!」

「終わりだ」

「グアアアアアア!!」

 

 そうして体勢を崩した隙を見逃さずスラッグを強力な気功波で消し飛ばしたピッコロは次の敵へと向かって行く。

 また近くではディスポと第6宇宙の戦士,フロストが激突していた。

 

「ふ……ハハハっ!!」

「気味が悪いんだよ!!」

 

 これまたシーラスによって自我が失っているフロストは,自分の腕に装着した毒針でディスポを刺そうとするがそれを彼は自分の超スピードで避け続け,自分の攻撃だけを当てていく。

 しかしどれだけ攻撃しようともフロストは涎を垂らしながら鬼気迫った様子でまるでダメージを受けていないかのように攻撃を繰り返してくる。

 

(こいつ,ダメージが無いのか?!)

 

 あまりにへらへらした様子から思わずそう考えてしまうが,ダメージは受けている。それがダメージだと認識していないだけただ”暴れる”事しか浮かばないが故にまるでゾンビのようになっているのだ。

 

「なら……一瞬で終わらせてやるよ!」

 

 フロストごと消し飛ばす事を決めたディスポは,超高速でフロストに打撃を加え最後に自分の気を輪投げの輪のように立体化させたものをフロストに投げつけた

 

「喰らえ! サークルフラッシュ!!」

「ヌぉ?!」

「フィニッシュ!!」

 

 その輪にフロストを抑え込んだら,遠隔操作により大爆発を起こし振り返るとフロストの姿は無かった。

 

「良し,次だ!!」

 

 息つく間もなくディスポは次の敵へと向かって行く。

 その向こうでは悟天が最終形態のクウラと激突していた。

 

「サイヤ人ハ……コロス!!」

「お前達を光輝君の世界に行かせる訳にはいかない!!」

 

 老界王神の潜在能力の解放を受けた姿で,クウラの蹴りを腕でブロッキングするとお返しとばかりに右足でクウラを蹴り飛ばした。そのクウラを追撃し,眼にもとまらぬ乱撃を食らわせる。

 そのどれもが甘さがなく,クウラの肉体は瞬く間にズタボロになって行く。

 

「コノオレガ……コンナザコ二……?!」

 

 信じられないとばかりに呟くクウラだが,悟天は容赦なく攻め続ける。

 

「俺にも負けられない理由があるんだ!!」

 

 そのままクウラを蹴り飛ばした悟天は,そのままかめはめ波の体勢になり

 

「これで……終わりだ!!」

「ウワアアアア!!」

 

 放たれたかめはめ波によりクウラの姿は完全に消し飛ばされた。

 

「くそ,キリがない!」

 

 今のクウラもそうだが,既に何十人と戦って次から次に敵がやって来る。

 それも向こうは洗脳により疲れていようがダメージを受けようが気が狂ったように向かってくるため否応なく連戦になる。手が空いた隙に感じた限りではようやく他の敵が枯れ始めたのか向かってくる気が少なくなった……

 

「な,なんだこの気は」

 

 少なくなった……のにも関わらずこちらに向かってくる巨大な気を感じ取り,その余りに巨大さに悟天は冷汗をかきながら呟く。その気のでかさだけで言えば今も場所を外した所で戦っている一星龍と同等……そんなバカみたいな気が近づいてきている。

 そうすると悟天の隣に満身創痍の悟飯が現れた。

 

「兄ちゃんはまだ休まないと!」

「悟天も感じているだろ。この気は……あいつの気だ……」

 

 呼吸を整えながら……それでもどこか嫌な相手を見るようにこちらに向かってきている敵の心当たりが悟天にもあった。

 

 

「……ブロリー」

 

 

 悟天の言葉に悟飯は頷き,ブロリーが来るであろう方向へ見る。

 

「他の皆はまだ戦っている。今ブロリーと戦えるのは俺達しかいない」

 

 そして,ブロリーなんて狂戦士がこの場に現れてしまったら先ず悟空の元に十中八九向かってしまうだろうし,そうなってしまってはいくら悟空でもブロリーと一星龍を同時に相手にするのは無理だ。

 それにこの場に押しとどめるのも,敵も味方も区別できないブロリーがいてしまえば他のメンバーの戦いも滅茶苦茶になってしまう。

 

「……行こう,兄ちゃん」

 

 下手したら闘争本能という意味では一星龍よりも強い相手に……自分達2人だけでは勝てない。それでも他の戦士は自分達の相手をしていて直ぐに手を貸せる状況じゃない。

 だけど,このままではブロリーが光輝の世界に行ってしまう可能性もある。それだけは何としても止めなければならなかった。

 決死の覚悟で,二人はブロリーの元へと飛び立った

 

 

 ★

 

 

 神様の神殿から下界を見下ろす能力によってデンデは悟空達の状況を見ていた。

 

「なんてことだ……このままじゃ悟飯さん達が」

「早くピッコロ達に教えないと」

 

 ミスターポポがそう進言するが,デンデはピッコロの相手も片手間に相手できるものではないと言い放つ。

 

「凶悪化した魔人ブウにジャネンバ……それに光輝さんが倒したものとは別の個体のヒルデガーン,一度にこれだけの相手をしているピッコロさん達じゃ間に合いません! もっと誰か別の……」

 

 そう言ってデンデは光輝がこれまで会って来た小さい方の孫悟天とトランクスや第6宇宙のサイヤ人達にタピオン,そして未来の悟飯の位置を探るがその誰もが自分達の前に現れた凶悪化した敵達と戦っていてそれ所ではなかった。

 だがこのままでは凶悪化の影響を受けた悟飯と悟天がブロリーと激突してしまう。他のタイムパトロールもまだ他の場所で戦っていて援護が期待できない。

 絶体絶命だった

 

「……!」

 

 その時……背後から人の気配が近づいてデンデは眼を安堵に染めながら振り向いた。

 

「よっ,デンデ」

 

 そこにいたのは,道着をズタボロにした悟空が陽気に立っている姿……そして……

 

「どういう事ですか。知らない間にやばい気がゴロゴロと増えている」

「光輝さん!!」

 

 悟空の後ろからベジータと共にやって来た同じくボロボロの光輝の姿だった。

 




お疲れさまです!
という訳で,一星龍は原作よりも強化されてます。超一星龍=この一星龍位と思ってくれて大丈夫です。つまり,まだ強化の余地があるんですよね…。
そして様々な歴史の輩が凶悪化して,光輝世界へ目掛けてます。これにシーラスと仮面以外光輝と光輝の双子の宇宙に行けなくなってるのに行っても意味がなくね,と思った方は正解です。
しかし,シーラス達の巻物には悟空が見抜いたように当然”嘘”も含まれています。本当にした願い方は果たして…

そして,本作の主人公光輝が修業を完了させました。本当は精神と時の部屋内部の話をしたかったんですがあまりに長いのでカットしました。
身勝手の極意になれる悟空と,超サイヤ人ブルー進化,そして暴走制御になることが出来るベジータとの全力全開の修業…字面だけでもやばいがその修業の成果は…!

では!
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