Warrior beyond despair   作:レオ2

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おはようございますm(*_ _)m。BORUTO編最終話であります。⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!

追記
笠木決戦から数えたら4年ではなく五年でした。申し訳ないです。


最後の言葉

 朝日が出始めている木ノ葉隠れの里、火影屋敷の屋上ではそれぞれ五影達が帰ってくるのを待っていた。そして、その時が来た。最初の異空間移動に出た扉が開きそこから五影達とボルト、サスケに光輝が出てきた。

 ナルトとボルトはヒナタとヒマワリの抱擁を受け、サスケはサラダとサクラの抱擁を受ける。そんな家族の様子を光輝は遠目に見ていたのだった。

 大筒木一族の襲来はあったが中忍試験は全ての行程を終えていたので問題なかった。事件は五影達が力を合わせ解決したと発表され里も落ち着きを取り戻している。ナルトもまた忙しい日々が始まった。そして光輝はうずまき邸にて面々に言った

 

「そう言う訳で、俺の目的は達成したので俺は俺のいるべき所に帰ります」

 

 光輝は元々ブロリーを倒す為に来た。ダメージエネルギーを与えず逆に打ち負かしたかったがブロリーの命をリソースにしたパワーアップのせいで恐らくダメージエネルギーは溜まっているはず。トランクス達と対策を練らなければならない。

 光輝の言葉を聞いたナルト達は寂しそうな顔をしながらも何時かは来る別れだと分かっていた。

 しかし光輝の言葉を聞いたヒマワリが露骨に寂しそうな顔をしているのを見て苦笑いしながら言った

 

「そんな顔するなよ。」

 

「帰っちゃうの?」

 

「まあな。俺は俺の戦いに行かなきゃいけないからな。」

 

 そう聞いてショボーンとするヒマワリ。少し罪悪感出るが帰らないと行けないのも本当だからな。

 

「ありがとうね、光輝君」

 

 そうヒナタさんが言って俺も少し笑いながら返す

 

「いえ、居候させてくれてありがとうございました。」

 

「何時帰るんだ?」

 

 今度はナルトさんが聞いてきた。俺は少し考え言った

 

「まあ別に今日の夜でも良いですし・・・と言うよりそうするつもりだったし」

 

 その答えにボルトが驚いて思いっきり言った

 

「今日!?早すぎだってばさ!」

 

「しょうがないだろ、ブロリーか同じかそれ以上の敵が何処にいるのか分からねえんだから。」

 

 その後、光輝はヒマワリを伴い外に出た。何故ヒマワリと一緒なのかと言うと光輝が最後に里をぶらぶらすると言ったらなんかついて行きたいと言い出したのだ。まあ別にそれなら良いかとなり2人でぶらぶらし始める。ボルトは家を出るまで一緒だったがその後別れた。

 2人は里をあれこれ喋りながら歩いていたら目の前の花屋からいのじんが出てきた。

 

「光輝先生!?」

 

「よう、いのじん。お店の手伝いか?」

 

「はい。」

 

 そして3人で少し話し始めたら店の中から母親のいのが出てきた。

 

「あら?光輝君、聞いたわよ。今日帰るんですって?」

 

「·····早すぎません?」

 

 まだ帰る宣言をしてから1時間程しか経っていない。それなのに何故いのさんは知っている。そう思っていたらいのじんが言った。

 

「さっきボルトが来て言ってましたよ」

 

「・・・やっぱり言うんじゃ無かったかな」

 

 俺、静かに帰りたいんだけどこの分だとボルトの奴他の人達にも言ってるだろ。少しボルトの気を探ってみると今はサラダの所にいる。

 内心ため息をついていると何やらいのさんが花を1本持って来て渡して来た。

 

「アカデミーじゃいのじんがお世話になったわね。ありがとう。」

 

「あ、いえ。俺もあの時は凄く勉強になったんでお互い様です。」

 

