Warrior beyond despair   作:レオ2

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おはようございますm(*_ _)m。
ゼノバース2基準で行くのでゴテンクス&悟飯です。
文字数は約1万5000字です。


究極の解放

「はあっ!」

 

 光輝の振るう剣が空気を斬る。その相手は誰もいないが光輝は仮面の男をイメージしながら修行をしている。しかし一連の行動をした場所は時の巣では無く仮想世界・・・アルヴヘイム・オンライン、略称ALOと呼ばれるゲームの中だ。ゲームと言っても舐めたらダメで光輝は剣の修行に関してはALOでよくしている。トランクスや悟空とも武器を使っての修行はするがALOでする事の方が多い。

 トランクスや悟空もそうだがALOは魔法はあるが武器を使う事も勿論ある。光輝やキリトの様に片手剣だったりアスナの様な細剣、他にも刀や斧、メイスや短剣に槍。プレイヤーの数だけ武器があり戦い方がある。ALOでは光輝は現実の様に体は動かせない。しかしそれも光輝がここに来る理由だ。ここでは光輝のスピードはステータスさえあれば誰にでも到達出来る。だからこそ、プレイヤースキルで差が開く。それが光輝がALOを好む理由だ。勿論レインやキリト達もいると言うのもある。

 何を言いたいのかと言うと戦い方が千差満別のこの世界は剣の修行にはうってつけということである。

 

「ふぅ」

 

 ジャネンバと魔人ブウと戦って約1日。久しぶりのベジータとの修行で光輝は普通にボコボコにされた。

 

(ベジータさん達って黒髪の時点で魔人ブウよりも絶対強いよな)

 

 そう、通常状態で光輝が昨日戦った魔人ブウ、ジャネンバを両方相手取っても恐らく1人で普通に勝てるだろう。

 

(今の悟空さん達に本気を出させた一星龍って奴めちゃくちゃ強いよな。と言うより悟空さん達フュージョンしないと勝てなかったらしいし)

 

 悟空がよく過去の敵との戦いを教えてくれる。光輝がタイムパトロールになる前じゃどんな敵が1番強かったですか?と聞いた所懐かしいように目を細めその名を教えてくれた。詳しい事はまだ聞いてはいないがやはり強かったんだろうなと思っている。

 因みにフュージョンとは所謂融合技である。体格が近い者2人とその2人の気を全く一緒に合わせ所定のフュージョンポーズをとる事で融合出来る。融合した戦闘力はただ足すだけでは無く更に大幅パワーアップする。2人が1人になってしまうがそれを覆す程のパワーを得られる。但しフュージョンで融合出来るのは30分だけだ。

 

「俺もまだまだだなぁ」

 

「お前程の腕でまだまだと言う言葉は聞き逃せないですね」

 

 光輝の独り言を拾い毅然とした女性の声が指摘する。光輝は背後に振り向いた。そこには2人の”人間”がいた。

 1人は先程指摘した女性で黄金の鎧を身にまとい遠目からでも分かる長い金髪の髪を持っている。その腰にある片手直剣は鍛冶屋であるリズベットの作品で彼女に似合う黄金の剣だ。その容貌は日本人とは違う。どちらかと言うとまだヨーロッパの方に居そうな女性だ。

 もう1人は亜麻色の髪を持って青色を基調とした服を着ている男性だ。その腰にある剣は同じくリズベットの作品で青色なのだが透明感のある剣だ。

 光輝は2人を見て少し微笑み名前を言った。

 

「久しぶり・・・でもないか。アリスさん、ユージオ」

 

 アリス、ユージオ。アンダーワールドという知っていなければ現実と言われても通用する仮想世界で正真正銘人の子として生まれ育ったボトムアップ型AI。しかし光輝やキリト達はAIとは思っていない。感情があり自分の意思を言えるのならばそれはAIでは無く人間と思っているからだ。今はアンダーワールド存続の為、キリト達の世界で人権を認めてもらう為に動き回っている。

 ユージオはアンダーワールドで路頭に迷う筈だったキリトを助け、親友になった心優しい男だ。光輝とも出会ったら使ってた技が似ていたからか直ぐに仲良くなれた。何故か女性メンバーが多いキリトの周りで光輝と歳が近いのもあっただろう。

 そしてアリスはアンダーワールド最強の騎士団、整合騎士の1人である。

 

「キリトもそうだけど、光輝ももう少し自分に自信を持ったらどうだい?」

 

 少し呆れた声を出しながらユージオは言った。肩を竦めながら光輝は返す

 

「俺はキリト程自己肯定感低くないよ。俺よりも強い人達なんて色んな世界に何人だっているんだからな。そう思うのもある意味必然だろう。」

 

 光輝は2人には自分の事を話している。正真正銘異世界人、そしてタイムパトロール。まあ2人に言った所で言いふらさないだろうとアンダーワールドで思ったのもある。そして今度は光輝が聞いた

 

「2人は今日休みなの?」

 

 本来2人は割と忙しい立場である。それもその筈で客観的に見れば世界初のボトムアップ型人工知能・・・その中でも禁忌に縛られず自分の意思だけでその呪縛を打ち砕いた「限界突破フラクトライト」。フラクトライトとは俗に言えば”魂”だ。何を言っているのかと思うかもしれないがユージオ達がいたアンダーワールドを作った菊岡のおじさんがそういうのだからしょうがない。

 

「ええ。凛子さんから休みを貰いました。」

 

