雷の鳳は天を翔る   作:ルプス・ハティ

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お待たせしてしまい申し訳ございません。

文才のない中の駄文でございますが楽しんでいただけたらと思います。


第12話:開催、タッグマッチ:開会式編

-社視点-

 

社「始まったな。」

 

雷鳳『えぇ、ようやくね。』

 

今日は、学年別タッグマッチ大会の日だ。この大会は、3日間にかけて行われる行事で、初日に1年、2日目に2年、3日目に3年という流れなのだが、今回は変則的にタッグマッチルールが盛り込まれ、3日目の最後に俺と織斑のエキシビションマッチが取り入れられている。タッグマッチルールは、世界大会の『モンドグロッソ』で近々タッグマッチが導入されるらしく、ここIS学園でテストも兼ねていると、先生達から説明があった。エキシビションマッチは、2人しかいない男性操縦者の慣熟具合を見たいらしい。ま、女尊男卑な連中は、どっちかが潰れてしまえばいいなんて思ってるのだろう。だが、織斑を潰してしまうとヤツ等の崇拝する織斑先生の機嫌を損ねてしまう恐れがあるから、俺を潰しにかかってきた。実は、ここ数日女尊男卑の連中に学園の外でも内でも襲撃されたから、全員病院送りにしてやった。中には、顔面整形しないといけないヤツもいたっけ?あんまり覚えてないけど。しかし、3日目まで暇だ・・・。

 

セシリア「社様、こちらでしたか。」

 

なんて考えていたら、控え室にセシリアが誰かを伴って訪ねてきた。

 

社「セシリア、どうした?それにその人達は?」

 

セシリア「こちらは、私の両親ですわ。」

 

???「初めまして、ミスタートガクシ。君のことは、娘から聞いてるよ。あぁ、自己紹介がまだだったね。私はオリバー・オルコット。こちらは妻の・・・。」

 

???「アリシア・オルコットと申します。以後お見知り置きを。ミスタートガクシ。」

 

社「ご丁寧にありがとうございます。改めて自己紹介を、刀隠社です。ご息女とは仲良くさせて頂いてます。」

 

オリバー「キミの話しは、娘から聞いてるよ。聞いた通りの好青年だね。ミスタートガクシ。」

 

社「社で結構です。オリバーさん、ミスターと呼ばれるのは、気恥ずかしくて。」

 

オリバー「では、社君と。社君、私達はキミに投資しようと思っているんだ。」

 

社「はい?投資ですか?」

 

なんでさ?俺に投資する価値なんてあるんだろうか?

 

オリバー「キミと言うか、正式にはキミの所属している会社だね。亡国機業は、宇宙開発も視野に入れた経営、開発を行っているのは、知ってるね?」

 

社「はい、知ってます。」

 

ウチの会社は、家電製品から宇宙開発に至る部品及びISの開発、研究をしている会社で日本に本社を置いて。世界中に支部が点在している企業だ。俺が普段使っている携帯電話も、自社製品で使い易いのがウリだ。社長曰く『本社は、男女問わず。お客様にご満足頂きたい製品作りを社訓とします!』と入社式で絶対言うらしい。ちなみにウチには、女尊男卑な人は入社できずそんな人は確実に書類選考で落とされることで有名のようだ。

 

オリバー「実は、我が国の女王陛下がその宇宙開発にいたくご興味をお持ちになってね。貴族関係者や、高所得者等の皆に投資の話しを持ちかけたってわけさ。」

 

社「なるほど、イギリスも宇宙開発に興味を。」

 

オリバー「うん、以前より、女王陛下は興味があったんだが中々重役達が首を縦に振らなかったのでね。女王陛下が・・・。」

 

社「まさか・・・。」

 

オリバー「キミのような、勘のいい青年は好きだよ。」

 

女王陛下、押し切りやがったな?最高権力者のワガママってか?すげぇよな。

 

オリバー「では、要件も済んだし。私達は、来賓席に行くよ。セシリア、頑張りなさい。試合も、彼のことも・・。」

 

セシリア「はい、お父様。必ずしも攻略してみせますわ!」

 

おーい、本人目の前にいるんですよー。簡単に攻略できると思うなよー。

 

雷鳳(おや〜?そんなこと言えるのかにゃ~?)

