では─=≡Σ((( っ゜∀゜)っ
2人の忍と1人の戦士がそれぞれの第2ラウンドを開始した時、ボルトは遠目に見ていた。3人の戦いは最早ボルトの入る余地は全くない。ナルト、サスケは忍界最強クラスの力を持ってモモシキと激戦を繰り広げている。縦横無尽に青白い千鳥の雷とナルトの九喇嘛モードのオレンジ色の光が霞む程のスピードで移動を繰り返し、体術、剣術がぶつかり合う。
空を見れば禍々しい紫色のオーラと対象的な金色の光をオーラがぶつかり合っている。
(これが.......本当の戦い)
ボルトは今までの自分の戦いとは正に次元が違う戦いを繰り広げている3人に畏怖を抱いた。拳を握る。そして思った
(俺は…越えられるのか)
サスケはボルトにお前はナルトを超える男になると言った。ナルトよりもウスラトンカチ・・・負けず嫌いだからと。それでボルトは自信を取り戻した。だがやはり目の前で見ると自信喪失案件だ。だがそれは今は端に置いておく。自分が必要な時は必ず来る。何も無く終わるのが1番だが準備するに越した事は無い。
(俺は俺のやる事をやるだけだってばさ)
そう思ったのだった。
★★★★★
これが伝説の超サイヤ人かよ!
「はあああああッ!」
そう叫び拳をぶつけるがブロリーはノーガードで顔面に喰らった。だがブロリーはビクともせずに逆に光輝を捕まえ投げ飛ばそうとするが光輝は
「何度も同じ手を食らうかよ!」
アインクラッド流体術技「弦月」が発動した。宙返りしつつ蹴りあげる技でブロリーの腕を上に弾き且つ距離をとる。そして光輝は思考する。
(こいつ、殆どノーガードでダメージ無しかよ。成程、これじゃあ悟空さん達も全てを込めた一撃に賭けるしか無かったはずだ。)
細かい攻撃でダメージが与えられないのなら一点集中の攻撃に全てを賭ける、か。賭けがやばいがそれしか方法が無かったのも確かだな。
光輝はそんな事を思考しつつ突進してきているブロリーの腹部を見る。そこでは超サイヤ人の時にぶっ刺された後がある。今は筋肉の肥大化によって誤魔化しているがもう一度あそこをこじ開ける事をしたら行けるかもしれない。
だがブロリーも本能でそれが分かっているのか腹部への攻撃は全くさせてくれない。
(オマケにこいつ怪我ありでも今の俺よりも強い!)
今の俺というのは超サイヤ人2の状態の事だ。単純パワーに関しては俺の2、3・・・いや、5倍位あるんじゃないか?今はまだ大振りな攻撃だから躱す事が出来るがジリ貧だ。受け流そうとも一旦したがそんなのもお構い無しにこじ開けようとしてくるから無理だった。
ならこっちもパワーを上げるしかない。まともにやっても俺が押し負ける。ただでさえパワーは悟空さん達4人の超サイヤ人でも歯が立たなかったのにシーラス達あれよりもパワーを上乗せさせるとか本当に笑えてくるぜ。
「ウオオオオオ!!!」
「くっ!」
ブロリーは光輝にラリアットをかまそうととんでもないスピードで迫る。中忍試験でサラダが戦った雲隠れのトロイとは比べられないスピードだ。あの時光輝はラリアットはスピードがあるからこそ成り立つ技と言ったが皮肉にも今目の前のブロリーはそのスピードを持っている。だが光輝は律儀に喰らうつもりなど無い。そのラリアットは左腕で放たれているので光輝はブロリーを迎え撃った。2人が向かい合っているのでその接近スピードは早い。
ここで少しあれだが伝説の超サイヤ人のブロリーの身長は光輝の2倍程ある。しかしそれは逆に言えば死角が多い事、また、ラリアットはその為に光輝の身長に合わせられている。だがその高さをいちいち変えられる事は出来ない。
光輝は蒼眼を出してそのスピードを学習する。そしてわざと高さを下げたのと同時に光輝は左の拳に力を込める。ただ力を込めるのではない。
