相変わらずその森は暗かった。木々の葉が月明かりを独占していると言うのに、植物たちは光を欲しがっている様子もなく、青々しさで己の調子を表していた。
人の通ることなど一切考えられていない自然の街道。そこを立香たちは進んでいた。足を踏み下ろす度、地面たちはしばらくぶりに触れられた驚きで縮こまって萎み、沈んでしまう。
しかしそれに気がつく者など誰もおらず、今までしてきたことと同じように彼らは先へ先へと進んで行く。そんな中で唯一交わされている会話があった。
それは立香とルーミア、二人の会話だ。
「じゃあマスターたちは紅魔館を取り戻して、聖杯? って言うのを回収するのが目的なんだね」
「うん、そうなるね。元の世界に帰る為に、聖杯の回収が必要なんだ。ルーミアも幻想郷に戻りたいでしょ?」
「うん、戻りたい」
立香は自分たちの目的、それからそれを現実とする為の方法をルーミアへと教えていた。
ルーミアは気がついた時には聖杯の内部に巻き込まれ、何も知らないままこの世界をさ迷い続けた。だから立香はこの世界の成り立ちを一から教え、これからするべき自分たちの行動も情報として共有化していたのだ。
しばらくそんな揺ったりとした時間が流れていたが、少ししてパチュリーはずっと地図に落としていた目線を上げた。
「もうすぐ目的の場所につくはずよ。正確な位置は分からないけれど、この辺りにあるのは間違いないわ」
そう言い終えた瞬間、パチュリーは急に足を止めた。
そして前を向いたらまま、人差し指と中指、薬指の三本をそっと立香へと見せた。
これはハンドサイン。古城を出る前に三人で作った無言の言語。今回は指が三本立てられた。これが意味することは一つ。
「……二人共」
「分かってるわ」
「ご飯の匂い?」
──‘’敵影あり‘’。
「「「うおおおぉぉっ!」」」
複数の雄叫びが重なり合い、立香たちを囲むようにして木の隙間から六つの人影が飛び出してきた。彼らの手には斧や剣、槍が握られており、それぞれが四人を狙って突っ込んでくる。
パチュリーは展開した防御壁で、レミリアは真紅の槍で、ルーミアは手のひらで払うようにそれぞれ武器による攻撃をいなす。金属同士が激しくぶつかり合ったような甲高い音と共に、大きな旋風が舞った。
自分たちの奇襲が失敗したと悟った六つの影は大きく後ろへと下がり、現状を仕切り直す。そこで立香たちは奇襲を仕掛けてきた人影の正体を知る。
その人影たちは人間の男だった。服装は立香のよく知る村人たちと酷似しており、魔力や妖力と言った人外の種族が持ち得る
人間たちは誰もが殺意と闘志に満ち溢れた顔で立香たちを見据えていた。
その事に立香を含めたレミリアとパチュリーの三人は驚きを隠せなかった。それは今まで出会って来た人間たちのほぼ全てが、人外の種族に対して恐怖や不安を全面に押し出した態度をとっていたのに対し、この人間たちは奇襲が失敗したと言うのにまだ向かってくる姿勢を見せ続けているからだった。
「本当にただの人間のようね」
お互いに様子見をしている最中でポツリとレミリアがそう漏らす。同時にこの人間たちがどのような立場にいるのか予想がつく。このような場所で人外たちに攻撃を仕掛けてきたただの人間。つまりはレジスタンスの可能性が高い。そう判断した立香は戦闘よりも言葉を交わすべきだと思考を切り替え、口を開く。
「えっと、どうか落ち着いて聞いて欲しいんですけど……」
「何を! 貴様の声に耳を貸す者がどこにいる! くたばれ悪魔め!」
どうにか交渉に持ち込もうと立香が話を切り出すが、彼らは立香の言葉を興奮と怒りでバッサリ切り捨てた。立香たちからすれば彼らはレジスタンスに繋がるかもしれない貴重な情報源だ。どうにかしてこちらに敵意が無いことを示したいところだが、この様子を見る限りそれは無理なように思えた。