 いのさんが渡してきた1本の花を丁寧に受け取った。花は「かすみ草」。確か花言葉は「感謝」だった筈。俺もアカデミーの時は勉強になった。新井先生があんな感じだったと思うと尊敬する。

 その後、いのじんといのさんと別れてまた2人でぶらぶらし始める。先程アカデミーの話が出た時に見たくなったのかヒマワリちゃんがアカデミーに行きたいと言って向かった。

 半年ぶりに見るアカデミーは懐かしかった。卒業までいた訳じゃないが俺がこの世界で1番いた場所だろうな。そんな時、学校の出入り口からシノ先生が出てきた。

 

「あ、ご無沙汰してます。」

 

 ヒマワリちゃんが誰?となっているから

 

「ボルトの担任の先生だよ。」

 

「久しぶりだな。元気そうで何よりだ。もう怪我は良いのか?」

 

「はい。もう治しました。今はちょっとぶらぶらしてるんです。」

 

 そう言いながらアカデミーを見る。ここで色んな事があったなぁと。ゴースト事件、修学旅行、卒業試験。生徒が成長する姿を見るのが嬉しいとか何処かで聞いた事があるが確かにそうだなと思った。そう言う意味じゃ新井先生って気が気じゃなかったよな。俺、成長所か寧ろ勉学以外じゃ退化してたし。愛美がいた時はコミュニケーション能力はまだあったが小2以降はコミュニケーション能力はほぼ皆無だったし。SAOの皆と出会ってからは改善された·····筈。

 

「今まで、ありがとうございました。」

 

 そう頭を下げる。

 

「俺も感謝する。光輝のおかげでボルト達もいる。」

 

 仮面の男の時だと思い光輝は少し苦笑いする。結局仮面剥がせなかったし倒せなかったし・・・と。しかしそれは今置いておく。感謝は素直に受け取るものだ。

 

「はい!」

 

 その後、再びぶらぶらし始めるがヒマワリちゃんが疲れたと言い里が一望出来る高台のベンチに座った。里を2人して見ていたらヒマワリちゃんが聞いてきた

 

「お兄さんって家族いるの?」

 

「・・・いるよ。お義父さんとお義母さん、それから義妹。」

 

 口では義父とか義母とか分からないだろう。流石に7歳のヒマワリちゃんにあのえぐい事を言う程鬼ではない。妹、というワードを聞いたヒマワリちゃんが共通点でも発見したと思ったのか人懐っこい笑顔で言ってきた

 

「どんな子なの?」

 

 どんな子、か。もう俺の体感時間なら6年は会ってないんだよなぁ。いや、精神と時の部屋も入れたら7年か。そもそも咲良が3歳の時に別れたからどう成長したのか知らない。そもそも覚えているのかすらも分からない。

 

「もう、7年は会ってないから分からないや。そもそも俺の事は忘れてるだろうな。義妹が3歳の時からもう会ってないし」

 

 向こうでは恐らく8歳だ。俺が時の巣よりも時間が早いここで約1年、精神と時の部屋で1年。時間の流れが違う場所で過ごしているから俺の方が歳をとっている計算になっている。·····と言うより俺もうSAO前まで年上だった愛美よりも年上になったのか。いや・・・精神年齢だけならアンダーワールドでもう少し歳とってる。

 

「そう・・・何だ。でもきっと覚えてるよ!お兄さんみたいな優しいお兄ちゃん忘れる訳ないもん!」

 

 だからそんな真っ直ぐな事を言われ俺は思わず呆けた顔をしてしまった。そんなナルトさんやボルトに似ている真っ直ぐな眼を見て親子だなと思った。

 ヒマワリちゃんの言葉は何にも根拠の無い言葉だ。だけれども本当にそう思っているという顔だ。

 

「そうか·····そうだと良いな」

 

 そう少し微笑んだ光輝なのであった。

 

 ★★★★★

 

「で、これはどういうことだってばよ?」

 

