翌日、首都アルン
「で、どうするかなんだが」
集まったのはかつてあの鋼鉄の城を駆け抜けた仲間達
「まずはありがとう。まさかここまで集まってくれるとは思わなかった」
集まったのはキリトとリーファ、コハルを始めとして、リズベット、エギル、クライン、シリカといったいつもの面子
「あのグランドクエストに秘密が隠されてると思うんだが‥‥‥」
「なあ、キリト。この中で挑んだのはお前だけだ。具体的にはどうだったんだ?」
「一体一体がボス級のガーディアンが無限湧きだ。ゴールに近づく程増えていって半分ほど上った辺りでは敵で前が見えなくなる程だった」
「弱体化クエストが無いとなると正面から打ち破るしかないか‥‥‥」
暫く考え込む全員。ふとコハルが
「なあ、全種族が力を合わせたら駄目なのか?一応ここにはウンディーネとプーカを除く全種族がいるわけだが‥‥‥もしかしてグランドクエストは単一の種族じゃないと挑めないとか?噂じゃクリアした種族がシルフになれるとかなんとか」
それを聞いたキリトの目が輝く
「確かに前はリーファと挑めた。多分単一の種族じゃなくても行ける。だとするとなおさら怪しいなあれ。もし複数の種族が一緒にクリアしたらどうするんだ?」
「おい、キリト。そうだとしたらこれは最悪も想定しないといけないな」
「というと?」
「そもそもガーディアンを凌いだ所でなにもないただの行き止まりとか?誰も到達してないんだからその先を作ってなくても分からないだろう?」
「でも、それ以外に無いんだよ!」
「はっはっは、ならしょうがないな。出来る限りの協力はしよう。みんなは?」
「「「任せろ!」」」
「と、言ったはいいもののどうすればいいんだ?特にバトルジャンキーのサラマンダーに協力とか無理だろ?どうだ?クライン」
「無理だな。サラマンダーは脳筋だらけで協力とか死んでも無理だ」
「となると全種族というよりは一部の種族で行くか。領主の説得もしないとだし‥‥‥」
「そのことなんですけど‥‥‥‥」
「ん?どうしたシリカ」
「ケットシーってテイムが一番上手なんです。噂じゃ騎竜部隊とか言うのもあるらしいです」
「じゃあまずはケットシーだな。後はシルフか?スプリガンはお世辞にも先頭向きじゃないし、なあコハル、インプは?」
「あまりおすすめしないな。大体暗闇を好む種族だぞ?」
「だよなぁ。じゃあ応援を依頼するのはシルフとケットシーにしよう」
「あっ!その事なんだけど‥‥‥」
突然リーファが
「確か近日中にシルフとケットシーの領主同士で会合を開くとか言ってた。そのときに行けば同時に説得出来るんじゃない?」
「おお!名案だな。場所は?」
「アルン高原ってとこ、モンスターが出ないから会合とかによく使われてるみたい」
「よし、日時が分かったら教えてくれ。じゃあ皆。取り敢えずシルフとケットシーの協力が仰げるまでは各自で自由に行動してくれ」
「なあキリト」
「どうした?コハル」
「お前‥‥‥簡単に言ってるけど説得材料あるんだろうな?」
「勿論!」
それから数日後、キリトから会合の日時が伝えられた。万が一に備えて来てくれとのこと。指定された日に行ってみると神妙な面持ちのキリトとリーファさんがいた。
「どうしたんだ?顔色が優れないじゃないか」
「それなんだけどな‥‥‥‥」
何でもこの会合をサラマンダーが襲撃して台無しにしようとしているらしい。大方責任を擦り付けあって疑心暗鬼に陥らせて協力をさせないようにしようって魂胆だろうな。するとキリトが
「なあ、もし俺がサラマンダーから領主を守れば良い交渉材料になるんじゃないか?」
「うまくいくといいけどな。やってみる価値はあるんじゃないか?」
すると遠くから赤い群れが見えた。既にシルフとケットシーは互いに向き合って座っている。
「じゃあ、行ってくる。なんかあったら助けてくれな?」
「頑張れ、キリト」
飛び去るキリト。俺は高みの見物と洒落混みますか。
「双方剣を納めよ!」
おお、よくやるなぁ。というかその設定無理が無いか?キリトよ。ほら、なんか凄そうなサラマンダーが疑ってるよ‥‥‥‥ん?今なんて?
「双方剣を納めよ!」
飛び出したキリトはサラマンダーの前に降り立ちそう叫ぶ。だが、大使という設定は流石に無理があったらしくサラマンダーのユージーン将軍に疑われてしまった。
『何とか言い返したがどうしてこうなった!』
ユージーン将軍が大使かどうか確かめると言って戦いを仕掛けて来たのだ。
『30秒耐えてみろって!?やってやるさ!』
空を飛びお互いに切りかかる。僅かに攻撃はユージーンのが早かった。即座に防御しようとして
スッ
「!?」
剣がすり抜けた。思わず動揺するキリト、そのまま剣はキリトに‥‥‥
キン!