「立香、駄目よ。言葉だけで現状をひっくり返すのは難しいわ。ひとまず私たちの話に耳を傾けなければいけないような状況を作りましょう」
「……つまり?」
立香の頭に嫌な予想が横切る。
「貴方の想像通りよ」
「だよね~」
立香の予想、それは無力化。つまり無理矢理にでも話を聞かざる負えない状況にすると言うことだ。
「ルーミア。殺しちゃ駄目だからね」
立香は一番加減のできなさそうなルーミアに釘を刺す。
「食べるのは?」
「駄目」
「む、マスターの言うことなら仕方がない」
これでこの男たちが死ぬことはない。そうなれば立香のすることは一つだった。
「皆!」
立香の声でレミリア、パチュリー、ルーミアは一斉に動き出す。レミリアとルーミアは種族による身体能力の差で一気に接近戦へと持ち込み、パチュリーはポツリと小さく何かしらの言葉を呟いた。
「うぉっ!」
男たちも突然の反撃に同様を隠せず、彼女たちの攻撃に対応することができない。レミリアの槍による凪ぎ払いで武器は粉々になり、本人たちは吹っ飛ばされ、ルーミアが駄々をこねるように腕を振り回せば、それに巻き込まれる形で呻き声が上がる。そしてパチュリーは魔法で作ったであろう光の縄のようなもので相手を縛り、動きを完全に止めていた。
「く、くそっ……」
レミリアが吹き飛ばした二人のうちの一人が、顔を歪めながら悪態をつく。まだ向かってくる気力はあるものの、体がそれに追い付いていないようだった。
しかし客観的に見れば勝敗は明らか。体はボロボロで武器も破壊されている。ただ人外に弱味は見せないと言う
「どう? 話を聞く気になった?」
「誰がお前たち悪魔なんかに!」
もう自分たちに対抗する力がないと言うのに、言葉に乗せた気迫は衰えるどころか圧力を増していた。しかしパチュリーはその気迫をそよ風が通りすぎたように気にも止めず、ただいつものどこか眠そうな目付きで目の前の人間を見つめ続ける。
「確かに私たちは人間では無い。私は魔女だし、あの娘は吸血鬼。だけど全員が全員と言うわけではないわ」
パチュリーの言葉にその男は眉を潜め、しばらく沈黙を保っていたが、それから何か気がついたようにハッと目を見開き、とある方向へ目線を向ける。そこにはただ一人、先程の戦闘で直接戦っていないとある男に向けられていた。
そう、立香だった。
「もしかして、お前は……」
男は立香が人外に類する者でなく、自分と同じ人間と言うことを察し、動揺に揺れる瞳を浮かべながら、呟くようにそう言った。
立香はやっと話ができる状態になったと、膝を曲げ、男と同じ目線になるようにかがんだ。
「僕たちは紅魔館に属する者ではないです。むしろ敵対している立ち位置にいます。つまり貴方たちの思っているようなことはありません」
客観的に見ればこの言葉は荒さが目立つ説明だった。ただ立香はゆっくりと説明をするより、自分たちの立ち位置と敵対の意志が無いことを最優先に伝えた方が良いと考えた。まずは話を作れる状況を作ることが大切だと判断した故の言葉だった。
「だ、だが……」
男は迷っているようだった。立香の言っていることが嘘か、本当か。彼らが敵か、敵ではないのか。迷いが決断を鈍らせ、口元を濁らせる。
「罠でも、拠点を暴くための嘘でもないわ」
未だに迷い続ける男に業を煮やしたのか、パチュリーはそう言って、懐から一枚の地図を取り出し、男に見せる。
「これは……」
「そう、貴方たちがよく知る場所へ向かうための地図よ。私たちはもう貴方たちの拠点の場所を知っている。もし私たちが紅魔館の者なら貴方たちを生かしてはいないわ。だって貴方たちを尋問する必要がないんですもの」