突然だが光輝はサクラの医療忍術のトレーニングメニューを嘗て貰った。医療忍術は光輝やサクラが当たり前の様にやっているから簡単に見えるが本当はとても難しい。それは木の葉の里の医療忍者が少ない事からも伺える。光輝は医療忍術が漸くものに出来たのはナルト達の世界から最初帰ってから約1年、また、ものに出来ただけで精度に関してはサクラの足元にも及ばない。帰ってからはサクラの凄さをしみじみと感じていた。
何故医療忍術がそんなに難しいのかと言うと繊細なチャクラコントロールが求められるからだ。繊細にやらなければ治そうと思っている怪我も最悪悪化してしまう。光輝なんぞ最初らへんは間違えて練習台の怪我を負っている魚を治そうとした時間違えて焼いてしまった程だ。光輝は何度も失敗した。最早諦めて仙豆頼りにしようかと思った程だ。だが諦めるのが嫌でナルトの歴史の巻物にあるサクラが医療忍術してる場面を何十、何百回と見て漸くコツを掴んだのだ。
そして医療忍術はその繊細なチャクラコントロールを使い、攻撃にも転用出来る。サクラがその例だ。サクラは医療忍術のチャクラコントロールで拳に一瞬チャクラを集め怪力を発揮する。その怪力の強さはナルトが嘗て「もう2度と…サクラちゃんに歯向うのはよそう…塵にされる…」と言わせた程だ。光輝が拳の威力を上げるのはただ気を上げるだけだ。悟空達もそうしているし光輝もそれが普通だと思っていたからだ。だが・・・そんなやり方もある事をターレスとの戦いの後にも知った。
(まだ・・・まだだ)
蒼眼のスローモーションに入った。光輝とブロリーの距離は約10メートル、その距離を0.何秒間のレベルで接近する。その瞬間光輝の気が上がった。見た目の変化は全く無いが分かるやつには分かる。今の光輝は超サイヤ人2の状態で超サイヤ人3と同等のパワーアップを果たしている。これで光輝の単純パワーが上がる。だがまだだ。光輝のパワーアップ手段はこれだけではない。
「ウオオオオオ!!!」
(ここだ!)
光輝は左の拳に一瞬のチャクラコントロールをする。左の拳に力が漲るのを感じる。そして光輝はラリアットを躱すのと同時にブロリーをヴォーパル・ストライクでぶっ刺した場所を目掛け
「終わりだーーーっ!」
光輝とブロリーが交錯した
★★★★★
ナルト&サスケVSモモシキの戦いは熾烈を極める。誰にも入る事が出来ない戦い。ボルトには何が起こっているのか良く分からない。
ナルト・サスケは単体ではモモシキに負ける。だが2人が協力すればその力は何倍にもなる。1度は別れ、だが取り戻した関係と繋がっている絆はモモシキ程度では越えられない。
「はあああああ!!!」
空中にいるモモシキにナルトが顔面をぶん殴る。モモシキはその攻撃をどうする事も出来ずに受ける。地面めがけ吹き飛びそれだけに留まらずに跳ね上がった。サスケの左眼の輪廻写輪眼が煌めき右手を掲げた
「地爆天星!」
地爆天星・・・近くにあるものを吸い上げでかい岩の球体を作り相手を押し潰す術だ。今回は吹き飛ばされているモモシキを核にして発動した。周囲から岩が剥がれモモシキに接近し押し潰す。巨大な岩の塊が出来た頃にはモモシキが見えなくなった。ナルト達もやったか?と思った。だが相手も大概しつこかった。
「イヌカイタケルノミコト!!」
そう叫ぶのと同時に地爆天星の岩の球体から何やらでかい生き物の顔を模した長い物が出てきた。ナルトとサスケはそれぞれナルトはチャクラででかくした拳を、サスケは刀から発する千鳥でそれを止めそれらを消し炭にした。だが地爆天星の中からモモシキが飛び出し地面に手を叩きつけた。モモシキの後ろから先程のものが何体も出てきてナルトとサスケを襲う。2人いるのは不味いと思ったサスケはナルトを蹴飛ばしその攻撃を1人で捌く。だが数が多くその内の一体に捕まった。
