仮想世界で繋がる縁   作:ガチタン愛好者

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結構モンスターの名前とか忘れてました。調べながら書いております。それとヒロインは物語の都合上暫く出てきません。ご了承ください。


第1層ボス戦 ~イルファング・ザ・コボルド・ロード~

暫く森へ行く、戦う、武器が壊れる、街に戻って装備補給兼休憩。このサイクルを続けていると気が付いた。

 

「明らかにレベリング効率が落ちている。最初と比べて入手できる経験値が半分以下になってしまった。次の狩場に行くか」

 

次に向かったのは始まりの街の次の街であるトールバーナの側。新しい場所ということもあってかなりレベリングが捗った。レベルが目標である12に達して一息ついていると。

 

ピコン!

 

「む?キリトからか」

 

キリトからのメッセージには

 

『第1層のボスモンスター討伐会議が行われる。もし参加するならトールバーナに来てくれ』

 

「ほほう。遂にか」

 

 

 

トールバーナ噴水前

「どーも!今日はボスモンスター討伐のために集まってくれてありがとう!俺はディアベル。職業は気持ち的にナイトやってます!」

 

「そんな職業ねえよw」

 

「いいぞー。かっこいいぞー」

 

凄いな。あれがカリスマというやつか?皆聞き入ってる

 

「さて、早速本題に入ろう。このゲームがデスゲームとなって暫く経った。このまま引きこもってても何も起こらない。そこで!第1層のボスモンスターを皆の力をあわせて討伐しようと思う。ここにガイドブックがある。これによればボスモンスター、イルファング・ザ・コボルド・ロードは手下を召喚するらしい。ボスモンスターと雑魚で‥‥‥」

 

「ちょい待ってんか!」

 

説明をするディアベルを遮るようにイガイガ頭の男性プレイヤーが飛び出してきた。

 

「どうしたんだい?えっと‥‥」

 

凄い。遮られても怒らないとは‥‥

 

「ワイはキバオウっちゅうもんや。こんなかに何人かワイらにワビ入れなならん奴がおるはずや!」

 

「詫びをしないといけない人というのは?」

 

「ベータテスター共や!あいつらが狩場とかの情報を独占したせいで大勢が死んだんや!今すぐここにベータテスター共が溜め込んだコルやアイテムを全部吐き出させて全員に詫び入れにゃ協力なんざできん!」

 

「つまり君はベータテスターの独占のせいで大勢が死んだと。だからここで謝れと。そう言っているんだね?」

 

「あ、ああ、そうや!」

 

険悪な雰囲気になる会議。しかしなんだ、馬鹿なことを言う奴がいるものだ。死ぬ、死なないは自己責任だろうに。実際俺はベータテスターでも何でもないが生き残ってるぞ?

 

「発言良いか?」

 

「なんや!」

 

そう言って出てきたのはとてもガタイが良い色黒の男性。スキンヘッドが良く似合っている。

 

「このガイドブック、知ってるよな?」

 

「始まりの街で配られたやつやろ!?それがどした!?」

 

おい、俺は貰ってないぞ?というかディアベルが持ってるあれ配布だったのか?今になるまで存在すら知らなかったんだが‥‥

 

「こいつはな、ベータテスターが作った物だ。こいつにはしっかりと戦い方や心得なんかが載ってる。ベータテスターのせいで大勢が死んだというのはおかしくないか?」

 

「うんぐぐぐぐぐぅ。ええわ!今回は引いたる。せやけどワイは認めんからな!」

 

そう言ってドカドカと足音を立てながら元の場所に戻るキバオウ。ああいうのがチームの和を乱すんだよな。

 

「すまない。時間を取ってしまった。続きだが、ボスを叩くチームと雑魚を押さえるチームに分けようと思う。各自2~4人のペアを作ってくれ」

 

ふむ‥‥‥各自でペアを作れと‥‥コミュ障にはキツいっす!

