Warrior beyond despair   作:レオ2

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おはようございますm(*_ _)m
ゴースト事件編を半分ダイジェストにしました。光輝目線からのゴースト事件編です。どぞ(っ´∀`)っ


先生って·····大変

「疲れた」

 

精神的に。俺がアカデミーに先生の教育実習という名目で行き始め少し経った時に思わずそう言った。今は職員室の応接の椅子に座っている。先ずアカデミーのボルト達の担任の先生・・・シノ先生と共に教室に入った時のあの騒ぎようと来たら·····俺の小一とか小二の時のクラスの方が静かだったぞ。まあ授業中は普通だったのがせめてもの救いだ。そんな俺の前にシノ先生が座ってくる。

 

「・・・先生って大変ですね。」

 

思わずそう言った。新井先生もこんくらい大変だったのか。オマケに俺が授業を受け持ってる訳でもないのに大変という事はよく分かった。まだ学校行ってた時に先生に成りたいって言ってた人達結構いたけど·····耐えれる人は少ない気がする。シノ先生はは苦笑いをしながら答える。

 

「確かにな、だがそれ故にやり甲斐がある。何故なら生徒達の成長が嬉しいからだ。」

 

そう微笑みながら言った。昨日までは何か担ぎこんでたみたいだが今日はこんな風にどこか吹っ切れた様子になっている。俺はこの数日で思った事を言う。

 

「・・・イワベエも授業をちゃんと受けるようになって一安心ですね。」

 

シノ先生はそれに頷きながら答える

 

「ああ。あいつは漸く殻を破ったようだ。光輝も一役買ってくれたようだな。感謝する。」

 

「いや、俺の場合は何か勝手に吹きかけられたというか·····実力至上主義は嫌なだけですから。」

 

ボルトと俺の初登校の時にボルトと・・・イワベエという生徒が喧嘩っぽい事をしていた。俺はその時昼休みでシノ先生にアカデミーを案内してもらった後に一足早く教室に行こうとしたらなんか生徒の皆さんの気がさっき案内してもらった修練場にあった。そして何かボルトの気が増えたりしていたから影分身をしたんだろう。そう思いその時の俺は足早に向かった。

イワベエの第1印象は·····不真面目。以上。その理由はシノ先生から聞いた。留年を2回しているからだそうだ。それも下忍試験ではなくてその前の筆記試験で2回落ちている。つまり勉強が嫌いなのだ。忍術や身体能力は何回もアカデミーに通ってる分他の生徒とは一味違った。実際感じる気も他の生徒とは違った。·····まあ他にも手加減してそうな人はいたが。そして俺が来た時イワベエの武器がボルトに振りかぶっていた。ボルトの気は最初とは違って少なくなっていたから避けれないと反射的に考え何か見た事ある絵を書いて実体化させる術をしている生徒がいたが間に合わないと思い俺はボルトとでっかいハンマーみたいな武器をボルトに叩きつけようとしていたイワベエの間に入りハンマーを片手で止めた。

 

『邪魔をするな!』

 

光輝は後で知ったが観客の生徒達が驚いたのは一瞬で来たスピードもあったがハンマーをまさかの片手で止めた事だった。まあそれはさて置いて軽く状況確認をした。修練場に来るほんの少し前にボルトの気達がイワベエに攻撃を叩き込んだ事は知っている。だがその後イワベエは一旦何故か距離を取ったのが何故か分からず光輝はイワベエの問いを無視し観客に聞いた。

 

『この喧嘩のルールは?』

 

それに答えのはいのじんという生徒だった。

 

『クナイと手裏剣以外の武器を使うのは無し。』

 

『じゃあイワベエの負けじゃないのか?』

 

『俺は・・・俺は火影様みたいな忍びになるんだーっ!』

 

そう言ってハンマーに力を込めるがビクともしない。·····これでも光輝はめちゃくちゃ手加減している。光輝はイワベエを見た後ボルトに聞いた。

 

『ボルトはなんでこんな事したんだ?』

 

『·····友達が馬鹿にされたから。』

 