「光輝は休みじゃないの?」

 

 光輝も割とフリーだが修行か勉強してる事の方が多い。修行の方が7割くらいだが。

 

「いや、俺の場合ここでも修行というかなんと言うか・・・仕事が入るなら直ぐに俺のアミュスフィアから直接トランクスさんから連絡来るし」

 

 その時光輝の目の前にメール通知が来た

 

「そうそう、こんな風に・・・あれ?」

 

 これが噂をすればなんとやらか。2人に失礼して俺はメールを見ると矢張りトランクスさんからで出動だとか。そういう訳でメールを閉じて2人に言った

 

「仕事が入ったので俺は行きまーす」

 

「うん。またね。」

 

 ユージオがそう言ってるのを聞きながら光輝はログアウト準備し終え手を上げる。

 

「うん。また。」

 

 ログアウトの光を浴び現実世界へ戻った。そんな光輝を見終えた後ユージオとアリスは忙しそうな光輝について言及する。

 

「あれだけ強いのに更に強くなろうとするとはね」

 

 2人も光輝の強さを知っている。仮想世界でも現実世界でもその強さを見せつけられた。仮想世界はALOでもアンダーワールドでも手合わせした事あるし現実世界の力はキリト達がグリームアイズとの戦いの映像を見せた。

 心意の力も光輝は凄まじい。心意を強めるには「最強の自分」を描くのが正攻法と言える。光輝はアンダーワールドでは現実の自分を描いていたのでその心意の強さも強かった。逆に言えば心が弱まってる時はめちゃくちゃ弱くなる。

 

「ええ、私達も負けていられませんね」

 

 今は現実世界で過ごしている2人だがアンダーワールドでなった”剣士”を捨てた訳では無い。ゴールなんてない。高みをめざし続ける、それはファイターならば持ち続ける気概として不変の真理だろう。

 

 ★★★★★

 

 時の巣、刻蔵庫にて光輝は巻物を見る。

 場面は精神と時の部屋がある神殿だ。その現状に光輝はまたもや悲しげな顔をする。何故なら神殿にいる筈の悟空達の仲間がピッコロと小さき超戦士しかいなくなっているのだ。他の人達は皆お菓子に変えられ食べられてしまった。

 巻物をたたみトランクスを見る。

 

「この歴史の魔人ブウは凄まじい強さを持っています。生半端な力では敵いません。皆さんをお願いします」

 

「はい!」

 

 光輝がタイムパトロールへ見送ったトランクスは光輝の様子を観察する。そんなトランクスの後ろから時の界王神と久しぶりに来ていた老界王神が声をかける。

 

「光輝君も本当に強くなったわね」

 

 最初の頃は恐らくピッコロの生みの親、ピッコロ大魔王にも勝てなかっただろう光輝が今や界王神達も恐れた魔人ブウにも張り合える程強くなった。未だに課題はあるが光輝ならば乗り越えられると悟空達も思っている。

 地球人からサイヤ人になった特異な存在、それが光輝だ。

 

「そうじゃのお、あやつわしのすごーい潜在能力解放も断ってきおったからのぉ。」

 

「え、そうなのですか?」

 

 老界王神の潜在能力解放・・・比喩でもなく本当に潜在能力を全て解放するのだ。ただ儀式が長すぎるのが難点だが。しかし光輝は老界王神の誘いを断った。別に儀式が長いのが嫌だという訳では無い。

 

「自分の力で高みを目指すと言っておった。悟空達の性格が移っておるのぉ。」

 

 少しは楽をする事を覚えても誰も文句は言わないが光輝は拒否する。本当に緊急事態なのならばしょうがない時もあるが違うのなら自ら高みを目指す、それが光輝なのだ。

 

 ★★★★★

 

 光が晴れるとピッコロさんと・・・太っていた魔人ブウでは無く無駄な脂肪が取れ筋肉質な魔人ブウと驚いたが超サイヤ人3の小さい人がいた。いきなり俺が隣に出てきたからその人がびっくりしながら言う

 

「お、お前誰だ!?」

 

 何か2人の声が一緒に発音されている。と言うよりこの声聞いた事がある。悟天さんとトランクスさんの声が合わさってる様な声だ。

 

(成程、これがフュージョンか)

 

 フュージョン・・・悟空達の世界のメタモル星人と言う人達が作った融合技。それを悟天とトランクスがしているのだと察した。超サイヤ人3になっているのは普通に驚いたが。

 因みに光輝は超サイヤ人2の状態で3レベルパワーを出せるが決して超サイヤ人3になれない訳では無い。1回だけやって見せた事はある。しかしやはり燃費が悪く今の状態に落ち着いた。

 

「お前、どっちの味方だ?」

 

 ピッコロが横目に見ながら聞く。

 

「貴方達の味方です。」

 

 そう言っている間にも光輝は魔人ブウの気を感じ取る。やはり前の太っている状態よりも強くなっている。オマケにシーラス達のパワーアップも受けている。

 

「その言葉を信じるぞ。俺も手を貸す。3人で魔人ブウを倒すぞ!」

 

「はい!」

 

「任せてよ!」

 

 その悟天とトランクスの融合した姿·····ゴテンクスが叫び魔人ブウに突撃する。魔人ブウは自分がパワーアップしている事に気がついているのか全く分からないがニヤッと余裕な顔のままである。

 

「はあーーっ!」

 

「へへへ」

 

