仮想世界で繋がる縁   作:ガチタン愛好者

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フェアリー・ダンス編開始です。


事件の匂い、そして帰還

学校が始まって数日が経ち、初めての休日を満喫していた謙二はとんでもないニュースを目にする。

 

未だに数百人のプレイヤーが帰還出来ず!

 

つまるところまだログアウト出来ていない人が数百人いるということだ。それを見た謙二は

 

「匂うな」

 

「何が?」

 

「既にSAOサーバーは削除されたはずだ。なのにログアウト出来ないということはどこか別のサーバーに捕らえられていると考えるのが自然だろう」

 

「で、謙二はどうするつもりなの?」

 

「決まっている。これはSAOの名残だ。尻拭いは俺達がやる」

 

「また‥‥‥‥やるの?フルダイブ」

 

「止めないでくれ。これは俺達の問題なんだ」

 

「‥‥‥分かったよ。でも怖いからナーヴギアは駄目。アミュスフィアだっけ?なんか安全なゲーム機があったでしょ?あれならいいよ」

 

「意外だ。何がなんでも止めると思って心構えをしていたのだが‥‥‥」

 

「どうせ止めても意味ないでしょ?」

 

「よく分かってるな」

 

「でも約束して。無事に帰ってくること。ちゃんと毎日こっちに戻ってくること。それから‥‥‥」

 

「何だ?」

 

「無事に全部終わったら一緒に遊ぼう?ボクも仮想世界ってのに興味があるんだ」

 

「分かった。約束だ」

 

 

 

そして数日後、家に届いたアミュスフィアとALOと書かれたカセット。両親の説得には苦労した。木綿季が味方になってくれなかったら駄目だったかもしれん。届いた荷物を見た木綿季が、

 

「何でALOを選んだの?」

 

「未帰還のプレイヤーはレクトという会社が管理しているそうだ。で、レクトが関係する会社が運営している唯一のゲームがこのアルヴヘイム・オンライン、通称ALOだ。怪しさ満点だろう?まずはこのゲームで情報を集めようと思う」

 

「なるほどね」

 

「じゃあ、早速行ってくる。御飯までには戻る」

 

「気を付けてね」

 

部屋に向かう謙二を見送る木綿季。後ろに回された両手には何やら輪っかのようなものが握られていた。

 

 

 

自室に戻った謙二はセットアップの準備を進める。ベッドに横になり、アミュスフィアを被る。ナーヴギアと違い天使の輪のような機械だ。目のところは半透明になっている。

 

「さて、この言葉を言うのは二年ぶりか、行くぞ!」

 

リンクスタート!

 

まばゆいカラフルな光が自分を包む、だんだん薄れる体の感覚。それはまさしく二年前に味わったそのままの感覚だった。

 

 

 

welcome to ALO

 

「そういえばSAOの時もこんなだったな」

 

まずは初期設定。何故か[続きから]というのがあったが

 

「怪しいな。触らぬ神に祟り無し」

 

躊躇なく[始めから]を選んだ。

 

『ではまずプレイヤーネームを決めましょう!』

 

「プレイヤーネームは‥‥‥当然」

 

[KOJIRO]

 

『その名前は既に使われています』

 

「なぬ!?」

 

まあ有名な名前だ。使われていてもおかしくない。

 

「ならば!」

 

[KOZIRO]

 

『その名前は既に使われています』

 

「ぐぬう!仕方無い。この機会に新しいオリジナルの名前を考えるか‥‥‥」

 

結局悩み抜いて決めた名前が

 

[KOHARU]

 

古原だからコハル、安直である。

 

『次に種族を決めましょう!』

 

「よし!行けた!」

 

元気のいいナビゲーターの声を聞きながら種族を選ぶ。どうやら種族によって色々ステータスに違いがあるらしい。小一時間悩んだ結果、

 

「これだな。闇妖精属(インプ)、光が無くても飛べるし暗視能力もある。行動範囲が広いのは良いことだ」

 

技でもどうにもならないステータスを重視した謙二は水中でも活動できるウンディーネと暗闇でも飛べるインプで悩んだ末インプにすることにした。

 

 

 

『ではALOを心行くまでお楽しみください!』

 

光に包まれ気が付くと何やら薄暗い街にいた。

 

「おお、これは‥‥‥」

 

明かりは一つもない。だが暗視能力があるお陰かちゃんと景色は見える。

 

「どれ、操作性はっと」

 

シャララララン

 

「うむ、SAOと大差無いな。武器は‥‥片手剣一本か、店には何がある?」

 

 

 

暫く探索した結果

「刀は‥‥ある。スキルでも何でもなく、ただ物し竿に慣れた身としてはどれも短くて軽くて扱いにくい。まあ扱えない訳ではないが」

 

「まずはレベリングだな。そして金を稼がなくては」

 

そしてフィールドへの一歩を踏み出そうとした瞬間

 

『外部からの接触があります』

 

赤い緊急メッセージが流れた。何事かと時計を見ると

 

20:00

 

「やっべええええ!時間見てなかった!」

 

慌ててログアウトする謙二、目を冷ますとそこには木綿季が立っていた。怒りの表情で。

 

「今‥‥‥何時かな?」

 

「すいませんでしたぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

なんとも言えない空気の中ご飯を食べる。味がしない。分からない。すると

 

「ねえ、心配したんだよ?」

 

「すいませんでした」

 

「次からは気を付けてね?でないと今度は強制的にアミュスフィア剥がすから」

 

「ハイ‥‥‥」

 

その後ALOから現実にメッセージを送れることを知り、どうしてもというときはそれで知らせることに落ち着いた。

 

 

 

一方その頃

「ぐぁあ!」

 

ドサッ!

 

「痛てぇ。ここはどこだ?」

 

一人の黒い剣士が妖精の世界に降り立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キリが良いので文字数少ないですが今回はここまでです。

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