Warrior beyond despair   作:レオ2

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加筆修正
光輝の心情描写追加


完膚なきまでの敗北と告白 改

 翌日 明朝

 

 俺は懐かしい声によって目が覚める。目の前には微笑んで俺を揺さぶってくれている姉がいた

 

「おはよう、光輝くん」

 

 そう他人の筈なのに目の前の人は姉と同じ表情をしている。だから俺は

 

「ねぇ……ちゃん」

 

「もう寝ぼけてるの? ふふふ」

 

 思わず言ってしまった言葉に俺は漸く冷水を浴びたが如く飛び起きてレインさんに謝った

 

「あ……、ごめんなさい」

 

 レインはそんな光輝の様子をまた心配な表情で見る。初めて会った時も「お姉ちゃん」と言ってきた。だがその顔はこの世にいない筈の人を見た様な表情だった。それがレインにはとても気になったのだ。首をこてんと傾け言った

 

「……そんなに間違えるならもういっその事お姉ちゃんでも良いよ」

 

 そう言われて一瞬頷いてしまう所だった。俺は何とか止まり頭を振った。俺の姉は麗華姉ちゃんだけだ。他人を姉呼ばわりするなんて最低だ。例えレインさんが良いと言ってもだ。

 

「いや、別に……良いです」

 

 その返事を聞いてもレインは特に落胆した様子も無く優しげな笑みを浮かべて言った

 

「そう……、何時でも言っても良いからね」

 

 そう言って微笑んで行こっかって言って俺はベッドから降りた。そしてレインさんの背中を見ながら俺はお家の前まで歩いて行く。そのレインさんの背中は髪色は違えど姉の後ろ姿にそっくりで……俺の胸の中が懐かしさと悔しさで徐々に侵食されて行く。

 考えないようにする程考えてしまう。その度に心臓が抉られるような感覚に陥る。

 さっさとお師匠さんを倒して俺は早くレインさんともう会わないようにしよう。そうすればきっと忘れられる筈。姉に似た人と何か会わなかったって思える、思えなければならない。だって……もうどこの世界にも俺の姉も……家族もいないんだから。

 表まで来たらお師匠さんは左腰に少し大きめの片手直剣を携えて仁王立ちしていた

 

「……来たか」

 

 そうおじいちゃんを思い出させる厳かな声で言ってきた。レインさんは俺達から少し離れて見守っている。

 俺は真正面に立って返事をした

 

「はい」

 

 このお師匠さんはとんでもない迫力があり俺は思わず1歩下がりかけた。だけどレインさんがいるのを思い出し何とか止まった。俺は正直舐めている。俺は2年間、毎日死ぬんじゃないかと思う程修行してきた。それが実って笠木を倒せたんだ。だけど……そんな俺でもこのお師匠さんから言いようのない不安を感じた。何故なのか分からない。お師匠さんはNPCの筈なのに……滲み出る圧力は笠木の比ではない。

 そのお師匠さんが口を開く

 

「全力で来い」

 

 そう言ってお師匠さんは左腰から剣を1つ出して構えた。やはりその剣は大きく片手で持っているから片手直剣なのかもしれないが大きさだけを加味するのなら両手剣でも通用する。

 俺も《ブルー・ブラッド》と《レッド・ブレイカー》を構えた。頼もしい重さと色のコンストラクトが俺の目の前に現れる。

 右足を引いて左手のブルー・ブラッドを前斜めに構え、レッド・ブレイカーは右の腰あたりから右斜めに構えた。構えて準備OKの俺を見てただ一言だけ言った

 

「……来い!」

 

 そう言われ俺はお師匠さん目掛け駆け出した。まずは右を突きを出したが受け流された。

 そのまま体勢を崩してお師匠さんが攻撃しようとしたが俺は思いっきり踏ん張り右足を軸にして回し蹴りをしたが躱されまた二刀流で攻める。

 

(右、左、右、左……)

 

 レインは少し離れ師匠と光輝の戦いを見届けている。光輝のスピードは早くたった1人でフロアボスと何度も戦うだけあると思わせた。だが驚いたのは師匠である。昨日も思ったが弟子のレイン以外には素っ気ない人なのに今は他人の光輝へ修行をつけているようにも見える。

 光輝の攻撃は手数は師匠よりも圧倒的なのに師匠は山の如く動かず全ての攻撃を剣で止めるか最低限の動きで躱す。

 そして光輝が片手を振り抜いた時に出来る隙を遠慮なく狙う。レインの今の課題も二刀流の時、この隙をどうやって克服するかとなっている。

 

「ふっ!」

 

「クッ!」

 

 そして隙あらばと攻撃してくる。今も突きを出してきて後退しながら二刀の腹で受け止めた。俺はふわっと浮き後退する。お師匠さんは追撃して来ずその剣の切っ先を俺に向け怒った声を出した

 

「もっと本気で来な! 私を舐めるんじゃないよ!」

 

 本気を出てないって何でバレるんだよ。だけど……舐めていたのは本当だ。あの圧力の時点で本気を出すべきだったのにそれをしなかったのは俺が悪いか。

 まさかこんなに攻撃が当たらないとは思わなかった。笠木何て一回斬ったらその後もズタズタにさせてくれたのにこの人そもそも当たらねえ。

 だから俺も本気を出す! 