 ゴテンクスが魔人ブウに突撃し殴りつけようとする。しかし魔人ブウもゴテンクスに攻撃を加え、或いはガードし徐々に乱撃戦が始まる。その余波で神殿に罅が入る。

 

「甘いな!」

 

 魔人ブウはあっさりと隙を見つけ出しゴテンクスを蹴り上げる。

 

「うわあああ!!」

 

「ゴテンクス!クソーっ!」

 

 ピッコロがそう叫び魔人ブウに突撃する。しかしピッコロも簡単にいなし吹き飛ばされる。吹き飛ばされたピッコロとすれ違いながら光輝も突撃する。その最中超サイヤ人2で3レベルを解放しながら突撃する。魔人ブウはそれに気が付き拳を向けるが光輝は懐に入りながら躱し殴りつける。それをくらい魔人ブウは少し後退し光輝と相対する。

 

「お前、ムカつく顔だからお菓子にして食べてやろうか?」

 

「そんなの知るか。お前よりもお菓子の方が存在価値はあるぞ」

 

「やっぱりムカつく。きーめた!お前はなぶり殺しにしてやる!」

 

「やって見やがれーーっ!」

 

 そう両者叫び激突し拳と拳、蹴りと蹴りがぶつかり合う。凄まじい速さの乱撃戦に入った。しかしパワーアップしている魔人ブウの方が上手で光輝の腹部へ強烈な拳が突き刺さった

 

「がハッ!」

 

「ギャオおお!!」

 

 それによって出来た隙を見逃す訳なく右側に蹴り飛ばす。光輝は物凄い勢いで吹き飛ぶ。魔人ブウ·····ブウはそんな光輝を追いかけようとするが空中を浮遊する。

 

「俺達を忘れるなよーーっ!」

 

 そんなブウの上空からゴテンクスとピッコロがブウに接近する。ブウは忘れていたと言う顔をして2人を迎撃する。

 1VS1では危ないが2対1ならばまだマシだ。それでも実力差があるのかピッコロが吹き飛ばされる。そんな吹き飛ばされたピッコロの背を復帰した光輝が抑える。そして3人で再びブウに攻撃をする。

 

「お前達しつこいぞ!」

 

 その叫びと共にブウは3人を気合い砲で吹き飛ばした。吹き飛ばされたゴテンクスが思わず愚痴る

 

「ちっくしょーっ!ちょっとヤバいかな」

 

 本来の歴史ならばゴテンクスだけで善戦·····或いは勝てた筈なのだが今ははっきり言えば3人がかりでも厳しいのが現状だ。それが分かっているのかブウはニタニタの顔のままだ。そして唐突に体を丸めた。文字通り球体状になったのだ。

 

「何をするつもりだ?」

 

 光輝がそう呟いた直後、ブウはその球体状のまま縦横無尽に移動しだした。いや移動なんて生易しいものでは無い。突撃機関車の如く猛スピードで動き回っているのだ。

 

「うわぁっ!」

 

 ゴテンクスがその突進を回避する。ブウはそのまま突き抜け神殿を壊していく。光輝も躱し続けるがこれではジリ貧になってしまう。反対側から来る球体状のブウを見据え速攻でその手に剣を収めその剣に風の刃が燈る

 

「風遁・空切り!!」

 

 ブウの突撃コースを予測し縦に放った空切りは見事にブウを一刀両断にした。ブウは一刀両断されたまま光輝の後ろへ勢い余っていく

 

「よしっ!」

 

「油断するな!」

 

 ピッコロが叫び光輝が慌てて見るとブウは再生し再び球体状になり空を舞っている。

 

(空切りじゃ無理か!)

 

 空切りは当たればブロリーの時の様に致命傷になるが再生能力を持っている敵には一時的な痛みを与えられるだけで効果は薄い。このままでは何も出来ずに終わってしまう。そんな時ゴテンクスが突撃してきているブウに向けて

 

「俺に任せてよ!」

 

 そう言うのとほぼ同時に気で輪っか状のものを突進してきているブウに向けて放った

 

「連続スーパードーナツ!」

 

 それらの輪っか状のものがブウの周りに集まり一気に押さえつけた。そうすれば何やらボール状になった。輪っかの中にブウを押さえ込みボールにしたのだろう。そしてゴテンクスはピッコロを読んだ。曰く自分が「パース!」と言うから「トース!」と上に上げてくれと。

 

「行っくわよーーっ!」

 

 しかし無言のピッコロを見てゴテンクスが違う違うと。「はーい!」と言えと言う。

 

「は、はーい!」

 

(ピッコロさん·····お疲れ様です)

 

「パース!」

 

 ゴテンクスがピッコロにパスしピッコロはそれを上空に上げる。

 

「と、トース!」

 

 上空に舞ったブウ入りのボールへゴテンクスは直ぐに追いつき

 

「ウルトラブウブウバレーボール!!」

 

 カタカナばかりで言い難い。とか思っていたらゴテンクスがそのボールを地上へ思いっきり叩きつけた。ボールは凄まじい速度で地上に向かった。

 

「よーし!追おうぜ!」

 

 ゴテンクスが陽気に言ってブウを追った。しかしピッコロは一連の流れがどうしても自分要らないだろうとか思っていた。そして残ってた光輝に向けて思わず言ってしまう

 

「·····お前がやれば良かったのではないか?」

 

「俺バレーやった事ないです。」

 