 

お黙り、まったくウチの専用機は・・・。ま、そのうちにな・・・。なんてこと考えてた矢先に。

 

シャル「社ー!ボクだよー。」

 

社「お帰りください。」

 

シャル「ボクだよー?愛しいボクだよー?」

 

社「止めて、その眼で俺を見ないで。」

 

いや、ホント止めて欲しい。トラウマなんだよ。

 

シャル「見つめ合うと、素直にお喋り出来ないんだね?」

 

社「俺は、恋愛は星の王子様カレーみたいな甘口な恋愛したいんだよ。んな、津波みたいな詫びしさなんていらない。」

 

セシリア「辛口カレーみたいな、恋愛はお嫌ですか?」

 

社「お前さん達は、スパイス効きすぎてんだよ。」

 

せめて、中辛ぐらいのスパイス加減にしてくれ。特にシャル。

 

???「いやぁー、未来の息子は随分と甘々なんだねぇ。」

 

うげ!この声は・・・・。あー、やっぱりかー。

 

社「お久しぶりです。アルベールさん。」

 

アルベール「お義父さん。」

 

社「はい?」

 

アルベール「お義父さんと、呼びなさい。もしくはパパでもいいよ。」

 

社「いや、アルベールさん・・。アルベール「お義父さん。」」

 

社「アルベー・・・。アルベール「パーパ♪」」

 

社「アル・・・。アルベール「お義父さん!」」

 

社「a・・・。アルベール「おとうーーーーさん!!」」

 

アルベール「アイム!ユア!ファーザー!!!」

 

社「ノーーーーーーー!!!!!!」

 

刀隠社16歳、アリーナ控え室にて、否定を叫ぶ。

 

???「アナタ、それは、追々よんでもらいなさい。」

 

ん?誰?そこはかとなく、シャルに似てる?

 

???「はじめまして、私は、マリー・デュノア。シャルロットの母親です。」

 

社「あ、どうも。ご丁寧にありがとうございます、刀隠社です。」

 

マリー「ところで、トガクシ君?」

 

社「はい?なんでしょう?」

 

マリー「娘には、もうお手つきしたのかしら?」

 

社「すいません、人差し指と中指の間に親指差し込むのやめてもらえます?」

 

セシリアが意味分かってなさそうなんだから、あコラ、シャルこっそり耳打ちするな。あー、セシリアが茹でダコになっちまったよ。

 

シャル「それがさ、お母さん。この人、鋼の精神で未だにお手つきしてこないんだよ?」

 

マリー「アナタ!それでも男?!」

 

社「男以前に年齢的にもアウトでしょ?」

 

マリー「ハァ・・・。日本人って頭固いわね。シャルロット、コレあげるわ。」

 

そう言って、小さな小瓶をシャルに渡すマリーさん、心做しかアルベールさんが震えてる。なんなのあれ?

 

シャル「お母さん、コレは?」

 

マリー「ん?男の人の理性を吹っ飛ばして、夜の帝王にしてくれるお薬よ。私はコレでお父さんをゲットしたのよ。」

 

シャル「ありがとう!お母さん!」

 

この子にして、この親あり。どうしよう、血が争ってない。

 

アルベール「社君、気をつけたまえよ?アレ本当にヤバい代物だから。」

 

社「マジッスか。」

 

アルベール「少量でも相当な効き目だよ。気がついたら、彼女と朝チュン社「おっと、そこまでの情報で結構です。」そうか・・・。」

 

聞きたくなかった情報をどう処理しようかと、思案していると不意に肩をトントンとつつかれたので、振り返るとニコニコとシャルが笑顔で例の小瓶を俺に突き出した。

 

シャル「はい、社。グイッと行ってみようか♪」

 

社「行ってみようか♪じゃないのよ。何をもって行けると思った?」

 

シャル「うーん・・・。勢い?」

 

社「はっ倒すぞ。」

 

セシリア「や、社様。」

 

社「ん?」

 

セシリア「グイッと行ってみませんこと?!」

 

お前もか!ブルータス!!目ぇグルグルさせてんじゃないよ!帰ってこい!