 

「じゃあギアを上げます!」

 

 そう叫び光輝は消えた。そして次の瞬間には羽織を揺らしながら師匠の後ろに出現していた。光輝の正真正銘の本気。笠木でさえ最初反応出来なかったスピードだ。

 

「えっ?」

 

 レインは驚愕の声を出す。何故ならその光輝のスピードが異常だったからだ。SAOはレベル制MMOでプレイヤーは自分自身を育てる。レインもSTR(筋力値)を7割、AGI(敏捷値)が3割だ。レインは最前線でも通じるレベルだと自負している。だがそんなレインでも今の光輝のスピードは出せない。

 何故ならレインは敏捷値は筋力値よりも振っていないからAGIに特化しているプレイヤーよりも遅い。それだけならばまだ良い。光輝がAGI型と思うだけだ。

 だがレインの予想では光輝はAGI型では無い。昨日レインが光輝の剣を点検の為に持った時、どしんと重たかった。STRに多く振っているレインがそう思うのだ。

 ならば普通に考えるのならば光輝の剣はSTR1強の剣な筈。つまり光輝のステータスもSTR型でなければあんなにぶんぶん振り回せない筈。それなのに光輝は今AGI型もびっくりなスピードをあの重い剣を持ちながら出したのだ。

 チートと言う言葉が頭をよぎった

 

 俺は久しぶりあの野郎と戦った時ぐらいのスピードを出して後ろから斬ろうとちょっと躊躇いながら右のブルー・ブラッドを胴体目掛け横に一閃……しようとした

 

「甘い!」

 

 そう言うと同時にいつの間にかお師匠さんの剣が左側で逆持ちで置かれていた。俺の振るった剣はその剣の腹に激突し剣と剣がぶつかった強烈な金属音が響いた。だが俺の驚愕はそんな金属音よりも大きかった。

 

「なっ!?」

 

 何で? 絶対見えないぐらいのスピードで動いたのに……、現におねえ……レインさんは驚いてたからちゃんとそんくらいのスピードは出せたはずだ。なのに、普通に反応してきた。それもノールックで。驚いてる俺をほっといてお師匠さんは思いっきり突きを出してきて俺はギリギリ逸らそうとしたが左の肩にかすった。

 

「──ッ!」

 

 俺はその金属が肌をかする感覚に思わず歯を食いしばる。そのまま俺は一旦後退した。お師匠さんは逆持ちの剣を普通に持ち替え構えて厳しい視線を向けて叫ぶ。見た目はお年寄りなのにそのプレッシャーは俺の想像すらも超えていた。

 

「どうした!? それが全力かい?」

 

 その余裕が無性に悔しくて俺の余裕は無くなって行った。

 

「まだ……だ!」

 

 俺はまた超スピードで今度は正面からしかける。まず右のレッド・ブレイカーを振り下ろした。剣で止められたが左のブルー・ブラッドを無理やり左から右に斬ろうとした。

 しかしギリギリでふっと力を抜いて後退された。俺はいきなり力が無くなったからそのまま前かがみに倒れかれた。そこをまた攻撃しようとしてたお師匠さんだが俺はそのまま前に転がり一回転した時にそのまま飛んだ。

 そうする事で走ってきてたお師匠さんを飛び越えてお師匠さんとは反対向きに着地した。

 その瞬間今度はバク転の動きで後ろに飛んで振り向きながら右の剣で横向きに斬ろうとした。

 だけどそれも止められ俺はそのままお師匠さんの前に出て、振り向こうとしたらいきなり剣が目に飛び込んで来たから腹にかすりながら後ろに下がろうとしたのだが……下がろうとした俺の腹部に強烈な拳がめり込んでいた

 

「がハッ……!」

 

 その拳によって光輝の肺にある空気が一気に吐いてしまった。光輝はその拳で一瞬の隙が出来た。めり込んでいる拳を更にめり込ませ師匠は気合いの言葉と共に

 

「ふっ!」

 

 そのまま少し飛ばされた。俺は草の上に倒れ無駄に再現されている草の匂いが鼻を刺激する。

 左の拳で殴られた。それもかなりの威力で。あの野郎程じゃないが肺辺りを殴られ肺の中の……ゲームにあるのかは知らないが……空気が出され痛いのと合わさって結構苦しい。俺は剣を杖代わりにして立ち上がりながらお師匠さんを見る

 お師匠さんはどういう訳かチャンスなのに攻めてこない。

 

「はぁ……はぁ。どういうつもりですか?」

 

「お前、本気じゃないな? 私は本気でやれって言ったはずだよ! それが本気で戦おうとしてくれてる奴に対する態度かい?」

 

 そう厳しい目で見られた。それと同時に俺の心臓が強敵との戦いによって鼓動が早くなる。この世界に来てから俺に勝てる人はいなかった。攻略組もキリトやアスナさんも……。別に皆の事は舐めている訳では無い。命懸けの戦いの日々に心身共に成長している人が攻略組には沢山いる。

