ゴリトくんが征くSAO破壊録   作:邪骨

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第1話 キリトくんレベル上げ!ついでにボス部屋発見!

 キリトのパーソナルカラーは何かと聞いたら、大体の人間は『黒』と答えるだろう。それくらい彼は黒一色であった。

 

 現実でも当然黒い彼だったが、それはこの《ソードアート・オンライン》内においても変わることはない。

 現在彼の装着している装備はほとんどが黒ずくめで、他の色はワンポイントで白が少し入っているだけ。何だかこうも黒いとゴキブリみてぇだよな。おいゴキリトって呼ぶぞ。

 しかしそんなキリトの格好も、ギルメンの皆は歓迎。やれ「黒猫っぽくていいじゃん!」だの「黒色ってクールな感じでいいですね・・・!」だの褒められ放題。彼らも所詮ギルドネームに『月夜の黒猫団』なんて付けてしまう連中、センスもお察しといった所か。

 

 さて、そんな彼ら『月夜の黒猫団』は現在第一階層のフィールドでレベル上げ。青色のイノシシ『フレンジーボア』一匹を集団で囲み、リンチしていた。フレンジーボア可哀そう・・・・・・

 

「はははッ、デスゲームってんだからどんだけヤベェモンスターかと思えば、皆で叩けばそんなでもねぇな!」

 

「ダッカー、油断は禁物だッ」

 

 ギルメンの一人であるダッカーの声に、キリトは戒めのセリフを返す。

 

「でもキリトくん、これだけ大勢で一匹を叩けば流石にやられる心配はないと思うよ・・・」

 

 しかしその戒めに、たれ目の女『サチ』がマジレスだ!流石にキリトも事実なだけに何も言い返せない!

 

「まあまあ、サチもキリトをイジメてやんなよ。僕たちの身を案じての事なんだからさ」

 

 そしてワカメみたいな髪をした男『ササマル』がキリトをすかさずフォロー!ナイスだササマル!オマエイイヤツ!

 

「そんだけ軽口叩けるってことは全然余裕ってことさ、あんま気張んなよキリト」

 

 ああ!バカ『ケイタ』!アドバイスのつもりかこの野郎!優男みてぇな雰囲気だしやがってよ、せっかくのササマルのフォローが台無しじゃねぇか!オマエワルイヤツ!

 

 ただまあキリトくんはイイヤツなので地の文みたく心荒ぶるわけでもなく、「まあ確かに」と思うだけに留まっていた。これが普通です。

 

 そうこうやってる内にフレンジーボアのHPバーはゼロになり、ホログラムめいた粒子と化し四散!勝った!『月夜の黒猫団』の勝利だ!

 

「やりましたね!」

 

 テメェは黙ってろテツオ!何だ糸みたいな目しやがって!

 

 それからは彼らも調子づいたのか、30秒おきに一匹のフレンジーボアを撃退し、順調に経験値を稼いでいった。

 

 これを一週間ほど続けた結果、ギルメンは皆レベル5となった。

 

 

「いや~、レベル上げは順調も順調。これはもう迷宮行くしかないっしょ!」

 

 いつものように軽薄そうなセリフを吐くのはダッカーだ。いくら職業がシーフだからって性格までそれっぽくしなくてもいいと思うが・・・あっ、元から・・・そう・・・。

 

「だな!」

 

 しかしやはりと言うべきか、ギルメンの面子はノリノリである。特にギルマスであるケイタくんがノリノリだ。おいお前ギルマスなんだからもう少し思慮深くなれよ!

 

「それじゃあまずは買い出しだな」

 

 そしてキリトくんも、冷静を装いつつ他のメンバー同様かなりノリノリの御様子。そこは「もう少しレベル上げしようぜ」って言うとこでしょうが!

 

 そしてギルドの紅一点、サチさんはというと・・・・・・

 

「うん、そうしよ!」

 

 何とノリノリだ!この女実際はビビリのクセしてその場の空気に流されやすいのだ!困っちゃう!

 

 このギルド大丈夫か?ストッパーかける役が不足してないか?さあ、後はお前だけが希望だぞ、ササマル!

 

「僕もいいと思うな」

 

 いいと思いますじゃねぇよ!見損なったぞササマル!オマエワルイヤツ!

 

「んじゃあ、買い出しの班分けでもしようか」

 

 お前は黙ってろテツオ!何の生産性もない会話をするな!

