絶望を超えし戦士   作:レオ2

8 / 54
こんにちはこんばんは。
今日も出します!
そう言えば少し2話の文を変えました。
なんであの時の自分はあんな事言ったんだろうか?まあ、いっか。
ではどぞ(っ´∀`)っ


初めての死闘

 沈黙が場を支配して少したって動き出したのは笠木であった。

 

「なっ、お前は今日来ないんじゃなかったのか!」

 

 先程の愛美との会話を思い出しながらそう聞く。

 愛美も光輝の言葉を待っていた。

 

「いや、なんで来ないと思ったのかは知らないけど確かに最初は来ないつもりだった。来た理由は2つ。1つはただの僕の嫌な予感。そしてもう1つは愛美のお母さんの電話だ。」

「え、お母さん電話してきたの?」

 目を笠木から離さず答える。

「ああ、電話来て取ったのが僕なんだけども挨拶もそこそこにいきなり迷惑かけたらごめんなさいね?って言われていきなりそんな事言われるから理由を聞いたらお前が家にご飯食べに行ったって言われたからどんどん嫌な予感が大きくなってくから。取り敢えずお前が嘘言ったのを報告して竹刀持ってこの高台にまで来たらこいつがお前にナイフを振り下ろそうとしてた所だったってわけで咄嗟にこのライトで照らして入口にあったそのボールを蹴ったって訳だ。」

 

「ふっふっ、こいつなんて失礼じゃないか。僕を知らないのかい?この世紀の天才科学者の笠木理玖を!」

「知らん。僕はそもそもあまりテレビ見ないし見るとしても武術系のテレビしか見ない。ああ、でもよく見たら1回だけ見た事あるな。確かあんた武道家コーナー的なやつに科学者兼武道家って事で出てたな。」

「ふふふ、そういう事だよ。さあそこをどいてその子を渡してもらおうか。最も君にはその後死んでもらうが。」

「そんな事言っといて素直に退くと思うのか?」

「いや、思ってないさ」

 

 そう言って光輝めがけて走る。

 

「愛美!高台の下にある交番に行ってお巡りさんを連れてこい!」

「で、でも光輝は?」

 

 話してる間に近づいて右手に持ってるナイフで突きだした。

 

「死ねーっ!」

「はぁ!」

 

 光輝は笠木の右の手首に左手の甲を当てナイフを逸らし、そしてがら空きになった腹に一撃決めた。

 

「がはっ!」

 

 少し後ずさる笠木

 

「僕の事はいい!早く行け!」

「で、でも!」

良いから行け!僕をを助けたいなら全力で走って呼んでこい!」

「わ、わかった!」

 そう言って出口まで走り

「死んじゃダメだよ?」

「僕は、いや。俺は死なない。」

 そう一言言い合って愛美はかけて行った

 

 タタタタタタタタタ

 

 足音が遠ざかるのを聞きながら光輝は2本の竹刀の内1本鞘から取り出し片手で構える。

 

「いやー、驚いたよ。まさか竹刀だけを持ってるから剣道だけをしていたのかなと思ったのに武道もしていたとは」

「武術系のテレビを見ると言ったろ。だったらそっちの道も行ってると考えるのが普通だ。自称天才の割に変な所で抜けてるな」

「・・・言ってくれるじゃないか。君には絶望を与えないとダメみたいだな。」

「生憎だがそんなもんは与えられたくないし、与えられない。俺がここでお前をお巡りさんが来るまで足止めするからだ。」

「調子に乗るな!」

 

 その掛け声と共に突っ込んで来る。

 出される突きを躱すまたは受け流す。しかし偶にカスってってカスった所から血が出て来る。光輝は一旦後退したが

 

「くっ!」

「ほらほらどうした!」

 

 そんな事は許さんといった笠木が走って来たが

「くらえ!」

 そう言って投げたのは左手に持っていた懐中電灯である。

「なっ、」

 

 思わず目を隠し懐中電灯が顔にぶつかった。凄い音と共に懐中電灯が壊れ一瞬で周りは軽い明かりしか見えなくなった。そしてそうやって顔を守ったのが決定的

 な"隙"。がら空きの体に竹刀が叩きつけられた。

 

「がっ」

「まだだーっ!」

 そう言ってまた竹刀を縦に振るう。だが

 

 ギン!

