「連絡がつかないわ帰ってこないわで、アイツらいったい何やってんだ?」
ケイタが街の宿で呟いていたその時、『Aチーム』のバカ共は―――
「ボス戦行くぜ行くぜ!」
「行っちゃうぜ!」
「やれやれ・・・まあ行ってみるか!」
―――なんとボス戦に挑もうとしていたのだ!
分かった、こいつらバカだろ。バカ!何で突然ボス戦?!指示通り大人しく街に戻れよ!このキチゲェ共が!というかササマルゥ!何でお前もノリノリなんだよ、止めろよ!それがお前の仕事だろうが!死ね!
何故彼らがボス部屋の場所を知っているのか疑問に思うだろうが、それは『Bチーム』のケイタが一旦町に戻ると連絡した時に、ボス部屋の場所の詳細も伝えていたからだ。おいコラケイタァ!お前のせいかよ!オマエワルイヤツ!
と、こちらが荒ぶっている内に彼らはボス部屋に突入し、戦闘を開始したようだ。ああもうこのバカバカバカ!フザケンナ!ぜってぇコイツら調子乗ってんね、堅実にレベル上げして迷宮攻略が順調だからって調子乗ってんねェ!いい加減にせぇよ。
はあ、荒ぶるのは止めましょう。地の文が荒ぶったところで、どうせストーリーラインは変化しないのだから。
さて、ボス部屋に突入した三バカ『キリト』『ダッカー』『ササマル』を待ち受けていたのは、でっぷりとしたお腹の巨大なコボルトくん、通称『イルファング・ザ・コボルド・ロード』。そしてその取り巻きの『ルイン・コボルド・センチネル』くん。見た目はヘルメットを被ったただのコボルトですね。
「GUGYAGYAGYAGYAGYA!」
コボルトロードは吠え、三バカに向かって突進!
「行くぜキリト!」
「おうよ!」
そしてダッカーとキリト、この猛進を真正面から受ける!アカンこいつらホンマバカや・・・避けろや・・・
キリトは振り下ろされたコボルトロードの斧を白刃取り!はえーすっごい・・・と、地の文が感心している内にダッカーくんがコボルトロードの脳天に山賊刀を叩き込む!バスッという良い音とともに、コボルトロードの頭蓋に赤いダメージエフェクト。HPバーはまだまだ元気そうだが、満タンの状態に比べると5%程、確実に減少しているようだ。
ダッカーの攻撃で若干ひるんだ様子のコボルトロードだったが、その恐るべきパワーは健在。装備したバックラーでキリトとダッカーを吹き飛ばさんとする。
「おっと、こっちを忘れてもらっては困るねッ!!!!」
しかしそれは為されない。
何故ならば我らがササマルくんが、コボルトロードのASSに矛をぶっ刺したからである!ああこれは痛い・・・痛いですね・・・
「GYAAAAAAAA!!!!」
直腸にクリティカルダメージをくらったコボルトロード、絶叫!お菊さんが散っちゃうのォ!!!!
ゲームの使用上コボルトロードくんの尻穴を拝むことは不可能だが、見ることが出来たならばその穴は確実に血まみれになっていることだろう。ササマル、階層主のアナル処女を奪うとは鬼畜!彼がいったい何をしたというのか!
さて、尻穴に激痛が走ったコボルトロードくんは、バックラーを取り落とし狂乱。太い二の腕で三バカを薙ぎ払う。
「うげぇッ」
間抜けな悲鳴を発し吹き飛ばされた三バカ達は、三人仲良く壁面に激突。彼らのHPはグリーンからレッドに突入した。ヤバい!
これはもう考えなしにボスに挑んだこのアホ共の自業自得なので、ここで死ぬのも致し方なし・・・コボルトロードさん殺っちゃってください!(邪悪な笑み)
地の文の心が通じたのか、コボルトロードさん取り巻きのコボルトにバカ共を襲わせる!自分では決して手を下さないスタイル、流石はロードをの名を冠するコボルトロードさんだ!(渾身の媚売り)
「まだだ・・・」
は?
声を発したのはキリトくん。何か体が赤熱して発光してんすけど、何それ?
「俺たちは・・・俺の筋肉は・・・」
ブツブツ言ってて地の文くん怖いよ・・・マジ恐怖だよ・・・
「こんなもんじゃねぇ!!!!」
今そこまで迫り、三バカを襲おう地していたコボルトくんズ、キリトくんの謎の覇気で消滅!そしてキリトくんは全身の筋肉をパンプアップさせ、全身の装備を吹き飛ばす!ナンデ?!
「レッドマッスルスーパーエレクトロマグネティックフィストォ!!!!!《赤い筋肉の超電磁拳》」
何やらクソ長い必殺技名っぽいのを叫んだキリトくん。目にも止まらぬ速さでコボルトロードに急接近!そして大量の拳を叩き込む!それも何度も、何度もだ!
「GUGYA――――――――――!!!!!!!!!」
腹パンされまくったコボルトロードくんは空中に吹き飛び爆発四散!相も変わらず冷たいホロめいたエフェクトになって消滅した。
・・・・・・もしかしてこれって覚醒イベントですか?
《第一層》攻略完了
日時・・・・・・・・2022年11月20日
攻略メンバー・・・・《キリト》《ササマル》《ダッカー》計三名、所属ギルド《月夜の黒猫団》
ラストアタック・・・《キリト》
次は二万年後に投稿
第2話感想
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良い
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悪い
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程よい