 ナルトの口癖を光輝は言った。光輝の目の前にある光景はキラキラと飾り付けられている部屋とその部屋が最早埋もれるのではないかという位にいるボルトのアカデミーの同期達だった。時間がなかったのか見つけられなかったのかいない人もいたがいても家に入らねえだろと他人事のように思った。

 部屋のど真ん中には豪華なパーティーメニューがあり壁には「光輝さんお別れパーティー」と書いていた。光輝とヒマワリが帰ってリビングに入ったらクラッカーの音が鳴り響き今に至る。

 

「光輝さんがいきなり帰るとか言うから皆集めるの大変だったんだぜ?」

 

 とボルトはやれやれと言っている。因みにこの皆と言うのはボルト達第7班、シカダイ達第10班、イワベエ達第5班、スミレ達第15班でボルト入れて合計9人の事だ。それから公務を早く終わらせたのかナルトも帰ってきてる。

 

「さぁさぁ!主役は真ん中だってばさ!」

 

 そう言って机の真ん中の席に連れてかれる光輝。光輝は本人が言った通り静かに帰りたかったのだがそう言う訳にはいかなかったらしい。そしたらパーティーがスタートしたのだった。光輝は最後かもしれない面々との会話を楽しんだ。

 かもしれないと言うのはもしかしたら遊びに行く分には許可は貰えるかもしれないからである。時の界王神にこの世界の時間の速度の事を聞いて巻物を見てもらった所、何かの不注意で速度が早くなっていたのだとか。まあナルト達にその違いは分からないし分かった所であまり影響は無いから良いが時を守るタイムパトロール側からしたら少し不味いので光輝が帰ってからは時間の流れは統一される。それを聞いていたが故だ。

 

(もしかしたらこの世界の時間の流れが早いからよくここに拉致したのか?)

 

 時間の流れが早いと言うことは光輝達が気がついてからも回復させる時間があるという事、今回の場合はトランクスが早急に見つけてきたから直ぐに対応出来たが遅れていたらやばかったかもしれない。と言うより時間が早いと言う事をシーラス達が知っていたとしたら・・・

 

(成程な。あいつらには時の巣の情報を知る手立てが·····分からないな)

 

 時の巣は光輝が来る前よく襲撃されてたというが何時もはきちんと結界が貼っており時の界王神が認めた戦士達しか入れない。入ろうとしたら直ぐにバレる。

 

(なら・・・もう1つの可能性の方があるか)

 

 もう1つの可能性·····シーラスはある出来事がきっかけで時の狭間に閉じ込められた。しかし、もしシーラスが保険として適当にとった終わりと始まりの書の時間の流れを変え、布石として打っていたのかもしれない。だがもうその手は使えなくなる。·····俺達も気が付かなかったのも馬鹿だったな。

 そして楽しい時間はあっという間に過ぎるもので夜になって行きその時が来た。光輝はアミュスフィア等をホイポイカプセルに入れうずまき邸の庭に出た。

 

「皆さん、お見送り何て良いのに」

 

 光輝は目の前の人達に言った。光輝の言葉に目の前の人達の1人、先代火影のカカシが言う

 

「なーに言ってるの。君のお見送りなら行かない訳には行かないでしょ」

 

 その言葉にお見送りに来ていたサクラも頷く。サクラの隣にはサスケもいる。光輝はサスケに言った。

 

「サスケさんも、半年間ありがとうございました。」

 

「ああ。俺の方も世話になったな」

 

 サスケが素直にそう言った事に周りは驚いているが気にしない。光輝は後ろを向いたら何かイワベエ達は泣き出してるしナミダもやたらと泣きかけだ。他の子も涙がでかけている。

 

「おいおい、お前らこんなんで泣くなよ。先が思いやられるぞ」

 

 そう光輝は苦笑いで言う。だがその光輝の言葉にナルトが言う

 

「光輝、お前も最初別れる時は泣いてたじゃねえか!」

 

「うぐっ!」

 

 確かに泣いていた。人の事を言える訳では無かった。そんな光輝の反応に皆で笑う。そうしていたらボルトが代表の様に言った。

 

