ハイスクールD×D~三人の憑依転生者~   作:岸寄空路

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積みゲーばっかりやって遅くなって申し訳ない。
連休中時間があるからつい……



テロ組織に所属するかもしれない

「あ、あああ」

 

 一人の少年が絶望の声を上げる。何も見たくないと手で顔を覆い泣き崩れている。

 

「全く、手古摺らせやがって」

 

 少年の様子など無視して男は愚痴を吐く。

 

「とっとと俺の眷属になれば家族は死なずに済んだのによ。余計な抵抗するからこうなるんだぞ?」

 

 少年は生まれつき神器(セイクリッドギア)を持っていた。それも神滅具(ロンギヌス)と呼ばれる強力なものをだ。

 それ故に目の前の男に、悪魔に狙われた。少年の両親は抵抗し少年を守ろうとしたが、ただの一般人でしかない両親は成す術もなくやられた。少年の神器なら悪魔を倒せたかもしれない。だが両親に人前で使ってはいけないと言われていた少年は言う通りに使わなかった。もし、使っていたら両親は無事だったかもしれない。しかし、まだ幼い少年にその判断をすることはできなかった。あるいは逃げに徹すれば良かったのかもしれないが最早どうにもならない。

 

「さあ、俺の眷属になれ」

 

 悪魔は『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』を使い少年を転生させようとしていた。

 

「…………」

 

 その光景を少年は光の無い目で見ながら一言呟いた。

 

 ――たすけて

 

 

 

 

「遅くなってすまない」

 

 少年と悪魔の間に何時の間にか一人の男が立っていた。男は黒いコートに青いズボンを身に纏い手には槍を持っていた。

 

「後は、俺に、俺達に任せてくれ」

 

 そう言うと男は少年の両親に目を向ける。

 

「まだ息があるな。ならば――『レイズデッド』」

「!」

「な!」

 

 男が術を発動させる。すると信じられないことに少年の両親はまるで逆再生されたかのように怪我一つない状態に戻った。

 

「パパ! ママ!」

「流石に意識はすぐに戻らないけどもう大丈夫だ」

 

 その様子を見ていた悪魔は驚き固まっていたが、すぐに表情を崩し歓喜の声を上げる。

 

「は、ははははははは! 最高だ! ここまでの回復能力を持つ神器が存在するなんてよ! 俺の眷属に相応しいじゃねえか!」

「黙れ」

 

 悪魔の笑い声を男は一言で止めた。その言葉には静かだが今にも噴火しそうな怒りが宿っていた。

 

「子供の親を奪う貴様のような悪魔の眷属になどならん」

「なんだと?」

「なにより――」

 

 槍を構えた男の威圧感が増した。ただの人間であるはずの男から信じられないほど存在感。悪魔は自分がおかしくなったのかと思った。何故なら目の前にいるのは人間のはずなのに「勝てない」と思ってしまったからだ。

 

「貴様が生きて帰れるわけがないだろ『タイムストップ』」

 

 そこから行われたのは一方的な処刑だった。男に動きを――いや時を止められた悪魔は目の前の光景をただ眺めることしかできない。

 

「むん!」

 

 槍の先から闘気で出来た剣を生成し、それをジャンプと同時に振り上げる。振り上げと同時に悪魔は両断され、そこで終わらせずに男は落下しながら闘気の刃を振り下ろした。

 

「次元斬!」

 

 闘気の刃が悪魔を再び両断し、その勢いのまま闘気が地面に直撃すると爆発が起きる。そこから数秒経ち爆煙が晴れると悪魔は影も形もなかった。

 

「抵抗すら許さずに、跡形もなく消し飛ばすとは、容赦ないな曹操」

 

 何時からいたのか、ローブを羽織った男が子供の背後に立っていた。

 

「子供にグロ画像を見せる趣味は無いからな。それと結界はどうしたゲオルク?」

「問題ない。この地にいる悪魔は逃げられない」

「なら良い」

 

 そう言って槍を持っていた男――曹操は子供のもとに歩み寄る。

 

「とりあえず避難しよう。ここにいてはまた悪魔に狙われる」

「――――」

 

 子供は両親と曹操を交互に見て、どうすべきかと悩んでいる。その様子を見た曹操は

 

「大丈夫、君の両親も一緒だ」

「…………」

「それに君が狙われる理由となった力も取り除くことができる」

「……本当?」

「ああ」

 

 曹操の言葉に少年は目を見開いた。

 

「北欧神話の女神、エイル様が神器の摘出方法を確立している。君の神器も安全に摘出してくれる」

 

 女神エイル――医療を司るアース神族の女神にしてヴァルキリー。彼女の医学知識は霊的なものにまで精通している。その知識の応用で、神器研究者のアザゼルよりも先に神器の安全な摘出方法を確立したのだ。

 

「どうだい?」

「――パパとママを守ってくれる?」

「約束する」

 

 曹操の言葉を聞いて少年は恐る恐ると手を取った。

 

「改めて、俺は曹操と名乗っている。君は?」

「……レオナルド」

「レオナルドか……歓迎しよう」

 

 そう言って曹操はレオナルドを抱きかかえ、ゲオルクは魔術で両親を浮かせる。

 

「ああ、一つ言い忘れていた」

「?」

「俺達の組織名だ」

 

 曹操はレオナルドに笑顔を向けながら自分達の所属を言う。

 

「俺達はアドリビトム。自由の名のもとに人類を守るために戦う組織だ」

 




憑依転生者その3
曹操
特典:「テイルズシリーズの技と魔法を使えるようになる」
強制的に転生させられた被害者その3。テイルズは初代からプレイしている(ただし全シリーズプレイしているわけではない)。原作知識はアニメのみ。その他の設定は「転生者なんだが原作がおかしくなった」の曹操と同じ。ただし禁手は別。転生したくなかった理由は「セクハラ主人公がヒロインから制裁を受けずに好き勝手しているから」
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