Warrior beyond despair   作:レオ2

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おはようございますm(*_ _)m。魔人ブウ編スタート。BORUTO編よりも少ない筈。では⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!


魔人ブウ編
命賭けるは誰の為?


 ナルトさん達の世界から帰還して早3ヶ月、その間は何も無かった訳では無いが大半は修行やお姉ちゃんのライブに招待されたりしてワイワイしてた。勿論あいつらを警戒するのは当然だからそんなに遊んでいた訳では無い。寧ろ割と辛めな修行していた。影分身をあんなに多用するとは思わないんだ。でもおかげであの技を習得出来たから良いとするか。

 そしてやはり今度は2年もかからなかった。時の巣の刻蔵庫にてトランクスさんが複雑な顔でその巻物を渡してきた。

 

「これは?」

 

「父さんと悟空さん、そして父さんと魔人ブウが戦った時の歴史です。」

 

 俺は取り敢えずその巻物を見た。場面はセルの戦いから約7年後。魔導師バビディっていう奴が自分の父親、魔導師ビビディって奴に封印された魔人ブウと言う魔人を蘇らせた。魔人ブウは当時4人いた界王神様、そしてその上の大界王神様を東の界王神様を除いて全て殺した。だが力の強すぎた魔人ブウが言う事を聞かず自分の身が危なくなるからビビディは魔人ブウを封印。ビビディは隙を着いた東の界王神様によって倒された。

 だがビビディには息子・・・バビディがいた。バビディは魔人ブウの封印を解くために地球に来て魔人ブウが封印されている玉を確保、シーラス達がやっているダメージエネルギーを回収し魔人ブウに注いでいるのだとか。

 何故か悟空さんとMって額に着いているベジータさんが戦っている。理由は・・・悟空さんはこの時現世に1日しか居られずそれなのに悟空さんがベジータさんとの戦いを後回しにして魔人ブウ復活を阻止しようとなって、ベジータさんはそれに渋々同意したが本音は魔人ブウ等どうでもいいから悟空さんと戦いたかった。だからわざと自分に悪性があるように見せバビディの洗脳を受け無理やり悟空さんとの戦いに持って行ったのだ。

 

「・・・気持ちは分からないでもないですがもう少し我慢するという選択肢は無かったですか?」

 

 そりゃあ1日しか居られないから早く戦いたい気持ちは分かる。だけどそれで地球が危なくなるのは世話がない様な気が・・・。トランクスさんも複雑な顔をしたのはこの歴史だからだろう。しかしもう皆さんの間で決着がついてるのなら俺が言うのは違うから良いや。その巻物を受け取り

 

「じゃっ、行ってきます!」

 

 その言葉と共に光輝は光に包まれ歴史修正に向かった。

 

 ★★★★★

 

 何も無い荒野、宿命の対決が繰り広げられている場所に光輝は降り立ってその対決をしている悟空とベジータを遠目にみた。その戦いの激しさは精神と時の部屋で修行しなければついていけなかった戦いだろう。しかし今ならついていける。だが·····

 

「·····悟空さん達じゃないみたいだな」

 

 その言葉に悟空は背を向く。そこには前のブロリーと同じ紫色のオーラを纏った禍々しい戦士がいた。と言うより主なカラーも紫色だから少し同化して分かりにくい。だが·····そんなのを言うのが億劫になるほど巨大な気だった。

 

『そ、そいつは!?』

 

「ふひひひ·····ふへへへへ!」

 

 光輝は思わず少し武者震いした。どう見ても自分邪悪ですと言う容貌をした奴が目の前にいるのだから。トランクスが慌てた声で言う

 

『気をつけてください!そいつはジャネンバです!』

 

「ジャネンバ?」

 

 光輝は構えをとる。だがジャネンバは不敵な笑みを浮かべ動かない。

 ジャネンバ·····本来の歴史通りなら地獄行きの魂を浄化する装置に溜まった悪の気の塊が鬼を媒体に変化した姿。

 

『そんな奴が暴れたら歴史がめちゃくちゃです!何としてもここで止めてください!』

 

 その言葉に光輝は頷く。そんな光輝とジャネンバの気を感じたのかベジータと戦っていた悟空が言う

 

「お、おい。何かすげえ気があるぞ!」

 

「知るか!俺と貴様の勝負には関係ない!」

 