大きく目を見開かせ、地図を呆然と見つめる男に追撃するよう立香は言葉を重ねる。
「同盟を持ちかけに来ました。この暗い夜を終わらせる為に」
立香たちは六人の人間に囲まれるようにして連れられ、森の中を進んでいた。誰もが誰も言葉話さず、どこか水に油薄く張ったような緊張感が走っていた。人間たちも未だに立香たちを横目で見ているところから、警戒心を解いている様子はなかった。
そのような状態でしばらく進んでいた一行だが、ふと目の前に自然にできたとは思えない神秘的な光景が現れるた。
「これは……」
その光景は確かに森だった。今まで自分たちが進んできた“森”と言う場所で違いはない。しかし立香はその光景に目を奪われた。それはその場所が森であると同時に一つの集落として形を保っていたからだった。大樹が立ち並ぶ一帯に、自然と混ざり合ったような家の数々。木の枝や幹の大半を利用してその集落は作られていた。ある家は木の根を柱として建てられており、ある家は木の胴を支えとして頭上高くに掲げられていた。頭上に上げられた家は互い同士をつり橋で繋げ、通路として確立させていた。その光景はまるで人がこの場所を造っているのではなくて、木々たちが人々に住居を提供しているようだった。
「随分と思い切った構造にしたわね。でもここまで自然と一体になった集落なら確かに見つかりにくい。合理的ではあるわね」
パチュリーは集落を眺めながらそんな感想を口にする。立香もそれに胸中で同意した。“自然に逆らわず、自然と共に有る。”そのような集落であるからこそ、いままで誰にも見つけることができなかったのだと。
しかしそうなると一つの疑問が生まれてくる。立香はそれを素直に疑問として口から放り投げた。
「誰がこのような構造を考えたんですか?」
そう、これは到底普通の人間に考え付くような発想ではないのだ。それは立香がここに来て間もなく出会った村人たちからも明らか。拠点としている森の規模と言う違いはあれど、普通ならば人間の住みやすいような住居を建てるのが一般的だ。しかしこの場所は人間の利便性を減らし、自然との親交を結ぶような構造になっている。このようなファンタジーとも呼べる集落を普通の人間ならば建てようとは思わない。だからこそ立香は気になった。この集落の構造を考えた人物を。
そしてその答えは直ぐ様答えとなって帰って来た。
「親分だ」
「親分……と言うと貴方たちのリーダーですか?」
立香は続けて尋ねる。
「ああ、そうだ。親分が森が痛くないような家を造れと言うからこうなった」
随分と面白い表現をするな。立香は彼の言葉にそんな感想を抱いた。まるで森の声を聞けるような、そんな言い回しだと。
「凄いね~マスター」
そんな中、しばらく興味津々に集落を見回していたルーミアは興奮気味な様子で立香の腕へと抱きついた。
「そうだね。でも幻想郷にはこう言うのはなかったの?」
吸血鬼の館があるくらいなのだからこのような光景なら幻想郷のどこかで見れそうだと立香は勝手な想像をする。
「うん、なかった。幻想郷は何て言うか……えっと……」
「和風かしら?」
「そう、和風な建物ばっかりだから」
言葉に詰まった所をレミリアに助けてもらう形でルーミアは答えを返す。
そして立香はなるほど、と返答の裏に書かれた意味も理解する。
幻想郷はあくまで日本の怪異たちが造り上げた場所だ。だから幻想郷の基盤は何をどう身繕っても“和”がベースとなるのは当然だ。紅魔館のような建物の方が幻想郷では珍しいのだろう。それならばルーミアがこのような光景を珍しがるのは自然なことと言えた。