 

 というわけで、ギルド《月夜の黒猫団》の面々は買い出しに赴くこととなったのであった。

 

 

♦♦♦

 

 

「ヨシ!」

 

 何がヨシ!かは知らないが、キリトくん的にはヨシ!らしい。彼は今武具屋で、装備品の新調をしているようだった。・・・え?買い出しの班分け?何の話ですかね・・・個人行動に決まってんだろ常考!

 

 まあそんな事は置いといて、彼の新調した防具について語ろう。

 

 上半身は『半袖の黒いライダージャケット』プラス『黒い胸当て』と『黒い肩アーマー』を、下半身は『見た目より耐久性のあるダメージジーンズ』に『やけに黒光りする膝当て』を装着。

 武器は両拳に『ただのグローブ』を、アクセサリーは頭に『何か新品にしてはやけにボロッチイ鉢巻』を装着だ!

 

 総評としては『古い』これに尽きるだろう。

 

 いやだってお前、それ何年前の格闘家スタイル(魔法使い含む)だよ。今じゃ格ゲーでしか見ねぇぞソレ。しかも何だよその武器。グローブっておい、ここは《ソードアート・オンライン》やぞ、剣使えや。剣使わなくてもいいから他の何か違うの使えや。何やグローブて、ほぼ素手やんけ。

 

 しかしキリトくんはご満悦の様子。良かったね。

 

 

 買い物を済ませギルメンと合流したキリトは、その逞しい体躯を揺らし迷宮を歩いていた。

 

「いやはや、レベル上げが功を奏したか迷宮も楽勝だな!」

 

 ダッカーくんは黄色のざんばら髪を揺らしながら、如何にもシーフな山賊刀で、犬頭の人型モンスター『コボルト』を袈裟斬りからの両断。ガンギマリフェイスですごいイキっていた。ここまで来ると軽率だとかマヌケとかそういう次元じゃぁない、ホントに脳味噌詰まってますか?お前に言ってんだよダッカー。

 

 そしてダッカーの後ろから飛び出したササマルが、細長い槍で後続の『コボルト×4』を串刺しに!

 

「今だキリト!」

 

 さらにそれをキリトが拳で薙ぎ払う!美しいコンボ!やっぱりササマルイイヤツ!『コボルト×4』はホログラムめいた粒子と化して霧散した!

 

「やったなキリト!」

 

「ああ、ダッカーこそ!ササマルも凄かったぜ!」

 

「まったく君らは調子がいいんだから・・・」

 

 アホ面晒してピョンピョンと飛び跳ねるダッカーくんを褒めるキリトくん。それを諫めるササマル。やっぱお前だけだよマトモなのはさ、ササマルくん・・・・・・

 

 彼らは現在、SAO第一階層の迷宮区を二手に分かれて探索していた。Aチームは『ダッカー』をリーダーに『ササマル』と『キリト』が付き、Bチームは『ケイタ』をリーダーとして『サチ』と『テツオ』を率いる形だ。つまりキリト達は『Aチーム』なわけですね。ホントにダッカーがリーダーでええんか?

 

 一方『Bチーム』はというと・・・・・・

 

「サチ!アタックだ!」

 

「了解!」

 

「テツオはヘイトを稼げ!」

 

「オッケー!」

 

 何か普通だな・・・テツオくんちょっと死んでみてよ、イベント起こして?ダメ?ダメか・・・・・・

 

「おいケイタ、これ見てみろよ!」

 

 おっと願いが通じたか、テツオくんが何かを見つけたようだぞ!今だけは褒めてやるぜテツオォ!

 

「おいおい、これは・・・・・・」

 

「これって・・・」

 

「ああ、こりゃあ・・・」

 

 

 

「「「ボス部屋だ!!!!」」」

 

 

 

 何ということでしょう!迷宮ニュービーな彼らが潜って一日でボス部屋発見!ビギナーズラックってヤツだろうか!

 

 とりあえずボス部屋を発見したということで、一旦迷宮区を出て街に戻ることにした彼らは、『Aチーム』にその旨をチャットで連絡し、その場を後にした。

 

 

 

 しかしその日、『Aチーム』の面子が彼らの前に姿を現すことはなかった。ついでに何故か連絡も取れなくなった。

 




肩の力抜いて書いてますので地の文が五月蠅いです。ごめんね。

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