Warrior beyond despair   作:レオ2

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おはようございますm(*_ _)m。
タイトル思いつかず。
アカデミー卒業からめっちゃ飛ばしてるので割と終盤だったりする。では⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!


ウスラトンカチ

 あの大筒木モモシキって奴が突如襲来してボロボロになってしまった試験会場を見ながら俺は逡巡していた。とうとうこの日が来たかと。タイムパトロール任務の中では今回は断トツ長かった。

しかしそれはこの世界単位で見れば長かっただけで多分トランクスさん達がいる時の巣はこの世界程時間は経っていないと思うけどな。

3年俺が離れてここでは4倍の12年だったから今回俺が1年半いるなら向こうでは4ヶ月位しか経っていない。キリト達の世界も似た様なもんだから俺がログアウトしたばかりなのに割と早めにログインしてるなんて事もあったし。·····そんなのは今どうでもいいがな。

暇だからあの後の事を思い出そう

 

 ★★★★★

 

 中忍試験第3試験の個人戦の準決勝以降も面白い戦いばっかりだった。準決勝第1試合のボルトVSシカダイの親友対決は1度はボルトが影縛りに捕まるという危ない状態になったが、シカダイが降参させようとクナイを持って近づいた瞬間にボルトは印を無しで撃てる赤雷を放ちシカダイのチャクラコントロールを乱れさせ影縛りが解けた瞬間に今度はボルトがシカダイにクナイを当て降参させた。影縛りを成功させて無意識にでも油断したのがシカダイの敗因だった。

 準決勝第2試合、サラダVS砂隠れのアラヤという少年の戦いは手の探り合いが面白かったなぁ。アラヤはいのじんとの戦いでも見せた冷静な戦いを披露し、サラダの写輪眼でも追い切れない攻撃を繰り出して、サラダは危なかったがアラヤが急いで勝負を決めようとしていたのを見て勘づいた。

俺やイワベエ達がいた上の屋根をいきなり雷遁・雷球という術で破壊した。そしてその屋根の上にいたのはもう1人の·····と言うより本物のアラヤがいた。

 

 光輝はほぼ倒壊した試験会場をまた見てから里の方に歩き出し思い出す。

 アラヤは傀儡というチャクラの糸を使って操る人形の様な物を使って戦っていたのだ。そしてその傀儡を操るアラヤ本人は屋根の上からその傀儡を操り戦っていた。

中忍試験のルールでは戦闘を行うものは闘技場にいなければならないが最初から本人がいないのなら失格のしようもないというルールの穴をついた形だ。

そして光輝が何でアラヤは屋上にいるのだろう?と思ってた理由が判明した。アラヤはメタルと同じく·····人目があると緊張癖が半端なかったのだ。そしてアラヤはサラダに傀儡を見破られ敗北したのだった。

 光輝は多くの負傷者がいる病院に来た。そして歩いて行きイワベエ達がいるのを見つけ寄っていく。

 

「お前ら。ミツキは大丈夫なのか?」

 

「はい。シズネさん達が見てくれてるっす。」

 

 シズネさん·····サクラさんの医療の姉弟子さんだ。それなら安心か。ミツキと言えばシンキとの戦いは惜しかったよなぁ。いや、今言うときではない気もするが決戦に行くまでの時間暇だし。

 中忍試験第3試験の準決勝第3試合。ミツキVSシンキは結果から言うのならシンキの勝ちだった。ミツキはシンキの砂鉄の防御をあの手この手で破ろうとしたがとうとう破れなかった。

ミツキのあのエメラルドグリーンのチャクラを纏うやつなら行けそうな気もしたんだけどなぁ。と言うよりあの後大筒木相手に使おうとしたし。それは後程語るとしてミツキはシンキとの戦いは降参した。

 シンキは砂鉄のマーキングをミツキの体につけて砂鉄の性質の磁力を使って回避不能の攻撃をしようとした時にミツキは降参した。

 

「ボルト達は?」

 

「あっちの病室です。」

 

「ありがとう。」

 

 そう言って光輝はボルト達の病室へと歩く。

 ミツキが降参した事によりシンキが決勝戦に進出した。決勝戦はボルト・サラダ・シンキの三つ巴戦で所謂バトルロワイヤルって奴である。

翌日に決勝は開始された。本来ボルトとサラダは敵同士なのだがサラダが中忍試験のホームである木の葉の忍が砂隠れに負けるのは格好がつかないからシンキを最初に倒そうと共闘を持ちかけボルトは受諾した。そして2人はシンキと戦った。