こんな様子で集落に関しての様々な反応をしているうちに、随分と集落へ近づいてきた。
そんな時だった。
「偵察部隊だな。こいつらは何だ? 捕らえたようではないようだが」
レミリアたちが集落の中へと入ろうとしたその時、そう言いながら近づく二人の男が現れた。どうやら二人は集落の警備をしている者たちのようだった。
「親分に会わせたい。どうやら話があるようだ」
それを聞いた警備の内の一人が品定めをするように立香たちを眺める。
「……信用できるのか?」
「……ああ、俺たち六人は信用できると判断した。後は親分の判断に任せたい」
立香たちを連れていた男の言葉に、警備の二人は御互いに横目で目線をぶつけ合う。それから片方の男がこくりと首を小さく縦に振った。
「……少し待っていろ」
そう言って警備に当たっていた二人の内一人は振り替えって集落の奥へと消えていった。どうやら親分と呼ばれる人物の指示を聞きに行ったのだろうと立香は推測し、時が来るまで大人しく待つことにした。
立香はその間、今一度この集落を見渡す。遠目からは見えなかったが、どうやら多くの人間がこの集落で暮らしているようだった。大人は薪を割ったり、洗濯をし、子供は歓声を上げながら遊びにふける。何気ない日常がこの深い森の中で形成されていた。
殺伐としたこの世界でここまで穏やかな場所があったのかと立香は思わず微笑みを浮かべる。そんな立香の様子に触発されたのかルーミアは甘えるかのように彼の足に抱きついてはにかむ。そして立香はルーミアの行為に答えるように彼女の頭を優しく撫でた。
「随分と親分とやらを信用しているのね」
そんな時ふと、レミリアが回りにいる人間たちへとそんな言葉を投げ掛けた。
「ああ、親分は紅魔館の奴等によって居場所を奪われた俺たちをまとめ上げ、こうして俺たちが住む場所を作り上げてくれた。ここにいる者は皆、親分によって救われた人物なのさ」
彼の言葉を聞く限り、“親分”と呼ばれる人物はこの集落の創設者でありリーダーであるらしい。そしてこの集落の人物たちは親分を慕い、大きな信頼を寄せている。ただ一言二言、言葉を交わしただけでそれがよく伝わってきた。
「親分はどう言った人物なのかしら?」
レミリアは親分と呼ばれる者に興味が湧いたのか、続けて質問をぶつけた。
「見た目は弱そうに見えるんだが、実際は魔族を一人で屠れるくらいの力を持ってらっしゃる。何せご本人も自分のことを最強だと常々口にしておられるからな」
気前よく質問に答えた男だったが、何故かレミリアは男の話を聞き終えると軽く顔をしかめ、親から小言を言われているようなげんなりした表情を浮かべた。
「…………ねぇレミィ。私、嫌な予感しかしないのだけれど」
「…………奇遇ねパチェ。私もそうよ。あわよくばその予感が外れることを祈るわ。私、寒いのは苦手なの」
レミリアとパチュリーがそんなやり取りをする。会話の内容に違和感を感じ、立香はいぶかしみを覚えるが、さして追及をすることでもないだろうと、疑問を喉の奥へと押し込んだ。
そしてそのタイミングで親分の指示を聞き終えたであろう警備の男がこちらへ戻って来たことに立香は気づいた。
「着いて来い」
警備の男はそう言うや否や、再び来た道を引き返し、集落の中へと進んで行く。どうやら話をすることが認められたようだった。
先を歩く男を先頭に、立香たち四人と偵察部隊の六人は集落の中を歩き続ける。その最中で集落の住人たちから様々な感情を乗せた目線が、彼等を四方八方から突き刺した。興味や畏怖、困惑や不信感。立香たちがあの村で浴びた視線と酷似したものがレミリアを中心に集まっていた。やはりこの世界での“吸血鬼”は紅魔館による影響で悪い印象が強いようだった。
