「速報です。ただいま、戦極涼太と名乗る男が、東山市にある軍事基地を攻撃し、T3型を破壊しました。近隣住民の皆様は外へ出ないよう…」
「葛葉。お前は戦極と会ったことあるんじゃねぇか?」
「ああ。あいつはやべぇよ…」
金的しても笑顔で立ってるんだよ?絶対玉潰れてるのに…
「???」
「あぁ……そうか…石動にはわかんねぇか…」
そうだった。しょうがねぇ…俺が説明するか。
「この東山市には、絶対関わらない方が良い男がいるんだよ。そいつは、超天才で、頭がおかしい。そいつが戦極涼太って訳だ」
「へぇー」
「つーか俺もう時間だわ。気を付けろよ〜来人」
「おう!」
「んじゃ、俺も帰るわ〜」
「じゃーなー」
俺は2人を見送った後、改めて石動の方を見て、
「結構なんの用で呼ばれたんだ俺達…」
「ブッ……そ、そうですね…」
話す事があると言われて集められたが、結局なんの話だったのか…
「そういえば、葛葉さんはなんでこの世界に?」
「いや、おめぇと同じだよ。組2、3個潰してたらいつの間にか組が出来てた。なんでだろ…喧嘩買っただけなのに」
「いや、明らかにそれが原因ですよね!」
「お前もそんな感じだろ?」
「まぁ、そうですけど…」
ああ…俺の名前は、葛葉来人!高校2年生だ!
とかやっておいた方がいいか?
ちなみに組ってのは不良共のグループ的なやつだ。
喧嘩売られたのが腹立ったから何組か全治2ヶ月にしてやったらいつの間にか俺が組のトップになってた。
あとこいつは石動蒼弥。俺と同じ様な方法でリーダーになった。
「つーか石動は時間大丈夫か?」
「はい。大丈夫ですよ?」
そうか…
そういえば、ここからすぐ近くに軍事基地無かったっけ?
「なぁ、今問題の軍事基地見に行こうぜ?」
「えぇ〜…なんで危険なとこに行くんですか!?」
「戦極がどうやって軍の兵器をぶっ壊したのか気になる…」
「それはそうですけど……」
流石に強い戦極でも、軍の兵器をぶっ壊せるほど強くは無い……はず…
「あ、じゃあ、お前は帰れ。会計は俺がしとくから」
「…奢ってもらってそのまま帰る訳には行きませんよ。僕もついて行きます」
「…ありがとう」
やっぱ義理堅いなこいつ。
俺らは、会計を済ませカフェを出た。
そして、徒歩20分で、例の軍事基地の近くへ来た。
俺は高台に登っていて、蒼弥は下で待ってて貰ってる。
「ここからでも結構見えるな」
「まだ戦極はいるんですか?」
「……いるっぽい。爆発音してるしね」
「もう帰りましょう?」
「…もうちょっと進んでも……」
「ねぇ、葛葉さん!?」
「ああ。すまん。しかし、もうちょっと進めないのか?」
ここにフェンスがあるから入れないようになっている。
「さすがにこれ以上はヤバいって!」
「ま、そうか…」
だが、何故か行かなきゃ行けない気がする。
「俺だけでも行くかぁ……」
「ちょ、危ないよ!?」
「そうだが、やっぱり戦極が気になる」
軍の兵器を破壊出来る何かがあいつにはあるのか?
それを使ったら、誰も勝てないんじゃないか?
そんな不安が俺を焦らせていた。
「いいか。さっきも言ったが、戦極は天才だ。何か軍に対抗する兵器を作っててもおかしくない」
「でも、僕達じゃ、止められないよ…」
「バレないように偵察すれば良い。念の為、弱点を探る」
「近付かない?」
「近付かない」
「じゃあ、僕も行くよ。勝手に近付く可能性もあるし」
「…まぁ、いい。兎に角、道を探すか」
周りはフェンスで囲まれているが、どこかに抜け道は無いのか?
「……ここからなら…」
俺は、今居る高台からジャンプして、フェンスを飛び降りた。
「うわぁ……身体能力良いなぁ」
「ふぅ。蒼弥はそこで待っててくれ」
「えー……分かりました」
俺は基地へ走り出した。
数分後
基地は見えてきた。
「あれは……」
遠くに、何かが居る…
鎧を着た何かが破壊している。
デューク?
前に会った時にあいつがデュークって物を作ってるって聞いたし、その設計図も見た。
「何故ライダーシステムを!?」
!??
近くに誰かいるのか…
「クソっ…こっちは試作品だって言うのに!」
居た。警察……では無いか。特殊部隊か?
「しょうがない……変身!」
……オレンジ!
ん?オレンジと声がした後、あの男が消えた?
「これは……」
俺は近くに行き、落ちた物を拾った。
「よう。葛葉」
「…お前ってそんな鎧着てたんだな」
まさか、近付いていたとは…
「さぁ、戦おうか」
「ふざけっ!」
俺は奴の攻撃を避けた。
危ねぇ…
「流石。さぁ、変身しろよ」
「変身?」
「まぁ、それは試作品だろうけど」
どうしろと…このまま躱し続けるのも難しいだろう…
「しょうがない…やってやる」
「そうそう。その意気だよ」
「変身…」
デス・フルーツ
急に目の前が眩しくなり、気がつくと奴の後ろに居た。
「……消えたか…」
俺は静かに手にある物をドライバーに付け、刀のような部分を押した。
ロックオン!
デスアームズ
「なっ、」
「さらに後ろだ」
俺はそう呟き、奴…デュークの背中を蹴った。
「ぐっ……やるな。しかし、変身したということは…」
「よそ見か?」
「ふっ。旧型のドライバーでそこまでの力を出せるとはね。とにかく、やる事がある。出来れば協力してもらいたいが君は私の事が嫌いなのだろう?」
「俺だけじゃないぞ」
「じゃあまたな」
「っ!?」
奴は急に武器を取り出して、攻撃してきた。
いつでも避けられる状態だったから、余裕で避けたら、奴の姿が消えた。
「……帰るか」
とりあえず、ドライバーから、南京錠のような物を取り出した。
石動の所に戻るか。