[WR]FGORTA YAMA育ちレギュ [66日22時間15分32秒] 作:HIGU.V
生贄の選別を終えて家路へ向かうルチャ部員達。
油断からか、不幸にも赤塗りの高級車に追突されてしまう。
左腕をかばい10カウントを取られたケツァルお姉さんに対し、
車の主の主、広域指定暴力団カルデアのシンドバッドが言い渡した示談の条件とは・・・。
当て逃げこそが正義のRTA もう始まってるぅ!
前回は令呪は使ったもののケツァルコアトルを倒したところまででした。
「はいはぁい! お姉さん、3女神同盟やめまーす! シンドバッド君の仲間になっちゃいまーす!」
「私の初めてのルチャでの敗北を奪ったのだから、これはもう女神的にはお気に入り案件でーす!」
とにもかくにも損耗が激しいので、一旦ここで休憩を取ります。
「さて、ここに来たのはあの斧の為ですね」
それは事実ですが、別に今回はゴルゴーンの神殿を破壊することに使いません。本体の女神にぶん投げる予定ですので。
「でもこれ投げられるのか?」
アステカ文明というよりマヤ文明、つまりククルカンとしての彼女の後輩が建てたピラミッド。チェチェン・イッツァの高さが50mほどで、この斧は刃の部分だけでこれの倍くらい大きいです、デカすぎんだろ……
「んーそうね、30kmなら狙いもつけられまーす。頑張ればその3倍は投げて見せまーす!」
やっぱり女神ってすごい、改めてそう思った。
「それならここでいいか。よくわからないけどあの斧を使えるようにしておけって、王様は言ってただけだ」
「それなら、神に特攻を持った敵で固めた、防衛装置の破壊だけお願いしまーす」
ん、おかのした。ディオスクロイ……はダメみたいですね。あ、この編成やっぱ神特攻にも弱いわ。ジャガーマンと弁慶でどうにかしましょ。ランサー自害せよ。
「なんか、すごい格好良い見せ場を奪われた! そんな気がする! 私の知らない所で、金髪美少女に弟が取られたような!」
SSF
さくっと片づけたら、帰りは飛竜に乗って帰ります。ケツァル・コアトルお姉さんは自分の名前がついた恐竜を操れるとかその理論は、んにゃぴ、よくわかんなかったです。
というわけでジャングルの淵まで送ってもらいましょう。さすがに車で行けるところは車で移動します。対応力が違いますからね。
因みにジャガーマンは生贄の監督をするように命令されてます。
というわけでウルクに帰還。1日で終えて戻ってこれました。もう夜ですが。早速マーリンと賢王に報告です。
「ケツァル・コアトルを仲間にしてきたぞ!」
「ほぅ! それは中々の働きだぞ、して、件のジャガーマンとかいう面白神霊もいるのか?」
いないです。
ってあれ? 普通に王様ぴんぴんしてますね。あんなにたくさん仕事して、死にそうって感じなのでは?
「なに、王様は君たちのおかげで、1日1時間も睡眠がとれているからね。しかも1日3回も5分休憩がある」
真っ黒ってレベルじゃねーぞ。
まぁ明日くらいには死んでるでしょ(慢心)
一先ず大使館に戻って、今日は休みましょう。寝る!
そして直ぐに起床、起きろ朝だぞ!
藤丸君が戻るのは明日の午後の予定なので、今日は壁工事の手伝いに行きましょう。南の方のウルクのドッキリびっくりメカのやつです。
基本肉体労働ですね。ディオスクロイと3人で行きます。残りはテキトーに頼んでおきましょう。
長かったこのウルクもあっと1週間ちょいでお別れなので、気合を入れて働きましょう。まぁ倍速しますが。
あれ、夜になっても町は普通ですね、更に飛ばして朝になっても全然王様が死ぬ気配がないです。
ん? もしかしてマーリンが本当に仕事してるやつなのでは、これはやばいな。
となると冥界関連のフラグが全く立ってないという。クタなんて行ってないから、そもそも藤丸君が浮浪者のおっさん(グランド)と会ってるのか? んーまぁ藤丸君に任せればいいでしょ。
一先ずはこの後もやることは変わらないのですが、現状を確認しましょう。
考えるべきはともかく、最後のティアマト戦といえます。
飛行能力を奪って、あとはエレちゃんが頑張ってくれればどうにかなります。
ケツ姉が生存してると、エレちゃんも無茶に生者に権限を渡さないで済むので、終局で助けに来てくれたり来なかったりするのですが、まぁいいでしょう。
おっと、藤丸君も戻ってきましたね。
イシュタルも一緒のようです。
道中鬼に襲われたから討伐した? まぁ仕方ないね♂ 反英雄ですし、仲間になる可能性もあったのですが。
純正の鬼はフラットで、混ざりものになるとカーブするというルールがある以上、純正の鬼にはちょっと……。
さて、これでゴルゴーンの侵攻まであと6日です。
結局ギルガメッシュが死んでませんね。仕方ないので、イシュタル様に話しかけましょう。地味に初対面だったりします。会話が長いし演出が多いので嫌なのですが。
「なんで、イシュタル様は3女神同盟に入ったんだ? この国の神様なんだろ?」
「はぁ!? 私がそんなのに入ってるわけないでしょ!?」
はい、フラグ回収です。これによりケツァル・コアトルさんがイシュタルの所業にあきれて、衰弱死が多いということと、イシュタルが呼び出された形から、エレシュキガルじゃね? と判断してくれますが……。
これ大丈夫でしょうか? いえ、なんというか。何か大事なことを忘れているような。
まぁともかく、この時代は地面を掘れば冥界に行けますので、冥界の真上の街クタまで行きましょう。ここは地獄の一等地って地味に嫌ですね。
この冥界ですが、基本は神ほど弱体化してしまいます。サーヴァントは一応は死者なのでそこそこ影響を受けるわけですね。
そういう訳で、ディオスクロイは連れていかないのも手ではありますが。
「いくぞ、人間。さっさと終わらせる」
「マスター、お供しますのでご安心ください」
んまぁ、兄様は人間やしヘーキヘーキということです。
ケツァル・コアトルに後をまかせて、地獄の底まで行くとしましょう。
『ロマニ、繋がってるー? 』
というわけで冥界下りですが、基本的にイシュタルに関する下げ質問にこたえるだけです。藤丸くんがどんどんエレちゃんを褒めていくのを見てるだけになります。そういう奸計だったのか……!