そう言ってボルトは観客席の眼鏡の少年·····雷門デンキの所をちらっと向いた。その時の喧嘩の理由は分からなかったが取り敢えずボルトが嘘をついていないのは分かったからイワベエを向いた。

 

『ルールを破ってまで掴みたいのか?その泥に塗れた勝利を。』

 

勿論光輝は生死をかけた戦いではそんなもの気にしない。死ぬか生きるかどっちかしかないからだ。だがALOなどのルールありの決闘はちゃんとルールを守る。それが相手への礼儀だし光輝もそう思っている。イワベエはそれを聞いた後に目を見開いた。そしていのじんが畳み掛けた

 

『ルールを破って勝負って言えるの?』

 

その言葉イワベエは力を抜いてハンマーを落とした。

 

『確かに·····だせぇな俺』

 

そんな事があり次の日からイワベエはきちんと授業を受けるようになった。·····理解出来てるから別として。

 

「まああいつはやれば出来る人だと思うから勉強さえ乗りきったら良い忍びになると思いますよ。」

 

「ふ、そうだな。」

 

俺は出されてたお茶を頂き机に置いた。

 

「そう言えばこっからじゃいまいち分からないんですけどもう火影岩直ったんですか?」

 

そう言いながら窓から火影岩、それもナルトさんの顔岩の所を見た。そこにあったのは直ってるっぽい顔岩だった。シノ先生は頷きながら答えた

 

「ああ。一時はどうなるかと思ったが何とかなった。」

 

何故火影岩が一旦壊れたのか?それはまあ大元はアカデミーの入学式の時にボルトのダイナミック入学式の時にぶっ壊れたのだがその後また壊れたのだ。その原因は手裏剣の授業にあった。その日は外で手裏剣を的に当てる授業だった。

俺はその時シノ先生に頼まれ事がありいなかったが後にボルト達のクラスの委員長・・・筧スミレに聞いた所概要はこうだ。最初はちゃんと授業をしていたのだが途中でボルトがでかい手裏剣·····風魔手裏剣を持ってきてそれを的に投げたそうだ。だがその的のコースには何故かタイツの少年·····メタル・リーがおりメタルはその風魔手裏剣を蹴り返そうとしたのだけど何か緊張して風魔手裏剣の真ん中の空洞の部分に足を突っ込んでしまいそのまま逆さで手裏剣と一緒に回転し的にぶつかり的を壊したのだ。俺が見た所何か緊張癖が凄いということは分かった。·····まあ俺は緊張とは無縁だったけど。

そしてその後シノ先生が駆けつけてボルトと手裏剣の持ち主のイワベエとメタルと何故か道ずれでシカマルさんの息子さんのシカダイといのじんと·····これまた何か理不尽な委員長のスミレがお目付け役として火影岩の修理を罰として手伝うことになったのだ。俺も遠目から見ていた。だが順調そうだったのにいきなり火影岩の左側がまためちゃくちゃ崩れた。その時の衝撃は···凄かったな。そんな呑気な事を思わず考えた。ボルトに聞いた所メタルが火影岩の修理というプレッシャーに力んでしまい力加減を間違え罅が入ってしまいその罅が徐々に広がり火影岩崩壊という珍事件になったそうだ。

 

(・・・まあ俺的にはその翌日のメタルの方がおかしかったのだが。)

 

その事件の翌日、俺はボルトと共にアカデミーに来ていたのだがその道中シカダイといのじんを見つけボルトと2人が話していた所にメタルがおりシカダイは謝罪しようと近寄ったのだがメタルは何故か凶暴化していた。

何でシカダイがメタルに謝罪しようかと思ったのか?それは火影岩崩壊という珍事件の後にシカダイがメタルの事を要領悪いとか山に籠って修行しとけばいいという訳では無いと正論だが色々棘が刺さる言葉を連発し家でシカダイは考え直しメタルに謝ろうとしたらしい。