「はあっ!」
モモシキはサスケを捕まえたものに乗り手を叩きつけた。そうすれば赤くなりとんでもない熱量を持っている事が分かる。それを今無防備なサスケに当たればサスケは罪悪あの世行きだ。
ナルトはサスケに蹴飛ばされた後直ぐにそれに気が付き彼の父親の様な閃光を出しながら熱線にやられそうなサスケの元へ向かう。そして熱線を放とうとしていたものを尾獣化で吹き飛ばした。
「大丈夫か?サスケ。」
「ああ。」
「漸くお出ましか、化け狐」
モモシキはそう言いながら自分を中心に岩を集め巨大な怪物を作り出した。
「そいつの力、我が頂こう!」
「させるかよ!」
そう言ってナルトと九喇嘛はその巨大なモモシキが作り出した怪物めがけ殴ったが拳が止められる。そしてモモシキはお返しとばかりに九喇嘛を殴る。そして九喇嘛の首根っこを持ち地面に叩きつけた。衝撃でナルトは下がりかけたが後ろからサスケが抑えた。ナルトはサスケを見、サスケはナルトを見て頷く。それを見たナルトは二っと笑う。
その瞬間に九喇嘛を纏うように紫色の甲冑の様な物が出てきた。万華鏡写輪眼が両眼にある時に発動出来る力・・・須佐之男だ。須佐之男を九喇嘛の鎧の様にしたのだ。九喇嘛を掴んでいた怪物の手は鎧によって弾かれる。怪物は思わず後退する。須佐之男を纏った九喇嘛は立ち上がりながら右の手に巨大な剣を出現させる。そして怪物が左腕を九喇嘛に振り抜く。
「「はあああああああ!!!」」
だが九喇嘛はその攻撃をギリギリで躱しその怪物の胴体を一刀両断した。
そうされた事により怪物は大爆発を起こし砕け散った。ナルトとサスケは尾獣化と須佐之男を終わらせ地面に着地した。今の攻防を見たボルトは思わず
「すげぇ」
最早語彙力が無いがそれだけ凄かったのだ。モモシキは空中でプラ〜んとしている。それは力が無くなっているのだ。
そしてナルトやサスケの前に他の影達も復活し声をかけた。
「おう、火影。やったのか?」
「いや、まだだ」
「しぶといねえ。もうさっさと派手な術でやっちまおうよ。」
「そんな適当な事を言わないでくださいよ。」
だがモモシキが抵抗する力を無くしたのも事実。いや、あるにはあるが力が足りない。ボルトもこれで終わりか?本気でそう思った。馬鹿が現れるまでは
★★★★★
ブロリーは彼にしては珍しく大きく目を見開いた。そしてゆっくりと自分の腹部を見る。そこには光輝の拳が先程開けた自らの穴を更に大きくし貫いていた。先程までは自分の肥大化した筋肉で誤魔化していたが今はそんなのが意味無いほどに空いていた。
「あ·····う・・・ウアア!!」
そう叫び自分の返り血を受け少し額が血がかかっている光輝に何とか動かせる右腕を動かし蹴散らそうとするがそのスピードは先程よりも遅い。光輝は楽々躱すのと同時に貫いていた拳を抜き未だに動揺しているブロリーへアッパーを噛ましブロリーは天にはねあげられた。
「ば、馬鹿な!」
そうやっと呟いた言葉はそれだった。パワーもスピードも自分が勝っていた筈なのに自分は貫かれ天に上げられている。今は伝説の超サイヤ人としての生命力を持って生きているが暫くすれば”死ぬ”。伝説の超サイヤ人とて出血多量ならば死ぬ。生物の概念には逆らえない。そしてそれは悟空では無く意味も分からないサイヤ人の小僧。
「俺は…俺は悪魔だーーーっ!」
そう叫び気を上げる。だがそんなのは光輝には怖くなかった。確かにブロリーは自称している通り悪魔のように強かった。光輝が今の状況に持っていけたのは空切り、そしてヴォーパル・ストライクがまだ伝説の超サイヤ人の時程頑丈ではない超サイヤ人の時に成功したからこそだ。光輝自身はあれが無ければ正直危なかったと思っている。ブロリーはあの怪我を負っている状態でも段々気を高めて行ったのだ。本調子ならばどれだけパワーアップするのか見当もつかない。光輝は渋々言う
