Warrior beyond despair   作:レオ2

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おはようございますm(*_ _)m。今日は未来編の後の光輝です。SAOのキャラも出ます。もし知らなかったらごめんなさい。要するに光輝の友達と言う事で納得してください。
ではどぞ(っ´∀`)っ


光輝の苦悩

光輝が未来の悟飯と共に人造人間と仮面の男と戦ってから2日、光輝は自分に与えられてる部屋のベットで倒れてた。別にでかい怪我を負った訳ではない。いや、頭には包帯が巻かれているから怪我は負っているがそれは自分でやった事なのでノーカン。あの後気絶した光輝をトランクスはもう1人の自分が来る前に回収した。その際悟飯の亡骸を見て悲しそうな顔をしたが光輝を連れて戻りこのベットに寝かした。そして光輝はこの2日間、全く外に出ていない。ご飯も余り食べていない。ずっと泣いてるか寝てるかの2択だ。そんな光輝の腕時計に着信があった。光輝は涙を流しながら無気力に見た。キリトからだった。

 

『もう少しでレインの誕生日だから誕生日パーティーをダイシーカフェでするんだけど光輝は行けるか?』

 

そうだった。もうお姉ちゃんのレインは高3で18歳になるのだった。それは嬉しいはずなのに光輝は手が勝手に動いた。

 

『・・・ごめん、行けない』

 

そう書いて送って返信も見たくなくメール機能だけ切りそのまままたベットに突っ伏した。

 

「俺は·····もう・・・嫌だよ。」

 

あれだけ色んなものを捨てた悟飯が死に、その理不尽さに光輝の心はあの時と同じぐらい疲弊した。自分の家族を殺された時と同じぐらいに。

あの世界の悟飯と光輝はたった1日だけの付き合いだ。戦った時間も短い。だけど・・・光輝はそんな悟飯にどこか自分を重ねていた。自分も小学生の友達を捨ててきたからだ。その子達を守るためとはいえ自分を悪者にするのは堪えた。悟飯はそこまでは言ってないとはいえ光輝は重ねたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃時の巣にて、任務から帰ってきた悟空とベジータが光輝の現状をトランクスから聞いた。それによって両者は片方は心配そうな顔を、片方はイライラしてる顔になっている。その内のイライラした方の人物が光輝のいる所に向かおうとしたがトランクスが止めた。

 

「待ってください父さん。」

 

「ええい!離せトランクス!」

 

「今の光輝さんには何を言ってもダメです!それどころか父さんが何かを言ったら本当に立ち直れなくなるかもしれないんですよ?」

 

それを聞きイライラした方、ベジータが気を沈め腕を組んだ。

 

「ふん!!それならそれで構わん!その程度で根をあげるならばもうこれ以降の戦いにはついてけん!」

 

それに反論しようとしたトランクスだがその前に悟空が言った。

 

「いや、ベジータ。ここは様子を見よう。」

 

「カカロット、貴様は甘い!」

 

それを聞いても悟空は首を振った。

 

「今の光輝には何を言っても無駄だとオラも思う。光輝は・・・元々平和の時代を生きてきた。だが家族を殺された。そして修行したあいつはそれ以前とは違って大事なものを守れていた。SAOちゅう奴にいた人達も光輝を気にかけてくれた人達も皆光輝は守れていた。未来の悟飯は・・・光輝に似ていた。だから光輝は未来の悟飯を助けようとしたんだろうな。それでも・・・届かなかった。」

 

悟空の顔は悲しそうな顔をしていた。光輝の事もそうだが光輝が落ち込む原因が違う次元の自分の息子なのだから。トランクスが続けた。

 

「だから光輝さんは今無力感に支配されている。そんな今の光輝を元気づけるのははっきり言って俺達には不可能です。俺達は光輝さんよりはっきり言って強い。そんな俺達が光輝さんを励ましても光輝さんは余計に自分の無力さを噛み締めて·····最悪戦う事すら出来なくなります。」

 

「ちっ!」

 

そう暗い面持ちでトランクスが言った。ベジータは腕を組み静観の立場をとることに決めた。自分も戦う事をやめた時期があったからだ。種類は違えど無力さを感じる事は分かってる。ベジータは自分らしくないと思いながら光輝の成長の為、何も言わない事を決めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SAO帰還者学校、ここは約1年と半年前にゲームクリアされたデスゲーム、ソードアート・オンラインに囚われていた当時中高生が通う学校である。その帰還者学校の放課後の食堂でバンっと勢いよく立ち上がった人がいた。光輝の親友キリト曰く「ぼったくり鍛冶屋」のリズベットこと篠崎里香だ。それに思わずビクッとしたキリト、いや、恐らくここにいる面子は皆そうだろう。その里香が言った。

 

「光輝が誕生日パーティーに来ないって返した!?」

 

「あ、ああ。」

 

それを聞いて里香は机に座り直した。キリトは食堂に誰もいなくて良かったと思った。それと同時に里香がこうなった理由も分かるから何とも言えない。

そして里香はキリト・・・本名桐々谷和人に聞いた。

 

「理由は聞いたの?」

 

「いや、ごめん、行けないってだけ。」

 

去年は普通に来た。光輝が自作のケーキを作ってレインにあげていた。それに泣きながらレインは光輝をハグしたりそれに光輝が嬉しそうにしたりと微笑ましい光景があった。

アスナ・・・本名結城明日奈が呟いた。

 

「何か・・・あったのかな?」

 

そう呟いたが本人がいないのに分かる訳もなく。余談だがレインはレッスンに行っているからいない。

今度はシリカ・・・本名綾野珪子(あやのけいこ)が言った。この中では1番光輝の年齢に近い。・・・本当に近い人は今アメリカにいるがレインの誕生日には帰ることが決まっている。

 

「でも去年はあんなに嬉しそうに来たのに・・・」

 

そう暗い顔で呟く。それを聞いた面子は似たような表情になっている。明日奈がキリトに聞いた。

 

「キリト君、光輝君から返事はそれだけなの?」

 

「ああ、あの後から既読にすらならない。」

 

それを聞き嫌な予感が4人にはした。光輝がまた無茶をしてるんじゃないかと言う予感を。




お疲れ様でした。文字数少ないですね、ごめんなさい。
未来の悟飯は光輝に似ているので光輝が落ち込みます。タイムパトロールとしては失格ですが人間としては正解だと思います。誰だって自分と似て困ってる人は助けたいと思いますから。
光輝は家族が死んでからは自分の守りたいと思った人達は皆守っています。しかし守りたいと思った悟飯を守れず落ち込むというかほぼ挫折ですね。
(*´∇`)ノ ではでは~

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