 

「なあ、小次郎」

 

「ん?おお、キリトではないか。どうした?」

 

「俺も一人でな。良ければペアを組まないか?」

 

「心得た」

 

「良かった。ありがとう」

 

「あの‥‥‥私も入れてくれない?」

 

「ん?いいぞ。小次郎もいいよな?」

 

「かまわない」

 

声を掛けてきたのはフードを被って顔が良く見えない、声的に珍しい女性プレイヤーか。

 

「えっと‥‥名前は?」

 

「アイコンの上に‥‥」

 

うむ、この人も初心者だ。間違いない。

 

その後はスイッチを知らない俺と女性、アスナさんとでパーティプレイのいろはをキリトに教えてもらったり、風呂つきの宿に泊まっているというキリトをアスナさんと一緒におd‥‥説得して場所を教えてもらったりした。

 

 

 

次の日

俺達は第1層のボス部屋の前に集まっていた。先頭に立つディアベルが

 

「俺から言うことは一つだけ。皆‥‥‥勝とうぜ!」

 

「「「おう!」」」

 

ギィィィィィィ

 

扉が開くとそこには巨大なコボルトの王様、イルファング・ザ・コボルド・ロードがいた。奴は俺たちを見るなり

 

グォォォォォ!!!

 

叫んだ。すると回りに大量のコボルトが出現する。

 

「作戦通りだ!雑魚狩り組とボス組に別れろ!」

 

さて、行くか

 

ギャァギャァ

 

襲いかかってくるコボルド・センチネルをキリトとアスナさんとで狩る。二人のソードスキルの硬直時間は俺が補う。案外バランスのいいパーティだな。

 

「しかし!お前は!すげえな!ソードスキル無しで!戦えるなんてな!」

 

「喋りながら戦うか。器用だな」

 

「二人とも真面目にやって!」

 

「「はい!」」

 

俺達の仕事が忙しいということはそれだけヘイトが分散しており、それはボスに効果的にダメージが与えられていることを示している。みるみるうちにボスのHPゲージは削られていき‥‥‥最後の一本になった。コボルド・ロードは持っていた武器を放り投げると腰に刺してある別の武器を手に取る。その時

 

「俺が決める!」

 

ディアベルが飛び出した。おいおい、最後まで気を抜いちゃいけないぞ?単機で飛び出すとは、死にたいのか?

 

グォォォォォ!

 

振りかざされたのは片刃の剣。光っているのを見るにソードスキルか。避ければ隙が出来るがあの様子じゃダメそうだな。そして大抵こういった追い詰められた敵の攻撃は痛い。

 

コボルド・ロードは空中にジャンプした。すると

 

「全力で後ろに飛べぇぇぇぇぇぇ!!」

 

キリトが叫ぶ。だが飛び出したディアベルは止まれない。

 

「まったく、面倒な。おい!キリトにアスナさん!少し抜ける!」

 

俺はある程度雑魚が減ったのでキリトとアスナさんに任せるとコボルトロードに向かって

 

「ぶっ飛べ!」

 

持っていた曲刀を思いっきり投げつけた。投げた曲刀はスキル発動中のコボルド・ロードの刀身に当たり、僅かに軌道が逸れた。そのお陰で

 

グハッ!

 

四連擊の攻撃の全てが掠るだけに終わる。だが、それでもディアベルのHPはミリ残りになっていた。吹っ飛んだディアベルに駆け寄りポーションを飲ませながら

 

「何をやっている!ディアベル!単身で突撃などとは、死にたいのか!」

 

「‥‥‥ああ、すまない。欲が出たんだ」

 

「欲?何のだ?」

 

「知らないのか?ボスはラストアタックボーナスというのがあって最後の一撃を加えた者にボーナスがあるんだ」

 

「だがそれで死んでは元も子も無いだろう!」

 

「‥‥本当に、すまない」

 

「謝るのは後にしろ!戦えずとも指揮は取れよう?」

 

「だな、ありがとう」

 

そして起き上がったディアベルは

 

「俺は無事だ!敵はガイドブックと違う動きをしている!恐らくベータテスト時と違うのだろう!気を付けて戦え!」

 