 

「砂鉄を自由自在に動かすって俺がいた世界なら最早超能力だな」

 

 ·····光輝は自分も大概超能力に似ているものを使っているのによく言う。それはさて置きボルトとサラダはそのシンキの砂鉄が電磁場を用いて操っている事を見抜いた。

 電磁場で磁力のフィールドで砂鉄を操っているのだ。そして磁力のフィールドならば雷遁をぶつけそのフィールドを崩壊させれば砂鉄は崩れるのではないか?という事だ。

 そしてボルトは手裏剣に雷遁を、サラダはアラヤとの戦いの時にもやった雷遁・雷球を出してボルト曰く『即席合体奥義・雷遁雷球手裏剣の術』というレールガンの様な技を繰り出してシンキを倒そうとしたがシンキはその奥義を砂鉄の片手で止めた。

 そしてシンキはその砂鉄の巨大な手でボルトとサラダを捕まえ握り潰そうとしたがボルトは何とか躱した。しかしサラダが砂鉄の腕に捕まってしまいサラダは身動き出来ない所か潰されかけた。

 

「ボルトも術の使い所が上手いよなぁ」

 

 ボルトは咄嗟にあの螺旋丸·····それも唯の螺旋丸では無く雷遁の性質変化を入れた消える螺旋丸をシンキに放った。その螺旋丸は案の定途中から消えてシンキは油断し思いっきり弾き飛ばされサラダの拘束を解除した。シンキはその後自分の砂鉄を翼状に広げ空を飛んだ。

 そしてシンキはサラダを先に潰そうとサラダを挑発した。·····サラダって追い詰められてる時はあんまり冷静になれないからそれが今の所欠点だなぁ。サラダはその挑発に見事に乗りシンキへ突撃した。自分の背中にミツキに付けられたのと同じ砂鉄のマーキングがある事に気が付かずに。

 シンキは自分の砂鉄の翼から放たれる黒鉄の翼という技で鳥の羽のような物をサラダにめちゃくちゃ降り注がせた。鳥の羽と言ってもふわふわでは無く寧ろ砂鉄だから痛い。それも鳥の羽の先端が少し痛いようにシンキのそれも先端も尖っていた。

 だけどサラダは写輪眼の洞察力を持ってそれらの羽を躱しシンキの所にまで飛び上がった。飛び上がったというのは言うまでもなくジャンプだ。この世界では普通は空を飛ぶ人は少ないしサラダも飛べない。つまりジャンプしている間は慣性の法則に従い自由意志による移動が出来ない。それがシンキの狙い。サラダが躱した筈の砂鉄の羽達がサラダのマーキングに引っ張られる様に後ろからサラダに迫った。

 ジャンプしている故に躱すのは不可能・背中からなのでガード不可。SAOにいた頃なら理不尽!と叫びたくなる。サラダはその先端が尖った羽達の嵐をまともにくらいシンキの翼に弾き飛ばされサラダは敗退した。

 そして残ったのはボルトとシンキだった。その後言ってることが割かし俺もムカついた。

 

『やはり木ノ葉は七代目頼りの烏合の衆にすぎんな』

 

 まあ確かに砂隠れの里を俺は1度見てきたけど環境は割かしキツそうだった。俺の世界ならサハラ砂漠の中に里がある様なもんだったし。だからそんな厳しい環境で生きていたシンキからすれば恵まれているボルト達は温いだろう。

 しかしそれが烏合の衆になるかは別問題だ。.......シンキも今回の戦いでそれを思い知っただろうがな。

 それを聞いて怒りの顔になったボルトは影分身を2体出して風遁の準備をした。ボルトストリームだ。そして…

 

『お前だけには絶対に負けねぇ!』

 

 そう言って赤雷を出した。両手(・・)に。赤雷は普通片手でやるし俺も二刀流の時以外は千鳥は基本片手で出す。しかしボルトはそんな赤雷を両手に出した。そしてその両手の赤雷をかめはめ波みたいに腰で合わせ巨大化させた。単体での威力が届かないのなら2倍以上にすればいいだけだからな。…発想はいつも驚くが。