 ぶっちゃけスポーツは真剣にやろうと思った事はなかった。せいぜい咲良が興味の持ったスポーツをやったくらいだ。後はALOで偶にやるくらい。でも遊びの範囲内·····まあピッコロもバレーは知識としてあるだけでやった事などないが。2人はゴテンクスを追った。追った先にはやたらとでかいクレーターがあった。そこで光輝は今更な様に気が付きピッコロに聞いた

 

「そう言えば他の地球の人ってどうしたんですか?」

 

 神殿のメンバーはお菓子にされてた所を見たが他の人達は見てなかった。

 

「地球の他の奴らは魔人ブウが皆殺しにした。」

 

「·····そうですか。」

 

 そう言いながら光輝達はゴテンクスに追いつく。ゴテンクスは「もう終わっちゃったかもー!」と上機嫌に言っているが光輝がそんなゴテンクスの肩に手を置く

 

「自信過剰なのは良いですけれど油断は禁物だと思いますよ。」

 

 光輝にはある修行の成果なのかしっかりと感じ取れている。強大で邪悪な気が。魔人ブウは抑えているつもりかもしれないが修行した光輝には感じ取れる。その証拠として光輝が後ろを振り向いた時、クレーターの反対方向からピンク色の光が迸った。

 

「へ?嘘〜」

 

 その光から魔人ブウがニタニタと出てくる。傷はない。体力も消耗した気配もない。というよりまだパワーアップが続行されている。

 

「少しは痛かったぞ?」

 

(元々も強かっただろうにそれを更に上乗せパワーアップされたら強いのは道理だよな)

 

 光輝はそう言いながらピッコロとゴテンクスの前に出てきて気を纏う。

 

(こいつには蒼薔薇の方の武装完全支配術や記憶解放術は通じない)

 

 ブウは自分の体を変形する事が出来る。液体っぽくなったりする事も出来るから拘束したところで抜け出され、自分の剣の方が少し脆くなってしまう。だけれども少なくともパワーアップを解かすまでは帰れない。

 光輝は後ろ目でゴテンクスを見る。今のゴテンクスは蒼眼と赤眼を使っていない今の光輝よりも強い。しかし戦闘経験不足だ。ピッコロはゴテンクスよりも経験は豊富だが戦闘力がゴテンクスよりも下だ。

 

「俺が行きます、2人は援護をお願いします!」

 

「お、おい!」

 

「待ってよぉっ!」

 

 先行した光輝を2人は追う。光輝は瞬時に飛来神のマーキングが付いたクナイを三本取り出し雷遁を乗せてぶん投げる。その速度は適当に出した気弾よりも速い。しかしブウからすればまだ遅い。それらのクナイを振り払った。

 

「!?」

 

 しかし雷遁の追加効果で少しだけブウは感電した。無論感電した時間なんぞ0.1か2秒あるかないかだが光輝にはそれで充分。弾かれた瞬間に光輝は飛来神を発動した。そして固まったブウをぶん殴った。クナイの回収は諦めて叫ぶ

 

「2人とも!」

 

「任せて!」

 

 ゴテンクスがそう叫び吹き飛んだブウへ高速移動で追い付き背に出る。そしてハンマーナックルで下に吹き飛ばす。ピッコロはそんな魔人ブウの周りに気弾を何個も放ち地面に激突寸前のブウの周りに気弾を止めた。それに気が付いたブウは表情は変えない。しかし攻撃の手は休めない。光輝はチャクラを練りながら印をして気弾の牢屋にいる魔人ブウへ口を大きく吸って放つ

 

「火遁・豪龍火の術!!」

 

「魔空包囲弾!!」

 

 その名の通り龍を模した豪火球よりも凄まじい火遁を光輝は放ちそれに合わせる様にピッコロが魔空包囲弾·····ブウの周りに止めていた気弾をブウに向けて放った。

 

「!!」

 

 気弾と焼き尽くすほどの炎を共に放たれブウは躱す間もなくその炎と気弾の嵐に飲み込まれ大爆発が起こった。

 轟音と共に煙が上る。しかしこれで終われば苦労はしない。光輝は全力でイメージした。自らの上空に剣の大群が出来る様を。

 

「何だと!?」

 

 ピッコロが驚愕の声を出すのを聞きながら光輝はそれらの無数の剣を振り下ろし叫ぶ

 

「サウザンドレイン!!」

 

 更に!と言いながらそれらの剣全てに千鳥を絡ませた。殺傷能力が半端ないそれらの嵐を煙が発生している場所へと放ちまくる。

 煙の所では煙に加え青白い雷光も迸る。そして5秒程経ちそれらの光が消えた時光輝は剣を消した。

 

「すげえ!本当に終わっちゃったんじゃないの?」

 

 ゴテンクスが1度は想像した事がある剣の嵐をやって見せた光輝に尊敬の念を出して言った。光輝は少し息を切らしていたのを整え言った。

 

「貴方の技のバリエーション程じゃないですよ」

 

 確かにゴテンクスはオリジナル技がやたらと多い。しかし光輝も大概である。光輝はブウの居場所を見続ける。·····そして気が膨れ上がったのと同時超スピードでブウが出て来た。

 

「はやっ!ぐっ!」

 

 光輝は急激なスピードにギリギリ反応しブウの拳をガードするがお構い無しにブウは光輝を吹き飛ばした。そして次に近くにいたピッコロを殴り飛ばした。そして最後にゴテンクスへ突撃する。ゴテンクスは何とか反応し拳をぶつけ合う。しかし純粋にパワー負けしているのかゴテンクスが押され始める。