そんな視線の集中砲火を掻い潜り、彼らは進み続ける。
「ここだ」
立香たちを連れていた男が止まったのは集落にある他の家よりも一回りばかし大きな家だった。横から見たその家は太い円柱型で、言ってしまえば巨大な丸太を地面に置いただけのようだった。しかしそこには窓やドアと言った家として必ずあるものが備わっており、そのことからこれがちゃんとした一住居だと言うことは明らかだった。
警備の男はその家の扉を二回叩き、「入ります」と一言声をかける。それに直ぐ様「入れ!」と許可の意味が含まれた返事が返ってくる。警備の男は許しを得たとこで扉を前に押し開くが、立香はそのことに意識を向けてはいなかった。と言うのも、立香は自分が聞いた「入れ!」と言う一言──いや、と言うよりは声そのものに引っ掛かりを覚えたのだ。何故ならその声があまりにも甲高く、幼く、そして無邪気であったからだ。つまり立香の聞いた声は紛れもない子供の声だった。
と言うことは──
立香が己の疑問に一つの解答を導き出そうとしたその時、まるで芽を摘むかのように視覚情報として答えが提示された。
「ふっふっ、よく来たわねあんたたち! そう、あたいがここの親分、絶対無敵の最強妖精チルノよ!」
「ちょ、ちょっとチルノちゃん! ちゃんと挨拶しなくちゃだめだよぉ」
扉を開けた先にいたのは二人の幼子だった。一人は青い髪に青い服。見ただけで寒気のするような色合いを持っており、今まで目してきた光景と鏡見ればどこか少し浮いているように感じた。それに反しもう一人は緑の髪に主体が青で肩から腕にかけては白いワンピースを着ており、その様は自然の豊かさをそのまま体現しているような容姿だった。そしてよく見れば彼女たちの背中にはそれぞれ羽が生えていた。青色の娘には細長いクリスタルのようなものが右に三本、左に三本の合計六本が、緑の髪の娘には蜻蛉のような薄く大きな羽が左右に一本ずつ。それはこの娘たちがレミリアたちと同様に人間の類いでないことを表していた。
そんな二人がいるのは正方形の大きな部屋の奥に一段だけ上げられた段差の部分、名前にするならば上座だ。簡単に言うなれば時代劇などでよく、上役の人物が座っている場所とでも言えばいいだろうか。ともかくそんな場所に彼女たちは座っていた。
「「……はぁ」」
立香は娘二人に対して呆気に取られていたが、そのタイミングで落胆をそのまま口から吐き出したようなため息がレミリアとパチュリーから漏れた。
「えっと、二人ともお知り合い?」
「まあ、知っていると言えば知ってるわね」
パチュリーはそう言って説明を始める。
「彼女は幻想郷に住む氷の妖精よ。で、その隣に居るのがその友人の大妖精。どうやらルーミアと同様に巻き込まれてしまったようね。まさか彼女がレジスタンスのリーダーをやってるとは思いもしなかったわ。でもそれなら話が早い」
パチュリーはそう言って上座へと一歩前へと進み出た。そしてその瞬間、青い髪の娘は大きな驚愕を露にする。
「って、お前たちは紅魔館の! 何でここに!」
あまりにも間抜けなそのリアクションに、パチュリーはめんどくさそうに再びため息を吐く。
「でも筋金入りの馬鹿ではあるからそれを考えると差し引きゼロかしら」
彼女はそう言って、ただでさえ重たそうな瞼を更にもう一段階落とした。
各々の立香の呼び方
『レミリア』
絆レベル0~2 ふ菓子
絆レベル3 駄菓子
絆レベル4以降 立香 (戦闘時 マスター)
『パチュリー』
立香 (契約時かつ戦闘時 マスター)
『ルーミア』
マスター
・以下小ネタ
チルノ「どんなやつが来ようともあたいが最強だから負けるはず無かったわね! バーカ、バーカ!」
立香(……なるほど。こう言う