賢王も過労死してないので、完全自力で行かねばなりません。
藤丸君が神妙な顔してますので、フラグ的には大丈夫な気もしますが、若干ゃ不安ですね。
というわけで7の門まで倍速。
イシュタルが手のひらサイズの妖精さんになったら、ついに対面、3女神同盟の最後の1柱エレシュキガルです。イシュタルと意識を分割したり、要素を半分こしてたりしてなかったりしてます。
彼女は女神たちの中では最弱……ジャガーマンに劣る格の低い神霊よ。ですが、冥界では真逆で基本的に無敵です。それでも話を聞いてくれるようにするために戦いますが。
案の定ディオスクロイも調子が半分ほどしか出てないですね。
「我らは1年の半分を冥界で過ごす身!」
「この程度の苦痛、どうと言う事はない!」
格好良いこと言ってくれてますが、いやまぁそれでもシンドバッド君の鯖の中では一番戦えるので頑張ってもらいましょう。
ガルラ霊を従えているエレシュキガルは、周囲のガルラ霊を。要するに取り巻きを倒せばもう一回会話イベントが起きますので、そこまでの辛抱です。
っとあっぶね。もう令呪は1画しかない以上切れないですので、一気に片を付けるのではなく、安定を取りましょう。
というわけで、何とか倒して、会話イベントが開始。遠くから見守ってましょう。ヘンに絡むより藤丸くんがなんとかしてくれます。外見も女神と似てるし。
何時ものように藤丸君の説得が光ります。通常よりも会ってる回数が少ないはずなんですけど、それでもだいぶ好感度獲得している様子ですね。
「人は、弱いよ。戦うのも怖い。でも何でもかんでも神のせいにするのは間違ってる」
「それは、それは辛いことだわ! 人には神様が必要なのよ」
まぁ適当に問答をしてますが……。
ファ!? 動かしてないのに!?
いきなりシンドバッド君が崖から落ちました、ちょ、ちょとsYレならんしょこれは……。
「既に天命亡き者が、何故足掻き彷徨う」
あっ! やっべ、キングハサン様じゃん。何となく思ったけど、リツカ君話してない系じゃねぇ?