 だけど……俺と互角、或いは俺を圧倒する人はいない。だからこのお師匠さんもそんなにって無意識に舐めていたのかもしれない。……俺は舐めているつもりはないと思っても本当は皆の事を舐めていたのかもしれないな、そう考えると。

 

 ──ははは……最低だ

 

 光輝はそう自分を卑下し眼を閉じた。そして師匠の問に再び眼を開けながら答えた

 

「……分かりました」

 

「えっ? 光輝くん目の色が……」

 

 

 

 俺の目は第三者にはもう蒼色と赤色になっているだろう。今回は片方ずつを使うなんてしない。頭が許す限り全力で戦う。タイムリミットは5分。それ以上は頭が裂けそうなとんでもない頭痛が来るから耐えられない。俺は一回限界まで赤眼と蒼眼になった事があるが2、3日は痛すぎて寝込んでいた事がある。

 何で俺にこんな力があるのかは分からない。あの皆の死体を見た時、俺の脳内で人間の限界を超えた何かがあったのだろうって櫂さんは言っていた。お医者さんとしては失格な答えかもしれない。でも俺ももう何でこの力を手に入れたかなんて気にしない事にした。気にしてもしょうがない。

 そして俺は初めて目の前のお師匠さんに敬意を表しながら深呼吸した後

 

「行きます!」

 

 さっき以上のスピードで切り裂こうとしたがそれも受け止められ斬った反対の方向はその衝撃みたいな物で草草が揺れている。というかこれも止めるのか。この人際限なく強いんじゃないか? そう思えるようになった。

 

 そこから始まった攻防はレインには訳分からなかった。先程までの光輝も大概やばかったのに今は眼を変えてどう見てもパワーアップしている。そしてそのパワーアップした光輝の猛攻を師匠は受け止めている。凄まじいスピードの移動と攻撃の剣戟がの火花が散っている。

 あの小さな体のどこにそんな力があるの? と言うレインの疑問を挟む余地の無い高レベルの戦いがそこにはあった。

 しかし3分程経った時から光輝の動きが鈍くなりその顔は攻撃の痛みではなくリスクの頭痛によって見せる苦痛の顔だ。

 その証拠にレインは最初は光輝の攻撃が霞んでる位しか分からなかったのに今はキレが無くなっているのがレインにも分かる。

 

「ぐっ──ああ!」

 

 そう苦痛の声を上げながら振るう剣に最早技なんて無くがむしゃらに振るっているだけだ。そしてそんなのが師匠に通じる筈もなく光輝に出来た大きすぎる隙をつき強烈な一閃を繰り出した

 

「がハッ!」

 

 光輝はその重く強烈な一閃を躱す事が出来ずまともに当たりとんでもない痛みが光輝を襲う。光輝はそのまま吹き飛ばされ地面に思いっきり倒れた。

 

「光輝くん!」

 

 俺は余りの痛みに直ぐには立てなかった。どんなフロアボスの攻撃も滅多に当たらなかったのにこの人普通に当ててきた。俺が頭痛で鈍くなったのもあるだろうがそれでも一閃が早い。俺の目はもう頭痛に耐えきれずもう黒目に戻ってる。でも頭が裂けそうな頭痛と腹部の一閃のダメージは今まで受けたどんな攻撃よりも痛い。

 レインさんが駆け寄って俺を起こして支えてくれる。その心配げな表情が姉と重なり俺は突き放そうとするけど全然力が出ない。それ所か力を出そうとする度に力が抜けていく

 

「大丈夫?」

 

「あ……あ」

 

 頭が痛くて上手く答えられない。口は震え自分でも何が言いたいのか分からない。今生きてるだけでも奇跡に近い。

 お師匠さんはその剣を鞘に入れて俺に近づき上から目線で言った

 

「お前の剣筋には純粋さがないね。無理している証拠さ」

 

 太刀筋はその人を映す鏡、俺は一昨日までの出来事で余裕が無くなっていた。MOBも殆どやけくそみたいな倒し方を最近はしてきた。一昨日のボスもだ。そんな俺の剣に純粋さがないのは当然だろう。おじいちゃんが今の俺を見たら絶対に怒る。

 でも……それを姉に似たレインさんの前で認めたくなくて俺はその上手く言えない口を一所懸命開いた

 

「むり……なんて」

 

「してるだろ?」

 

 俺のゆっくりの言葉に容赦なく被せてきた。

 

「うぐ」

 

 もうダメだ……体力全開だった筈なのにもう眠気が襲ってきた。寝ないと頭痛と痛みは引かない。だけど今寝たらもう引き返せない……寝る訳にはいかない……いかないんだ

 

「まあいい、しばらく休みな」

 

 だがその言葉が俺を遠慮なく眠りに落とした

 

 

 ★★★★★

 

 光輝はその瞳をゆっくりと開けた。周りは暗く唯一の明かりは窓から射し込む月光だけだ

 

(う、ん。ここは······どこだ?)

