Warrior beyond despair   作:レオ2

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おはようございますm(*_ _)m
勉強とメモデフが楽しくてサボってましたm(*_ _)m
では─=≡Σ((( っ゜∀゜)っ


修学旅行

 突然だが今アカデミーの教室にいる俺の目の前ではボルトが天井から逆さに吊るされ口を封じられて蜘蛛みたいに吊るされていた。何故こうなっているのか分からん俺は思わずボルトの下から聞いた。

 

「お前一体何やらかしたんだ?」

 

「んんーっ!んっ〜っ!」

 

「うん。分かんないからもう良いよ。」

 

「んんーっ!」

 

 まあ・・・大方何かイタズラでもしたのだろうか?最近ミツキの風遁を習っていたからそれを使いたくなってやらかしたのか?そんな時シノ先生が入ってきて淡々と教壇に登った。俺も右側について委員長のスミレは左側についた。何やらスミレはボルトを見て戸惑っている。うん。気持ちは分かるよ。

 因みにボルトが逆さ吊りの刑になったのはやっぱりミツキから習った風遁を使ってイルカ校長の髪がカツラかどうか試したんだと。

 

(まあボルトってある意味尊敬出来るよな。)

 

 勿論イタズラをするのは駄目だがボルトの場合は意識してるのか無意識なのかはっきり言えば絶対にイタズラが成功する人達·····まあ例えば・・・他のアカデミー生や昔のナルトさんみたいに一般人には手を出さない。いつも成功するか分からない程のギリギリのラインでイタズラをしている。例えばナルトさんだ。普通ならイタズラの前にバレそうなものだがボルトはその後に捕まったとかは置いといてほぼイタズラは成功させている。授業は真剣に聞かない事が多いがイタズラの方法を考えるのは人一倍頑張ってる。まあそれを普段の授業でもやれやとなるのだが。だけどボルトのイタズラはイタズラである意味の修行にはなってるよな。本人は意識してないだろうけど。

 

 光輝がそんな事を考えている間にスミレ黒板にある文字を書きシノが生徒達に言う

 

「里外への修学旅行は当アカデミーにおいても初めてのこと。お前たちには細心の注意を払ってもらいたい」

 

 黒板には水の国修学旅行と書かれている。光輝は旅行などあまり記憶はないが雰囲気的に楽しそうというのは分かる。因みに光輝もついて行く事になった。本来お留守番なんだろうがこの前の5影会談の時修学旅行先の霧隠れの里の長·····長十郎がナルトに是非光輝もどうぞと言ったからだ。

 

 今は修学旅行の注意事項をシノ先生が言っているのだがどいつもこいつも聞いてねえな。職業体験の時に先生を体験させとけば良かったな。授業が無くなるとか水着買わなきゃとか・・・別にそれは後で話せば良いのでは?と思ってしまう。·····まあ一瞬小一の時お姉ちゃんが愛美と一緒にプールに連れてってくれた時の愛美の水着を思い浮かべてしまったが。

 

(愛美ももう14歳か〜。·····と言うより俺はもう死んでると思ってるか。·····他に好きな人出来てたらどうしよう?)

 

 厳密に言えば前までは1歳愛美の方が年上だったが今はもう年は一緒である。精神と時の部屋に1年分入ったからだ。

 光輝は今更のように愛美の状況を考え不安になった。だけど今はその考えを振り払っておく。

 

「では修学旅行委員を選びたいと思う。誰か希望者はいるか?」

 

 とシノ先生が言ったが全員目を逸らした。誰もいないなら委員長って理由でスミレがやらされそうだけど·····

 

(·····どう見ても嫌がってるな。)

 

 まあ気持ちは痛い程分かる。アカデミーの授業とかアカデミーでだけならまだスミレは纏められるのだろう。だけど里の外では何が起こるか分からないのだ。今は平和だが前までは争っていた里に行くのだ。そこで何か起こった時クラスを纏めなければならない。これでまだ全員良い子な子達ばっかりなら全然良いんだけど生憎このクラスは問題児の方が多い。スミレじゃなくてもやりたくない。あっ、でもある意味丁度良い奴いるな。でも俺は指名する側じゃないから見守る。そんな時手が上がった。サラダだ。だけどやるぜ!みたいな顔ではなく良い事思いついたみたいな顔だ。