だが何故かメタルは校庭に入ったからシカダイもボルトもいのじんも追った。俺は少し遠くに行って遠目で見ていた。確かに凶暴化はしているがトランクスさんから連絡ないから多分あれは元々この世界で起きていた事だと思ったからだ。この世界は俺が元いた世界とは何もかも割と違うし。

そしてメタルは3人に攻撃し始めた。後にボルトに聞いた所『緊張癖がない僕の強さを思い知れ』的な事を言って襲いかかったらしい。そして3人は逃げた。逃げに逃げまくってその日の前日に手裏剣の実地訓練の場所に来て埒があかないと思い迎えった。シカマルさん譲りの頭脳を駆使しメタルを出し抜いて影縛りという術でメタルの動きを止めた。この術は術者から影を伸ばしその影を人の影にくっつけたら自由を奪うという術だ。ただし奈良一族の秘伝の術だから俺やボルト達には使えない。そしてボルトがメタルをぶん殴って暴走を止めようと思ったがメタルが無理やり影縛りを破りその反動でまた的に突撃して凶暴化は終わった。

 

(あの時のメタルの気の乱れは尋常じゃなかった。)

 

だがそれからのメタルはほんの少しだけ緊張癖が治った。·····ほんの少しだけであるが。そんな回想をしていたらシノ先生が立ち上がって時計を見ると確かに授業が始まる所だったから俺も立ち上がり2人で教室に·····では無く校庭に向かった。何故教室じゃないのか?それはメタルの事件から少し経った時まで遡る。その日は口寄せの術という忍術の授業だった。それで大人になった木ノ葉丸さんが特別講師として来て口寄せの術を見せてくれた。因みにカエルだった。どこにあんなでかいカエルいるのだろうか?

それはさて置きその授業で男子と女子がそれぞれの日常の不満を言いまくり喧嘩になりその筆頭はボルトとサスケさんの娘さんのサラダだった。過去のナルトとサスケさんも壮大な喧嘩していたからなんか可愛い規模の喧嘩だなと思った。

その日のお昼に事件が起きた。それはまたボルトとサラダが喧嘩してそれが関係ない男子や女子も巻き込みそうになり·····一部は自分から突っ込んでるがその時にシノ先生が止めに入ってならばと男女対抗戦をしようではないかとなりその日の放課後に男女対抗戦をやった。結果から言うなら女子チームの勝ちだった。それでも割と面白かったな。最後を除いては。

男子チームが基本先行していたがシノ先生が仕掛けたトラップにより段々と人数がそがれていき最後はボルトとシカダイといのじんだけになった。3人は最初は忍具準備室に逃げ込み作戦を立てボルトが蛇とかカエルを口寄せして女子チームを脅かそうとして実際ボルトは屋上で口寄せの術をした。

 

(・・・まあ俺の元いた世界じゃあんなでかい生き物はいないだろうな。)

 

ボルトの口寄せの術で出てきたのはカエルや蛇では無くでかい化け物だった。その蛇はチョウチョウという生徒を吹っ飛ばして校舎から落としかけたがボルトがギリギリチョウチョウの手を掴みそれにシカダイもいのじんも加勢して何とか落下は免れたがその化け物が防御や回避が出来ない4人を襲おうとした。俺は咄嗟に剣を地面に突き刺した。

 

『エンハンス・アーマネント!!』

 

そう叫べば剣から蒼い蔓が出てきてその化け物を拘束した。別に殴りに行っても良かったのだが殴った衝撃でどこかに吹っ飛ばしてしまうかもしれなかったから拘束を選んだ。蔓は化け物を拘束しボルト達を攻撃しようとしていた尻尾も押さえ込んだ。そしてその隙に木ノ葉丸さんが螺旋丸を形成しながらその尻尾に叩きつけた

 

『螺旋丸!!』

 

その化け物は叫んだ。そしていきなり消えた。俺の武装完全支配術も化け物がいなくなったから解いた。

 

『今のは·····カカシさんの神威に似ている』

 