 俺は悟空さんに1回だけ見せてもらった10倍かめはめ波を思い出した。10倍かめはめ波はかめはめ波を両手に作りそれをボルトがやったみたいに腰辺りで1つに合わせ威力を上げる技。今の所純粋なかめはめ波の中じゃ1番強い。そしてボルトは風遁の発射台に、シンキは翼を広げ

 

『ボルト』

 

『黒鉄の』

 

『ストリーム!!!』

 

『翼!』

 

 互いの最強技がぶつかり合った。黒鉄の翼は最早翼では無く唯のドリルになっていたが気にしたら終わりだろう。

 ぶっちゃけ言う。アカデミーの時にナルトさんと仲直りしなかったらシンキには勝てなかっただろう。そう…ボルトは勝ったのだ。

 あの赤雷を便宜上悟空さんの借りて10倍赤雷と言うが10倍赤雷がシンキの絶対防御をぶち破りシンキにシンキからすれば強烈な強さの赤雷が突き刺さった。ボルトは当時めちゃくちゃ怒っていた。烏合の衆やら仲間を馬鹿にされたら誰でも怒るはな。怒りを力に変え…。誰かの為に強くなれる。それはどこの誰でもどんな世界や時空でも同じだろう。

 

(あ、ここかな?)

 

 光輝はそう言いながら病室に入った。そこにはヒマワリとサラダ、ヒナタとサクラに倒れて寝ているボルトがいた。ボルトが何故倒れているのかと言うとボルトの優勝直後に俺とサスケさんが戦った大筒木モモシキ、そして大筒木キンシキという2人組が襲来してきたのだ。

 

(あいつら出鱈目に試験会場壊そうとするから焦った。)

 

 そう。2人は挨拶も無しにいきなり闘技場に降り立ちキンシキが会場をめちゃくちゃに揺らし衝撃波的な奴で会場を破壊しようとしたのだ。実際7割は倒壊仕掛けた。しかし俺がいた世界やキリト達の世界ならばいざ知らずここには歴戦の忍達に五影もいたから被害者は.......少なくとも重傷者はそんなに出なかった。瓦礫に当たって血が出たとかは普通にあるが死ぬよりかはマシだろう。俺も救助活動に加わった。

 サスケさんもやって来て襲われていたサラダを救出した後キンシキと相対した。その時に突如ミツキの気がやたらと少なくなっていたから俺は直ぐにミツキの救助に向かった。そうしたらミツキが倒れていて空中に何か赤い釣竿を持っていた大筒木がいた。そんな光輝の隣に水影の長十郎と風影の我愛羅が来た。

 

(釣竿を武器にするとか変わってるよな)

 

 変な所で感心している。光輝はその釣竿の大筒木と我愛羅と長十郎と共に闘技場から出て戦闘を始めた。その釣竿の大筒木.......名をウラシキと言うがウラシキは光輝も知っている白眼になった。そして釣竿を振りかざし攻撃してきた。光輝は少し釣竿だから耐久無いだろ・・・とか思っていたら我愛羅の砂の絶対防御を簡単に突き抜けてきたからマジかよとなった。我愛羅の砂はシンキの砂鉄よりも強度はないがそれでも釣竿は弾けると思ったが簡単にはいかない。

 

『こっちだ!』

 

 光輝はわざと声を出してウラシキに注意を向けさせウラシキは釣竿を振った。しかし光輝からすれば遅い。ぶつかる瞬間に光輝の体は消えた。高速移動でウラシキの後ろに来たのと同時に蹴りを放ちウラシキを吹き飛ばし

 

『長十郎さん!』

 

『水遁・大瀑布の術!』

 

『何っ!?』

 

 ウラシキの白眼は光輝の様に見えないスピードならば兎も角普通はどんな動きも予測出来る。ならば予測すら不可能な飽和攻撃を行えばいいだけだ。長十郎は地下水脈から大量の水を吹きあがらせ吹き飛びから回復したウラシキを包んだ。水圧でウラシキは身動きができない。そんなウラシキに光輝は急接近し

 

『千鳥!!』

 

 千鳥をその吹き上がっている水の中に叩き込んだ。それを見たウラシキが不味いと思いサスケと同じ輪廻写輪眼になり時空間移動に退避した。その際ウラシキは言った

 

『これは痛恨のミスですね。まあ良いでしょう。時間稼ぎは出来た様ですから』

 

『時間稼ぎ?』

 