 

 知らない天井……では無いな。確かおねえ……レインさんの部屋の天井だ。何で俺ここに。というかもう外暗いし。そう思ってたら重苦しい音と共に部屋のドアが開きレインさんが入ってきた。その扉にロックをかけて近寄って来る。そして安心した顔で言った

 

「あっ、起きた? 心配したよ〜、あれからずっと寝てるんだから〜」

 

 そう心底思ってた声で言っていた。それは姉がよく俺の事を心配してくれた時と似ていた。それを思い出して俺の胸がまた締め付けられる。それを感じながら俺は何とか聞いた

 

「あれからって?」

 

「師匠と戦った後からだよ」

 

 光輝はそう言われてくたばる前の記憶が徐々に戻って来た。この世界に来て以来初めて出した本気の本気をもってしても届かなかった。

 パワーもスピードも光輝は勝っていた自信があった。だけど……それだけでは勝てなかった。2つ共勝っていた筈なのに地に伏したのは自分。それは技でぼろ負けしたと言うこと。

 

(あんなに完封されたのはおじいちゃんとやった以来だな)

 

 光輝は祖父が存命中にはとうとうまともな一撃を合わせる事が出来なかった。武道も剣術も。その事を思い出していた。そして眠りに落ちる前に

 

『お前の剣筋には純粋さがないね。無理してる証拠さ』

 

 光輝はゆっくりと上半身を起こしながら思った。思い込もうとした

 

(無理なんて·····)

 

「してるよね?」

 

 そんな光輝の心の声がまるで聞こえたと言わんばかりのタイミングでレインが言った

 

「えっ?」

 

 あまりのタイミングの良さに光輝は唖然とした声を出した。そしてレインは追い打ちをかけるように再び聞いた

 

「無理、してるよね?」

 

 何で心の声が分かるんだよ

 

 光輝はレインの心の声を聞く能力に口が半開きになって何か抵抗したいが出来ない変な声を出す

 

「な、な……」

 

 その表情は正に「どうして?」と言う顔だ。レインはそんな光輝の顔を見つつベッドに腰掛ける。そしてその顔を心配で埋め話し出す

 

「何で分かるのって顔してるね? だって光輝くん、凄く辛そうな顔してるよ?」

 

「えっ……?」

 

 光輝はそう言われて顔を触る。だが自分の顔を触っただけで自分の表情を把握出来る訳ない。光輝はそんな事も考えられない程に弱っていた。レインは光輝を変えるには今しかないと思って追い打ちをする

 

「それに私を見て泣くなんて情緒不安定過ぎるよ。何か無理してるならお姉さんが聞いてあげるよ?」

 

 そう姉と同じ顔、声で言われて自己嫌悪が俺の中で渦巻く。もうどんな世界にもいない姉を何の接点もなくて昨日会ったばかりのこの人を姉と重ねるなんて……。

 俺は早くこの人の事を忘れなきゃならないんだ。忘れて俺は1人で行かなきゃいけないんだ。俺は1人じゃないとダメなんだ。だから俺は早くここから離れる為にベッドから立ち上がろうとしながら

 

「だ、だから無理なんか……」

 

 性懲りも無く否定しようとした。そして早くこの場から立ち去っておね……レインさんの事も何もかも忘れてボス達に挑み続けてキリトやクラインやエギルさん達を元の世界に返さなきゃならないんだ。

 俺はその先で死のう。櫂さん達も……愛美ももう俺の知っている人達がいないこの世界に俺が生きていたってしょうがない。もう俺はいっぱい戦ったんだ。

 第一俺が死んだ所で誰も悲しまない。俺なんてもうボスと戦う事にしか存在価値はないんだから。全部終わったら俺は家族の所に行こう……そうしよう。本当の姉に……麗華姉ちゃんに会って慰めてもらうんだ。

 そう思いながらベッドから立ち上がろうとしたら俺の肩をどこにそんな力があるのかレインさんが勢いよく抑えベッドに押し倒した。その顔は真っ赤で怒りの顔だ。そんな顔さえも姉にそっくりで思わず微笑みかけたがそんな気がしなくなるほどの声量で叫んだ

 

いい加減にして!! 

 

 その声で俺は先程までの暗い思考を出来なくなった。目の前のレインさんがとんでもなく怒っている事だけは分かる。レインさんの眼には涙が溜まっていてその涙が頬を伝い俺の顔にかかる。

 俺はレインさんを退けること何て簡単な筈なのに力が出ない。抵抗しようとする度にまた力が抜けていく。それは俺がレインさんの言葉を聞きたいと……そう思っているのかもしれない

 そして予想通り怒りの顔と声で押し倒している俺に叫ぶ

 

「私は光輝くんの力になりたいの! あなたみたいな小さな子が無理してたら胸が苦しいの! もっと周りを……私を頼ってよ! そりゃあ昨日会ったばかりの人には言えないのかもしれない! だけど……それでも私は光輝くんの力になりたいの!」

 

