白ひげ海賊団の逆襲 〜落とし前戦争に勝利せよ〜   作:信秀

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比較的原作のキャラ設定や戦闘能力を維持したいのですが、戦闘に関してはデータが足りなかったり今回出て来るキャラの語尾が予測不能だったりするので、その辺は誤魔化します。


魚人島へ!

白ひげ海賊団の本船、モビーディック号が壊されてしまった今、ヴェル、ビスタ、ナスリの三人は小型の海賊船に乗り込み、ニューゲー島にいたシャボン職人にコーティングしてもらい、魚人島へと向かった。

 

船の中ではビスタによるヴェルとナスリの訓練がなされていた。

 

「いいかヴェル、お前は能力に頼りすぎだ。お前の能力はオヤジのそれにも劣らない素晴らしい能力だ。使い方は色々あるし攻撃力も凄まじい。

だが、お前自身が見聞色の覇気で敵を完全に察知し、武装色の覇気で敵の覇気を打ち破らねばいかに速く動けようが、良い攻撃をしようが意味がない。」

 

「はい…。ジャックとの戦いで思い知りました。」

 

「うむ。ではまずは武装色の練習からしよう。もっとお前の武装色は強くなる余地もあるし、そうならなくてはいけない。」

 

そう言うと、ビスタは木刀をどこからか取り出し、ヴェルとその横に居たナスリに持たせた。

 

「その刀を持ち、俺と勝負しろ。俺からは攻撃しない。お前たちが俺の守りを崩すんだ。ヴェル、お前は能力を使うなよ。」

 

その言葉に戸惑うヴェルとナスリだったが、顔を見合わせた2秒後、同時に木刀を振りかぶる。ナスリも曲がりなりにも武装色を習得しており、二人共が武装色を纏っている。だが、

 

「パキッ」

 

その二本の木刀はビスタが出した二本の覇気を纏った木刀によって簡単に折れてしまった。

 

「いいか、より強くイメージするんだ。覇気を纏ってそれを硬質化し、相手の剣すらも折るようなイメージだ。

要するに覇気ってのを水だと思え。今のお前たちはそれを手を広げてすくってるんだ。それでは手の上には少ししか水は残らない。より多くの水をすくうには指と指の間隔をなるべく小さくして、手を丸めてすくう必要がある。覇気も同じだ。何の意識もせず覇気を使おうとしても、それは手を広げてすくってるに過ぎない。使える量は少量だ。より多く使うには強く意識してより多く纏うイメージとその感覚を掴むことが重要だ。」

 

こうして武装色の覇気の訓練は始まった。二人はイメージを大事にしながら木刀を振るった。この訓練のために予め木刀は船に大量に積んでいたため、訓練は捗った。また、それと同時に見聞色の覇気の訓練も開始した。見聞色の覇気の訓練は至ってシンプルだ。

 

「見聞色の覇気は武装色と違って強いとか弱いとかはない。感知できるか、できないかだけだ。これはイメージとかの問題じゃないから場数を踏むことが重要だ。今からは俺は座って目隠ししたお前たちを後ろから木刀で殴る。かわしてみろ。」

 

この訓練を始めると、ヴェルは見聞色を使えるから良いのだが、ナスリは使えない故に次々に繰り出される木刀に打ちのめされる。

 

 

「いててて…。」

 

一区切りついてナスリは幾度も繰り出された木刀の気配を感じ取れつつあった。そこでビスタはナスリに声をかける。

 

「いいか、空間を掴むんだ。言ってみれば見聞色の覇気は自分を真上から見るような、あるいは他の第三者から見るような感覚が求められる。それを意識してみろ。」

 

「はい!でも、さっきからちょっとずつ感覚が掴めつつある気がするんです。」

 

それを聞いてビスタは驚く。ヴェルの陰に隠れがちだが、ナスリもとんでもない潜在能力を秘めている。このままいけば確実に隊長クラスの強さに成長するだろう。

だが、同時にヴェルの戦闘の才能にはより驚かされる。訓練をはじめてまだ一日でもうビスタの木刀とぶつけても折れない武装色を身に着けているのだ。流石にビスタから振れば折れてしまうだろうが、一日でここまで完成度を上げるというのは容易なことではない。

 

(オヤジが拾ったあの臆病なガキがここまで成長するとは…。感慨深いものだ。)

 

魚人島に到着するまでは後3日。まだまだ訓練は続くのだった。

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

「ドカーン」

 