そもそも第6特異点で、直接会ってないのは、こっちの戦力が充分だったからという理由で納得してましたが、シンドバッド君がOUT認定をくらってる様子ですね。
あーこれは……最悪詰みましたね。
ここまできて、という思いはありますが、正直ケアをあまりしていなかった所もありますので。
彼はシビアに力を貸すに値するかどうかを、常に評価を入れて判断しているのですが、弊カルデアでは霊廟にも行ってないので、シンドバッド君からすると完全初見ですね。
しかも藤丸君にも、弟子にあたる呪腕さんが最後まで使命を全うする手助けもできていないので。借りもないわけです。
まぁ、ビーストを倒しに来てはいるのでしょうが……
「あんた、誰だ」
というか、鯖も助けに来ないんですが。
「女神の遊興に同調を示しつつ、抗った。理解を示すであろうお前の天命は、それこそが終わる所だった」
操作は効かず、絶壁の僅かな取っ掛かりで、大剣を持ったドクロ顔の大男に詰められるとか恐怖で発狂しそう。
「貴様! 何をしている!」
「マスターご無事ですか!?」
ディオスクロイ! 信じてたよ! 助けて!! いや間で構えてなくていいから…って冷静に考えてこの人に近接戦闘で勝つにはヘラクレスとスカサハレベル連れてこないと無理じゃねーか。
「紛れ込んだ者よ、何を思い戦う、何を思い抗う」
「みんなのためだ!」
「否、天命が尽きた汝には、既に何もない」
「うるせぇ!!」
「いい加減何でも知ったような口きかれてわけわからんことを言わせるのはいみわかんねぇんだよ」
「俺は戦いたいから戦って、皆が好きだから頑張って、大好きだから抱きしめるんだ!」
「お前の事情は知らねぇ! 気に入らないなら殺すでも黙ってるでもいい! でも俺は、好きなようにやる!」
「信仰亡き者、全てを得る迄戦うか。ならば天命まで走り戻るが良い。解なりや」
あ、操作が一瞬で戻りました。キングも消えてますし。
そしてそのままワープしてきたご老人がエレちゃんをずんばらっと、契約だけ切ってます。軌道修正完了ですね。成し遂げたぜ。
ボケ老人ですし、よくわからない拘りがあったのでしょう。ディオスクロイもありがとナス!上まで連れてってくれ。
さて、エレちゃんの協力を取り付けたら、ささっとウルクまで戻りましょう。これで3女神同盟の2つを崩しました。2位、3位を味方につけて、1位を打倒ではなく、1,3を仲間につけ2位を倒すという悪どさ。まぁ3位の女は何もしないのですが。
ついでにこれで、この文明で衰弱してた人の意識が戻ります。女神の正体は見てなかったのに、きちんと死体は保管していた賢王まじ賢王。
結局正規ルートと同じ日数になってしまっていますが、ウルクの出力が見違えるほど高いです。問題はマーリンがいないことですが、大丈夫でしょう。
というわけでティアマト(ゴルゴーン)戦です。
王様より仕事の褒美でもらったラピスラズリを全開に使っていきます。ダ・ヴィンチちゃんの霊薬は即効性のもので、今後はこの宝石が生命線になります。何故もっと早くくれなかったのか?
そして、それで底上げした魔力で、ナポレオンが神殿を破壊した砲撃で、本気で神殿を壊しにかかります。女神ケツァルコアトルは北壁でジャガーマンと共にエルキドゥと魔獣戦線の足止めです。源氏主従も同じく壁で人間を率いて戦ってもらいます。
ケツ姉は、斧を使わないで足止めに専念できます。
というわけで、出発! ウルクからジャングルを迂回して、神殿を目指します。神殿の場所はナチュラルにイシュタルが把握してます。マーリンも何なら場所は知ってたりします。
というわけで神殿につきました。
「ナポレオン……頼む」
「ああ! 任せろメートル!」
何度か軽く説明してきましたが、彼の弓兵としての宝具はスフィンクスに撃った砲撃からくるもので、神への、何よりも神殿への特攻がございます。いや実際に撃ったかどうかではなく、可能性の男である彼がそうしたであろうと思えば、そうなのです。
「凱旋を高らかに告げる虹弓!!」
虹色の光がズドーン! って、なんか普通に防いでいるんですが、やば…やば…わかんないね?
「約束したんだ。あのキングゥと戦った時に! だから、頼んだ!! 令呪を持って命ずる! ぶっ放せ! ナポレオン!!」
「
いやいやいや、ここはナポレオンの切りどころじゃないでしょ! 宝石ももっと割りまくって!
「俺の霊基を食いつぶした一撃だ! これで虹はかかる! メートル! 男を見せろよ! 」
まじかよ。そういう……関係だったのか。
戦力を脱落させる意味……ああ、千里眼勢は、こうなるのが見えてて。藤丸君には、これが最後の敵に見えてるからか。
ともかく、ナポレオンがカルデアに帰還しました。
マスターが戻れば再会できますが、このバビロニアではさようならです。
いやーキツイっす(素)
ともかく止まってられないので進みましょう。
道中はちょっとグロい光景が並ぶので、加速しますねー。
溶けかけの人間による魔獣工場は、キャンセルだ。
っと、つきました、ゴルゴーンです。
神殿が破壊され弱体して、自身の死因を持って召喚されてる銀の弾丸のアナちゃん。そして巨体を生かしきれない屋内戦闘。
これだけの条件に、イシュタルが味方して戦うのでようやっと勝てます。
シンドバッド君は功績値が足りてなければ、ここが最後の稼ぎどころさんなので、全力で殴りに行きます。足りているので今回はやりませんが、急所を登って、顔や胸などを殴るのがダメージ的にアドなので、そうしましょう。他意はないです。
「何だ! その醜いサーヴァントは! キングゥ! アレをこちらに近づけるな!」
錯乱してくれる合間に適当に切り刻めば、ハイ一丁上がり。宝具すら使ってないですが、イシュタルとマシュだけでも倒せる敵ですので。
「マシュ、立香ありがとう、楽しかったですよ」
そしてアナちゃんが心中して冥界に落ちていくのを眺めて工事完了です……。
そして、彼女が死んだことにより、本物のお母さんが復活します!
次回ウルク、死す!!デュエルスタンバイ!
RTA風小説なんだから展開がガバでも速いことが正義なんだよ!(暴論)