 光輝もその言葉が聞こえたのかジェスチャーで大丈夫とやっといた。そして光輝は動いた。荒野に思いっきり足を突き刺し地面を割り猛スピードでジャネンバに向かう。その最中超サイヤ人2に変身する。距離を瞬時に詰め右ストレートを出した。

 

「ふひひ・・・!」

 

 だが容易くジャネンバから見て左に躱され代わりにジャネンバが左ストレートを光輝に放つ。しかし光輝も右の拳を直ぐに引きつつジャネンバの拳を掌で細工しながら腕ごと逸らす。そして流れる様に回し蹴りをした。それでもジャネンバは逆にその脚を掴んだ

 

「ふっ!」

 

 光輝は慌てず掴まれた左脚とは反対の右脚を上に振り上げ顎にぶち当てた。ジャネンバはその衝撃に思わず少しよろける。そんな光輝とジャネンバの戦いの最中悟空とベジータは会話する

 

「強くなりたいだけでプライドの高いおめえがあんな奴に支配されたんか?」

 

「俺は・・・昔の俺に戻りたかったんだーーーっ!純粋で冷酷な俺に戻って、何も気にせず貴様と戦いたかったんだ!だ、だからバビディに支配され、もう一度昔の俺に戻る必要があったんだ」

 

(昔の悪い存在に戻りたかった、か。でも・・・それは無理だ。仲間を、家族を知ったベジータさんには無理だ。)

 

 孤独の辛さは俺にも分かる。まぁナルトさんとかに比べたら全然マシだろうけど。俺だって虚勢を張って小学校時代友達作らなかったし、SAO時代も半分以上ソロだった。だけどそんな経験で得た事、人は1人では生きられない。当たり前の事かもしれない、だけどその当たり前を忘れたら自分勝手で誰にも必要とされない人になってしまう。人が1人で生きるなんて土台無理な話だ。人は誰かの助けを受け生きる。どんだけ1人が良いと言っても例えばご飯を作ったりしてくれる人、ご飯の材料を作ってくれる人・・・言い出したらキリがない。

 ベジータさんは家族思いの人だ。時の巣にいるベジータさんを見てたらよく分かる。言っている事は厳しいがそれは期待の裏返し。

 

「そんなの思ってる場合じゃねえな」

 

 そう言いながら光輝は隙を作ろうと気弾を投げた。直ぐに後ろに回って打撃をしようと思ったがそこで光輝は思いっきり驚いた。何故ならジャネンバの顔辺りに放った気弾をジャネンバは何か異空間の様なものを出し気弾をその中に吸い込ませたのだ

 

「なっ!?」

 

 マジか・・・気功波の類いは乱用出来ないって事か。螺旋丸とかも同じく。だとしたら厄介だ。打撃だけで倒せるならまだ良いが・・・そう簡単にはいかないだろう。そんな事を考えていたらまた悟空さん達が会話をしている。

 

「魔人ブウの気がとんでもねえ気に変化したぞ!こっちに向かってきている。こんな事をやっている場合じゃねえぞ!」

 

 その言葉を聞いて魔人ブウの気を感じた。やはり強い。思わず冷や汗が出るくらいにだ。だがだからと言ってジャネンバを無視する訳には行かない。ジャネンバと相対していたら再び不思議な現象が起きる。何と唐突にジャネンバがキューブ状に変化したのだ。

 

「はっ!?」

 

 その瞬間光輝は後ろの空気が乱れたと感じ直ぐに後ろを向いたが遅かった。後ろを向いた瞬間にジャネンバの気弾が光輝に直接ぶつけられた

 

「うわあああ!!!」

 

 不意をつかれ光輝は吹き飛ぶ。だが上手く着地しジャネンバを見る。

 

「何だ今のは?」

 

 キューブ状に変化したと思えばいきなり後ろから攻撃を貰ったのだ。思わずこう言うのも必然だろう。

 

(真正面からの気功波無効に擬似的な瞬間移動。SAOならボスって言われても通用するぞ)

 

 そう心で言いながら光輝は再びジャネンバへ距離を詰め接近戦を仕掛けようとするが光輝が近づいた瞬間に再びキューブ状に変化し光輝の攻撃を躱し今度は横から気弾を直接ぶつけようとした。

 

「くっ!」

 

 光輝は何とかガード体勢になり吹き飛んだ。ガードはしていたので先程よりかはダメージは無い。そして転がりながら印を結んだ。そうする事で5人の光輝が出てきて本体光輝の周りを囲む。瞬間移動するのなら死角を無くせば良いと思ったのが1つ、もう1つは