「ブロリー、確かにお前は強かった。悟空さんに手加減しろって言わせる程の力だった。お前が本調子なら俺は負けていたかもしれない。だけどな」
そう言いながら光輝は気を纏う。額に両手を集め重ねる。そこから黄色い光が集まる。
「お前は悪魔でもなんでもない!人間だ!俺達と同じ人の子として生まれ育った、俺達と同じ人間なんだ!」
その言葉にブロリーは目を見開く。だが認めたく無いのか右手に緑色の球体を出す。
「五月蝿い!黙れーーっ!」
そう言って緑色の球体を斜め前下にいる光輝目掛け投げた。その球体は巨大化する。だが光輝は1歩も引かない。
「同じサイヤ人として·····お前を倒す!」
額の黄色い光が周りを照らす。そして·····
「魔閃光ーーーっ!」
その両手を突き出しそこから黄色いエネルギー波が放たれた。そして2つのエネルギーはぶつかり合った。だが直ぐにその拮抗が崩れた。光輝の魔閃光がブロリーのエネルギー弾を押し始めた。ブロリーは力を入れるがそうする事で腹部から血が垂れまくる。それに伴いブロリーの力がほんの少しずつ抜けているのだ。そしてとうとう自分のエネルギー弾事前に来た時ブロリーは自分の敗北が分かってしまった。分かってしまったからこそそれを認めたくない。伝説の超サイヤ人の自分が負ける事を認めたくないのだ。
だが現実は非情でブロリーへ魔閃光をぶち当てる事が出来ると思ったその時魔閃光とブロリーのエネルギー弾が何者かに弾かれた。
「なっ!?」
光輝は目を見開く。パワーが下がってはいるとはいえブロリーと自分の攻撃を簡単に弾いたのだ。光輝がキッと向けばブロリーと光輝の間には
「シーラス・・・!」
シーラスは上から目線で光輝を見下した後ボロボロのブロリーを見る。そして言った
「力をやろう。」
それだけを言った。そしてブロリーはその言葉に驚くが力を与える事が洗脳か何かだと思ったのか
「断る!お前の手下などにならん!」
「お前の意見は聞いていない」
そう言って手をブロリーにかざした。そうするとブロリーの周りに紫色の球体が出てブロリーを包んだ。ブロリーはそれを自力で破ろうとするが光輝との戦いで破る力がなかった。そして頭を抱え始めた
「ああああああああぁぁぁ!!!」
その苦しみようを見た光輝はシーラスに向いて一瞬で距離を詰めた。拳を振るがシーラスはそれを簡単に片手で止める。光輝はもう1つの拳で殴ろうとするがそれも簡単に止める。
「お前、ブロリーに何をした!」
「力を与えた、それだけだ!」
そう叫び膝蹴りをする。光輝はガードが間に合わずもろにくらいくの字に曲がる。
「ぐっ!」
更にもう1発とシーラスはしようとしたが光輝は意地で体制を取り直し頭突きをかました。今度はシーラスが仰け反り手が離れた。光輝も同時に仰け反るがすぐ様十字に印を組む。出てきたのは光輝の影分身で仰け反っているシーラスを攻撃する。
シーラスは直ぐに仰け反りから回復し迎撃する。光輝もブロリー程ではないが疲労している。その影響は分身にもあり簡単にいなされる。本体が元に戻った時点で分身を解除した。無駄なチャクラを使うのは得策ではない。
「はぁ・・・はぁ・・・お前の目的はなんだ!」
ダメージエネルギーを回収している事しか分かっていない。それを使い何をするのかが分からない。だがシーラスは答える義理はないと言い放つ。そして後ろのブロリーを見る。そして消えた。
「待てっ!」
だが光輝は追えなかった。何故なら目の前のブロリーが先程よりも・・・何なら最初伝説の超サイヤ人になった時よりも気が爆発的に上がっていたからだ。その強さは気だけなら今の超サイヤ人3相当のパワーアップをしている光輝よりも上だ。
(何でだ!?)
