・・・言うて増えたの2000文字位だけど。前回と前々回を結構増やした分こっちも増やせるかなと思ったら無理だった笑。
「はぁぁーッ!」
光輝と笠木、2人の人外の決戦は熾烈を極めている。先程まで浮いていた笠木を光輝は無理矢理下に下ろし地上で打撃の応酬を繰り広げる。身長のせいであるリーチの短さを逆に利用し簡単に懐に入り込み強烈な一撃を食らわす。光輝は最初は蒼眼の能力だけを使っていた。それにより最初は危うかった笠木の攻撃スピードを学習していき慣れ始め赤眼を解放した。その瞬間に拮抗状態を崩し強烈なダメージを食らわす事に成功した。だが·····追い詰められていると分かってしまった笠木は逆上し上空に飛んだ。
それからあのエネルギーの光弾を無作為に光輝に放ちまくる。光輝はそれによりとうとう防戦一方になってしまう。当たり前だ、光輝には空を飛ぶ手段が無いのだから。仮に出来たとしても光弾に押し返される。光輝は光弾をとうとうガードするしか無くなる。だがガードしてる間にもダメージは受け頭痛が酷くなる。片眼を閉じる事すら出来ない状況なのだ。
(俺は·····あのクズ野郎に勝てないのか?)
光輝はとうとうそんな弱音を心中に吐いてしまう。
……死んだら皆に会えるかな?
『……こうきはい……きて』
その時光輝の脳裏に姉の声が聞こえた。あの日の姉最後の言葉
『こうき、ここで死んでしまう不甲斐ないおじいちゃん達を許して……く、れ。おまえは、いき……ろ』
大好きな祖父の声、剣のように鋭く優しかった祖父の最期の言葉
『絶対に、絶対に生きて帰って来るんじゃ! 帰って来た後ならお代は頂こう』
親友の魂の剣を光輝に託し楔をつけたおじいちゃん
『1つだけは約束して欲しい。
『そんなに言うなら思いっきりやりなさい』
自らの引き取り手になってくれた血の繋がっていない、だけど自分を子供として育て愛情をくれた第2の両親
『大好き』
そして……時が経っても自分が想い続けて2年間の生きがいをくれた大切な少女の言葉
そうだよな。自分で言ったんだよな。こんな所で……終わらない·····終わらせてなるものか!!
(俺は……死なない!)
その時頭の頭痛が無くなった。そして力が湧き出てきた。攻撃もスローモーションに見える。数多の変化が光輝に集う、金色のオーラが光輝を包み込む、その双眼が、体が、光輝の限界を超える
『光輝!』
そして同時に声が聞こえた。今ここで聞こえる筈のない声、でも懐かしく何度も聞き惚れた声。その瞬間、光輝の何かが限界を超え爆ぜた
★★★★★
戦いは一旦の沈黙となった。戦いの場にいる2人だけではない。世界中でこの戦いを見てるもの達は皆何が起きたのかが分からずただ単に呆然としていた。
そして今世界が驚いているのは間違いなく光輝の現状だろう。
黄金のバーナーみたいな物が溢れ出しており、目も金色になっていてそして何より飛んでいる。笠木の様に翼を作らずにだ。先に口が開いたのは光輝だった。
「こっからが……本当の勝負だ、クズ野郎」
厳しく厳か、そして絶対的な怒りの滲み出た声だ。だがどこかに人を安心させるような声でもある
「な、なんなんだ! 何なんだお前は!」
焦った顔と声で聞く笠木。当たり前だ、今の光輝は笠木自身も何が起こってるのか分からないのだ。と言うより生物学的にも意味がわからないのだ。笠木じゃなくても同じ反応になるだろう。それだけ光輝の状態は異常なのだ。しかし光輝は辛辣に返す
「何なんだってもう自己紹介はとっくに終わってる筈だが?」
「くっ」
光輝はその瞬間に消えた。次の瞬間には笠木の後ろに羽織が今の行動によって揺れながら拳を握っている。
「な·····ッ?!」
「こっちだ」
笠木が振り向いたのを待っていた様に光輝は先程の比ではない威力の拳が笠木の腹部を貫いた。体がゴムの様に一部だけ伸びる。内蔵が可笑しくなり、剣で切り裂かれた時とは別種の痛みが笠木を襲う。