 

「ふへへへへ!」

 

 ジャネンバは少し驚いたが直ぐに不敵な笑みに変えその5人の光輝を先程使った自身をキューブ状に変化させ瞬間移動を使った。本体の光輝は集中する為に目を閉じる。分身の光輝は本体を守るように立って構える。

 一方悟空とベジータは休戦協定を結び2人で魔人ブウを倒そうと悟空が言った。ベジータはそれを快諾。しかし悟空が仙豆を取るために後ろに向いた瞬間、ベジータは後ろから悟空を気絶させた。そして仙豆を食べ回復した後、魔人ブウの元へ向かった。

 光輝もその流れは知っているからジャネンバに集中する。

 

「ゲヘヘヘ!!」

 

 人間の言葉とは程遠い奇声を出しながらジャネンバは分身の内一体に襲いかかる。分身の光輝はそれに反応出来ず消える。他の光輝がジャネンバに攻撃しようと動いたがジャネンバは直ぐにキューブ状になってまた瞬間移動を始める。

 

(まだだ)

 

 その後また分身がジャネンバに蹴散らされ煙になって消える。ジャネンバの気も一緒に無くなり次の瞬間には他の光輝に攻撃する。そして残りの2人も蹴散らされる。

 

「ヒヘヘヘ!」

 

 全ての分身を蹴散らし不敵な笑みを浮かべたまま再びキューブ状に変化し目をつぶっている本体の光輝に左側から襲いかかり・・・

 

「―――!!」

 

 空気の乱れ、そして影分身は分身が体験した記憶や経験を本体に還元出来る。光輝はそれで小学校時代の勉強の遅れを取り戻すだけではなくぶっちゃけ理系科目や工学、英語、何故かレインやセブンのロシア語も学んでそれらのレベルは今の愛美にも劣らず・・・と言うより勉強してる科目だけはそこら辺の高校生よりも圧倒的に頭が良い。国語や古文はフィーリングでレインや家庭教師っぽい事してくれてるアスナにも怒られてる。タイムパトロールなのに社会や歴史も普通に覚える事は出来ず蒼眼で覚えるチートしている。

 そして光輝は5人分の光輝の経験をした。ジャネンバの攻撃軌道の予測、そして気は当てにならないから空気の乱れを感じ取ったのと同時に量子変換器から瞬時に剣を左手に取り出し

 

「はっ!!」

 

 気合いの入った言葉と共に適当に振った。それにジャネンバは急に対応された事に驚くのと同時に体を仰け反りギリギリ躱した。しかし体勢は崩れてしまう。光輝は右手に青い球体を作り油断し体勢を崩したジャネンバにそれを放った。

 

「螺旋丸!!」

 

 ジャネンバが俺の気功波の類を異次元に飛ばすには気功波を認識し次に異次元に飛ばす空間を作らなければならない。そのスピードはやはり早いが体勢を崩したらその限りではない。

 

「キエエエエ!!」

 

 光輝の螺旋丸はジャネンバにぶち当たりジャネンバは先程の光輝と同じく荒野へ吹き飛んで行った。光輝は今の内にベジータの気を探る。ベジータは魔人ブウと激突している。しかし・・・気だけで見ればベジータが押されている。

 

(·····これが正しい流れなのかもしれないけどやっぱり辛い)

 

 光輝はそう思いながらジャネンバを見る。ジャネンバは既に立ち上がりあんまり堪えてない様子だ。しかしジャネンバに何時までも時間をかける訳には行かない。光輝は左の手にある剣・・・ブルーレッド・オブウォーリアを地面に突き刺し

 

「はあああああッ!」

 

 金色の嵐が吹き荒れ光輝の様子が変わりジャネンバが初めて刮目した。光輝は超サイヤ人2になるのと同時に更に力を引き出し超サイヤ人3相当まで力を上げた。ジャネンバはそれを見て自らもパワーを引き出す

 

「ウキキキキキ!!」

 

 先程の光輝と色違いの紫色の嵐が吹き荒れる。光輝は剣を持ちその奔流に耐える。そしてジャネンバの手に血を連想させる真っ赤な剣が出現した。血のような真っ赤な剣で光輝が思い出すのはやはりSAO時代に使ってた『レッドブレイク』だろう。SAOの時はあの剣の魂もウォーリア・ビヨンド・ディスペアーに入っていたが今はない。しかし光輝が覚えている。それだけで十分だ。