 それを聞いた光輝はナルト達のいる闘技場を見た。そこでは炎や竜巻に雷鳴が轟いていた。そしてその上空に若干紫色の巨大な球体が出ていた。光輝は巻物で見た事がある。尾獣だけが放てる技・・・尾獣玉だ。しかし光輝が知っているのよりも大きい。そしてそれらが闘技場…恐らくナルト達に振りかざされていた。それと同時にナルトの中の尾獣の九喇嘛のチャクラが闘技場、そしてその尾獣玉を包み込み.......大爆発が起きたのだった。

 

「ん…う」

 

 そんな声を出しながらボルトは目を開けた。そしてガバッと起き上がる。

 

「父ちゃんは・・・?」

 

 俺はサスケさんから一通り何があったのかは聞いたし俺も決戦には行くつもりだ。俺が戦うのはモモシキ達では無いがな。サクラさんが答えた

 

「里の皆を守ろうと攻撃を一身に受けて・・・」

 

 そしてナルトさんはモモシキ達に連れ去られた。その際ヒナタさんが特攻仕掛けたが俺が止めた。ナルトさんが守りに入り続けたのは自分達が攻撃に転じる事でまだ逃げきれていなかった人達にも被害が出る。「里の皆は家族だ!」ボルトによく言っていたあの言葉の通りナルトさんは里の皆を守る為に・・・。そんなナルトさんの想いを無駄にさせる訳にもいかなかったからな。完全にあの釣竿の大筒木にやられた。俺の注意を引くようにでもモモシキが言っていたのだろう。ボルトは次に聞いた

 

「皆は?」

 

「ミツキが危険な状態になってる。あの混乱のなかでチャクラを奪われたらしくて…今シズネさん達が付きっきりで面倒見てくれてる。他の皆は無事だよ。7代目のおかげで」

 

 それを聞いたボルトは顔に影を落とした。その胸の中に今どんな思いがあるのか俺には分からない。・・・本来なら中忍試験優勝してウハウハしてても良かったんだけどなぁ。本当にあいつら最悪なタイミングで来るなよ。・・・5秒くらいボルトを見た後言った

 

「それでお前はどうする?」

 

「え?」

 

 光輝の言葉にボルトだけでは無く他の面子も何言ってんの?的な顔になる。だが光輝は続ける。

 

「これからお前はどうする?この現実を受け止め進むか朽ち果てるか」

 

 今、ボルトの覚悟が試される。ボルトは・・・中忍試験で優勝してはっきり言えば酔った。ミツキもサラダも負けたシンキに勝ったのだから。だが大筒木モモシキ達相手にボルトはその力の差に震え無我夢中で水遁やら雷遁やらを放った。だがそれらの術はモモシキの右手に吸い込まれた。そしてその吸収された忍術をあの巨大な尾獣玉と共に放たれた。何倍にもされて。そして何も出来なかった。そしてだからこそ弱音を言う

 

「俺は·····弱い・・・」

 

「ボルト・・・」

 

 ボルトは涙を流し頬に伝い地面に落ちた。心配の顔でサラダが見る。1度砕かれた強さは脆い。俺が未来の悟飯さんを守れなかった時のように。俺もあの時の傷が完全に癒えたわけでは無い。偶に夢で出てまた泣くなんて言う事も偶にある。

 俺よりも酷い過去を持っている人なら俺も知っている。ベジータさんなんかフリーザに家族も同族も数人を除いて皆殺しにされた挙句にフリーザに何も知らずに仕えてたって言うし。·····まあベジータさん、同族や当時の家族を殺された事よりもそれを知らずにフリーザに仕えて来た生き残りの自分を含めたサイヤ人に怒ってそうだったけど。

 未来の悟飯さんも俺よりも酷いと思う。尊敬していた父親が心臓病で亡くなった後に師匠、ベジータさんや仲間達が人造人間に皆殺しにされ残ったのが無力な自分。その後は「偉い学者さん」の夢を放り捨て何十年も修行してトランクスさんを鍛えて·····それでも人造人間を倒す事が叶わず·····。

 そんな俺やそんな人達を見てきた俺だからこそ思った事を言う。

 

「人間だから、負ける事もどうしようも無い事も、絶望に伏すこともあるかもしれない。」

 

 ボルトはゆっくり顔を上げ光輝を見る。

 

「だけどな、大切なのは諦めない事だ。何かに屈して膝を折り、諦める事なんかそこら辺のクソガキにも同じ事は出来る。でも、俺が出会った強い人達は”諦める”何て選択肢を選んだ人なんかいない」