 

「先生!修学旅行委員はうずまきボルト君が良いと思いまーす!」

 

「んんっ!うんん!」

 

 やっぱりサラダもそう思うか。一緒に住んでて分かったけどボルトはやると決めたらその役割は何だかんだ言ってやり遂げる奴だ。ヒナタさんのお使いも少し文句は言いつつもしっかりとやってくるしヒマワリちゃんと遊ぶ約束していた時は絶対に約束を果たしている。·····後一歩引ける立場で自分に関係ない事なら割と大人の部分がある。

 ボルトは抗議しているが何言ってるか不明なのでこれ幸いとクラスはもうボルトが修学旅行委員になってる雰囲気である。うわぁーこれが同調圧力って奴か。恐ろしい。

 

「いいんんょー!」

 

「でも·····」

 

 ボルトは必死にスミレに抗議する。スミレも救われた過去があるのと委員長としての立場でこれで良いのだろうかと考えたが反対しても代案が浮かばず·····

 

(·····うん。まあ何か違う事で恩を返せば良いよ。返す方法ならいっぱいあるんだから。)

 

 スミレはサラッとボルトを裏切った。光輝は心の中でスミレには同情とボルトへは哀れみの視線を向けといたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 修学旅行当日ヒナタはボルトの荷物の確認を行っていた

 

「ハンカチと着替えと筆記用具と·····」

 

「おやつにゲーム、充電器に忍びバウト」

 

 とボルトは小荷物の方を入れていた。だが入れたものを見てヒナタは微妙な顔で言う

 

「本当にそんなもの必要なの?」

 

(いらないと思いますよヒナタさん。)

 

 とヒナタの呟きに光輝はパッと見何の荷物も持たず心で答えた。光輝はいらないとは思うが別に持っていったらダメとは特に聞いていないからスルーした。ボルトがヒマワリにお土産沢山買ってくるからな!と言ってるのを後目にヒナタはリビングの入口にいる光輝に言った。

 

「光輝君、ボルトの事をお願いね?」

 

「はい。大丈夫です。」

 

 その会話を皮切りに2人は集合場所のあうんの門に向かった。そして点呼の後電車と言う光輝の世界での電車に乗り港に向かった。光輝はシノの隣で瞑想していた。勿論途中で綺麗な海の景色になった事は知っているが特に表情は変えなかった。凄いのは知っているが光輝はもう何回かこの空からこの景色を見てるからだ。

 そして一行は次は船に乗って霧隠れの里を目指していた。待っている間の楽しみ方は人それぞれであった。船についてたプールで遊んだりしてる子もいれば鬼ごっこをしてる人達やお話をしている人達もいた。光輝は何かバカをやってないかの確認で船内をぐるぐるしていた。

 

(·····ブロリーのやつ本当に何処にいるんだ?まだ回復していないのかそれとも·····この忍界とは違う世界にいるのか?でもスミレの鵺の異界にはいなかったし·····あそこ以外でも違う世界があるのか?·····しょうがない。アカデミーが終わったらナルトさんに頼んで俺はサスケさんについて行こっかな。俺も動き回った方が見つかりやすいだろう。)

 

 と1人で問題提起して1人で解決していたらいつのにか1階下のプールと眼前の海の景色を見れる屋外へと来ていた。そしてそこには3人の先客がいた。チョウチョウにスミレ、そしてサラダだ。光輝は女子3人の時間を邪魔するまいと踵を返そとしたがその前に会話が聞こえてきた。

 

「凄いね、この海の向こうに沢山の国があって沢山の里があるんだよ。」

 

「途方にくれちゃうね。」

 

(·····安心しろ。この世界を一周したって他の世界が山ほどあるんだからな。)

 

 光輝自身は行った事ないが·····と言うより最近知った事だが悟空達や違う世界のナルトや他の色んな世界の人達が共闘した事があると聞いている。時の巣にいる悟空達とは違う悟空達だからそういう戦いがあったという事しか知らないが世界が沢山あると言うのは確かだ。