 

「お前に時間をかけられない!」

 

 そう言った瞬間に光輝は消える。ジャネンバも同時に消え真ん中で互いの得物をぶつけ合った。

 

「ヒヘヘヘ!」

 

「ふっ――!」

 

 ぶつけた瞬間に光輝は1歩下がり剣を突き出す。ジャネンバはそれを跳躍し躱す。光輝の後ろに着地した後光輝をぶっ刺そうと振るう。だが光輝は予測済みで咄嗟に剣を背面に構えそれを防ぐ。

 その後剣を弾き尚且つ振り向き剣を振るう。

 

「ゲヘヘ!」

 

 しかしジャネンバは不敵に笑いながらキューブ状に変化し瞬間移動を始め光輝の剣を躱した。それだけでは無く剣を振り抜いて隙を晒している光輝の後ろから真っ赤な剣を・・・

 

「だろうな!」

 

 光輝がそう言った瞬間、蒼眼と赤眼になり光輝は消えた。次の瞬間には剣を振り下ろそうとしているジャネンバの後ろに出現した。自力での移動ではない。最初の光輝とジャネンバの攻防の時、光輝はジャネンバの腕を弾くのと同時に飛来神のマーキングを施していたのだ。ジャネンバの瞬間移動と違いほぼノーモーション、見極めるのは初見では厳しい。ジャネンバは眼を見開くのと同時に後ろの気配を察知したがもう遅い。

 

「はぁっ!」

 

 ジャネンバの背後から上段から下段へ剣を斬りつけた。ジャネンバはそれをモロにくらった。前のめりに倒れかける。しかしそこで終わりではない。左から右に、右から左に切裂きジャネンバは背中に激痛が走る。

 光輝はそんなの知らねと6回剣を振るい9連撃目でジャネンバの背中を真一文字に斬った後、周りながら剣を最後にジャネンバの腹部にぶっ刺し体ごと突き抜けた。ジャネンバの瞬間移動を許さないスピードを出す為に赤眼になったのだ。ジャネンバはただの超サイヤ人3相当のパワーでは勝てない。

 

「キエエエエ!?」

 

 ジャネンバは自分の状態に信じられない様なものを見る目になり絶対的な痛みを感じながらもその怨念は自分を貫いた光輝に向けられる。光輝はそんなジャネンバの視線を感じながらも言った

 

「アインクラッド流最上位剣技、ノヴァアセンション」

 

 文字通り片手剣ソードスキル・・・ユウキのマザーズロザリオを除いて片手剣で最高の連撃数を誇るソードスキル。

 

「シャア!!!」

 

 光輝には何を言っているのか全く分からないが相当怨んでる声だなと思いながらジャネンバの超接近の気配を感じ取る。だがジャネンバは焦ったのが敗因だった。焦り突撃しなければまだやりようはあっただろうに・・・。光輝は接近を感じた瞬間から剣を地面に突き刺した。そして静かに言った

 

「エンハンス・アーマネント」

 

 その瞬間、突き刺した地面から氷ばっかり出現し蔓になりながら接近していたジャネンバを拘束した。ジャネンバはもがくがもがけばもがく程氷の拘束力が高まる。光輝は自分の剣に気を注ぎ込みその拘束力を生み出している。先程まで前回だったジャネンバならば兎も角今負傷を負ったジャネンバでは力不足だった。ジャネンバから空気中に正に命の輝きが放出させられる。

 そして光輝は瞬時にもう1つの剣・・・ウォーリア・ビヨンド・ディスペアーを出し掲げ言う

 

「エンハンス・アーマネント!」

 

 ジャネンバが脱出方法を思い出す前に方をつける。ジャネンバから放出された生命リソースが光輝の剣へ集まり燃え盛る炎の様な気へ変換され光輝に降り注ぐ。ジャネンバはその事実に驚愕したのと同時にここから抜け出す方法を思いついた。

 

「ゲヘヘ!!」

 