「光輝さん、今までありがとうだってばさ!光輝さんがいたから俺は強くなれたってばさ。」

 

 ボルトの言葉に同期達は頷く。だが光輝は首を振りながら言った。

 

「頑張ったのはお前ら自身だろ。それに、お前らの戦いはここからだ。何かに負ける事も、膝を折る事もあるだろうけど、お前らはそれを乗り越えて見せろ。」

 

 光輝の教育実習生としての最後の言葉、ボルト達は聞き

 

「「はいっ!」」

 

 そしてまたボルトが出てくる

 

「もし光輝さんがやばくなった時、今度は俺達が光輝さんを助けに行くってばさ!」

 

 その言葉にボルト達だけでは無くナルト達も頷いた。光輝はボルトの言葉に驚き眼を見開いたがその内ふっと笑い拳を突き出した。ボルトはその拳に自分の拳をコツンとぶつけた。そして光輝は言った。

 

「期待して強くなった皆を待っとくよ。」

 

 5秒程拳をコツンとして光輝はボルト達から離れ再び少し歩きナルト達全員を見る。そして言った。

 

「皆さん、ありがとうございました!」

 

 そう言った瞬間、光輝の体が光に包まれる。

 

「またな!」

 

 その言葉と共に光輝は完全に光に包まれ、次ナルト達が光輝のいた場所に眼を向ければ誰もいなくなっていた。しかし、光輝が去ったとしても思い出は消えない。ボルト達は10秒程感慨に浸り各々家に帰るなり動き始めたのだった。

 

 

 ★★★★★

 

 

 光に包まれ眼を開ければ俺からしたら大分懐かしい時の巣の刻蔵庫に出た。相変わらず終わりと始まりの書が棚にびっしりあるのを見てその量に思わず苦笑いする。そんな俺の後ろからトランクスさん達が声をかけてきた

 

「お疲れ様です。ブロリーを相手に素晴らしい戦いでした。」

 

「運が良かっただけかもしれませんけどね」

 

 実際問題運が良かったのもある。初見殺しの空切り、その後に繋げたヴォーパル・ストライクが超サイヤ人の時にヒットし、伝説の超サイヤ人になった後も響いたのがそれだ。だがトランクスや悟空達に言わせれば

 

「なに言ってんだ?あそこまで持って行けるおめえの技量があるから出来たんだ。もう少し自信を持て。」

 

「そうですよ。俺達が5人がかりでやっと倒したブロリーを貴方はたった1人で倒したのですから。」

 

 そんな2人の言葉に光輝は呆けたがその内微笑みに変えた。そんな光輝を見た悟空がさぁさぁ!という感じで言ってきた

 

「じゃあおめえの修行の成果を見せてもらおうかな!」

 

 こっちではそんなに時間は光輝に比べれば経っていない。しかし光輝は精神と時の部屋みたいに1年半向こうにいたのだ。ならば強くなったのは道理。光輝は1年半ぶりの悟空の誘いに光輝はワクワクの顔に出しながら言った。

 

「はい!」

 

 光輝と悟空は修練場に向かった。その心中で光輝はナルトやボルト達に言った。

 

(俺も強くなる。皆に偉そうに言って俺が出来ないなんて教育実習生として失格だからな。だからお前らも強くなれ。何度倒れても立ち上がって進める力には皆にはあるんだから)

 

 だけど悟空さんとの手合わせが終わったらしないといけないことがあるな。

 

 ★★★★★

 

 2014年、4月27日。カリフォルニア州

 

 家族でテレビのニュースを見ている。そのテレビのニュース内容は日本よりも事件が多い国らしくやたらと事件について出る。しかし、今日はそれも程々に日本のニュースになっている。その日本のニュースとは日本の感謝日。キャスターが早口で・・・今の愛美にはしっかりと聞き取れる英語で言う。それを日本語に直せば

 

「あの戦いから約5年。あの悪魔、笠木理玖から世界を救った英雄、西沢光輝君に敬意を表す「平和感謝日」です。」

 