 

「ここだ!」

 

 ブウが叫びゴテンクスの腹部へ強烈な拳が突き刺さった。ゴテンクスはそれをもろにくらってくの字に折れ曲がる。そんな隙を見せたゴテンクスへブウは追撃する。何度も殴りつけ終いには先程されたハンマーナックルで下に叩き落とした。

 

「うわあああ!」

 

 ゴテンクスは地面へ真っ逆さまに落ちて地面へ激突した。

 

「ゴテンクス!」

 

 ピッコロが叫ぶ。煙が晴れるとそこには2人の子供がいた。そう、ゴテンクスの元となった悟天とトランクスに別れてしまったのだ。2人は慌てて立ち上がり状態を確認する。

 

「どどどどうしよう!フュージョンが解けちゃったよ!」

 

「どうしようってあの人に頑張って貰うしかないだろう!」

 

 2人が話している間にも光輝はピッコロの隣に来て言う

 

「俺が相手をします。あの2人を守ってあげてください」

 

「·····分かった。」

 

 ピッコロは頷き光輝は融合が解けた悟天とトランクスを見て何やら思案しているブウを見る。ブウもその視線に気が付き笑いながら見て言ってくる

 

「お前じゃ俺に勝てない。絶対に、ぜーったいに!」

 

 確かにそうだろうな。今の俺じゃこいつには勝てない。だけれど別に希望は捨てない。何故なら感じるからだ。今、この歴史の中で1番強い気を。普段のあの人とは気の種類が違うがこの甘さが抜けている感じの気は未来のあの人と似ているから直に気がついた。それをブウが気づいているのかは分からないが

 

「勝負なんて最後までやって見なきゃ分からない。」

 

「まだ分からないのか?お前程度じゃ勝てない!」

 

 そう叫びブウは光輝へ超スピードで接近する。光輝の目の前から消え後ろに出現する。そのままハンマーナックルで叩き落とそうと腕を組み掲げ振り下ろす。光輝は為す術もなく叩き落とされ岩の瓦礫へと勢いよく突っ込む。

 

「やっぱり弱いお前じゃ俺に勝てない」

 

 その結果にブウは笑うがその瓦礫の中から光輝が勢いよく飛び出てブウへ向かう。ブウはそんなしつこい光輝に少し眉を顰めたが直ぐに切り替え気弾の嵐を放った。

 

「ハハハ!!」

 

 光輝はそれらの気弾の嵐をジグザグに躱しながらブウへ接近する。近くまで来たらブウは気弾を撃つのをやめて肉弾戦へ移行した。

 

「どおりゃーーーっ!」

 

 光輝とブウは拳をぶつけ合う。その余波はピッコロ達の所にも響く。

 

「なんと言う力のぶつかり合いだ」

 

「お兄さん頑張って!」

 

「行けーっ!」

 

「はっ!」

 

 光輝が拳を振るうとブウは消え光輝の後ろへ出現し光輝を殴ろうと拳を振るう。しかし光輝も同じく消えてブウの横に現れ蹴ろうと脚を振るう。だがブウも予測済みで掻き消える。そして今度は右から拳を振るう。そして消えては攻撃消えては攻撃の超スピードバトルに突入する。しかし10回程そのやり取りを終えた時

 

「何処だ!」

 

 光輝がとうとうブウを見失った。ブウは徐々にスピードを上げ今の光輝が追えないスピードを出したのだ。ピッコロ達もブウを探す。·····そして

 

「後ろだーーっ!」

 

 ピッコロが光輝へ叫び光輝は後ろへ向こうとした。しかしそれは叶わなかった

 

「遅い」

 

 光輝の心臓の辺りからブウの手刀が出て来た

 

「·····え?」

 

 悟天がそんな理解不能と言いたげな声を出した。だが気持ちはピッコロもトランクスも一緒だ。何故なら空中にいる光輝の心臓からブウの手が出ているのだから。つまり·····戦闘不能は確実。

 

「お兄さん!」

 

 悟天がそう叫ぶが光輝は眼を見開き止まっている。そんな光輝の後ろからブウがニヤニヤしながら言う

 

「お前、終わりだな」

 

 ブウは自分の勝利を確信した。あとの悟天とトランクスとピッコロ何ぞ一瞬で100人は殺せるブウにとって今1番厄介なのは目の前の光輝だ。悟天とトランクスの様に融合すること無く自分とある程度渡り合えるからだ。しかし心臓を貫いた今最早敵ではない。だからこその余裕で悪趣味な笑いだ

 

「ハハハ!!俺に勝つのは無理だと言ったろう!」

 

 そう高笑いする。

 

「勝負は最後までやってみなければ分からないとも言ったけどな」

 

「―――!?」

 

 そんな声が聞こえた瞬間にブウの目の前にいた光輝が青白く輝き

 

「うぎゃぁぁぁぁああああ!!!」

 

 それらの輝きがブウを包み油断していたブウはそんな絶叫を思わずあげた。そんなブウの真上から同じく青白い千鳥を纏った二刀を携えている光輝がいた。

 

「何だと!」

 

 ブウは今思う様に動けず迎撃出来ない。光輝はそんな無防備なブウへ放った。アインクラッド流・二刀流・8連撃技

 

「ナイトメア・レイン!!!」

 

 ナイトメア・レイン·····敵へ超接近し猛烈な剣の嵐を斬り込む技だ。

 