 その言葉と共にキューブ状に変化した。そう、別に瞬間移動すれば直ぐに抜け出せたのだ。想定外の連続でジャネンバは冷静な判断力を失っていたのだ。

 本来の歴史のジャネンバは悟空の超サイヤ人3にも歯牙にもかけない。ベジータも戦闘をしたがあっさりと退けた。それはジャネンバの動きが読みにくい事にあった。気功波の類は異次元に飛ばされ瞬間移動の様な技で悟空達は翻弄された。しかしそんなジャネンバが冷静さを失った時があった。それは自分よりも圧倒的に強い敵の出現、或いは自分の想定外の事が起こった時だ。

 

「――遅い」

 

 その言葉と共に赤眼と武装完全支配術により全てのステータスが一時的に底上げされた光輝が腰を下げ気をウォーリア・ビヨンド・ディスペアーにコーティングし一気に突き出した。コーティングされていた気が剣状の刃となってキューブ状に変化しかけていたジャネンバへとてつもないスピードで先程貫いた場所を更に抉りながら貫いた。

 

「ギエ?」

 

 ジャネンバがされた事が分からず呆けた声を出す。そのジャネンバは内部から光が漏れ出ている。そして光輝はジャネンバに背中を向け2振りの剣を1回左右に振った後、背中に出しておいた鞘に収めながら言った。

 

「じゃあな」

 

「キエエエエ!!!」

 

 その瞬間にジャネンバは大爆発を起こし爆散した。相変わらず意味分からない声を出していたがそんな声を背に背負い光輝は邪悪の塊を爆散させた。

 因みに光輝がやった遠距離攻撃は形は違えど重突進技、ヴォーパル・ストライクだ。本来のヴォーパル・ストライクは名前の通り自分で突撃せねばならないが光輝がやったのは少し違う。

 アンダーワールドと呼ばれる世界でキリトがやって見せたヴォーパル・ストライクを現実風にアレンジしたのが今の攻撃だ。

 アンダーワールドは心意・・・所謂イマジネーション、思い、心の強さが何よりも重要だ。キリトはある敵をぶっ倒す為にその心意を高め、あの伸びるヴォーパル・ストライクを放った事がある。それを光輝は現実風に真似てみたのだ。

 光輝は剣を鞘に収め眼も戻した後、ベジータの気を感じとり向かった。頭痛痛いとか思いながら着いた先にはベジータが膝を着き魔人ブウは紫色のオーラを纏っていた。

 

(強化されてる!)

 

「お前殺しちゃお!」

 

「やばい!」

 

 その言葉と共に光輝はベジータへ迫っていた魔人ブウの目の前に現れ顔面をぶん殴り吹き飛ばした。

 

「お、お前は」

 

「話をしている暇は無いです!俺も加勢します!」

 

 ベジータは立ち上がり光輝の隣に並ぶ。

 

「さっきの奴はどうした?」

 

 魔人ブウへ視線を逸らさずに聞く。光輝は構えながら答える

 

「ぶっ倒しました。」

 

「・・・そうか。」

 

「お前、誰だ?」

 

 魔人ブウが無邪気な顔して聞いてくる。その無邪気さが逆に強さを際立たせる。

 

「さあな、無理矢理聞き出して見ろよ」

 

「お前生意気だ!殺しちゃお!」

 

「・・・そう簡単にいくかな?」

 

 光輝は気を高め3レベルを解放する。ベジータは超サイヤ人になっただけでも驚いたが更にその先の領域へ行った光輝に驚愕した。しかし今の状況でこれ程頼りになる奴はいない。そう考えベジータも気を高め構え叫ぶ

 

「行くぞ!」

 

「はい!」

 

 ベジータと共に光輝は魔人ブウに突撃した。光輝はウォーリア・ビヨンド・ディスペアーを出して剣に気を込めながら叫ぶ

 

「ジェネレートダブルエレメント!」

 

 そう叫ぶのと同時、剣から小さな火球と球体の凍素が出た。アンダーワールドの神聖術擬き、しかし威力はアンダーワールドの比ではない。

 

「ディスチャージ!!」

 

 その言葉と共に先行し魔人ブウに襲いかかる。魔人ブウは避ける事をせず、まともにくらい爆発が起こり煙が発生する。それでも2人は止まらず光輝は剣を消しながら煙の中に突撃した。剣を直したのはベジータへフレンドリーファイアーをしない為だ。

 

「「はあああああッ!」」

 

 気合いの叫びをあげながらベジータと光輝は魔人ブウを共に攻撃する。魔人ブウは先程の攻撃のせいか所々体に穴が空いているが2人は手を休めない。

 

「だりゃっ!」

 