 その表情も声も……泣き顔まで姉と何もかも同じ。違うのは髪色だけ。だけどそんなのは些細な違いでしかない。

 俺を心配し叱るその姿は姉と重なり……俺は抵抗が出来なかった。いや……もう出来る訳無かった。だって……俺の胸の中から言葉で言い表せない感情が蠢いてそれは俺の眼から出る涙と言う形で現れてしまっているのだから。

 

「……俺の姉が……殺されたんです」

 

 光輝のその一声にレインは困惑の顔になった。

 

「えっ? 光輝くんのお姉さんが?」

 

 そう思わず聞き返す。だけどそういう事なら光輝の反応は頷けるものだった。だが光輝がこんな事になっている理由は姉だけでは無かった。

 光輝は押し倒されながらも涙声で頷きながら続きを言った

 

「……うん。お姉ちゃんだけじゃない。俺が住んでいた家の家族は皆……殺された。僕が病院で入院してた間に……殺されてた」

 

 そう言葉にするだけで皆の死体が蘇り光輝の精神をえぐる。人はよく大切な人の死も時間が経てば受け入れられ前に進めると言う。だが光輝にはまだ無理だった。

 その皆の死の場面を自らが目の当たりにし最後の言葉を直接聞いた当時小一の光輝には。その時感じた感情は今でもズルズルと引き継いでいる。

 考えないようにする程考えてしまう。だから受け入れられない。家族の死が。自分の力がもっとあれば家族は死なないで済んだんだ、と。そう後悔するのだ。

 

「そんな……どうして?」

 

 レインはただそれだけ聞いた。しかしその声は震えていて困惑を隠せてはいなかった。光輝はやはり言うべきでは無いのではと思ったが1度始めてしまった言葉は光輝が意識せずとも勝手に口が開いてしまう。

 

「復讐……、何だと思う」

 

「復讐? 何で復讐で光輝君の家族が殺されるの?」

 

 そう単純な疑問で聞いた。こんな小さな子が復讐で家族を皆殺し何て絶対に間違えている。だが光輝はもうそうとしか考えられないのかアインクラッドに来てから1番弱々しい声で続けた。

 

「俺が家族を殺したやつの犯行を阻止したから……。当時50人くらい連続で殺されてる事件があったんだけどそれに僕の好きな人が狙われて……、だから俺が時間を稼いでそいつを足止めして警察の人達に追われて行ったんだけど……上手く逃げられて。俺はそいつにめちゃくちゃボコられたから入院しちゃってその間に……。俺はその時竹刀でやったから1日2日経てば痛みは収まっただろうし」

 

 そうボツボツと言った言葉をレインは遮らずに聞いた後、出てきた疑問を押し倒してる光輝に投げかけた

 

「ねぇ、私はそんな連続殺人を知らないんだけど?」

 

 そう不思議な表情で言った。キリトも似た表情になっていた。この世界にあの出来事が無かったのかすら分からない。でもレインさんやキリトの顔を見ていたらそもそもそんな事が無かったのでは無いかと思い始めた

 

「僕にも……分からない。いくらここが未来でもあんな大事件なら誰か1人は知っててもおかしくないのに。皆知らない。キリトもアスナさんも皆」

 

 そう言ったら目の前のレインさんは涙目でも疑問符な顔になっているのを見て俺は何か変な事を言っただろうか? ……そう思っていたら自分の失言に気がついたのと同時にレインさんが言ってきた

 

「未来? 未来ってどういう事?」

 

 もうバレちゃったし良いや……これで頭がおかしい奴って言われるだろうがもういいや

 これでレインさんが離れてくれるなら万々歳だ。

 

「……俺が家族を殺された時点では2008年だったの」

 

「えっ!? で、でも光輝くんどう見ても小学三年生ぐらいだよね?」

 

 驚愕の声を出しつつレインは改めて光輝の姿を見る。やはりその姿は小三位だ。光輝ももうやぶれかぶれで言葉を繋ぎ始めた。

 

「俺がここに来る事になったであろう原因の出来事はその2年後。その阻止した時は小学一年生だったよ」

 

「そう……何だ」

 

 そこまで言ったらもう涙が俺の視界に入る。涙越しに見るレインさんはもう姉としか思えなくなっていた。

 そして姉の最期の姿も思い出した。俺は1人じゃないとダメなんだ……そうしたら誰も死なない、死ぬ所なんて見ずに済む。俺のせいで死んでしまった家族のように俺はショックを受けないで済む。だから……

 

「……俺のせいだ。俺のせいでみんな死んだんだ! だから……だから皆俺と関わったら不幸になっちゃうんだ! だから俺は1人が良いんだ!」

 

 そう叫んだ瞬間、俺の頬をレインさんが思い切り引っ張いた。叩かれた瞬間に手と頬がぶつかり合った大きな音がした。その音が他人事のように聞こえながらも俺の頬は痛みが出る。だけどそんな痛みも目の前の涙を俺の顔にかからせ怒った表情になっているレインさんを見たら吹き飛んだ

 

「な、んで」

 

 少し時間が経って漸くそれだけを口にした。しかしそう言ったらレインさんは怒りの表情を加速させ叫んだ

 