「オラァっ!」

 

「ぐおおおっ!?」

 

 そして最後の振り下ろしで光輝は斬るのと同時にブウを地面へ叩き落とした。先程まで光輝がいたそこに今度はブウが突撃した。そして光輝は二刀をブウへ向けた。

 

「リリース・リコレクション!!!」

 

 武装完全支配術・記憶解放術は通じないと先程まで言っていたがブウが地面に押し付けられている形で発動すればその限りではない。

 昨日ジャネンバへ放ったのとは比にならない程の氷と蔓が地面へ押し付ける形でブウを拘束した。顔や体ごとブウを包んだ。ブウは驚愕な顔のまま閉じ込められた。

 

「す、すげ〜!」

 

「こんな事が」

 

 その驚愕な現象に3人は驚愕する。そんな3人の元へ倒れる感じで光輝は降りて膝をつく。

 

「はぁ・・・はぁ」

 

「すっげぇじゃねえかよ!」

 

 トランクスが興奮した声を出しながら光輝に近づき他の2人も来る。

 

(時の巣のトランクスさんに比べて凄いヤンチャな感じがする)

 

 光輝は今更トランクスの事を観察し始める。時の巣にいるトランクスは色んな戦いや経験をしたからか落ち着きがあるがこのトランクスは光輝が言った通りヤンチャだ。ついでに言うのなら悟天も。悟天の場合は純粋なのだが·····いや、トランクスもある意味純粋だから良いのだろう。

 そんな喜んでる子供を見た後光輝は厳しい顔のまま一時的に拘束しているブウを貼り付けている岩場を見る。

 

「拘束しておけるのは3分あればいい方でしょう。」

 

「そうか・・・」

 

 拘束している間にさっさと消せばいいのでは無いかと思うかもしれないがここでは奥手だ。中途半端な力で攻撃し倒せなかったらブウは再び復活してしまう。ほんの少しだけ休憩の時間が出来た。思わず尻もちをつき光輝は休憩し始める。そんな光輝にピッコロが聞いた

 

「お前は瓦礫に突っ込んだ時何をしたのだ?」

 

「え?あぁ、雷遁・影分身ってやつです。その分身がやられた時ついでに相手も感電させる。さっき投げたクナイとは威力も桁違いですからブウも少し止まったのでしょう。」

 

 光輝はそう言いながら剣を掲げた。ブウのいる所の氷の蔓に蒼薔薇が咲き始めたのを感じたからだ。その蒼薔薇はブウの生命リソースを吸って咲いている。その蒼薔薇から放たれたブウの命の輝きへ剣を向け言った

 

「エンハンス・アーマネント」

 

 そう言って気を流し込み剣の一部の記憶を解放する。そうするとキラキラと光になり舞っていた生命リソースが光輝の剣へ向け突き進み吸収されていく。それらを感じながら光輝は3人へ聞いた

 

「皆さんを回復させましょう。」

 

 少ないがブウから生命リソース·····ややこしいから気と言うが気も回収した。それで皆回復させようとした。しかしピッコロは首を振る

 

「いや、お前が自分を回復させろ。今この中でブウと張り合えるのはお前だけだ。」

 

 その言葉を聞き光輝は悟天とトランクスを見る。2人はフュージョン出来ない今、足でまといなのが分かってしまっているのか頷いた。

 

「・・・ありがとうございます」

 

 そして剣に溜まった煉獄の炎の様な気が光輝に纏う。そうすれば光輝は体力や気にチャクラが回復した。前までの光輝ならばそれでもと言って全員を回復させただろうがブウに勝てなければ意味が無いのは分かっているから言う事を聞いた。そしてタイムリミットが迫っている中ピッコロが更なる質問をした。

 

「お前はいきなりブウの真上にきたがあれはどうやったんだ?」

 

「あれは瞬間移動ですよ。」

 

「瞬間移動だと!?」

 

 光輝は言ってしまったーと口を思わず抑えた。そう、光輝がやって見せたのは瞬間移動だ。ブウが雷遁・影分身に引っかかった瞬間に発動した。光輝は3ヶ月間、毎日ヤードラット星へ向かい悟空にヤードラットの長老・・・ピバラを紹介してもらい瞬間移動を身につけた。

 飛来神があるのだから瞬間移動は要らなくないか?と思うかもしれないが飛来神はマーキングがある場所じゃないと飛べない。対して瞬間移動は知っている気、或いは知っている気に似ている気の場所に瞬間移動する。しかし1つだけ問題がある。

 

(俺悟空さん程瞬間移動上手くないんだよなぁ)

 

 それである。光輝は悟空が1年かけ学んだ瞬間移動を3ヶ月で身につけた。その身につけ方は案の定影分身修行法である。それによって長い座禅で気を安定させる修行などなど超短縮した。しかし急いでやった弊害なのかまだ光輝の瞬間移動の精度は低い。ピッコロが更なる質問をしようとした時光輝が氷の割れる音を耳にした

 

「もうか!」

 

 その言葉と共に後方の岩場のブウを押さえつけている氷や蒼薔薇達が轟音を立て崩壊し代わりに出てきたのはピンクと強化の証である紫色のオーラである。キラキラと氷だったものが宙に舞っている中そのオーラを纏ったブウが光輝達の前に姿を表す。光輝はピッコロ達の前に出てきて構える

 

「さっきはよくもやったな。お前だけは楽に死なさないぞ」

 