魚人島に巨大な爆発音が響く。その音はリュウグウ城にも届いた。

 

「なっ、何の音じゃもん!?」

 

国王・ネプチューンは慌てて外を見ようとする。すると、慌てた様子で左大臣がそれに答える。

 

「ど、どうやら白ひげ様が亡くなったと知ったビッグマムが刺客を送ってきたようで、魚人島を自身の領地としたいとのことです。」

 

「なんじゃと!?」

 

ネプチューンは驚きの色を隠せない。大きなその体が冷や汗で濡れる。魚人島は巨大な島でその保有戦力も強大だ。しかし、ビッグマムはこの海の王者たる四皇の一角。対抗することは不可能に思えた。

 

「刺客のリーダーらしき男はとにかく、広場へ来いと要求しております。来なければ無条件にこの城を爆破するとも言っておりますので、ここは広場に赴き、話をつけましょう。」

 

「うむ、わかった…。」

 

 

広場には、二人のリーダー格と思しき男と二人が引き連れる500名ほどの海賊がネプチューン王と左大臣、ネプチューン王の息子・フカボシを待ち受けていた。

 

「これはネプチューン王。手前タマゴ男爵と申しまソワール。この度はビッグマム海賊団の使いとしてやって来たんだボン。」

 

そう声をかけるのはタマゴ男爵。紳士風の格好をしていて腰辺りには卵らしき何かを身に着けている。懸賞金は4億2900万ベリー。大物海賊である。

 

「単刀直入に言うが、この島をビッグマム海賊団のナワバリとしてえんだ。」

 

次に話すのはライオンのような格好をした獣人で、名はペコムズ。懸賞金は3億3000万ベリーでこちらも大物と言える。

 

「と、言われましても…。魚人島は白ひげ海賊団のナワバリです。それは認められませぬ。」

 

左大臣がそう言うが、ペコムズはそれにキレる。

 

「なんだと!?お前らふざけてるんじゃねえぞ!白ひげはもう死んだ。白ひげ海賊団は最早恐るるにならん!!」

 

と息巻いてゆっくりとサングラスを取る。

 

「つべこべ言わずビッグマム海賊団に支配されやがれ!!」

 

厳つい声、厳つい動作。それを真に受けたネプチューン王が、

 

(か、可愛いんじゃもん…!)

 

と思ってしまったのはそのサングラスを外して露出したつぶらな瞳のせいであった。とはいえそんな可愛い容姿をしているペコムズだが、している要求は実に海賊らしいものであり、ここで断れば魚人島の危機となるだろう。だが、白ひげとネプチューンは共に盃を交わした仲。そう簡単にその要求を受け入れる心持ちになれなかった。

 

「…、少し考えさせてほしいんじゃもん。」

 

そのネプチューンが喉から絞り出したその声を聞くと、ペコムズはゆっくりと拳を構え、タマゴ男爵も剣を引き抜く。

一気にその場の空気は重くなり、野次馬として周りに溢れる魚人や人魚たちも緊張の面持ちを浮かべる。左大臣も、最悪の場合、自身が盾となり王を逃がそうと決意した。

だが、そこに現れたのは魚人島が誇る英雄だった。

 

「“撃ち水”!」

 

猛スピードで強力な水がペコムズとタマゴ男爵に向かって飛んでいく。間一髪で二人はそれを避けると、水が飛んできた方向を見ると、そこには和服を着た大男が立っていた。

 

「ビッグマムはワシがいることを知らんかったのか…?命に代えてもこの島をワシは守るぞ!」

 

男はそう言うと広場に降り立つ。

 

「海侠のジンベエ…。厄介な相手だボン。」

 

タマゴ男爵はそう呟く。ジンベエはこの四皇の幹部である二人にも一歩も引かず、言葉を続ける。

 

「オヤジさんに守ってもらったこの地は簡単に手放せん。それに、白ひげ海賊団はまだ健在。ワシは彼らを信じとる。」

 

ジンベエはそう言い終わるとネプチューン王の前に立って身構える。ここにタマゴ男爵&ペコムズvsジンベエの戦端が開かれた。

 

「これでどうだボン!!」

 

まずはタマゴ男爵が剣を振るう。ジンベエはそれに対して素手で挑む。

 

(覇気で対抗してくるのか…?)