「光輝くんの馬鹿! 何で……何で自分を責めるの? 悪いのは全部その殺人犯でしょ? それとも何? その犯行を止めない方が良かったって言うの? ふざけんな! 確かにその犯行の阻止をしなかったら光輝くんのご家族は殺されなかったかもしれない。だけどじゃあそのあなたの好きな人はどうなっていたの?」

 

 そう言われ想像する。俺は家で皆とご飯を食べてその間に愛美はその間に精気が無くなり目が飛び出しほぼ皮だけになった死体を

 そう考えただけで血の気が引いて心臓が抉り出される感覚に陥る。俺はそれを振り払う為に無我夢中で叫んだ

 

「やだ! そんなのやだ!」

 

「じゃあ後悔なんてしちゃダメ!」

 

 後悔……確かにそうかもしれない。だけど……それでも俺は

 

「でも……、俺は皆に生きていて欲しかった! 皆で平和に生きてそれで愛美と結婚して平和に生きたかった! でもそんなのはもう……来ない」

 

「どうして? ご家族は無理かもしれないけどその愛美ちゃんは生きてるんでしょ?」

 

 確かに今の光輝の言葉だけを聞くのなら家族は死んだかもしれないが愛美は生きているという事が分かる。ならばその愛美の気持ち次第だが結婚は出来るんじゃないかと思ったのだ。というより命からがら助けてくれた光輝にならばアニメとかなら間違いなく恋心を持っている筈だ。

 しかし光輝は目を逸らし言った

 

「生きてるけど……、お父さんの都合でその犯行を阻止した1週間後にアメリカに引っ越しちゃった。だから何時会えるか分からない。そもそも会えないかもしれない。だって俺がここにいるし。誰も過去から来たなんて……信じない。レインさんだって本当は信じてないんでしょ!?」

 

 そう半ば叫び光輝は逸らしていた眼をレインに向けようとした。しかし出来なかった。何故ならベッドに倒されている光輝に重なるように倒れ光輝を抱きしめてきたから

 そして涙声で言った

 

「ばか、そんな訳ないでしょ? そりゃあ私にはそんな大事件の事なんて知らない。だけど光輝くんはそんな重要そうなことでは嘘はつかないでしょ? それに光輝くん嘘ついてる時凄くわかりやすいもん」

 

 光輝は大概嘘が下手である。精神的に参ってる時は余計にだ。初対面の筈のレインでも直ぐに分かった。

 光輝はそう姉と同じ声と容姿で言われて無意識に涙がまた出始める

 

「あ、ああ……」

 

 そしてレインはトドメを指した

 

「ほら! 泣きたいならお姉さんの胸お泣き」

 

 そう言われた時俺の中の何かが崩壊してお姉ちゃん抱きついて泣きまくった。

 あのクズ野郎との戦いの後に誰も知らないこの地で誰にも相談出来ない事を昨日初めて会った人に言ってしまった。

 だけどそんなのはどうでもよく姉と同じ顔で、声で言われもう泣くしかなかった。だけど俺はまだ言ってないことが2つある。それを伝えるのが怖い。やっぱり嫌われるんじゃないかと思って言えないが1つだけ言う。

 

「うわぁぁぁぁぁン! お姉ちゃん、絶対……絶対皆に嫌われた!」

 

 レインは自分も横になり光輝を抱きしめその小さな背中をぽんぽんと叩きながら優しく聞く

 

「それはどうして?」

 

「クラインに、ディアベルさんに冷たい態度を取っちゃった。で、でも皆を死なせたくなくて……。だから……だから」

 

 そこで光輝は止まる。それ以上何を言いたいのかが分かった。家族の様に誰かが死ぬ事が耐えられずそれなら1人で進んで1人で戦った方が良いと思っていたのだろう。そうすれば例え死ぬとしても自分だけ。小三でしていい思考ではない。

 その名前はレインはディアベルしか知らない。大ギルド、青龍騎士団のギルドマスターで攻略組の重要人物。

 

「そう……、悪い事をしたら何しないといけないの?」

 

 光輝はしゃっくりしながら答えた

 

「ヒック、あやまる」

 

「そうだよね。悪い事を言ったりしたなら謝らなきゃ。それに攻略組の強さは光輝くんが1番知ってるでしょ? 今までの攻略組が行ったボス戦での死者数はゼロ。そりゃあ偶に危ない時はあるだろうけどそれでも乗り越えてきた人達なのよ? もっと信用してあげたら? 1人1人は確かに貴方よりは弱いかもしれないけど、それでも今まで戦ってきた猛者なんだから。もっと信用しよ?」

 

 さっきの師匠の時、光輝は心の底で舐めていた。そして恐らくは攻略組も。全員自分よりも下と勝手に心の底の底で思っていたのかもしれない。だけどそれはもう出来なかった。その師匠にボコボコに負けたのだから。

 だから……

 

「うん、わかった」

 

 そう言った光輝の頭を撫で言った

 

「よろしい!」

 