 そして光輝が船内に戻るのと同時に霧隠れの里の天然の要塞·····濃い霧が出てきたのだった。光輝は生徒達と混ざって·····と言うより馬鹿な事しないかの見張りに生徒を見渡せる所で見張っていた。ボルト達は忍びバウトという·····光輝の世界で言うUNOみたいな事をしていた。まあ光輝も名前を知ってるだけでやった事は無い。カード遊びしてる暇あるなら修行していた方が有意義だと小2から小3の笠木との戦いまで思っていたからだ。·····まあその後は偶にキリトやレインに誘われてやる事があったが。そして一行は霧ばっかりの景色と忍びバウトを同じメンバーでやりすぎてとうとう飽きてだらけ始めた。光輝ももう影分身に見張り任せてALOにでも行ってユージオに修行手伝ってもらおうかなと考え始めていた。

 

(·····そういう訳にも行かないか。)

 

 と思い直していたら消灯の時間になった。光輝は全員寝たのを見届け見張りをシノに頼み光輝は甲板に向かった。勿論周りは濃い霧に包まれてはいるがある所まで行けば関係ない。誰もついてきてないことを確認し光輝は飛翔した。この世界では空を飛ぶ人間は珍しい。今飛べるのは3代目土影のオオノキだけと言われている。だから光輝は周りを確認したのだ。そして光輝は一気に霧と雲ごと突き抜け雲の上にやってきた。どんな世界でも雲のうえから見る月は綺麗だなぁと思いつつも光輝は影分身を出して向かい合う。昼間はずっと生徒達を見張っていて修行が出来なかったら今やるのだ。ただし気を解放しまくったら地球が揺れてしまって沢山の方に迷惑がかかるから剣を互いに取り出しぶつけ合った。空では剣戟の音がずっと鳴り響いていたのだった。

 

 

 

 光輝が甲板にそーっと戻ってきたのとほぼ同時にイルミネーションが見えるようになっていた。それは目的地の霧隠れの里が近づいてきたのと同義。そして霧に包まれた夜が終わり朝になったのと同じ位に港に着いた。光輝は少なからず驚いた。ボルト達は田舎と言っていたがどう見ても田舎の類いでは無い。近代化が木の葉よりも進んでおりそこら辺にビルが沢山建っている。だが秋葉原ととは雰囲気が少し違うと光輝は感じたのだった。そして点呼を取っていたら1人のボルト以上光輝未満の身長の男の子が近づいてきた。顔はイケメンでアカデミーの女子が舞い上がっている。

 

「ようこそ霧隠れの里へ。今日から里を案内する枸橘かぐらです。」

 

 そう言って紳士に礼をした後シノに近寄り握手を交わしていた。年上には見えるがボルト達と歳は余り変わらず水影の側近を務めている。そしてもう霧隠れの中忍だ。そしてかぐらはシノと話が終われば一目散にボルトに近寄り七代目火影様のご子息と御学友を向かい入れられて光栄です的な事を言ってボルトは苦笑いしながら

 

「父ちゃんが凄いのは知ってるけど俺は俺だ。俺はうずまきボルト、ボルトって呼び捨てにしてくれよな。」

 

 そう言って手を差し出した。かぐらもその手を握り言った

 

「じゃあ自分の事もかぐらと」

 

「よろしくな、かぐら。」

 

 その後はお昼まで自由時間になった。俺も少し回ってみたが確かに都会っぽいなぁと思いながら回っていた。かぐらに聞いた所ここは流通の拠点で色んな国のものがあるんだとか。そしてかぐらは自慢の国だと言っていた。

 

(·····その気持ちに嘘はないんだろうが・・・)

 

 かぐらは何かを気にしてるようにも見えた。そしてもうすぐ点呼の時間だと言うのに1人の生徒·····ボルトからどうも修学旅行先が霧隠れの里と聞いた時から気がたっているイワベエが居なくなってるのに気がついたサラダがボルトを修学旅行委員としてとお目付け役としてデンキが探しに行った。俺も歩いてついて行った。そして現地の人とボルトがぶつかりと言うか相手がぶつかって来て喧嘩になった。そんな喧嘩を俺が止める前に声をかけてきた奴がいた。少し異質な気を持っている。そしてその男がボルトに急接近したがボルトは反応し後退した。

 

「ほう?今のにビビらないか。火影の息子うずまきボルト、良い目をしてるな。それに八朔を相手に引かないとはいい度胸だ。忍者はそうでなくてはな。行くぞ八朔」

 

 ボルトと喧嘩した奴にそう言って去っていった。

 