「グッは·····!」
そう言って思わず腹を抱えて後退する。だがそれを見逃す光輝じゃない。更に笠木の前に歩いて行き今度は顔面を左で殴った。笠木が吹っ飛ぶ。しかしギリギリで足でブレーキをかけて空に飛んで浮かんだ。そして光輝はゆっくりと見上げる。笠木は劇場を震わせ憤怒の顔になりつつも恐怖の感情を味わった
「たった、たったの2発で……僕がこんなダメージを! 許さない、許さないぞ〜!」
そう言ってあのエネルギー弾を撃つ装置がある右腕を頭上に掲げてそこから徐々にエネルギー弾の塊が出てくる。その塊が丸く大きくなり止まった。その大きさは先程の小さな光弾とは比較にならない。だが光輝は動かない
「はぁ、はぁ。これにはここら辺一帯をを破壊するに充分のエネルギーがある! 避けてもいいがここら辺は、少なくとも東京は終わりだ! だが貴様が受ければ貴様が死ぬ! この勝負は僕の勝ちだ! ハハハハハ! 低脳の分際で僕に挑むのが間違いだったんだ!」
どの位の数が笠木の犠牲になったのか、それはもう知る術はない。人間以外の生命体も笠木に殺られたからだ。だから笠木以外にはその総量は分からない。もしかしたら嘘をついているかもしれない。しかし大きさは先程とは桁違い、ハッタリなのかも分からない。光輝は考える。嘘だろうが何だろうがあれは止めなければならない。その為にどうするのかを考える。そうしていたら光輝の黄金のバーナーが消え光輝は顔を下げ眼を閉じる。
「ふっ、諦めたみたいだねぇ。でも貴様はここで殺す! 死ねーっ!」
そう叫びながら巨大光弾を光輝に向けて投げた。そのスピードは先程の小さい光弾に比べれば遅い。質量が伴う分遅くなったのかもしれない。だが光輝は投げられたのを分かっていながらも目を閉じ思考していた。
俺は頭は良くない。この状況をどうするのかも、どうしたらいいのかも分からない。だけど·····これは……これだけは言える
「誰が! いつ! 諦めたって言った!?」
そう叫び光輝に再び黄金のオーラが纏う。そして……寸瞬の考えの内今分かる最善手を選び光輝は巨大光弾に突撃した
皆を……殺させやしない!
「なっ!」
笠木は目を見開き驚愕する。まさか押し返すなど計算外にも程がある。光輝は気づいていた。光弾が爆発するのは何かに勢いよくぶつかった時。ならゆっくりと触りそれを押し返す事は可能だという事に
「な、なんだと!」
「このままお前にお返ししてやる!」
そう言ってエネルギー弾を押し返し続ける光輝。笠木のエネルギー弾は放ったら放ったでもうコントロールが出来ないのだ。そして笠木にはもうこれを避けるすべはない。笠木自身も今飛んでるので精一杯だし光弾で迎撃しようにもエネルギー残量がほぼゼロなのだ。だがそれは光輝も同じ事。このエネルギー弾を笠木にぶつけた瞬間爆発する。そしてそれを食らうのは光輝も一緒である。
それが示すのは·····自分を犠牲にする方法を取ったのだ
(皆……、ごめんなさい)
そう自分の出来る誠心誠意の謝罪を心で言う。生きてと言われたのにそれを果たせない無力な自分、大切な人とまた会う事もなくあの世に行ってしまう自分の不甲斐なさ……だが光輝はそれでも自分の大切な人達に生きて欲しかった。だから……
「はあああああああああああああ……ッ!!!!! 」
「や、やめろ────ーッ!」
笠木と光輝の間にある光弾が笠木にぶつけられた。その瞬間にその光弾は空中で大爆発を起こした。何人分かすら分からない生命エネルギーの塊と光輝がなった異常までの力、その強大な力同士がぶつかった時、この世界でただの1度も開かれなかった穴が出来た
そしてそれが晴れた時、誰もいなかった。
お疲れ様ですm(*_ _)m。次の話からSAO編ですけどSAO編も加筆します。全部光輝視点でやってた分増やす余地あるので。·····その前にネットの反応を入れとこ。・*・:≡( ε:)