本人のブロリーは今紫色の球体から抜け出し不気味な眼光を光輝に向けている。紫色のオーラが先程よりも激しくもなっている。だがあの状態からパワーを貰ったとしても今の致命傷のブロリーは対してパワーアップ出来ない筈だ。それなのに現実はパワーアップをしている。そして・・・消えた
「なっ!?」
次に光輝がブロリーを見たのは目の前に来た時で認識した時には遅かった
★★★★★
ボルトはモモシキとの戦いは終わったと思ったのだ。馬鹿が現れるまでは。その馬鹿とは科学技術研究所主任、遠野カタスケという男だ。カタスケは優秀な科学者でありボルトととはゲーム仲間である。
そんなカタスケが何をやらかしたのかと言うと一言で言うのならば絶体絶命のモモシキの強化を無意識に手伝った。
経緯はこうだ。後はモモシキを派手な術を使わずに倒すだけだった。だがそこでサスケの異空間移動に紛れ込んだカタスケが乱入。科学忍具、忍籠手という物を使った。この忍籠手と言うのは巻物に任意の術を入れ忍籠手にセット、そしてその任意の術を発射できるという代物だった。術は使い切りの消耗品だが使用者のチャクラを使わず、忍じゃない者でも使う事が出来る。
カタスケは自らの手で作った科学忍具の実用性を他里にも知らしめようとナルトに中忍試験での使用許可を貰おうとした。だがナルトは断った。忍の素質と力を見る為の中忍試験。未来は兎も角今は趣旨ではないと。しかしカタスケはまるで何かに操られた様にしつこかった。認めて貰えないのであれば実績を出せば良いと。それが今回の件だ。モモシキを忍籠手で倒す事が出来たら良いと。
そしてカタスケはやってしまった。モモシキが術を吸収、何倍にして放出出来る事を知らないまそれらを放ったのだ。火遁に雷遁、その他色々と螺旋丸までモモシキに吸収された。
モモシキは吸収した術を放出した。我愛羅がそれらの攻撃を砂で防ぎ止んだのと同時に早めに決着をつけようと一行が動いた時、モモシキは左手をかざした。そうするとナルト達の動きがピタッと止まったのだ。その答えはナルト達の地面が黒くなっている事だった。
「こいつは・・・奈良一族のあれか」
そう、モモシキは最初中忍試験の会場を襲った時、シカマルの影縛りを吸収していたのだ。そしてそれをこの最悪なタイミングで拘束力を何倍にもして返した。そしてナルトには杭が何本か刺さった。ナルトだけは動けるかもしれないという用心だ。そしてモモシキは左手に先程吸収した火遁を出した。
そんな絶体絶命な状態を見てボルトは思考し思い出していた。あれは火影屋敷の屋上に行くまでの事、サスケがボルトに聞いたのだ。
「ボルト、お前の忍道は何だ?」
「忍道?考えたことなかった。古くせぇし、気持ちの問題だと思ってたしな」
「そうか。確かに古くさいかもしれないが今回の戦いで、そしてこれから幾度となく訪れる戦いの中でお前を突き動かすものだ」
「何かよく分かんねえよ」
「その時が来たら分かる。お前がやるんだ、ボルト。俺が出来ると言っている。その言葉を信じろ!」
そこまで思い出し絶体絶命な五影達を見てボルトは決意する。
「俺がやる。ビビっている場合じゃねえ・・・サスケさんを、俺を信じてくれた師匠を信じるんだ!」
そう言って作るのは螺旋丸、だがただの螺旋丸では無い。螺旋丸はそもそも術の威力や形を決める形態変化を極めた術だ。ならばそこに性質変化を入れる余地がある。そしてボルトはその性質変化を無意識にやった事がある。ただの螺旋丸を投げた所で吸収される。だが・・・
「行っけーーーーっ!」