(あいつは·····少し注意がいるな。)

 

 何か絶対にまた絡んできそうな雰囲気がある。·····こういうのをお姉ちゃん的にフラグと言うらしいが気にしない気にしない。俺達は集合場所に向かって点呼を取った。その最中にまた霧に里は包まれた。·····そう言えば俺あんまり霧とか見たことないんだよな。東京以外出かけたことないし。

 その後俺達はある所に向かった。ここ霧隠れの里の長·····現水影長十郎さんの元である。その道中先代水影さんのメイさんという人も合流し俺達は水影室に入った。そこに居たのは長身の男の人·····長十郎さんだった。長十郎さんは俺達を歓迎すると言って何やらお話を始めた。

 

(ああいう立場の人って面倒臭いだろうなぁ。小難しい話をしなきゃいけないんだから。)

 

 長は実力だけでなる訳じゃない。あんな演説やそれによって人を束ねる術もいる。まあその点この人は水影に相応しいんだろうな。·····ボルトはやはり退屈なのか欠伸をしてサラダに注意されていたが。だがボルトは要は仲良くしようぜって言えばいいのに小難しい話をされるなんてと文句を言いたげだが長十郎さんはその文句に微笑みを浮かべそれを肯定した。そして楽しい修学旅行にしてくださいと言って締めた。

 俺達はその後一旦荷物を置きにホテルに向かった。因みに俺はシノ先生と同じ部屋である。かぐらがチェックインをしてくれてる間に生徒達は好きに過ごしていた。

 

(·····こんなホテルが珍しくはないって凄いよな。)

 

 俺達がいるホテルは凄く立派なホテルである。·····まあ俺はホテルに泊まったことなどないから偏見も混じってるけどな。ボルト達はかぐらを待ってる間にかぐらの話をしていた。曰くかぐらは2年前に中忍になって今は忍刀七人衆の候補になっているのだとか。忍刀七人衆とは始祖水影から代々伝えられてきた7本の忍刀、使い手を選ぶその刀を扱える選ばれた7人の忍びを忍刀七人衆と言うんだと。まあ肩書きはボルトも似たようなもんだな。·····どこまで伸びるのかはボルト次第だが。

 

「おまたせ、先ずはアカデミーに案内するよ。」

 

 というチェックインを終わらせたかぐらが言って生徒達と先生組はかぐらについて行った。そしてそこは霧隠れの里のアカデミーであり今は何やら剣術の授業らしい。それも不安定な水の上で戦っている。勿論木剣だが当たったら痛いのは変わりないだろう。

 

(木の葉は体術が優れてるのに対してここは剣術が優れてるのか。どっちが良いのかは状況によるけどどっちもやっといて損はないからな。)

 

 実際俺も無手と一刀と二刀使い分けるし。

 

(うーん·····仮想世界ならまだキリトの方が強いかな?)

 

 と下で戦ってる生徒達を見ながら考えた。最終的にいる力は現実なのは分かっている。それでも·····ゲームだとしても命を賭けてきた場数はSAOサバイバー·····それも攻略組は圧倒的に多い。今の忍界は大国の争いが無くなりそんな場数の数は少ない。

 

(·····まあキリトと比べたってしょうがないか。)

 

 と結論づけたのと同時にどうやら剣術の授業が終わってアカデミー生達はどこかに行った。そして先の授業出うずうずしていたボルトを見て長十郎はかぐらと手合わせしてみるかい?と言って2人は先程までアカデミー生がいた水上に向かった。ボルトは授業では習ってそんなに経っていない水上に立つことを普通にやってのけかぐらと向かい合った。

 

「やっぱりああいう所は天才だよね。」

 

 といのじんが言ってるのを聞きながらボルトは木剣を構えた。その構えは俺の一刀の持ち方に少し似ている。腰を下げ右手の木剣は水面に着くかつかないかまで下げて左手を少し突き出している。対してかぐらは剣道の構えに似ている。ボルトの構え方は胴ががら空きだから素人の構えに見えるが実際はそうでも無い。逆に言うと胴が狙われる確率が高いと考えてそれに対応した動きも出来るし真ん中に剣がある訳でもないから避けやすかったりする。対してかぐらは落ち着いている。それが逆に威圧感となってボルトを襲う。そして手合わせが始まりボルトは動いた。威圧感は確かにあったが俺の威圧感に比べればマシだと思ったのだろう。長十郎さんはそんなボルトを見て「ほう?」と少し感心したような声を出した。