 

 そんな音と共に振り下ろされる竹刀がナイフで止められる。

「調子に乗るな!」

 

 元より大人と子供の戦いであり、その元々の力量差はかなりある。それが光輝が武道をやってると言ってもそうそうその力関係が変わる訳ではない。大人の笠木が光輝の右手の竹刀を弾くのは時間の問題だ。右手(・・)の竹刀だけならばであるが。

 

「僕に楯突いた事をあの世で後悔するが良い!」

 

 そう言って弾いてトドメを刺そうとした瞬間笠木の右の腹部に強烈な痛みが走った。

 

「グハッ!!」

 

 思わず後ずさると

 

「はぁぁぁ!」

 

 光輝が2本(・・)の竹刀を持って突撃してきた。

 

「な!?グハッ!がはっ!」

 

 無数の竹刀の嵐が笠木を襲うが徐々にその勢いが弱まって来た。

 

「ふっ!」

 がしっ!

 

 その弱まった時を狙って左の竹刀を掴んだ。

 

「くっ!」

「ハハ、どうした力がどんどん弱くなってるぞ!」

「くそ、な、なんで力がでないんだ。」

「そうか、君には言ってなかったな。このナイフは僕の特注品でね、あの子に説明した時はこれが刺さってる間はその刺してる相手の生体エネルギーをとるって言ったんだけどね?正確にはカスったりしても生体エネルギーをとるんだ。」

「なっ!?」

「ふっふっふっ」

 

 カスる度に生体エネルギーを持ってく事とはすなわち戦えば戦うほど光輝が不利になるという事。更に光輝はこの高台に来るまでに家からダッシュしていた。だからその分体力も無くなっていった。光輝が勝つ為には短期決戦が必要だった

 

「はぁ、はぁ。くそ、短期決戦じゃないとダメだったか」

「そういう事だよ!

 

 そう言って竹刀ごと光輝を持ち上げナイフを突き刺そうと右手を突き出した。

 ギリギリで竹刀ごと離し躱そうとしたが左手腹部にカスった

 

「くそ!なっ、しまっ!」

 

 ドンッ!

 

 笠木の左の拳が小さな体に入った

 

「グハッ!!」

 そう言って吹き飛ぶ。その時に右の竹刀が手から離された

「はぁ、はぁ、手こずらせやがって」

 倒れた光輝に近づき何度も殴る。

「がはっ!グハッ!かハッ!」

「僕に、逆らう、から、こうなるんだ!!」

「はぁはぁ・・・」

 そしてとうとうナイフを振り上げた。

「君には一撃で死んでもらうよ。時間がないからね。じゃあ今度こそ死ねーっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ああ、僕は死ぬのかな。でも頑張ったから皆許してくれるかな?)

 スローモーションで振り下ろされるナイフを見ながらそんな事を思う。

 その瞬間に様々な思考が動き出した。

 残された家族、自分が死んだ後の家族の顔が浮かんだ。皆泣いている。悲しそうな顔で泣いている。

 そして愛美も泣いている。悲しそうな顔で泣いている。そして泣きながら愛美が離れて行く。

(ああ、こんなに皆を悲しませるのかな?)

 思い出されるのは家族と過ごした日々そして・・・

『毎日お寝坊してるのかな〜?』

『名前で、呼んで』

『ありがとう、助けてくれて』

 

 

『死んじゃダメだよ?』

 

 

(ハッ!俺は死ぬ訳には)

「いかないんだーっ!」

 

 顔を逸らしナイフを躱すと同時に小さな頭で頭突きする。

 

「がはっ!」

「ダリゃーっ!」

 

 そのままありったけの力でぶん殴った!

