タグにFateとありますが、名前や技といったものが登場するだけで、サーヴァント等のキャラクターは登場しません。また、R-15と残酷な描写は保険です。それと原作では死亡するキャラクターが一部生き残ります。「あのキャラクターは死ぬからこそ輝いていたんだ!」という方はそのままブラウザバックして下さい。そうでない方は是非楽しんでいって下さい。
縁とは何だろうか?辞書で調べたところ仏教用語で因果関係において、因を助成する間接的要因とある。ならばこの光景もまた縁というやつなのだろう。
「おはようございます」
「「「おはよーございます!」」」
死んだ筈の自分がこうして小学校と思われる場所で授業を受けていることも。
話は数年前に遡る。不慮の事故で確かに自分は死んだ。確か伝染病の類いだったか。薄れ行く意識の中一度で良いから恋というやつをしてみたいと思った。すると有り得ないことだが再び意識が戻った。幼子の体を従えて。確かに生前?はライトノベルとか言うものも少なからず読んでいたが、異世界転生というやつだろうか?だが見慣れた景色に聞きなれた言語は間違いなく生前と同じ日本である。ならば輪廻転生と言ったほうが良いか。何故か前世の記憶が残っているが、世界でも恵まれた国である日本に再び生を受けるとは有難い。ならばこの2度目の人生、大いに謳歌しようではないか!
「今日は入学式です!皆不安とかあると思うけど6年間一緒に頑張ろう!」
「「「はーい!」」」
ああ、私‥‥僕?‥‥俺?‥‥一人称が安定しないな。俺、で行こう。転生して良かったと思えるのは考えに余裕ができること。同級生に何を言われてもカッとなる前に落ち着いて考える余裕がある。ああ、俺が前世で小学生のときにこれくらい余裕があればもっと楽しい、虐められることも無い小学校生活が送れたのだろうか?
入学式が終わり、教室に戻った我々に先生が言ったのは
「じゃあまずは自己紹介をしようか!自分の名前と好きなことを1つ言ってね」
そう、自己紹介は大事。なにせ自分の第一印象が決まる。周りに埋もれない個性を出しつつそれでいて引かれないような自己紹介をせねば。
それじゃあまずは‥‥古原君!
俺の番は最初か‥‥
「古原謙二です。好きな事は遊ぶことです。よろしくお願いします!」
よし、元気よく言い切った。生憎生前から運動の類いは不得手だからな。こういった男子は小学校では嫌われる傾向にあるがどうだ?
「じゃあ後で一緒に遊ぼう!」
おっ思ったより好感触だ。
「次は‥‥紺野さん!」
「はいはーい!ボクの名前は紺野 木綿季!好きなことは体を動かすこと!よろしくね!」
おっボクっ子か、珍しいな。ん?
そこで俺は気が付く。周りの反応に
「女の子なのにボクだって。変なの」
「確かに変だよ」
あっ俺これ知ってる。このまま虐めに発展するやつだ。ちなみに経験談である。皆に異物と判断されること。これは虐めの入り口である。そして往々にして先生は何もしない。学校も何もしない。面倒だし、学校の名声が下がるからな。誰かが助けてやらないとこういう奴は孤立する。見た感じ陽気な子のようだ。ああいうのは陽気に振る舞って大抵全部自分で抱え込む。自分の世界が狭い小学生なら尚更だ。
「ほっとけないよな」
ワイワイガヤガヤ騒がしい教室で俺の声は誰にも届くことなく消えていった。この時はまだただのほっとけない子という認識だった。
それから2年が経った時だ。あのまま虐められるかと思っていた紺野さんだが持ち前の明るさですっかりクラスの人気者だ。俺か?俺は‥‥
「おーい古原!サッカーしようぜ!」
「それは運動が苦手な俺に対する嫌味か!?」
やはり遊ぶ=運動の小学生はキツいな。
「すまん。サッカーは苦手なんだ。パスで」
「じゃあグランドな!」
話を聞かんか話を、まあ小学生らしいっちゃ小学生らしいか。
「謙二もいつも大変だね!」
「ああ、まったくだ」
紺野さんからだけは謙二と呼ばれている。自己紹介の件の後孤立してた紺野さんに話しかけたところ仲良くなってしまってな。ちなみに俺と話をする紺野さんを見て女子が寄って来た。女子と話せるなんて前世じゃ考えられないことだな。前世と違い割と充実した学校生活を送っていた。とても幸せだった。そう。過去形になった。なってしまったのだ。
平穏が音を立てて崩れ去ったのは小学4年生のとき。だいぶ学校生活に慣れ、下級生も増えて本格的にお兄さん、お姉さんとして扱われる年齢だ。その夏休み明けに悲劇は起こった。ある日教室に入ると黒板にデカデカとこう書かれていた。
紺野 木綿季は淫乱
誰が書いたのか下にはご丁寧に淫乱という言葉を辞書で引いた意味まで書いてある。皆に話を聞くと
誰かの親が紺野さんがAIDS持ちだと知り、子供に漏らす
↓
子供がAIDSとは何ぞやと調べる
↓
AIDSはHな事をすると掛かる病気だと知る