 

タマゴ男爵はそう考えるが、ジンベエは覇気を纏う様子もなく、そのまま素手のまま剣に対抗した。

 

「“鮫肌掌底”!」

 

「ボンッ!?」

 

タマゴ男爵が右手でジンベエを突こうと繰り出したその剣はジンベエの左手で弾かれた。もうこれで空中に浮くタマゴ男爵の胴体を攻撃するのに障害物はない。

 

「まずいでソワール…!」

 

「食らえタマゴ男爵…!魚人空手・“五千枚瓦正拳”!!」

 

ジンベエの右拳は水を纏ってタマゴ男爵の腹へと一直線。タマゴ男爵は辛うじて残っていた左手でガードをしようと試みるが、ほぼ効果がない。

 

「パンッ」

 

という衝撃音とともにタマゴ男爵の体は物凄い勢いで飛んで行く。半径100mを超えるような、かなり広い広場のほぼ中央で起こったことだが、タマゴ男爵はそこから広場を囲む壁にまで味方を巻き込みながら吹き飛ばされた。

 

「おい、大丈夫か!?」

 

ペコムズは心配そうにタマゴ男爵を目で探した。巻き上げられた砂煙が収まると、タマゴ男爵は吐血しながら倒れているのが見えた。

 

「タ、タマゴ…!」

 

ペコムズはそう叫ぶが、真に心配すべきなのは自身のことであった。

 

「ペコムズ、貴様のその態度も改めるべきじゃな。そりゃっ!」

 

ジンベエはペコムズが知覚出来ない速度でチョップを打ち込む。ジンベエは当たった拳に違和感を覚える。人を殴ったにしては硬すぎる。

その場を見ると、ペコムズは亀の甲羅のような物に籠もっていた。

 

「はっはっは、ジンベエ!デカい図体の割にお前の攻撃は速い。そして重い。正直俺は今不意を突かれたとは言えお前が見えなかった。だがな、見えずとも完全無敵であるこの甲羅に閉じ籠ればお前は俺を殺せまい。」

 

「むう…、確かに硬いな。」

 

ペコムズの言葉にジンベエも納得する。何回かコツコツと殴ってみたがこの甲羅はまるでダイヤモンドのように硬い。外的な衝撃では簡単には壊れそうにない。

 

「だがな、ペコムズ。ワシが相手だったのが運の尽きだっただったな。」

 

「ん?どういう意味だ?」

 

ペコムズはジンベエの言った意味がよくわからなかったが、次の瞬間、ペコムズは甲羅の中にも関わらず、強い衝撃とダメージを受けることになった。

 

「魚人空手・“唐草瓦正拳”!!」

 

「グハッ!」

 

ペコムズはあまりの痛みに思わず甲羅から顔を出す。甲羅の中でダメージを受けるなど初めての体験であった。

 

「ガオ…、な、何が起こった?」

 

不思議そうにペコムズは尋ねる。

 

「魚人空手は大気中の水を伝って衝撃を与えることが出来る。もちろんその範囲は限界があるし距離が離れれば離れる程威力は落ちるが。お主は僥倖にも近くにおったから威力はほぼ落ちずに当たったんじゃないか?」

 

「む、むう…。」

 

ビッグマムの手先であるタマゴ男爵、ペコムズの二人を圧倒するジンベエに野次馬やネプチューン王を守るために集まってきた兵らは歓喜の声を上げる。

 

「おー!凄いぞジンベエ親分!!」

 

「流石は元王下七武海!!」

 

その声に悪い気がしないジンベエだったが、ここで異変に気付く。

 

「な、なんじゃこの気迫は…。」

 

「流石は海軍大将をも抑える力を持つ元七武海、ジンベエ。だが、俺に勝てるか?あと、俺の説明を長々とするな。」

 

「コイツは…、ビッグマム海賊団の最高幹部"将星"の一人、カタクリ…。確か懸賞金は10億ベリー。ビッグマム海賊団最強の男と名高いお前さんがなぜここに?」

 

ジンベエは悔やむ。こんなバケモノがいることになぜ自分は気付かなかったのかと。しかし、気付いたところで何か出来たわけでもないのだが。

 

「答えは簡単だ。当然ながらママはジンベエ、お前がいることを知っていた。が故にペコムズたちと念の為に俺を送り込んだんだ。」




変なところですが、一旦切ります。
戦闘描写が下手なので現在研究中です。ここをこうした方がいいよとかあればコメントしていただければと思います。
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