ボルトは振りかぶりその小さな螺旋丸を放った。不意打ちならば声をあげない方が良かったのでは?と思うかもしれないが今回はこれでいい。ボルトが投げた螺旋丸は頼りなく小さい。ナルトの普通の5、6分の1位だろう。言い換えれば全く威力がなさげに見える。そしてその印象に歯車がかかる。モモシキはその螺旋丸もついでに吸収しようとしたがその螺旋丸はモモシキに向かっている時、消失した。元々小さい螺旋丸が消えてしまえば思うのは
「こいつはお笑いだ。よもや届きもせんとはな。まあ安心しろ、貴様ら全員行く所は同じごアッ!」
光輝がこの場にいれば大爆笑したであろう展開だ。ボルトが投げた螺旋丸は雷遁の性質変化を取り入れた「消える螺旋丸」。モモシキが術を吸収する為にはその術を”認識”しなければならない。ならそもそも見えない術は吸収出来ない。わざと注意を向け消える所まで見せたのは避けさせないため。モモシキは影縛りを解きナルト達は動ける様になった。ボルトはそんなナルト達の元へ降り立った。
「助かったぞボルト。」
サスケがそう言う。ナルトも嬉しそうな顔でボルトを見る。だが戦いが終わった訳では無い。それを証明するかの様にモモシキは立ち上がり右手に何かを出す。それは小さい球体の何かだった。それは「丹」と呼ばれる物で有り体に言ってしまえばパワーアップアイテムだ。神精樹の実の様に食べればパワーアップ出来る。その丹をモモシキは食べ雄叫びを上げる。
「野郎!次で決める気だぞ!」
ダルイがそういった時、ナルト達の後方へ何かが勢いよく飛来した。
「!?」
ナルト達が思わずモモシキを警戒しながら見れば額には血が流れ道着も所々破れている光輝だった。
「ハハハハハッッ!」
そう言って上空で高笑いし凶悪なオーラを纏っているのはブロリーだった。ボルトは思わず光輝に声をかける。
「光輝さん!」
「来るな!」
そう言いながらふらふらと立ち上がる。右のリストバンドで額を拭う。光輝はブロリーの現状について漸く分かった。
(シーラスの奴・・・ブロリーの命をリソースに莫大な力を解放したのか!)
通常界王拳や超サイヤ人は個人の戦闘力を引き出す。超サイヤ人に関してはパワーアップに控え寿命を削っているがそれも微々たるものだ。言ってしまえばそれらは元々の許容範囲内の気を解放する手段だ。
だがシーラスがブロリーにやった事は違う。正真正銘の”命”をリソースにする。命を超サイヤ人の時とは別次元のスピードで減らす代わりに比ではないパワーアップを果たす。それがシーラスのやった事だ。ブロリーは元々光輝に負けかけていた。あのままでは待った割りにダメージエネルギーが少ない。ならばとはっきり言えばシーラス達はブロリーを
(捨て駒にした、か。)
「・・・ふざけるな」
ブロリーを殺そうとした俺に言えた義理では無いのは分かっている。俺もやっている事は根本的にはブロリーやフリーザ、シーラス達と変わらない。だが、それでも今まで命を取ろうとした事を躊躇わなかった訳では無い。
笠木にしても殺すのは最悪の手段のつもりだった。エネルギーを使わせダウンすれば監獄にぶち込めれば良いと思っていた。結果はあれだったが今でも命を取るのは最終手段。覚悟する時はする。ベジータさんに言われた通り人の命で得た今は自分の命でしか償えない。勝ったものは負けた者達の怨念を背負い生きていく。俺は殺すにしてもそれだけの覚悟はしている。
だがシーラスは違う。役に立てないのなら捨て駒。俺も五十歩百歩だが許せなかった
(これも俺のエゴなんだろうな)
そう言ってブロリーを見る。ブロリーは笑っているがその表情は何処か苦しんでいる様にも見える。それが気の所為なのか光輝には分からなかった。そしてブロリーは超縮小の気弾を形成した。それを見て光輝も気を高めボルト達を見ずに言う