↓
イコール淫乱
だそうだ。全く馬鹿馬鹿しいにも程がある。大体まだ生理すら来てなさそうな少女が淫乱とは無理があろう。十中八九生まれつき。大方丁度俺が生まれた頃に流行った血液製剤からの感染だろうな。だが小学生にそんなことは関係ない。そして加減を知らない小学生の虐めはストレートな分下手な大人の虐めより堪える。因みに経験談である。
「こいつは‥‥‥不味いな」
予想は的中した。その日から猛烈な虐めが始まったのだ。今まで仲が良かった筈の女子を含め、無視に始まり物を隠される。偶然を装って殴られる。だがそれでも陽気に振る舞う紺野さんを彼らは虐めが効いていないと判断。ますます苛烈になっていった。ある日の放課後耐えかねた俺は殴ろうとする男子の前に立ち
「いい加減にしろ!」
今まで物静かだった俺が叫んだお陰で静まる教室
「一人の女子をよってたかって虐めるとは、恥を知れ!」
しばらくすると復活した男子が
「何だよ古原!お前その病原菌の肩を持つのかよ!」
「ああ!そうだ!」
予想外の返答だったのだろう。男子はポケーっとしていた。俺はすかさず
「お前は最初に何て言った?Hな事をしたからAIDSになった。つまり紺野さんは淫乱だと、そう言ったな!」
「ああ!それがどうした!」
ああ、矛盾に気がつかない。小学生らしい
「おかしいと思わないのか?何でHしないと移らない病気がお前らに移るんだ?俺には理解出来ないな」
「そいつに移されるかも知れないだろ!現にそいつは感染してるんだ!」
「なあ知らないかもしれないが一応言うとだな、小学生位の子供じゃあ体が未発達だからHなことは出来ないんだぞ?」
「キスしたら!」
「キスで移るにはバケツ数杯分の唾液が必要だそうだが?」
「ぐ‥‥それは‥‥」
「根拠の無い事で虐めるな!もし気に入らないなら確実なソースを持ってこい!筋の通った説明をしろ!更に言うと虐めは最低な人間のやることだ!弱者を虐める事でしか満たされないんだろうな!お前らは!」
「‥‥‥ごちゃごちゃうるせんだよ!そんな奴とつるむお前も病原菌だ!」
「流石だな。言葉が通じない。論破されると逆ギレ。理性の欠片も無いな。俺は日本語で喋ったつもりなんだがな。母国語すら理解出来ないのなら動物園にでも帰るといい」
ドゴッ
次の瞬間俺は宙を舞った。どうやら殴られたらしい。
ドサッ
「うぐぅ‥‥‥すぐに暴力に訴えるとは。下手なゴリラよりゴリラだな。その頭には脳みその代わりに筋肉でも詰まっているのか?」
ドガッ!
次は蹴られた。俺の体持つかな?子供の体は貧弱なんだぞぉ
「キモいんだよ。カス。死ねよ」
「ハッ、殺す覚悟も無いくせに良く言う。弱い犬ほど良く吠えるという言葉を知らんのか?それと体ばかりではなく少しは語彙力を鍛えたらどうだ?」
バギッ
次は顔面か、家族に隠すの苦労するから辞めてほしいが‥‥‥
「へっ。女子を守った騎士様気取りのとこわりいがお前じゃあ誰も守れねえよ。口先だけのおめえがよ」
そう言うと彼らは去っていった。去り際に仲が良かった筈の女子から
「キモい。人前でHとか言うなんてデリカシー無いんだ」
そう言い残し、去る足音を聞きながら
ああ、友情とはこうも脆いものか。何も学んでなかったな。俺は、だが一人でも味方と思える人がいれば自殺という最悪のケースは免れるだろう。俺は何があろうと紺野さんの味方になってやる!
そう考えながら全身の痛みに耐えつつ痛みが引くのを待っていると
「先生!こっちです!」
聞きなれた声と共に走る足音。ああ、誰かが助けを呼んでくれたかと思いながら意識を手放した。
筆者が二次元にハマるきっかけになったキャラであり、声優が好きになったきっかけでもあり、好きな色まで変わった原因でもある。だが原作ではあんな最後を迎える。あまりにも救われない。ならばせめて二次創作でくらい幸せになってほしい。それが筆者の願いです。因みに筆者は行き過ぎたご都合主義やチートが大嫌いです。原作でも薬で押さえていた筈が学校にAIDSが知られて‥‥といった描写があった気が(何分読んだのが5年前なので)したのでこれワンチャン小学生時代に介入すれば完治はせずとももっと長生き出来たのでは?と思いました。多少のご都合主義はあれど出来るだけ現実的な進行に努めてまいります。
フェアリー・ダンス編は?(やるならばヒロインの登場が大きく遅れます)
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全部必要!
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主要な所だけやってくれ!
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不要!さっさとヒロイン出さんかい!