あの様子ならもう大丈夫だろう。そう思いながら俺は

 

「すまないキリトにアスナさん。今戻った」

 

「ナイスプレーだ小次郎!」

 

「ありがとう」

 

それから数分後

 

パシャーーーン

 

弾けるポリゴンと共にコボルドの王は消滅した。犠牲者は一人もいない完全勝利(約1名死にかけたが)であった。だがここに水を指す者がいる

 

「なんでや!」

 

イガイガ頭のキバオウである。

 

「何でディアベルはんを見殺しにしかけたんや!お前や!小次郎!」

 

んんー?あれれぇおっかしいぞぉ?なぜ俺がそんなことを言われないといけない?

 

「すまん。理解が追い付かないんだが、それはどう言うことかな?キバオウ」

 

「しらばっくれんなや!あんたは武器を敵の武器に当ててディアベルはんを助けた。せやけどそれはおどれがボスのモーション知ってたんやないんか?だったら何でディアベルはんに先に言わんかった!?」

 

「つまり?私が前もって知っていたであろうボスの攻撃を前もって伝えなかったからディアベルが要らぬ怪我をしたと、そういうことか?」

 

「ああ!そうや!」

 

「ンフ、フハハハハハハハ!」

 

駄目だ。笑いを抑えられん。

 

「なんや!何がおかしい!」

 

「いやはや、なに、ベータテスターでは無いばかりかガイドブックとやらも読んでいないこの私にそのようなことを言うとは、ハハッ、笑わずにいられようか?」

 

「どこにお前がベータテスターやないっちゅう証拠があるんや?」

 

「逆にキバオウ。そなたは私がベータテスターであるという証拠はあるのか?因にだが振り上げた物は振り下ろされる。その理論でいけば敵の武器に武器をぶつけるなど造作もないこと」

 

「でたらめ言うなや!あんなこと普通の人間に出来るわけ無いやろ!?」

 

「待て!キバオウ!彼は俺を‥‥」

 

「ディアベルはんは黙っといてな!」

 

ふむ、聞く耳を持たないか、どうにもならんな。ならここで嫌われ役をかって出るのも一興か。やれやれ、現実世界だけでなく仮想世界でも嫌われ役か。俺らしいな。

 

「ふむ、ならば隠してもしょうがない‥‥か。ああ、そうとも。私はベータテスターだ。最も他の運で勝ち取ったベータテスターと同じにされては困る。常に私は最前線で剣を振るっていた。勿論大抵の敵のモーションは覚えている」

 

おや?ディアベルやキリトを含む何人かの目付きが違うな。さしずめ本物のベータテスターか、本物のベータテスターには私が偽のベータテスターだとバレているだろうが私の考えを読んでくれてか何も言わない。とても有難いな。

 

「何や、それ。そんなんチートやチーターや」

 

それを聞いた他の者が

 

「ベータテスターのチーター、ビーターだ!」

 

「ふむ、ベーターか、なかなかどうして、悪くない。ならばこれからはベーターと名乗ろうか」

 

俺は憎しみの目を持つプレイヤーに背を向けると

 

「ああそうだ、次の層のアクティベートを済ませておいてやろう。死にたい者や腕に自信のある者のみ来るがいい」

 

俺は罵声を浴びせられながら俺は2層への門をくぐる。

 

「まあ10層も攻略が進めば馬鹿らしくなってベータテスターへの風当たりも収まるだろう。それまでの辛抱だ。それよりも楽しみだな。第2層」

 

光に包まれながら俺は次の層への胸の高鳴りを感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




文字数が!ヤバい!3000文字前後に納めようとはしているのですが4000文字を越えてしまった。それと今作で救済される死亡キャラはユウキとディアベルだけの予定です。

フェアリー・ダンス編は?(やるならばヒロインの登場が大きく遅れます)

  • 全部必要!
  • 主要な所だけやってくれ!
  • 不要!さっさとヒロイン出さんかい!
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