そう解いた後に呟いた。神威とはサスケさんの一族のうちは一族の血継限界と呼ばれる写輪眼という眼の進化版とも言える万華鏡写輪眼・・・それもカカシさんとその親友さんの人が持っていた能力だ。対象を眼で捉えその神威という術でその見ていた対象を無理やり異空間に飛ばすという割と恐ろしい術だ。俺も食らったら一溜りもない。

そしてその化け物の後に校舎前で男子チームはへばっていた。まああんな色々あったらそうなるよな。その後何かシノ先生が話をした後に女子チームは自分達が勝ったけどチョウチョウを助けてくれた礼としてプラマイゼロで何もお願いしなかったそうだ。因みに俺はその後めちゃくちゃ武装完全支配術の事を聞かれた。

 

武装完全支配術·····武器の記憶を光輝の気とイメージで呼び覚ましそのイメージ固めとして光輝は名前をつけてエンハンス・アーマネントと言っている。最初は光輝が自力で名前をつけたがその後に同じ事がある世界でされている事を知りその世界のエンハンス・アーマネントは別名武装完全支配術と呼ばれていたから光輝もその世界での戦いが終わればそう言うようになっていた。因みに光輝が今回呼び覚ました剣の記憶は永久氷塊とその氷塊の中にあった蒼薔薇だ。これは蔓で捉えた相手の生命エネルギーを奪うのと同時に空中に露散させるものだ。余談だがその生命エネルギーを放ったらかしにしていたら生命エネルギーの量によるが草が生えてくる。

 

『あれなんだってばさ!?すげぇかっこよかったぜ!』

 

そうボルトが目をキラキラにしながら詰め寄ってきたのは少し引いた。お姉ちゃん達にも少し見せた時には反応はもう俺は何でもありとか言われた。そうでも無いと思うけどなぁ。·····無いはず。そしてそのボルトの目がキラキラの直前にそれは起きた。何と戦いの舞台になった校舎が崩壊したのだ。そういう訳で今は青空教室という訳である。うん。色々やらかしてて見てて飽きないわ。そして俺はその時ある意味何か異質な気がアカデミー生達を見ていたのに気がついた。

 

(まああれは十中八九ミツキだったんだろうな。というか感じる気は一緒だし。)

 

ミツキ・・・音隠れの里から転校してきた謎の少年である。何か戦い慣れている。転校してきた日にイワベエと戦って割とあっさりと勝利していた。ただその時イワベエをナチュラルに殺そうとしたのは本気でなんでやってなったけど何かボルトにやめろと言われたらやめた。

 

(まああん時は普通にミツキが犯人だと思っていたな。反省反省。)

 

何の犯人だと思ったのか?それはミツキがメタルを暴走させた犯人だと思ったのだ。何か割とミステリアスだったしボルトに止められるまではイワベエを殺そうとする事に躊躇いがなかったり。·····結論から言うなら違った。と言うよりもうメタルや・・・ボルトから聞いたがデンキも何か暴走した事があるらしい。その2人·····そしてシノ先生も暴走させた犯人はもう俺が見つけてるし。

 

光輝はそんな事を思いながら青空教室にあるホワイトボードの横からシノが解説しているのを聞きながら横目でその犯人を見た。その犯人も光輝をちらっと見ていた。そして少し怯えた目になる。

 

(俺そんなに怖い思いさせてない気がするんだけど)

 

光輝がその犯人を見つけたのはシノが暴走する前だ。その日のシノはめちゃくちゃ落ち込んでいた。光輝も声をかけるのを億劫になるほどに。何故シノがそんなに落ち込んだのか?それはその日の朝まで遡る。その日の朝は何故かシノはハイテンションになりはっきり言ってイメージが合わないパーティスタイルの格好になりミツキの歓迎会をしたのだ。勿論それ自体は良かった。クラスの親睦会みたいなものになったからだ。肝心のミツキが意味わからないという顔だったが。だがその途中に事件が起きた。当時の光輝は

 

『何か小さい気の集まりが人形にいっぱい入ってる。』

 