 

 言ってる事は辛辣で全員同じ事が出来る事ではない。現にキリト達の世界にいる”絶剣”のユウキは光輝と出会った時、半分以上はもうエイズで死ぬ事を受け入れていた。だがユウキは光輝の覚悟の試験を潜り抜け諦めない選択肢を選んだ。その結果ユウキは今高校生活をエンジョイしてる。未来の悟飯も最後まで諦めず未来に繋ぐ為に戦い敗北はしたがその思いはトランクスに受け継がれ結果的に人造人間を倒す事ができた。

 

「最後まで諦めず、不可能を可能にする。俺の師匠達も俺が出会った人もそしてナルトさんもそうして来た」

 

 光輝の脳裏には5歳位の時に借りたDVDで見たメビウスの映画のメビウスの言葉が不思議と大きくなっている今も残っている。メビウスが言った言葉とは若干違うと言うか別に光輝はウルトラマンでは無いから抜かしているだけだ。因みに原文は『最後まで諦めず、不可能を可能にする。それがウルトラマンだ!』だった筈。今の光輝を作っているのは家族や櫂や愛美にキリト達SAO組に悟空達だが1割程はそんな小さい頃に見ていたヒーロー達の影響もある。

 しかしそんな光輝の言葉を聞いてもやはり自信がないのか顔が暗い。そんな様子を見た後ふっと笑い言った

 

「ボルト、少し来い」

 

 そう言って光輝は歩き出した。ボルトは頷き光輝について行った。残された面子は少し呆然としていたがサクラは他の患者、ヒナタとヒマワリは病室の椅子に座った。

 そして光輝とボルトはうずまき家に寄って光輝はある物を持った後向かったのは火影室だ。里が緊急事態の今、シカマルを中心に部隊が編成され警戒態勢になっているからここは今もぬけの殻だ。火影室には一楽のカップラーメンや光輝にはよく分からぬ書類や歴代の火影達の写真。

 

(やっぱり社畜だな。)

 

 過去、ボルトは火影が嫌いだった。ヒナタが作ったご飯を食わず構ってくれなくなり家族を大事にしてないように感じた。ナルトもナルトで自分には父親がいなかったからどうボルトと接すれば良いのか分からなかった。そして里の皆は家族という信念の通り困ってる人の人助けや本来火影自らがやらなくてもいい書類等もやって家に帰らない日々が続いていた。それが本当に忙しいと言うのはこの火影室の様子を見れば一目瞭然である。

 ボルトが改めて見る火影室を見回しているのを見ながら光輝はうずまき家で持った物をボルトに渡した。それはナルトがボルトの歳ぐらいの時に着ていた服だ。修行で何度も泥だらけになり洗濯して・・・。今でも少しボロボロだ。

光輝もターレスの時に道着がボロボロという事で洗濯の間だけ貸してもらっていた。そんなナルトの少年時代の服がボルトの手にある。そして2人の後ろからサスケが来た。ボルトはそんなサスケを自信なさげに見た後自分の上着を脱いでナルトの服を袖に通した。

 

「さっき諦める諦めないの話をしたけどさ。お前にだってあるさ。そんな諦めない心が。」

 

 ボルトは光輝の言葉を聞きながら鏡に映った自分を見る。

 

「俺にそんなの・・・」

 

「ある。お前はナルトさんの息子で」

 

「俺の弟子だろ?」

 

 ボルトの弱音に光輝はすぐに割り込み言葉を言って光輝の言葉をサスケが繋ぐ。そんな2人の力強い言葉にボルトは目を見開き絞り出す様に聞いた

 

「.......父ちゃんはこんな時どうしてたの?」

 

 逆境に立たされた時の父の行動・・・。光輝とサスケはふっと笑い言った

 

「なら直接聞くんだな」

 

「助けに行くぞ」

 

「父ちゃん生きてるの?」

 

 光輝は今ナルトの気が探せない。しかしそれは物理的に別の世界・・・鵺の異界に似ている何処か或いは星にいるから探せないだけだ。現にサスケはナルトのチャクラを感じている。少なくとも死んではいないという事だ。チャクラは繋ぐ力だ。そしてサスケとナルトの繋ぐ力は途切れやしない。

 

「火影を助けに行くっつんなら俺らにも一肌脱がせろよ」

 