「ボルト、やるぞ!」
何をと言うのは言わなかったが光輝はブロリーと、ボルトはモモシキとの戦いをという事は分かった。だがボルトは自信無さげに手を見つめ言う
「でも俺の螺旋丸じゃ・・・」
普通の螺旋丸も出来るが威力が全く足らないし不意を着くのなら消える螺旋丸でなければならない。だが消える螺旋丸は不意打ちする分には良いが威力は圧倒的に足りない。だがそんなボルトにナルトは言う
「大丈夫だ」
そしてボルトは消える螺旋丸を作った。その螺旋丸にナルトが手を添える。そうすればその螺旋丸が巨大化して行く。光輝はそれを後ろ目に見る。そのボルトとナルトの光景は光輝がターレスのラストアタックの時、螺旋丸を作ろとした時の光輝とナルトに重なった。それに少し笑い光輝はブロリーへ向く。
そしてボルトの何倍もの大きさになった時巨大化が止まった。その最中、ボルトは感じた。自分が生まれるまでの軌跡を、そして託されていた側のナルトが託す側になった時、ナルトは手を離した。そうすれば巨大な螺旋丸がボルトの手に乗る
(この重さ・・・ここまでするのに一体どれだけの・・・)
その重さに思わず涙が出る。そして徐々に自信満々な顔になっていく。
「負ける気がしねえっ!」
「ふっ、見たぞ。2度はない!」
モモシキがそう言うがそれを無視しボルトの前にサスケが来る。隻腕の左腕が靡いている。そして言う
「チャンスは1度きりだ、行くぞ!」
「おう!」
そう言って消える螺旋丸の性質を利用し消した。サスケは目にも止まらぬスピードでモモシキに接近する。だがモモシキも接近を簡単に許す筈がなくナルトを拘束した杭を発射しまくる。だがサスケは写輪眼の洞察力を持って捌く。杭の嵐を抜け飛び上がるのと同時に自分の刀を投げる。だがモモシキはそれをしゃがみ躱す。然しそこでサスケの輪廻眼の能力”天手力”が発動、モモシキの後ろに刺さっている刀と空中にいる自分の位置を交換しつつ千鳥を発動する。
「それしきの動きで!」
そう言って千鳥を吸収しようとする。だがその時後ろから煙の音がした。ボルトがサスケの刀に変化していたのを解いたのだ。そしてボルトはクナイをモモシキ目掛け投げる。だがモモシキはノールックでそのクナイを左手でキャッチし千鳥を吸収しようとする。
だがそこでまた”天手力”が発動し今度はモモシキの左手にあるクナイと自分の千鳥の位置を交換した。サスケの千鳥は左手にぶち当たり、ボルトのクナイはサスケの手元に来てそのまま勢いよくモモシキの右手をぶっ刺した。それが示すのは右手の輪廻眼による術の吸収能力が無くなったと言う事だ。
「貴様〜!」
そう叫びモモシキは力を使ったサスケを思い切り蹴飛ばした。
「後は任せたぞ・・・ボルト!」
そして光輝は分身を1人だしブロリーの全力攻撃を迎撃する為に分身も一緒に気を高める。そして本体光輝は腰だめに今の全力の気を込め、分身光輝は左右に一旦手を広げその両手にエネルギーを貯めその2つの手を前で突き出しエネルギーが重なる
「ファイナル!」
「か〜!」
ボルトはボルトストリームでモモシキに急接近し腹部に拳を叩き込んだ。だがモモシキは意地で耐え逆にボルトの胸ぐらを掴んでみせる。
「小癪な、だが残念だったな」
「そいつはどうかな?」
「め〜!」
胸ぐらのボルトは分身で4人がモモシキに襲いかかるが地力の違いで簡単にいなされる。
「はー!」
だが最後の分身のボルトが螺旋丸を出しモモシキに突撃する。だがモモシキは憎ったらしい顔で杭を出し突き刺す