「はぁっ!」

 

 魔人ブウは2人の攻撃を一方的に食らう。光輝とベジータは即席のコンビだが光輝は時の巣にいるベジータと何度も修行をしているのである程度動きは分かる。だから光輝は自分の攻撃もちゃっかり当てつつベジータのサポートに回る。

 

「合わせろ!」

 

「はい!」

 

 ベジータの掛け声に答え光輝はベジータと一緒に拳を突き出しブウは抵抗すること無く吹き飛んだ。しかしそこで終わらない。光輝は影分身を出し直ぐに技を作った。形質変化・性質変化と役割分担し出来たのは

 

「風遁・螺旋手裏剣!!!喰らえーーッ!」

 

 吹き飛ばされているブウ目掛け螺旋手裏剣を放った。

 

「はあっ!」

 

 ベジータは初めて見たその技に驚きながらも自分も手を突き出しそこに巨大な光弾を出しながら叫ぶ

 

「ビックバン・アタック!」

 

 螺旋手裏剣に追随する様に放たれ2つの技はブウがいる場所でぶつかり合い相乗効果で螺旋手裏剣の高音とビックバン・アタックの大爆発が共に起きた。セル辺りならばぶっ倒す事が出来たであろうその攻撃は即席の割に結構良いと光輝は思った。だが.......

 

「―――!!躱せ!!!」

 

 ベジータの怒号が響いた瞬間、先程の爆発地点からピンク色のとんでもないエネルギー波が放出された。光輝とベジータは躱そうとした。しかし出来なかった。

 

「ベジータさん、後ろ!」

 

 それだけを言えばベジータは分かってしまった。後ろにある崖の上ではベジータの息子のトランクス、悟空の第2子の悟天やクリリン、ピッコロがいるのだ。昔のベジータならばそんなの関係なく躱しただろう。自分本位で生きてきたベジータならば。しかし・・・

 

「く、クソーーっ!」

 

 2人は咄嗟にバリヤーを張った。少なくともあの4人が気付くまではバリヤーを終わらせられない。そしてピッコロが直ぐにその事に気が付き3人に離れろと言ったのとほぼ同時に

 

(やばい!気が・・・!)

 

 光輝は本来魔人ブウと張り合えるジャネンバと戦い勝利した後なのだ。疲労が溜まっている。それでもジャネンバに勝利するだけ凄いが同レベルの魔人ブウと連戦するのは辛いものがある。

 

「く、くそ!」

 

 光輝のその言葉と共にバリヤーに罅が入りぶち割れた。

 

「うわあああああ!!!」

 

「ぐあああ!」

 

 光輝とベジータは魔人ブウのエネルギー波を為す術もなくぶち当たりその肉体がピンク色のエネルギー波に飲み込まれた。

 

 ·····何度なっても痛いもんは痛いよなぁ・・・

 

「くっ・・・ぐ」

 

 光輝は地面に倒れながら魔人ブウの方へ向いた。魔人ブウはにっこにっこでこちらに歩いてきている。神聖術でぶち開けた穴も殴り攻撃により出来てた凹みも無い。つまり再生能力を持っているという事。

 光輝はただの超サイヤ人2に戻ってしまっている。気もベジータよりエネルギー波を食らったからから下がっている。

 

「だけど・・・終わる訳にはいかないよな」

 

 そう言いながら立ち上がる。光輝よりも一足先に立っていたベジータはそんな光輝を見て魔人ブウに愚痴を言う。

 

「クソ!強い上に不死身何て話にならないぜ!」

 

 本当にそう思う。笠木にしてもセルにしても当時の自分からしたらもう脅威だったなぁ。2人の共通点は他人の力や細胞ありきだけど魔人ブウは違う。生まれ持っての力だから2人よりもマシかもしれないがそれでもくるものがある。そう思っていたら無言だったベジータさんが言ってきた

 

「おい貴様、誰だか知らんが貴様のおかげで最後にカカロットと思う存分戦う事が出来た。感謝する。」

 

「何・・・言ってるんですか」

 

「ここはもういい、貴様はここからとっとと離れやがれ!」

 

 ベジータさん・・・まさか

 そんな時、超サイヤ人のトランクスさんと悟天さんがやって来た。時の巣にいる2人しか知らないから何だか不思議な気分だがそんな事を言っている状況では無かった。魔人ブウは人が増えても無邪気な表情は変わらない。

