Warrior beyond despair   作:レオ2

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加筆しました三┏( ^o^)┛


それぞれの様子 改

「美、愛美!」

 

 そう言われてお母さんに揺さぶられ出ることに気づいた。そして何か心配そうな顔をしている母に顔を光輝との思い出を思い出していて頬を赤くした状態で見上げ少し心臓がバクバクしている状態で聞いた。

 

「な、何? お母さん」

 

「何じゃないわよ! どうしたの? ぼーっとして?」

 

「うんうん。なんでもないよ」

 

 本当は光輝と出会った頃の頃を思い出してたのだが恥ずかしくて誤魔化した。もう少しで小2になると言っても恋愛云々の事で母に言うのは恥ずかしい年頃である。少なくとも愛美は。

 

「ふーん、お母さんはてっきり光輝君の事を思い出してたのかなと思ったけど?」

 

 だがそんな誤魔化しが全く役に立たず母が心配そうな顔から少し子を面白がっている顔で言われた。愛美はと言えば図星をつかれて元々頬を赤くしていたのを一気に赤くし全力否定した。

 

「な、な、そんなんじゃないもん!」

 

 全く迫力はなくそれ所か母親は余計に面白がって言う。

 

「えー、違うの? 残念」

 

「な、何が残念なのよ!」

 

「べっつにー」

 

 そして母親の顔が申し訳ない顔になる。母親は愛美が光輝の事を好きなのを知っているから·····少なくとも気になっている事に気がついているから2人を離してしまう事情に申し訳なくなっているのだ。その理由は

 

「ごめんなさいね、愛美。引っ越す事になって」

 

「しょうがないよ、お父さんの都合だもん」

 

 その言葉とは裏腹に表情は暗かった。愛美の父親は有名な大企業の社員である。そしてそんな社員の中でも愛美のお父さんは優秀でそれ故に大事な仕事などを任される事が多かった。そして父からすれば嬉しいが愛美からすればショックな出来事が起きた。それがアメリカへの転勤だ。愛美のお父さんの能力が買われアメリカに行く事になったのだ。それでも愛美は父が自分達の為に頑張ってくれてる事を知っているから引越しを了承した。

 

「あっ、そうだ。そ、その明日光輝のお家で晩ご飯食べて来て良い?」

 

 勿論嘘である。今までに何度かあったから言っただけである。愛美の家の事情を知った光輝の母から提案され偶に愛美は西沢家にお邪魔している。その間に古原夫妻はデートしたりしている。デート云々は愛美にはまだ分からないが愛美は光輝と一緒にいれる機会だから愛美は西沢家に行く時間が大好きだ。そして母親にその区別はつかない。偶に愛美が光輝に誘われて唐突に言ってくるからだ。

 

「光輝君のご両親にはちゃんと言った?」

 

「うん」

 

「わかった、良いわよ」

 

「う、うん。ありがとう」

 

 愛美の心を少しの罪悪感が埋めた。

 

「あっ、ご両親にお礼言わないと」

 

「あっ、あ。お礼はいらないって言ってたよ」

 

 ここで連絡されたらあっさりと嘘がバレる。

 

「え、そ、そう?」

 

「うん」

 

「ふーん、そう。わかったわ。迷惑かけないようにね」

 

「うん」

 

 そう言って後に双方後悔する事になった会話を終えた。愛美はキッチンの方を向いて聞いた。

 

「何かお手伝いする事ある?」

 

「んー、それじゃあ.」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は〜、光輝を嘘に使っちゃった」

 

 ご飯を食べ部屋に戻って来るなりそう言った。

 

『駄目だ! 子供だけで夜出かけるのは駄目だ! それにもう何年も前から続いている連続無差別殺人事件を知らないわけないでしょ? あれは殆ど夜の間に行われてるんだよ? もし狙われたらどうするんだよ!』

 

 光輝が言ってた事が思い出された。言っている事は正直愛美からすれば大袈裟と感じる。母とニュースを見て犠牲者が出たと聞いてもあまり感情は湧かなかったからだ。誰かがどこかで殺されたってだけだ。言ってる事なら少し酷いが小一のコメント何てそんなもんである。

 

「光輝は、私の心配してくれたのかな?」

 

 心配してくれるのは嬉しいがあんな過剰に言われたら嫌だし何より

 

「どんな割合で来ると思ってんのよ。殺される場所は世界中なのよ?」

 

 しばらく考え

 

「バカみたい」

 

 と言って切り捨てた。

 

 思考は別の所に行く。

 

「私……、嫌われたかな?」

 

 そう、愛美は光輝に大嫌い発言をしていた事を後悔していた

 

「で、でもあんな弱気な事言う光輝だって悪いもん」

 

 そう無理やり納得するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ、う」

 

 同時刻 光輝の部屋

 

 絶賛泣いていた。殴られても泣かなかったのに謎である。だが光輝の性格を考えれば当たり前なのかもしれない。光輝は相棒の影響か曲がったことが大嫌いであり信じるものはとことん信じる性格である。だから信じてた愛美に大嫌いと言われた時光輝は本気で落ち込んだ。一方愛美はそんなこと無く寧ろ光輝の事は好きなのだが言っても分かってくれなくて思わず口走った意味合いが強い。そんなこんなで光輝は落ち込んだ。

 

 

「う、う。愛美に嫌われた。嫌われ‥た」

 

 母親にどうしたの? と聞かれたが男の子の意地で何も言わなかった。·····まあ母親は……それ所か家族は何故光輝がこうなったか思い当たる節はあるがいつもみたいに仲直りするだろうと考え誰も突っ込まなかった。

 

「何が、悪かったのかな? 愛美の事心配して言ったのに」

 

 しばらく考え

 

「.わかんないよ」

 

 考えを放棄した。




お疲れ様でした。約1000文字増えました。(*´∇`)ノ ではでは~

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