 

(隙がないのなら作ればいい。)

 

 ボルトは水上の水を蹴り上げ目をくらましかぐらに迫った。だが想定済みなのか落ち着いてそのフェイントを捌こうとかぐらは動いた。

 

(甘いな。)

 

 ボルトも忍刀七人衆と聞いた時から想定していたのか避けて弾こうとしたかぐらに攻撃される前にギリギリ一歩下がって躱した。そして振り抜いてるかぐらに突撃を仕掛けた。だがそこはやはり選ばれた忍び。体勢を取り直しボルトを迎撃した。かぐらはボルトの木剣を弾いて終わらせたいのかボルトの体勢を乱そうとしているがボルトはそれらの状態崩しを難なく躱して戦っている。

 

「はっ!」

 

 ボルトは斜め切りを繰り出した。斜め切りを捌くには2通りある。ジャンプか後退で躱すか剣を置いてガードする方法か。かぐらは少し息を飲みながら後退を選んだ。だがボルトはそこでにっとし持っていた木剣をかぐらに投げつけた。

 

「なっ!?」

 

 後退している最中で横に逃げようとしても間に合わない。仰け反ったとしても間に合わず腹部に当たる。

 

(なら残りは)

 

「くっ!」

 

 くるくると猛烈な勢いでくる木剣をかぐらは弾いた。宙に木剣が再び舞ったがボルトは直ぐにその飛んでる木剣を回収し上段からかぐらに斬りかかった。そのあまりにスピーディーなやり方に同期達は驚いた。かぐらも上段横に木剣を構えその木剣を止めた。そしてボルトは着水した瞬間にまた詰め寄り縦斬りを仕掛けた。かぐらも反応し止めて鍔迫り合いに入った。勢いのあまり水が跳ねて水のカーテンが無くなると2人はせめぎ合っていた。

 

「くぅーーっ!」

 

 とボルトは両手持ちに変えかぐらも両手持ちに変えて拮抗し始めた。

 

「ボルトも甘かったな」

 

 ボルトは全力の力を入れてかぐらを弾こうとしたがかぐらは無意識なのかは分からないが一気に横にずれた。

 

「わあっ!」

 

 だがボルトも体勢を取り直し再び木剣をぶつけようとしたがその前にかぐらかぐらは1度ボルトの木剣を下げさせた後直ぐに上にぶつけて弾いた。

 

「うおーっ!」

 

 ボルトの木剣は水の上にぽちゃんと落ちていった。長十郎さんがそこまでと言い試合は終わった。歓声が上がったがかぐらは何かを耐えているような表情をしていた。長十郎さんが感心した様子でボルトに近寄った。

 

「かぐらとここまで剣で渡り合えるとは凄いですね。どこかで剣を習ったのですか?」

 

 ·····何か嫌な予感がするから俺は少しづつ後退し始めた。

 

「光輝さんに教わったんだってばさ。」

 

 というボルトの呟きにばっと全員が下がろうとしていた俺を見た。長十郎さんは少しにっと笑いながら言った。

 

「どうです?光輝さんも1戦やりませんか?」

 

 長十郎がこれを聞いたのはナルトが本当の事を言っているのか確かめる為と興味があったのもある。生徒達はそれを聞いてワクワク顔で光輝を見たが光輝は少し疲れてそうな顔で言った。

 

「だ、大丈夫ですよ。かぐら君も疲れたでしょ?」

 

「いえ、たった1戦じゃ疲れませんよ。ね?かぐら?」

 

「は、はい。問題ありません。」

 

「·····マジですかい。」

 

 俺は不本意だが水の上に降り立った。そしてボルトが持ってた木剣を探したが

 

「あ」

 

 木剣は幾度のぶつかり合いの果てに真っ二つになっていた。長十郎さんは新しいのを持ってこようとしたが俺が構わないと言った。

 

「実剣でやりましょう。」

 

 まあ別に木剣でもいいんだけど個人的に確かめたい事があるのもある。長十郎さんは驚いた顔をした後かぐらに聞いた

 

「かぐらもそれでいいですか?」

 