「ひっく、ひっく……。でももう1つあるんだ」

 

 ここまで話したらもう全部言いたくなってしまった

 

「ん? 何?」

 

 俺はこれを言ったら嫌われるかもしれないがここまで聞いてくれてそれは無いように感じたから言う。

 

「……僕、もしかしたら人1人殺したかもしれない」

 

 流石にそれは意外の言葉だったようでレインは驚愕の顔になって思わず聞く

 

「えっ? 何で? 誰を?」

 

「……俺がここに来る事になったであろう原因の出来事で。俺の家族を殺したやつはある実験していたんだ。人から奪ったエネルギーを1つにしてそれをそいつが得るための実験を……。だから簡単に言ったら1人で50人分の力を得る事になるんだ。そして……それが完成して俺がいた世界のアメリカのワシントンDCがそいつに襲撃されて20万人そいつ1人にアメリカ軍の人も含めて殺された。その殺された人達のエネルギーも取られてた人がいた。そしてそいつがテレビをジャックして世界を征服するって宣言したんだ。そしてそのままではつまらないからゲームをするって言い出したんだ」

 

 言っていることがぶっ飛んでいるがレインは嘘だとは思わずに聞き返す。

 

「ゲーム?」

 

「……そいつとそいつの指定した奴が死ぬまで戦って残った方が勝者って言うルールだった。そしてそいつが指定したのは……」

 

 ルールがもう外道だがそれよりもその指定と言うのが引っかかった。世界征服したくてその中から人を選ぶのならばとんでもない確率で不幸の人だ。だけどレインはそんな出来事は知らない。それがどういう事なのか分からないが今目の前の光輝がそう言った時点でその指定した奴というのは

 

「……まさか?」

 

「正解。僕だった。まあ周りには止められたけど。1人で軍も含めた人たちを殺せるような奴と1人で戦うなんて無理だって。だけど少なくとも別にスピードは追いつけた方だからまだ最初は戦えてた方なんだけど途中から何かエネルギーの媒体的な奴を食われて思いっきり形成が逆転しちゃって……。おまけに何故か空飛んでたし、エネルギー砲的な奴も持ってたし」

 

 想像するだけで完全にラスボス感が満載だが光輝が今ここにいるという事は少なくとも勝ったということ。ならばその方法は一体……そう思い口を開く

 

「えっ? じゃあどうしたの?」

 

「あの蒼い眼と赤い眼あったでしょ? あれすると徐々に頭痛するのと引き換え色々強くなれるんだけどあれを使った。でもそれでもやっと互角に持ち込めるぐらいで……。空飛んでるってアドバンテージが結構あって、それでそいつのエネルギー弾の嵐を空から撃ってきて、どうしようもなく、頭痛も酷くなったけど何かその時、声が聞こえたんだ。懐かしくて……可愛い声で……聞いただけでもドキドキした声が」

 

「声?」

 

「うん。それで何か力が湧き上がって来てそれで俺も何となく空飛べてそいつと戦ったんだ。だけど力の差が結構あったことに焦ったあいつはめちゃくちゃ大きいエネルギー弾を出してきた。……東京を吹き飛ばせるくらいの」

 

「えぇぇ! ど、どうしたのそれ?」

 

「取り敢えず不発に終わらせる方法を考えてみたけど思いつかなくて、だから俺がそのエネルギー弾を押し返してそいつにぶつけた……僕ごと」

 

 それならば今目の前にいる光輝は普通に考えて消し飛ばされなければおかしい。東京を吹き飛ばすエネルギー量何てレインには分からないがそれでも途方もないエネルギーの筈だ。それを光輝が受けきれるのかと思ったのだ

 

「じゃ、じゃあ何でここに光輝くんが?」

 

「僕にも分からない。気がついたらキリト……黒の剣士に揺さぶられてたんだ。それでこの世界に来てた事に気がついた。……だからあいつが生きてるのかも分からないし向こうの世界がどうなったのかも分からない」

 

 それは本当だ。今の光輝に櫂達がどうしているのかを知る術はない。逆もまた然り。そして光輝は自虚気味に呟いた

 

「皆怒ってるだろうな。生きて……帰るって言ったのに。嘘ついちゃった。……おまけに理由がどうあれ人殺しになっちゃたかもしれないし。それ自体は後悔してないけど、仮に戻れたとしても俺のせいで迷惑がかかる人がいるかもしれない。いや、少なくとも俺を引き取ってくれた家族は批判されるかもしれない。だからそれも怖くて……」

 

 言っている間にもまた涙声になっていく。それだけで光輝がどれだけ傷ついて疲弊しているのかレインには痛い程分かった。少し時間が経ちまた頭を撫で優しく思った事を言った

 

「·····あなたは確かに人は殺したかもしれない。だけどあなたのおかげで救われた人はいっぱいいるんじゃないかな?」

 

 そう言われ何でってなった。だって人殺しは悪い事だもん。お姉ちゃんは頭を撫でるのをやめて俺の顔を覗き込む。

 