「死ぬのはお前かもしれないぜ?」

 

 挑発的な光輝の言葉にブウは憤怒の顔になり消えた。光輝も消え激突する。

 

「はあっ!」

 

 空中でぶつかり合い徐々にピッコロ達から離れていく。

 

「ぐっ!」

 

 ブウの拳が光輝の腹部に突き刺さる。動きが止まった光輝をブウは殴り飛ばした。光輝は仰向けに吹き飛ぶ。しかし光輝も吹き飛ぶだけではなく手のひらを広げ左右の人差し指と親指を重ねその中心にオレンジ色の気を高め

 

「バーニングアタック!!」

 

 吹き飛ばされながらもブウへ向け放った。時の巣にいるトランクスから教わった巨大な光弾の技だ。ブウは更に光輝を殴ろうと接近していたがバーニングアタックを放たれその光弾に飲み込まれ爆発が起きた。光輝は空中でブレーキをかけて止まる。

 

(・・・出て来ない)

 

 煙の中からブウは来ない·····とか思っていたらその煙が勢いよく晴れその中から人影が超スピードで光輝に接近する。光輝はそれに気が付き気弾で弾幕を張る。

 

「甘いわ!」

 

 しかしブウは軽々と避けていき光輝の目の前に現れ拳を振るう。光輝もすぐ様気弾を止めて拳をぶつける。

 

「くそっ!」

 

 純粋にパワー負けし押され返される。その後も乱撃戦が始まるが光輝の攻撃は効かずブウの攻撃は光輝に通る。

 光輝の蹴りを足ごと捕まえブウは地面へと投げつける。光輝はどうする事も出来ずに地面へ突撃する。

 

「がハッ!!」

 

 光輝の額から血が流れ始める。その血を他人事の様に見ながら光輝はふらふらと剣を取り出し地面へ突き刺しそれを支えに立ち上がる。腕を抑えながら思考する

 

(まだ何とか変身は保てる。だけど勝てるかは別問題だな)

 

 そう状況を分析する。そんな時光輝は先程よりも感じた。自分やゴテンクスよりも強い圧倒的な気を。それに気がついた時ブウが目の前に降りてきたにも関わらずニヤッと笑ってしまう。ブウは光輝を消す為の気功波を形成しながらニヤニヤと言う

 

「どうした?死を目の前に頭が可笑しくなったか?」

 

「それは見当違いも甚だしいな。お前は終わりだ」

 

 その言葉と共に一陣の風が吹いた。絶体絶命の光輝と余裕綽々なブウの間にその人物が割り込んだ。それだけではなく驚愕の顔になっているブウの隙をつき強烈な蹴りが放たれブウは吹き飛んで行った。光輝は安心からか思わず尻もちをついた。そんな光輝をその人物は優しげな笑みを浮かべながら振り返る

 

「悟飯さん・・・間に合った〜」

 

 悟空が着ている亀仙流の道着を着てブウを吹き飛ばしたのは孫悟飯その人だった。時の巣にいる普段は学者っぽい・・・というより学者の悟飯よりも今は武道家気質が全開である。

 

「ここまで戦ってくれてありがとうございます。」

 

 その言葉を聞きながら光輝は悟飯を観察する。この世界の悟飯の身長が光輝よりも2、3cm高いのを見て不思議な感慨を抱いた。やはり未来の悟飯と背丈がほぼ同じだからだろうか?前髪は1房で垂れている。

 因みに光輝の髪型はセルの戦いが終わるまでは地球人としての髪型で少しだけ未来の悟飯に似ているだけだったのだがセルとの戦いが終わった後未来の悟飯をリスペクトして短髪に前髪のハネを出した髪型である。超サイヤ人の時もリスペクトしている髪型だからか未来の悟飯と似たような姿になる。

ナルトが光輝に直ぐに気がついたのは顔と一瞬間違えて敵襲だと思いチャクラを感知したら光輝のチャクラだったからだ。

 未来の悟飯と違うのは背丈と顔と隻腕かそうじゃないか・・・後左眼の傷があるかないかである。本来サイヤ人の髪は不気味に変化しないのだが光輝はレインに頼んでやってもらった。レインにもこの光輝の姿は好評である。セットしてもらってからは自分から変えようと思わない限り基本このままである。

 

「いえ、助けてくれてありがとうございます。」

 

 光輝は立ち上がりながらお礼を言う。そして悟飯の隣に並ぶ。

 

「僕達以外にもこれ程の戦士が残っていたなんて・・・それもサイヤ人なのは驚きました」

 

 悟飯は結構悪いサイヤ人にボコボコにされた経験が多いが光輝がピッコロや悟天達を守る為に戦ってくれていると言うのは界王神界でこの歴史の悟空から聞いて知っている。その時点で敵対はしない。

 そんな2人の前に吹き飛ばされていたブウが再び降り立った。

 

「悟飯さん、もう少し俺が戦いますからピッコロさん達に挨拶してきたらどうですか?」

 

 悟飯はその言葉を聞いてピッコロ達をチラ見する。ピッコロは普段の悟飯と雰囲気が違うから驚愕の顔を、悟天は死んだと思っていた兄が生きていた事の安堵と嬉しさの顔を、トランクスもほぼ同じく。

 

「いや、それは後で出来る。僕も・・・いや、俺も一緒に戦います」

 