 その言葉に3人は振り向いた。そこに居たのはナルト以外の五影達だった。風影の我愛羅。雷影のダルイ。水影の長十郎。土影の黒ツチ。

 

「大筒木となれば捨ておけんからな」

 

「盟友をさらわれて黙っていれば五影の名折れですからね」

 

 長十郎さんの背中には修学旅行の時かぐらが使っていたヒラメカレイがある。

 

「私らを敵に回したこと後悔させて野郎じゃない」

 

 その後面子はナルトがいつも座っている椅子と机に集まりサスケが持ち帰ったあの巻物の解読結果を話す。カグヤがチャクラの供給を止めたので直々に追っ手が来ること。カグヤはその追っ手を迎え撃つための準備をしていた事。そしてそんな大筒木の居場所が記されていた事。そんな説明が一通り終わった時長十郎が光輝に向く

 

「修学旅行以来ですね。先程はドタバタして挨拶も遅れましたが。」

 

「いえ。大丈夫です。それに・・・俺は多分貴方達に力を貸すことは出来ません」

 

「え?」

 

 光輝はそこでサスケを見てサスケは頷いた

 

「俺はある敵を倒す為にここに、嫌、この世界に来ました」

 

「この・・・世界?」

 

 何故そんな表現なのか全く分からない。光輝はここで自分が誤魔化してついて行ったとしてもあいつの強襲に動揺させる事はやめたい。なら・・・ここで話す。

 

「俺の名前は西沢光輝、タイムパトローラーって奴をやってる。」

 

「タイム・・・パトローラー?」

 

 その聞きなれない単語にサスケを除いた5人は疑問符を出しまくる。

 

「簡単に言えば時空や歴史を超えて悪い事をしようとしている奴を捕まえる、或いは倒すのが俺の仕事。そして俺はこの世界に来た奴を倒す為に別の次元からここに来た。」

 

 つまり・・・ボルト達からすれば本物の異世界人。しかしそんな事をいきなり言われても信じられないのが人の心情。

 

「・・・にはかには信じられねえな」

 

 雷影のダルイが言った。光輝は頷き答える

 

「信じてくれとは言わない。そんな事をほざいてる時間もない。だけどここに来た悪い奴は倒さないといけない。」

 

 風影の我愛羅が言った

 

「そもそもその悪い奴とは誰だ?」

 

「名前はブロリー。違う次元で破壊と殺戮を繰り返し何個かの星を消滅に導いた。」

 

「なっ!?」

 

 星が消滅・・・この世界の地球で消滅しかけたことはナルトとヒナタがめでたく付き合う事になるきっかけのあの事件の時しかなかった。しかしそれらはまだ人の手で防ぐ事が出来た。だがブロリーはそんな生温くない。

 

「どうするのですか?」

 

 そう長十郎が聞いた。光輝は好戦的な笑を浮かべながら答える

 

「決まっている。俺が倒す。その為に俺はこの世界に来たんだし都合よくブロリーも発見した事出しな。モモシキ達がナルトさんを連れていこうと異空間の扉を開けた時に確かに感じた。だから俺は大筒木達の相手はする余裕はないしこの世界の貴方達が大筒木を倒すべきです。」

 

 五影は光輝を見つめ真偽を見極めようとする。光輝はその視線を受け止め答えを待つ。誰でも自分異世界人でーす!何て言われても信じられないのが普通だ。信じてくれ!とは言わない。光輝はここで信じられなくても行くつもりだが心構えはあった方が良い。そして・・・我愛羅が口を開いた

 

「.......ナルトはお前を信じたのか?」

 

 五影会談の時、ナルトが光輝の話をした時懐かしそうにしていたのを覚えている。本当に短い間しかいなかったし共に戦ったのも時間にして3分位だけ。しかしそれでもナルトは覚えていてくれた。そして光輝を信用し衣食住を提供してくれた。だから

 

「信じてくれました。」

 

「・・・そうか。ナルトが信じるのならば俺も信じよう」

 

 その言葉に五影は頷いた。

 

「・・・ありがとうございます。」

 

 そう言った後に一行は火影屋敷の屋上に向かおうとした。そしてサスケが出る前にボルトに向いた。

 

「何をしているボルト。行くぞ」

 