「だって世界を征服するって言ったんでしょ? そしてそれが出来るだけの力を持ってる人を倒した……だったら褒められやしないかもしれないけど批判はするべきじゃないもん。それにその時あなたはまだ小学三年生だったんでしょ? 本当ならそんなのは大人がしなくちゃいけないのに子供に任した大人も悪い。例えあなたが人並みが外れて強かったとしてもね。少なくとも私はそれを聞いてもあなたを責めはしないよ。攻略組の事もお姉ちゃんも一緒に謝ってあげるから」

 

 そう俺を包み込むようにして言ってくれた。俺は涙腺が緩むのが停められなかった

 

「お姉ちゃん、うわぁぁぁぁぁン!」

 

 そう叫び泣きじゃくるのは正に子供でそこにビーターと言われ1人で突き進む少年の影はなかった。光輝はレインの中で泣きまくりまた知らない内に眠りに落ちたのだった

 

 ★★★★★

 翌日

 

「その1泊って言ったのに1週間位泊まってすいませんでした」

 

 光輝はレインから寝ていたのは師匠と戦った後からずっとと言われたから1日位しか経っていなかったのかな? と思っていたが本当は1週間その体をレインのベッドに横たえさせていたのだ。それを聞いた時光輝はマジかとなってしまったが通りで体が普通に戻っていると思ったのだ。

 光輝はキリトとクライン、エギル等とかとはフレンド登録していたからかいつの間にかめちゃくちゃメールが来ていた。それはフレンドを探せる機能をもってしても光輝が行方不明だったからだろう。まぁそれはインスタンスマップにいたから表示されなかっただけだが。

 光輝の言葉を聞いた師匠は鼻を鳴らし言った

 

「ふん、……そう思うならまた美味いもんを作ってくれ」

 

「はい、また来ても良いですか?」

 

「ふん、……受け取れ」

 

 そう言って何か転移結晶的な奴を渡してきた。金色の結晶で綺麗だ。それを見たお姉ちゃんが隣から叫びながら師匠に聞いた

 

「なんですかこれ?」

 

「それはどこからでもここに来る事が出来る結晶だ。好きな時に来い」

 

「えぇぇ! 師匠私にはくれないんですか!?」

 

「お前は修行……、いや離れる以上は構わんか。ほれ受け取れ」

 

 そう言ってお姉ちゃんにも渡された。凄く嬉しそうだな。お姉ちゃんはお師匠さんに話し俺と一緒に来る事になった。だからこの家を離れる。

 俺は本当に大丈夫? と聞いたが「大丈夫! それより光輝くんの方が大事だ」って言ってくれた。まあでも弟子状態のままだからボーナスとかはまだ入ってるらしい。

 因みに俺もこの人の弟子状態になった。だから経験値ボーナスが入るようになった。……本格的にチート言われないかな? 

 

「では、達者でな」

 

 そう言ってお師匠さんは家に戻った。よくよく考えたら凄いAIだよな。俺の超スピード捌き切るとかやばい。いや……プレイヤーの位置をヒースクリフさんが言っていた機械があの師匠に教えていたのか? そうなると納得出来る。

 そんな事を思っていたらお姉ちゃんが言ってきた

 

「それじゃ行こっか」

 

「うん」

 

 そう言ってお姉ちゃんは手を握りだした。ナチュラルに繋いできた姉に俺は困惑する

 

「えっと」

 

「ふふふ、恥ずかしいの? 可愛い!」

 

「そ、そんなんじゃ……」

 

 

 

 そんなやり取りをしながら俺とお姉ちゃんは現在の最前線に行きそして集めておいた攻略組の主力メンバーに今までの事を謝った。

 謝ったのだが自殺の前兆かと思われめちゃくちゃ心配してくれた。でも凄く嬉しかった。そして……俺が過去から来たって言うことも話した。

 皆凄くびっくりしてたが大半は信じてくれたようだ。あのキバオウさんも信じた。何でって聞いたらキリトが俺が今2022年って聞いた時めちゃくちゃびっくりしてたからって言われてそんな事もあったなと思って懐かしく笑った。

 その他メンバーはデスゲームなのに当初からどこか達観してる様子だったからと言った。まあ過去からとは思わなかったらしいけど。後俺が泣きながら言ったことも相まって信じたらしい。

 皆優しいな。まあ、許す代わりにこれからは団体行動なと言われたが。ギルドはお姉ちゃんがいるからいいと言われたが。そしてヒースクリフさんが1番びっくりしてた。何でだ? ……いや普通驚くか。因みにアスナさんはいない。攻略に行ったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近ではめちゃくちゃ何かに追いかけられるように攻略に邁進してるらしい。

 

 

 

 

 




お疲れ様でした。

ロストソング編などについて。SAO編の最後は思いついて絶賛書いてる最中というか殆ど書き終わったんですけど書いてみてこの流れならロストソング編もいけるなってなりました。そこで読者の皆さんにアンケートです。個人的には書きたいですけどその形態についてです。

  • この絶望を超えし戦士の本編の番外編でやる
  • 絶望を超えし戦士とは違う小説としてだす。
  • いや別にやらんでもええわ!
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