「光輝が聞いたら絶対嫌がりそうな名前だね」

 

 そんな事を苦笑いで言っているのは小一の頃よりもロングヘアになり色んな意味で成長している愛美なのであった。光輝は偶像視は嫌がるだろう。光輝は昔から自己肯定感が低い。剣術等普通に二刀を振り回す様は愛美にはしっかりと刻み込まれている。しかしそれを凄いと言っても謙遜ばかりしていた。愛美がソードアート・オンラインのキリトが二刀流を使い始めたのを見た時、真っ先に光輝を思い浮かべた。

 ニュース映像ではあの日の決戦の映像が流れている。今でも光輝がどんな戦いをしているのか速すぎて分からない。大半の人がそうだろう。そして光輝は今この時よりも遥かに強くなっているだろう。何故ならどういう訳か本当のドラゴンボールの戦士達の悟空達が一緒なのだ。強くならない訳がない。

 

「ほんと・・・知らない間に光輝の知らない事がどんどん増えてっちゃう」

 

 そう少し涙を見せながら言う。小2から光輝の事は何をやっていたのか、楓達に聞くまで知らなかった。その様子を聞く度に自分が引っ越さなければ光輝を励ます事が出来たかもしれないと、思う事もよくあった。でも・・・今は光輝が帰ってきた時、光輝の冒険をいっぱい聞きたい。聞いて励ましたりしたい。自分が知らなかった光輝を知りたい。そう思うようになった。

 

「これが今でも謎よね」

 

 母がそう言ったのを聞いて愛美はテレビに眼を向けた。そこでは赤眼と蒼眼、そして黄金の眼とオーラを纏った光輝の姿がある。あの2年前から光輝繋がりで交流が始まった櫂家によると赤眼と蒼眼に関しては・・・家族の死体を見た時に発現したと言っていた。使いこなせるまでに約1年間かかったとも言っていた。

 

「黄金の時はネットで名前が付けられてたよ」

 

「え、そうなのか?」

 

 父が疑問符の声を出し頷く愛美。愛美は年齢を重ねるにつれネットも触る様になって行った。溺れることはなく節度を弁えているから問題ない。愛美の成績はアウェイの筈のここでも上位なのがその証左。

 

「光輝がメビウスが好きって知られてたから『光輝・シャイニングブレイブ(光の勇者)』って名前が付けられてたよ。」

 

 メビウスの強化形態「メビウス・バーニングブレイブ」をリスペクトした感じの名前だ。その愛美の言葉に納得している父。愛美も不思議とその名前がしっくりと来るから光輝が帰ってきた時教えてあげようと思っている。光輝が自分で名前を付けてたらあれだが。そう思っていたらニュースが終わりテレビを消した。それと同時に愛美のスマホに連絡が来た。

 

「あ、来たよ。パソコンパソコン」

 

 愛美の言葉にパソコンの近くにいた母がパソコンをテーブルに持ってくる。そしてzoomと言う3年前の2011年から始まったオンライン会議ツールのページを出した。そして少し弄り目の前の画面が3分割にされた。1つは愛美達を映す画面、もう2つは・・・

 

『お姉ちゃん!』

 

「咲良ちゃん!久しぶり!」

 

 1つには櫂家の長女、咲良と咲良の両親の櫂と楓がいる。咲良が画面が出た瞬間にぶんぶん手を振って言ったのを愛美が返したのだ。そして愛美はもう1つの画面に眼を向け挨拶した

 

「光定さんも、ご無沙汰してます」

 

『久しぶりだな。元気そうで何よりだ。』

 

 光定と光定の妻だった。日本とアメリカの時差は州によるが約14時間、今日本は朝ら辺だ。そんな時間から集まったのは皆の近況報告・・・要は光輝から連絡来た?とかそんなのである。