「そこか!」
だがボルトはその杭を上手すぎるほど手の甲で受け流し螺旋丸を当てた。それと同時にモモシキもそのボルトを消した。だが螺旋丸を貰い思わず後退する。
「め〜」
そしてモモシキの真正面に来たのは
「俺はここだーーっ!」
そう言って巨大な螺旋丸を出した。その螺旋丸は雷遁の性質変化のおかげなのか幻想的でそれを持っているボルトも何処か神々しい光を浴びている。そしてナルトは言った
「行け、ボルト!」
「螺旋丸ッ!!」
「はーーーーーーっ!」
ボルトは巨大な螺旋丸をモモシキに、光輝はファイナルフラッシュとかめはめ波の合体技、ファイナルかめはめ波をブロリーに放った。だがモモシキもブロリーも簡単にやられる筈が無かった。モモシキはカタスケが発射した忍術の中にあった螺旋丸を瞬時に巨大化しボルトの螺旋丸にぶつけた。
ブロリーが放った超縮小の気弾は光輝のファイナルかめはめ波にぶつかるのと同時に巨大化した。その圧力に思わず光輝は後ろに押されそうになったが耐えた。
「ハハハハハッッ!」
ブロリーは高笑いをして光輝諸共吹き飛ばそうとする。
モモシキは力は上回っている筈なのにボルトに負けている事に気がついた。
「こんな所で・・・我は大筒木モモシキだぞ!」
それとほぼ同時にブロリーは自分の異変に気がついた。力が無くなっていく。証拠として最初はブロリーが圧倒的に押していた撃ち合いが徐々に押し返されていく。
「ハ・・・?」
自分の圧倒的な力の減少を意味が分からないという顔でブロリーは見る。凶悪な紫色のオーラがなくなり始める。ブロリーがこの状態になってから既に2分は経っている。その間は光輝を圧倒していた。たった2分、それだけかと思うかもしれないがブロリーは元々致命傷だったのだ。そこから命を削り始めればなっていられる時間が短いのは必然。ブロリーは力を上げようとするが逆に力が抜けてく始末。
「ブロリー・・・お前は強かった、だけどな!自分の為にしか力を振るわないお前じゃ絶対に俺達には勝てない!!」
「「うおおおおおおお!!!!」」
その瞬間、決定的に2者の拮抗が崩れた。モモシキはボルトに、ブロリーは光輝のそれぞれ自分の技が破られ螺旋丸とファイナルかめはめ波をそれぞれその身にまともにくらった。
「「ば・・・馬鹿なああああああああぁぁぁ!!」」
両者、それぞれ反対方向に吹き飛んでいく。ブロリーはバリヤーを張ったがなんの足しにもならずバリヤー事貫かれ空の彼方へ吹き飛びながらその肉体は消し炭になって行った
一方ボルトの方もモモシキは断末魔を上げ宇宙まで吹き飛び決着した
お疲れ様ですm(*_ _)m。
因みに光輝とブロリーの強さは
光輝(超サイヤ人2、3同等パワーアップ状態+蒼眼・赤眼)=ブロリー(命リソース・パワーアップ)≧光輝(超サイヤ人2、3同等パワーアップ状態)≧ブロリー(伝説の超サイヤ人)≧光輝(超サイヤ人2)≧ブロリー(今回の致命傷状態)
うん、超サイヤ人3レベルの戦いここでしちゃったから魔人ブウ編は短くなるかもしれない。ブロリーを超サイヤ人3+α状態まで強くしちゃったのは賛否あると思いますが·····後悔してません!
・・・まあ本当はブロリーの超サイヤ人3辺りでも出そうかと思った。自分超サイヤ人3は基本なんでもウェルカムですが(ナッパ3も面白かった( *´艸`))ブロリーが3になったらワンチャン魔人ブウ越えしてるよね?となり魔人ブウ編の展開に困るから一時的な超パワーアップにした。
困る程自分のシナリオ能力あるとは思ってませんが(おい)
では次回BORUTO編最終回です。バイバイ(ヾ(´・ω・`)