 かぐらは何かを耐えたような表情をして頷き腰にある本物の刀を取り出そうとして·····1度止まった。そして何かを葛藤して勢いよく引き抜いた。だけどそれでも何かを必死に堪えていた。長十郎さんは俺の刀を取ってこようとしたがそれも辞退した。俺の背中にブルーレッド・オブウォーリアが鞘ごと出てきた。そしたら何故か生徒たちはびっくりしている。·····そう言えば剣の出し入れはボルトとミツキ以外には見せたこと無かったな。·····まあ1度武装完全支配術で出した事はあるけども。

 

 光輝はそんな事を考えながら構えを取った。右足を引き右手の剣は顔と同じ高さまで上げ切っ先をかぐらに向け腰を落とす。長十郎が少し離れて言う

 

「ではルールは寸止めの一本勝負です。剣以外のものを使うのは禁止。·····始め!」

 

 と言われたが2人は動かない。それに生徒達は訝しげな視線を向けている。光輝が打ち込めないのかと思ったが長十郎がそれは違うと生徒達に聞こえるように言った。

 

「どちらかと言うとかぐらの方が打ち込めないのです。」

 

 光輝の出す雰囲気は既に何度も命を懸けてきた戦士の雰囲気になっている。かぐらも任務で忍びと戦った事は何度もある。だけれども·····光輝の出す威圧はそんな忍び達を遥かに上回っていた。そして

 

(やっぱり何かを堪えてるな。)

 

 まあ試合には関係ないが一応言っとくか。

 

「お前の過去に何があったのかは知らないし探るつもりもない。ただお前の剣を見せてみろ。」

 

 そう言われかぐらは目を見開いた後目をキッとし仕掛けた。その速さは先程のボルト戦よりも早く鬼気迫る感じがした。だけれどもそれだけだ。光輝はかぐらの斬撃を剣の腹で受け止めた後に弾いてパリィした。

 

「くっ!」

 

 かぐらはあっさりと弾かれた事に思わず苦渋の声をあげた。しかし直ぐに体勢を取り直し斜め切りを行ったが。光輝は後退して避け着水したと同時に飛んで前まわりに一回転して勢いをつけながら縦斬りを行った。かぐらは剣を横に置きガードし火花が散った。その時ピキっと不吉な音がしたがかぐらは気が付かなかった。光輝が縦斬りを不発に終わり後ろに飛んだのを勝機と捉えたのか一気に距離を詰め横に右から左に一閃した。光輝は右手に剣を持っているからガードしにくいと判断したのだ。だけれども

 

「なっ!?」

 

「そうするよな、普通。」

 

 光輝は一瞬で左手に剣を持ち変えてガードした。そして火花が散っている中剣を下に滑り込ませ光輝自身はその剣の上で横回転しかぐらに背を向けた。かぐらも体勢が崩れている中斬撃しようとしたが光輝は大きくバク転してそれを躱しながらついでに剣を横に薙ぎ払う。勿論そのスピードはかぐらに見える程度に抑えられているがかぐらは冷や汗をかきながら仰け反って躱した。かぐらが体勢を取り直したのと同時に光輝は離れた所に着水した。

 

「はぁはぁ·····強い。」

 

「ああ、言ってなかったけど俺の剣での本気は二刀流だ。だから俺は両利きなんだ。」

 

 それに少し戦慄しながらもかぐらは再び剣を構えた。光輝も右に持ち変えて構えた。一方その頃観客席では割と光輝の力に驚愕していた。

 

「嘘だろ。あれで本気じゃねえのか?」

 

「というより普通に忍刀七人衆の候補のかぐらさんと渡り合ってる·····」

 

 シカダイとサラダが思わずというふうに言った。イワベエの全力攻撃を片手で止めた時から思っていたが強いと今更のように分かった。光輝の強さを知っているボルトとミツキとスミレは他の面子よりかは驚愕は少ないがそれでもやはり舌を巻く。後ろに目がついてるかのように光輝は動いているしボルトがめいいっぱい持っても持てなかった剣をかぐらを殺さない程度に振り回しているし。光輝がその気になればかぐらを真っ二つにするなど余裕である。

 

「いえ、かぐらの方が挑戦者になっています。」

 

「「え?」」

 