 愛美と光定は愛美が櫂家と出会ってから2回目に日本に来た時にたまたま櫂家で櫂と話していた所に会ったのがきっかけだ。そして光定の所にも光輝からの手紙が来ていたと知り、光輝との関係性も聞いて親近感が湧いた。そしてこの3つの家族はzoomが出てからよくこんな集まりをする様になった。例えば日本での流行や逆にアメリカの流行、違い、色々あって案外面白い。だが今回は違う。

 

「・・笠木の事はずっと内緒にするのですか?」

 

 その問に少し真剣な顔になる他の参加者。咲良だけはまだよく分かってないのか疑問符だが咲良を置いてけぼりにして光定が言った。

 

「国ではその方針で行くようだ。民間人を不安にさせたくないと言うのは分かってくれ」

 

 その言葉に愛美は頷く。こんな話をなるに至った経緯は・・・

 

「ほんと、光輝の手紙、私も欲しいのに」

 

 と少し拗ねる愛美。そう、光輝の手紙が2年ぶりに手紙を寄越したのだ。また夜中に自分で手紙を入れたのか差出人の名前に西沢光輝とだけ書かれまたポストにぽつんとあった。2年間の近況報告と光定に関しては・・・あるやばい情報があった。

 

「まさか・・・笠木が生きているとは」

 

 光輝は手紙を渡す人によって内容を変える。そして前回光輝の櫂家への手紙には「ある奴」と書いていた奴の事を光定へはもう少し詳しく書いていた。曰く笠木が生きているかもしれないと。自分が生きているのだからその可能性もあると。だが光定は今回までそれを黙っていた。まだ可能性だと。だが今回の手紙には「笠木は生きている。念の為に警戒だけはしてください。笠木がそっちに行った場合、俺も直ぐに駆けつけます。」と光定の手紙には書かれていた。

 光定はこれを受け光輝の手紙を国に出した。そして光輝の手紙を筆跡鑑定し本人と断定した後、国の上だけで相談し・・・警戒はするが民間人を不安にさせる訳にはいかないので秘匿する事にしたのだ。光輝が生きてる事を公開するのも考えられたがその場合証拠の写真もあげなければならず他の人が2次元だと思っていた世界が本当にあると知ったらそれはそれでパニックになるかもしれなかったから却下された。因みにこの時点で光輝の捜索願は取り消されちゃっかり戸籍も戻ってる。但し中学入学所か小学校卒業すらしていないが。

 愛美が手紙くれないと拗ねているのは光輝が単に愛美の場所か気を知らないから手紙をあげられないだけである。

 

「お姉ちゃん次いつ来るの〜?」

 

 と咲良は待ちきれないのか聞いた。愛美は直ぐに答える。

 

「次は夏休みかな。」

 

「えっと・・・3ヶ月?」

 

「3ヶ月とちょっとかな」

 

「分かったー!」

 

 とスマイルの咲良を見て思わず口元が緩む。

 

(光輝もこんな気持ちだったのかな)

 

 咲良はよく光輝との思い出を話してくれる。3歳の時だったのによく覚えているなと何時も思っている。咲良はきっと意識していないが光輝が壊れなかったのは咲良のおかげでもある。

 年に数回しか日本には行かないがそれでも妹が出来た様な気がした愛美なのであった。笠木が生きていると言う情報を聞いても愛美は怖くなかった。その笠木を倒した英雄もまた生きている事を知っているから。

 

(早く帰ってきてね、光輝)

 




お疲れさまです (*´∀`)♪
NARUTO系列の編の最後には光輝の世界の様子を写すのが決まりなんですよ。·····言うて2編しか無いけど。
そして光輝の黄金状態の名前(仮)が唐突に出てくる。
オマケにzoom笑。調べたら2011年からあったらしいから良いかな〜と。
次回から魔人ブウ編。と言う訳でアンケートしまーす。ベジットの所をするかどうか。あの時のブウがパワーアップされた所でベジットの勝てる絵が浮かばないのでいるか?となってしまった。というよりゼノバースリスペクトで行くとどの道カットになっちゃいますが。
(*´∇`)ノ ではでは~
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