と思っていた。パーティには動く人形が行進してきたりしたのだ。それ自体は光輝は素直にすげぇと思ったのだがその動く原理に少し疑問を持った。どう見ても機械の類ではなかった。と言うより気がある時点でそれは何かしらの生物の筈。そう思ってたらクラスの1人の雀のナミダという少女が人形の可愛さに思わず抱きついてしまいその人形から蟲がめちゃくちゃな数が出てきたのだ。光輝は後に知ったがシノは油女一族という蟲を扱うことを得意とする一族の人だったのだ。蟲が出ただけならまだマシだった。その後にシノのメンタルがやられる事が起きた。

 

(まああれは完全にミツキが悪かったな。)

 

ミツキがその蟲達をパーティ用にあったテーブル事風遁の風で吹き飛ばしてしまいパーティ会場はめちゃくちゃ、オマケにその風遁によって出てきた蟲達が散らばり女子の悲鳴はもう色々とカオスだった。

 

「光輝、これの解説をしてみてくれ。」

 

そうシノ先生が振ってきたから俺は返事をしてマジックを受け取り目の前の算術と言われる所謂数学を解いた。教育実習という名目なのに何もしないのはやっぱり問題となり数学と工学ならいけますと言って2、3日でアカデミーの教科書を読み込んで覚えた。数学は元々好きだったしたまに似たような公式があったから楽だった。教え方も何か好評らしい。·····俺の教え方七姉ちゃんの受け売りなんだけどな。俺はマジックを持ちながら面子を見ながら問題の解説をした。それが終わりまたホワイトボードの横に来てシノ先生の授業を見た。そしてほんの一瞬校舎を見た。

 

あの歓迎会の後にシノのメンタルが更に折られる事が起きた。それはシノが授業を休んだ時に校舎を直しに来ていた人が暴走するという事件だ。その時に光輝は犯人が誰かを知った。光輝はミツキ含めクラス全員の気を覚えておいた。デンキにメタル、2度アカデミーの生徒が暴走したのだ。そうなれば普通に考えたらアカデミーを狙ったテロだと思ったからだ。そしてその犯人はこのクラスにいるとメタルの事件の後に睨んでいた。その後に頑張ってクラスの気は覚えた。そしてその暴走させられた人の近くに近寄った気を感じ光輝は覚えていた。

閑話休題

その暴走させられた人の正気に戻す戦い自体はボルト達が制した。だが責任感の強いシノは自分が休んだばっかりにボルト達を·····生徒を危険な目に合わせたと自分を責めた。そしてそこにボルト達からの・・・シノが聞いてないからこそ言えるある意味の本音を聞きシノの精神は今までにないほど荒れた。その時シノの後ろから蛇のような闇色のものがシノの首筋を噛んだ。それにより起きたのはシノに一瞬闇色のオーラみたいなものが広がり消えたという光景だった。そしてその蛇のようなもの噛ませた本人は荒い息をしていた。光輝はその時シノがどっかに行ったのを見て犯人の後ろに立った。犯人は何か感じたのだろうかばっとそこら辺のアカデミー生よりも忍者の動きで構えた。そして目を見開いた。

 

『·····やっぱり君だったんだね。筧・・・スミレ。』

 

メタルやデンキ·····そしてシノを暴走させた犯人はボルト達のクラスの委員長筧スミレだった。スミレは今の一部始終を全て見られていた事を知り奥歯を噛み締めた。そして実践的な動きでクナイを一瞬でもった。その時の光輝は特に何も反応せずに言った

 

『やめといた方が良い。君じゃ俺に絶対に勝てない。』

 

スミレにもそれは分かっていた。イワベエの攻撃を光輝は軽々と片手で止めて自分も視認出来ないスピードを1度見せたのだ。それもスミレからすれば未知数の武装完全支配術。スミレが光輝に勝てる道理はない。だがスミレはそれでも何かに取り憑かれてるようにクナイを握りしめた。

 

『どうして·····』

 

『?ああ。君が犯人と分かった理由?それはまあ幾つかあるけど・・・まず君自分の実力を隠してたろ?』

 