 

「グハッ!!」

 

 少し後ずさり、睨みつけてくる。

 

「しぶといんだよ!」

「そう簡単に、死ぬ訳にはいかないんだ」

 

 息も絶え絶えにそう言う。実際体力は限界である。

 

「な、何だと」

「ハハっ・・・、何だよ。小一相手に大分手こずってるな。」

「ならとっとと死ねーっ!」

 

 もう一度突進してくる。

 

(勝負はあいつのナイフが本当に当たるかどうかの所で避けての一撃、これしかない!)

 

 憎悪の顔で走って来る。ほんとに武道家なのかと思うくらい傍から見れば思うがそんな事はどうでもいい。

 またもやスローモーションの世界が形成される。

 

(あいつと俺の身長の関係上100%の力であのナイフを刺すのならどうやっても俺の顔に刺すのがベスト。)

 

 笠木はナイフを突き出した

 

(まだだ、まだ、まだだ)

 

 そして笠木の顔が勝利を確信した顔になりそして

 

(今だ!)

 

 ギリギリ躱し拳を握り

 

「はぁぁぁ!」

 

 強烈なアッパーが笠木に突き刺さった。

 

「かっ!は!」

 

 笠木が倒れた。が、光輝も体力での限界で倒れた。

 笠木はダメージを負いながらも立ち上がった。体力がなくなり同時に力も弱まっていたから耐えてしまったのだ。

 

「よくも・・・、よくも・・・」

 

 そう言いながら光輝に近づく。

 光輝は体力が尽きて動けない。

 

「はぁはぁ、くっくっく。今度の今度こそ死ねーっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前何してる!」

 

 そんな声と共に視界を光で埋められた。この状況で言うべきではないがデジャブである。

 

「光輝!」

 

 2人のお巡りさんと一緒に愛美が帰ってきた。

 

「く、クソ!絶対にお前らを絶望させてやる!」

 

 そう言って逃走し始める。夜の中では分かりにくい道を通って逃げて行った。

 

「待て!」

 

 2人の内1人が追った。

 

「救急車は呼んだから、ここで待ってて!」

「はい。」

 

 そう言ってもう1人も追って行った。そして愛美は

 

「光輝、光輝!」

 

 怪我人を全力で揺さぶっていた。

 

「痛!痛いからやめて!」

「よ、良かった。良かったよ・・・、ほんとに。」

 

 そう言って光輝に抱きついた。

 

「え、えと、その。」

 

 そんな戸惑う声を出す光輝。

 

「う、う、う」

「・・・泣いてるの?」

「当たり前・・・でしょ?」

 

 その状態のまましばらくたってサイレンが聞こえて来た。

 

「ごめん‥なさい。」

「・・・なんで謝るの?」

「だって‥ちゃんと光輝の言う通りにしてたら、光輝はこんな怪我しなくて良かったのに」

「こうなったのは僕の力不足何だから、愛美は関係ないよ。」

「でも・・・」

「迷惑かけたって思うならちょっと寝させて?」

「うん、わかった。」

 

 そう言って光輝の頭を自分の膝においた。所謂膝枕である。

 

「な!えっと」

「ふふっ、お母さんによくしてもらうんだ。」

「そう、何だ。」

「うん。おやすみなさい、光輝。」

「うん。おやすみ。愛美。」

 

 それが光輝と愛美の一旦の別れの合図であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でした(*・ω・)*_ _)。読んでくれてありがとうございます(*・ω・)*_ _)。
愛美との一旦の別れって言ってますが愛美自体は次回もでるっちゃ出ます。
こんな駄文に付き合ってくれてる人はありがとうございます。
これからも宜しくお願いしますm(*_ _)m

今の所1日1つとしてますが偶にでいいからもっと文字数を長くしてくれーとかいう人いますか?という質問

  • 今までどうりでいい。できるかは分からない
  • 時間をかけて文字数多くしてくれ

▲ページの一番上に飛ぶ
Twitterで読了報告する
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。