 サラダの呟きを長十郎は否定した。かぐらの方がチャレンジャーになっていると思ったのだ。光輝はかぐらがギリギリ反応出来るスピードまで手を抜いているのは即座に分かった。光輝の纏う雰囲気にも長十郎は驚いた。15歳と聞いていたが任務を遂行しているだけではあんな雰囲気にはならない。勿論任務で非情になったりする事はあるがそれを差し引いても光輝の雰囲気には少しゾッとするものがあった。

 ·····光輝自身はそれでも結構抑えている方だ。今の雰囲気は言わばALOのデュエルの時の雰囲気に似ている。だからALOで同じ雰囲気を出してもキリト達は対して怯まない。慣れてしまったというのがある。

 

「·····次で終わりますよ。」

 

 という長十郎の呟きに観客は相対している二人を見た。2人は観客のやり取りは聞いていない。かぐらも集中モードに入ってどうやって勝つかとかしか考えていない。·····悪く言えばどう斬るのしか考えていない。かぐらの中では今理性と殺人衝動がせめぎ合っている。

 光輝は知らないがかぐらは4代目水影·····やぐらの孫だ。やぐらが水影の時代、霧隠れの里で血が流れ無かった日はないと言われるほどだ。そんな時代のアカデミーの卒業試験は生徒同士の殺し合いという恐ろしいものだった。しかし今はそんな試験にはなっていない。だがかぐらはそのアカデミーで人を殺しかけた事がある。それもほぼ無意識にだ。それがかぐらは怖くて刀を取ろうとはあまりしなかった。刀を持てば人が変わってしまう。また誰かを殺しかけたり殺してしまうかもしれないからだ。

 だけれども光輝には·····剣を向けた。殺人衝動に負けた訳では無い。どこか光輝なら止めてくれると思ったからだ。

 

「·····来い!」

 

「くっ、はあああああ!!」

 

 最初の爽やかなイケメンの顔ではなく最初よりも鬼気迫る顔で走り出した。光輝も同時に地を·····じゃなくて水を蹴って右の剣を左脇辺りに構えた。かぐらは斜め切りをボルトやさっきまでの光輝との戦い、そして今まで生きていた中で最高の速度で振りかざした。その速度には長十郎も「ほう?」と言った程だ。生徒達が息を飲んで·····少し悲鳴をあげそうになりながら2人は一気に真ん中でかぐらは振りかざし光輝は勢いよくかぐらの持ってる剣に向けて剣をぶつけた。

 

「なっ!?」

 

 かぐら本人ではなく剣を狙って弾かれた事にかぐらは驚愕して目を見開いた。だけれども光輝の攻撃は終わっていない。弾く為に振り抜いた剣を勢いよくかぐらの腹に振りかざして·····

 

「そこまで!」

 

 かぐらの腹に当たる本の寸前で剣は止められていた。生徒達は光輝の2連撃目が当たりそうになった時悲鳴をあげかけた。そんな少し信用してなさげな態度に少し光輝は口を尖らせながら剣を持ち変えて背中の鞘に入れてまた量子変換器に突っ込んだ。そしてかぐらの刀を見て「あっ」という形にした。かぐらも自分の刀を見てあっという顔になった。

 

「えっと·····ごめんなさい」

 

 と言ったらかぐらの刀は半分ポキッと折れてしまった。かぐらもその刀を見て少し何とも言いようのない気分になったが首を振って笑った。

 

「いえ、俺の修行不足のせいですので気にしないでください。」

 

 そんな事を言い合っていたら生徒達が降りて来た。真っ先にボルトが言った

 

「光輝さん!さっきの何だってばさ!?」

 

 光輝が様々な技を持っている事は知っている。だからどの技だろうとボルトは聞いた。

 

「アインクラッド流2連撃技、スネークバイト。」

 

 文字通り蛇が噛むみたいに剣が食らいつくような技だからそうなったんだろうなぁとあの後1度だけ会った茅場晶彦を思い浮かべたのだった。

 

 

 

 




お疲れ様でしたm(*_ _)m。
光輝、ドラゴンボールの世界だとまだ弱い方だけどもNARUTOとBORUTOの世界ではトップクラスの模様。ただもし神威を内臓辺りにやれば一撃死です笑。
そしてボルト、かぐらとの手合わせアニメじゃ速攻やられたけどこっちじゃ粘る。
では(^^)/
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