「キリトぉ、仲間はずれは良くないなぁ。俺も入れてくれないと‥‥‥‥」
長い刀がそれを弾いた。見ればコハルがそこにいた。
「誰だ?貴様。貴様も大使だとでも言うのか?」
「はっはっは、俺は通りすがりの棒振よ。強そうな奴がいたから我慢が出来なくてな」
「生憎今はそこのスプリガンと戦っている。後にしろ」
「後ならやってくれるのだな。約束だぞ?」
そう言ってあっさり引き下がるコハル。だが、下がり際に
「気を付けろキリト。恐らくあいつの剣はレジェンダリーだ」
「分かった」
引き下がったコハルはシルフとケットシーに混ざって観戦していた。
「おお、煙幕か。時間稼ぎ?凪ぎ払ったけどキリトがいない、こういうときあいつは大抵‥‥‥やっぱり!太陽を背に突撃か!でも防がれ‥‥‥二刀流!?久々に見たぞ!」
一人で盛り上がるコハルを遠巻きに見るシルフとケットシー
「でもあれ、シルフの剣じゃぁ‥‥‥なるほどな、あの煙幕のうちにリーファさんから剣を借りたのか。ソードスキルが使えなくてもあいつには二刀流の心得がある。勝負あったな」
その言葉通りキリトはユージーン将軍に勝利を納めた。それを見たコハルは笑みを浮かべつつ
「さてと、じゃっ、いっちょ行きますか!」
残り火から復活してもらい頭を下げるユージーン将軍、どうやら上手く説得できたらしい。さて、ここからは
「さてユージーン将軍、やろうか?」
「いきなりだな。まあいい」
「おい!コハル!もう終わったんだぞ!?お前‥‥‥まさかただ単に戦いたいだけか?ユージーンと」
「うむ、何せキリトとやりあう強者だ。相手にとって不足無し!」
「この戦闘狂が!」
「では早速‥‥‥‥セイ!」
切りかかるユージーン。即座に離れるキリト。そしてコハルは刀で受けようとして
キン!
「馬鹿な!グラムをどうやって!?」
弾いた。防ぐことの出来ない剣を一本の刀で
「何、単純なことよ。その剣も実体化させないとダメージが与えられないだろ?大方防ごうとする物が側に来た瞬間だけすり抜ける。ならば当たる直前で刀を下げれば防げるという寸法よ」
「なるほど、それなりに腕はあるようだ」
「そちらこそな!」
だが、それでもユージーンは強かった。グラムを抜きにしてもその実力は相当なものであり
「フハハハハハハハハハ!」
それに応じるように笑うコハル。しかし
「だがこのままでは決着が付かないぞ?」
「だな、しかし我が秘剣は地に足が着いていないと放てないのだよ。どうだ?受けてみると言うのなら地上に降りないか?」
「遠慮させてもらおう。やりたければ引きずり下ろしてみろ!」
「空中戦は得意では無いのだがな‥‥‥」
ヒュイィィン
おもむろに光を纏うユージーンの剣。ソードスキルを放つつもりらしい
「貴様はソードスキルを使わないのか?」
「不要よ」
「なら‥‥死ねい!」
繰り出されたのは三連撃のソードスキル。が、
「遅い」
キンキンキン!
全て弾くコハル。硬直するユージーンを
「セイ!」
ズゴン!
叩き落とした。それはつまり
「ぐぬう、まさか本当に叩き落とされるとはな。しかし何者なんだ?ソードスキルを普通の攻撃で弾くとは」
「鍛練の賜物よ。さて、ここが勝負所よな!」
構えを取るコハル。それにユージーンは
「今まで構えを取らなかった貴様が構えたか。だがソードスキルでは無さそうだな。そんな普通の攻撃が効くとでも?」
「秘剣、燕返し」
ヒュオ
「んな!?」
驚くユージーン。それもそのはず。連続ではなく同時に三つの刀が襲いかかれば誰でもそうなる。だが
「嘗めるなぁ!」
素早い剣裁きで二つを弾く。が、
ザシュ!
「ぐあ!」
吹き飛ばされるユージーン。だが生き残った。
「素晴らしい剣だな。だが生き残ったぞ!」
そう宣言するユージーン。だがそれがいけなかった。彼はいつもの癖で強い攻撃の後はそれなりの硬直があると思ってしまった。だが燕返しはソードスキルではない為
「秘剣、燕返し」
ヒュオ
パシャァァァァン
決着、隙を見せたユージーンに第二の燕返しがマトモに当たった。
グラムってよく考えたら諸刃の剣ですよね?防ごうとする剣を透過したらそのまま相手の剣が自分に当たる気が‥‥‥
読者は鬼か!?(アンケートを見つつ)一気には無理なので少しずつ文字数は増やしていきます。
文字数は?
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もっと減らして! 1000文字台
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少し減らして 2000文字前後
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今くらいが良い 3000文字前後
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もうちょい欲しい 4000文字前後
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もっと!もっとだ! 5000文字以上