 

「トランクス、ブルマを・・・ママを大切にしろよ」

 

「え?」

 

 ベジータさんはトランクスさんに向き直り言った

 

「お前は赤ん坊の頃から1度も抱いた事が無かったな、抱かせてくれ」

 

 ・・・それはそれで何か酷い気もするがベジータさんなら失礼ながら納得してしまった。ベジータさんはトランクスさんを抱く。トランクスさんはそれが恥ずかしいみたいだ。悟天さんは少し羨ましそうに見る。確かこの日が来るまで悟空さんに会った事がなかったからだろう。自分の経験が少ない事を友達に目の前でされてるのだからそう思うのも無理無いだろう。しかし魔人ブウが迫っている。

 

「・・・元気でな、トランクス」

 

 それが父親としての最期の言葉だった。トランクスさんはベジータさんに気絶させられ悟天さんも気絶させられた。それと同時にピッコロさんも来てベジータさんが言った

 

「こいつらを連れて出来るだけここから離れるんだ、頼んだぞピッコロ。」

 

 そう言い終えた後、光輝にも向いた。

 

「今の疲れている貴様がいても足でまといだ。貴様もここから離れろ」

 

「でも・・・!」

 

「黙れ!貴様も気絶させられたいか!?」

 

 ベジータさんは死ぬ気だ、それで倒せるかなんて分からないのに命をかけていたトランクスさん達を守る為に・・・でも・・・

 

 何度同じ葛藤をするのかと思うかもしれない。しかし光輝は例え後々ベジータが生き返る事を知っていたとしても誰も死なないのならそれで良いじゃないかと思う。未来の悟飯にしても自分が永遠に罪を償えば良いと思ってるし今でもよく思う。

 そんな光輝の肩をピッコロが叩いた。光輝はピッコロを見る。光輝とピッコロはあんまり接点が無い。それでもピッコロが言わんとする事は分かった。

 

「・・・分かりました」

 

 その後、光輝とトランクス、悟天を持ち上げたピッコロは全速力でその場を離れたのだった。ピッコロは語る

 

「あいつは初めて、自分以外の者の為に戦おうとしている。己の命を捨てて!」

 

 一方、残ったベジータは

 

「貴様を倒す方法がやっと分かったぜ。やっとな」

 

 その言葉と共にベジータを莫大な気が包む。

 

「貴様を倒すには二度と修復出来ないよう粉々に吹っ飛ばすことだ!」

 

 ベジータを中心に光が吹き荒れそれがベジータの尋常ではない気の高まりを表す。それが最頂点になった時心の中で言った

 

(さらばだ、ブルマ、トランクス、そして・・・カカロット)

 

うぉぉおおおおおお!!!

 

 その命と共に雄叫びを上げながらサイヤ人の王子ベジータは巨大な光と共に最期を迎えたのだった

 

 

 ★★★★★

 

 

 

 光輝は時の巣に戻って来た。その心中は辛いものだが自らの誇りではなく家族の為に戦ったベジータあの勇姿は忘れることはないd

 

「おい、何を感傷に浸ってやがる。」

 

「・・・あれ?心読みました?」

 

「甘い貴様の事が考える事なんぞ分かるに決まっているだろう。」

 

 と言ったのはタイムパトロールの方のベジータである。ボロボロな光輝を見た後ベジータは自分の歴史に光輝が行ったから何か思う事があるのか優しく労いを・・・

 

「休んだら修行だ!久しぶりに貴様の力を見てやる。」

 

 くれる訳無かった。しかし逆にそれがベジータらしいと思う光輝なのであった。

 

 




お疲れさまです (*´∀`)♪
影分身、やはりチート。
まあ光輝SAOでも相手の行動パターンなんぞ少し戦えば分かってたし。
対ジャネンバ戦、賛否あると思いますが今の光輝、魔人ブウ編の悟空かそれよりも少し上くらいだし赤眼というリスク付きチートあるので大丈夫かなぁと(そんくらいしないと強化された敵に立ち向かえないのもある)。因みにジャネンバ相手に蒼眼はほぼ意味無い。瞬間移動は点から点にジャンプする様なもんだし。そしてブロリーと同じく滅多斬りにする光輝笑。
後3話か4話で魔人ブウ編終了・・・かな?ベジットアンケート同率なので僕が勝手に決めて飛ばす事にします。
(*´∇`)ノ ではでは~
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