 その言葉に五影は何を言ってる?みたいな顔をする。それはそうだ。ボルトはあくまでも下忍だ。そんなボルトを大筒木との戦いに連れていくのは危険すぎるからだ。五影はボルトにお留守番を願おうとするがサスケが一蹴した。

 

「決して冗談では無い。こいつは他でもない。アイツの息子で俺の弟子だ。連れて行く意味がある。」

 

 そう言ってボルトに向いた。ボルトは自信なさげな顔だ。.......そう言えば今気づいたけどボルトの額当て何処かに吹っ飛んでるな。額当てが今無い。

 

「良いかボルトよく聞け。ヤツらは危険だがそれを承知であえてお前を連れていくのには理由がある。俺たちの何人かが倒れたり最悪仲間全員が窮地に陥った場合…そのときはお前がやるんだ。」

 

「そんな事を言われても・・・」

 

 五影とサスケが窮地になる場面なんて想像できないし仮になったとしても自分に出る幕はない・・・というより力が及ばない。

 

「お前は本当は強い忍だ。俺はアイツに負けたがお前がその気になればアイツに勝る忍になるだろう」

 

「なれねえよ!」

 

 父の偉大さを知った今父を越えられるとは思わなかった。だがサスケは

 

「なれるさ。何よりお前はアイツよりもウスラトンカチだ。」

 

「ウスラトンカチ・・・それって」

 

 そこでサスケさんがふっと笑い俺も割と気になっていたウスラトンカチの意味を言った

 

「負けず嫌いって事だ。俺が出来ると言っている。その言葉を信じろ」

 

 そんなサスケさんの言葉にボルトは自信が戻ってきたのか顔が明るくなっていく。

 

「よし。だがその前に渡しておきたいものがある。」

 

 そう言って自分の腰辺りにある物を取りボルトに渡した。木の葉の額当てだ。しかし今のバンド型と違って結ぶ方で真一文字に傷がある。

 

「嘗て俺が1度捨てたものだがお前の父親が持っていてくれた。そして約束を交わした。本当の勝負の時まで取っておくと。それをお前にやる。」

 

 その後俺やボルト達は屋上に向かった。そんな短い距離の中ボルトが聞いてきた

 

「光輝さんってずっとよく分からなかったけど・・・やっぱり凄い人だったんだな」

 

 タイムパトロール・・・聞いてるだけでも楽しそうとは思った。だが病室での光輝の言葉で光輝がどんな経験をしたのか漠然としすぎているが分かったつもりだ。

 

「悪かったな。ずっと黙ってて。」

 

「嫌、言っても信じられないって言われると思ったから何だからしょうがないってばさ」

 

「まあそれもあるけど言ったら言ったでややこしい事になる未来しか無かったからな。」

 

 そして屋上に着けばシカマルや先代のカカシ。サクラやサラダにシカダイがいる。サスケはサラダやサクラと。ボルトはシカダイと気合いを入れ直す。そしていざ向かおうとサスケさんが輪廻眼で異空間の扉を開け、五影の皆さんが決戦の異空間へ入っている時にヒナタさんとヒマワリちゃんがやって来た。ボルトはそんな母娘を見てゆっくりとサスケさんの額当てを巻き、キツくしめた。その眼光は”忍”の眼になっていた。それを見たヒナタは少年時代のナルトと重ね多くは言わず

 

「お父さんの事お願いね」

 

「おう!」

 

「やっと忍らしくなったな。行くぞ。」

 

 サスケはそう言って異空間へ飛び込んだ。

 

「サラダ、シカダイ。皆を頼むぜ!」

 

 シカダイとサラダの答えは突き出した拳だった。

 

「じゃっ、行こう!」

 

 光輝もそう言ってボルトと共に飛び込んだ。鵺の異界に行くために通った道に何か似ていると感じながらボルトは心の中で言った

 

(待ってろよ、父ちゃん!)

 

 




お疲れ様でしたm(*_ _)m。
準決〜モモシキ達襲来までダイジェストでした。
要約
ボルトVSシカダイ アニメ・映画まで展開は一緒。でもクナイ当てようとしたら赤雷ぶっぱなされてシカダイが負けた。

サラダVSアラヤはアニメと同じ。

ミツキVSシンキも同じ。

ボルト&サラダVSシンキ 途中までアニメと同じ。違うのは砂鉄に拘束されたのがサラダだけと10倍かめはめ波ならぬ10倍赤雷。

(*´∇`)ノ ではでは~

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