 遠回しにブウは倒せると言ったのも同然。その自信と強さを間近で感じている光輝は嬉しそうに笑い右手に木の葉のマークが描かれ赤い布に付いている額当てを取り出し額に結んでつけた。つけた瞬間に光輝の超サイヤ人特有の翠色の瞳が変わり左が蒼眼に、右が赤眼に変化する。その内赤眼の方を閉じる。

 悟飯は両手を握り腰を沈め

 

「はあああああ!!」

 

 その叫びと共に気を解放した。普段の悟飯よりも厳しく甘さが抜けた顔つきになる。見た目の変化は特にない。超サイヤ人の様に金髪になる事も無く黒髪のまま気を引き出した

 

(これが老界王神様の言っていた潜在能力を解放させるやつか・・・)

 

「くくく、おい、まさかお前も俺と戦うつもりか?」

 

「違う、貴様を殺すつもりだ!」

 

「ほう!!ほうほうほーう!!」

 

 ブウは未だに余裕な顔だ。俺も少しづつ頭痛が始まっていっているからどの道そのムカつく顔をぶん殴りたい。そう思っていたら隣にいた悟飯さんが消えた。

 

「はやっ!」

 

 光輝のその言葉「は」と言った時には既にブウが吹き飛ばされていた。光輝はすぐ様両手を真ん中で突き刺し強力な光弾を2発悟飯を守るように放つ。それらの光弾は途中で悟飯を追い越して吹き飛びから回復したブウを襲う。

 

「ぐっ!」

 

 光弾はガードしほぼノーダメージだがそのガードした瞬間に悟飯が目の前に現れそのガードをただの殴り攻撃で崩し体を捻りながら裏拳を噛ます。その威力は先程まで光輝達の攻撃でダメージがあったのかは微妙な状態だったが悟飯の攻撃は確実にダメージが入っている。

 

(つえ〜!)

 

 光輝は内心そう言いながらよろけているブウの前に来て拳を握る。しかしブウも何とか体勢を取り直し蹴りを放つ。しかし蒼眼によってスローモーションに見え楽々と頭を下げ躱すのと同時に握っていた拳を勢いよくブウの顎へぶつけた

 

(龍翔拳だ)

 

「うぐぐ」

 

 ブウは上空に吹き飛びその胴体を晒す。悟飯がすぐ様追いつき無防備な腹部に強烈な一撃が突き刺した。ブウの腹部がゴムの様に伸びブウの口から唾液が思いっきり出る。

 悟飯は突き刺していた拳を引いた後くの字に曲がっているブウをエルボーで叩き落とした。

 叩き落とした先には光輝が待っていてブウを横方向に綺麗な回し蹴りで吹き飛ばした。

 

「ぐおおおお!」

 

 ブウは為す術なく地面へ顔を見せながら吹き飛ぶ。そんなブウの背中に重なるように悟飯は飛翔し背中合わせになる

 

「ふんっ!」

 

 悟飯は背中にいるブウへ強力な裏拳を噛まし再び地面へと吹き飛ばす。

 ブウはもがきながらも何とか地面へ着地をし先程まで悟飯がいた場所を見る。しかし悟飯は居らずブウはあちこち見るが光輝とピッコロ達以外いない。そんなブウの後ろから声がかけられる

 

「こっちだ、ウスノロ」

 

「ぐっ!」

 

 ブウは直ぐに振り返りつつ距離をとる。そんなブウへ悟飯は不敵な笑みを浮かべながら言い放つ

 

「勝てんぜ、お前は」

 

「ぐっ・・・うぉぉおおお!」

 

 そこからブウは悟飯へ攻撃を当てようとガムシャラに攻撃を振るうが全て悟飯に躱される、或いは止められ逆に反撃を貰う。光輝が入る余地が無い戦いの最中、悟飯が戦っているので蒼眼と赤眼を普通の翠色に戻していた光輝は気がついた

 

(あれ?悟飯さん強すぎて強化終わっちゃってる。)

 

 いつの間にかブウが纏っていた強化の証である紫色の気が無くなっていた。今のブウの気ならば光輝だけでも勝利に持って行ける可能性がある。可能性あると言うだけで殺しきれるかは別問題だが。

 そしてブウは悟飯にボコボコにされズタボロの様子で何故か笑い始める始末。だが次には憤怒の顔になる

 

「やっぱりお前だったか。遠い遠い・・・ずーっと遠い所で強い力を感じていた。俺は俺より強い力を許さない!」

 

「そいつは残念だったな、魔人ブウ」

 

「よく聞けよ、俺はお前だけは許さない!」

 

 その言葉と共にピンクの気がブウの全身を包む。顔には怒りからなのか血管が出ている。

 

「絶対、絶対、ぜーったいにだーっ!」

 

「ちっ!」

 

 悟飯は舌打ちしてピッコロ達の元へ行く。その最中光輝のいた場所に眼を向ければ光輝は居なくなっていた。そして・・・ブウを起点に自爆による大爆発が起きたのだった。

 

 

 

 

 




お疲れ様ですm(*_ _)m。
魔人ブウ編がやたらと駆け足。
そしてアリス&ユージオ初登場。
赤眼・蒼眼さっさとやって倒せば良いのでは?と思う人いるかも知れないですが再生能力持ってる人には奥手だと勝手に思っている。
ゼノバース2じゃ悟飯とブウが戦ってる時ブロリー来るんですがBORUTO編でぶっ倒してるので来ませんでした。
(*´∇`)ノ ではでは~
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