スミレの気はイワベエを超えていた。それなのに何故か男女対抗戦ではその実力を見せず何か弱いフリをしていたのが光輝は気になった。最初は恥ずかしがり屋なのかと思ったがそれでも実力を隠す意味ってなんだ?となり光輝はスミレの事はミツキと一緒にマークしていた。

 

『それから君が委員長に率先して立候補したというのも気になった。率先してやる事を悪いとは言わないけどそれでも普通最初は迷うもんだ。君が纏められる自信があったからやったのかと思ったけどどう見ても自信は無さげだったし。ああ、でも駄目って言ってる訳じゃないよ。ある意味俺は尊敬もしてるし。』

 

その言葉にスミレはまた目を見開いた。まさか尊敬何て単語が出てくるとは思わなかったからだ。だがこれは光輝の本心だ。自分ならあんなわちゃわちゃしたクラスの委員長になんかなりたくない。絶対に。

 

『まあ委員長に立候補したのは多分生徒や先生に委員長という名目で近づきやすいからかな?』

 

そんな光輝の推理にスミレは奥歯を噛み締めクナイを強く持つ事しか出来ない。だがスミレ本人には気がついてない変化が1つあった。光輝はその変化を見てため息をついた後に背を向けた。

 

『え?』

 

ここで戦うもんだと思っていたスミレはそんな毒気が抜かれた表情をした。

 

『まあ今は見逃しとく。君がどうしようもないクズ野郎ならさっさとぶっ飛ばそうと思ったけどやめだ。』

 

『・・・何で』

 

『何でって・・・君を止めるのは俺の役じゃない。』

 

光輝は静観を決めた。勿論誰かが死にそうになった時は止めるがそうじゃないなら被害者の皆さんには悪いが手を出さない事にした。元々タイムパトロールで無闇に手出しする訳にはいかないからだ。それに光輝はそれも含めて誰がスミレを止めるのか何となく分かっていた。

 

『後君何か悪党ぶろうとしてるみたいだけど君には無理だ。自分の涙さえ隠せないようじゃな。』

 

スミレはそれを聞き自分の目の辺りを触った。濡れていた。スミレは罪悪感があった。アカデミーの生徒を・・・里の為に恩返ししようとしているシノを裏切り自分の·····いや、スミレの父親の目的の為に利用した事に罪悪感があった。光輝はそんなスミレを背にアカデミーから出て行った。スミレはその場にへたりこんだ。

 

次の日光輝は影分身を1人出して暴走したシノが集めたボルト、シカダイ、ミツキを襲っている所に向かわせた。危なくなったら助太刀するつもりだったが杞憂だった。シカダイの親譲りの頭脳とミツキの技の豊富さで何とか切り抜けてシノを正気に戻した。シノは普段の10分の1くらいの力しか出せなかったがそれでも絶望的な差はあったがそれでもボルト達は勝利した。その時ミツキが体力とチャクラを使い果たし湖に沈む所だったがボルトと復活したシノが根性見せて何とか湖から抜けた。その出来事が昨日だ。シノはその後から何か吹っ切れたようだ。

光輝はスミレをまた横目で見た後に心で呟いた。

 

(さぁ、どうなるかな?)

 

光輝は知る由もないがやろうと思えば光輝はスミレを説得出来る。だが光輝は静観する事に決めている。今の光輝はスミレを説得出来るのはボルトだろうなと思ってるからだ。ボルトは人の評価を気にしない。その人がどんな人生を歩み誰の子供かなんか気にしない。そんなボルトだからスミレを説得出来ると思っている。

 

(道を決めるのは自分だぜ?スミレ。)

 

そう心で閉めたのだった

 

 




お疲れ様でしたm(*_ _)m
光輝、スミレが犯人だと割とあっさり看破するが手出しは特にしない。ボルトにも自分からは言わない。
後自分のボルスミ小説から来てくれてる方、先に言いますがアニメ以上にボルトとスミレが関わる事はありません。ごめんなさいm(*_ _)m。

アンケートありがとございましたm(*_ _)m。ボルトとナルトはゴースト事件編が終われば話作ります(๑•̀ㅂ•́)و✧

(*´∇`)ノ ではでは~

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