 

社「まったく、年齢的にアウトなんだから理解して欲しいぜ・・・。アレ?アルベールさん達は?」

 

雷鳳『奥さんに、引きづられて行かれたわよ。』

 

社「あぁ、なるほど。」

 

なんだろ?その光景が、目に浮かぶわ。それより、あの悪巧みしてる2人組、どうやって黙らせるか。

 

鈴「社~、お邪魔するわよ。」

 

社「邪魔するんなら、帰ってくれる?」

 

乱「あ、なら。このご飯いらな社「いらっしゃい、鈴、乱ちゃん。ゆっくりして行くといいよ。」お腹空いたんですか?朝あんなに食べたのに?」

 

鈴「諦めなさい、コイツの胃袋は底なし沼みたいなもんよ。」

 

社「失敬な、ちゃんと底はあるぞ。」

 

鈴「底がある人は、朝から一升のおにぎりなんて食べないのよ!」

 

はて?なんかおかしいのだろうか?トレーニングしたら、腹減るじゃん?だったら食べるじゃん?

 

雷鳳『マスター、お願いだから。人としてのキャパは守ってね?』

 

おいおい、お前もかい。なんだよ、ちょっと人1倍食うだけじゃん。

 

鈴「アンタ、今『人1倍食うだけじゃん。』なんて思ってないでしょうね?」

 

社「・・・・・・・・・・・思ってねぇよ。」

 

乱「社さん、図星ですね?」

 

社「なんで、分かるんだよ。」

 

鈴・乱『好きな人のことだから。』

 

そう言われて俺の顔が沸騰したみたいに、熱くなったのを感じた。どストレートに好意をぶつけられんの慣れてねぇんだから勘弁して欲しいぜ。

 

雷鳳『マスター、耳まで真っ赤になってるとこ申し訳ないけど。追加入るわよ?』

 

社「え?!待って、この状態はマズ・・・。ラウラ「何がマズいんだ?」お前かい!」

 

簪「私もいるよ。」

 

刀奈「もちろん、私もね。それより、社がそんなに真っ赤になってるの珍しいわね?写真撮っていい?」

 

社「ダメに決まってんだろ?!なにしに来たんだよ、お前らは?!」

 

ラウラ「む?そろそろ開会式が始まるからな。呼びにきたんだぞ?」

 

社「あ、もうそんな時間だったのか。悪い気づかなかった。」

 

簪「お詫びに、お昼ご飯のデザート奢ってね。」

 

刀奈「私、あんみつね。」

 

社「へいへい、奢りますよ。セシリア達も、何頼むか決めとけー。」

 

さてと、着替えるとしましょうかね。そう思い俺は、ISスーツの入った小さなリュックを肩に下げ、更衣室を目指した。俺と織斑のエキシビションは、3日目の最終日だが開会式には、全校生徒がISスーツ着用義務とされている。これは、国際大会でも同様であり要はその予行練習も兼ねているらしい。(山田先生談。)ま、俺には縁がない話だけどな。俺の夢は、世界大会に出場することじゃねえしな。

 

雷鳳『マスター。』

 

社「ん?どうした?なんか不具合か?」

 

雷鳳『ううん、動力源及び全システム、各部は絶好調のコンディションよ。一言、言っておきたかったの。』

 

社「うん?なに?」

 

雷鳳『勝とうね、負けはしないけど。今まで我慢してきたこと、全部あのどうしようもない大バカ野郎にぶつけてやろう。』

 

社「あぁ、あん時水浸しにされた事。その他もろもろの感情全部乗せでアイツにぶつけてやる。相棒、力貸してくれるか?」

 

雷鳳『私は、貴方の専用機。貴方が望めば、幾らでも力を貸すわ。例え、世界が貴方の敵になろうとも。』

 

社「あれ?思ってたより、重い?」

 

雷鳳『あら?貴方への想いは重いわよ、私。まぁ、私だけじゃないけれども。』

 

社「わー、潰されそ。」

 

雷鳳『それだけ、想われてるって自覚できたでしょ?』

 

社「十二分にな。やれやれ、応えられるかな?」

 

雷鳳『応えてもらわなきゃ、私達なにしでかすか分からないわよ?』

 

怖っ、コレ暗に脅してきたな。ルームメイト達と専用機がなにしでかすか分からないから余計に怖い。真面目に考えよう、そうしよう。俺の未来の為に、つか今まで結構考えたし、今度相談しに行くし?問題ねぇだろ・・・。ねぇ・・・よな・・・?そんな、悶々とした思考を巡らせながら、俺は着替えを終え、開会式の会場へと足を踏み入れた。開会式では、生徒会長の刀奈と国際IS委員会の代表が宣誓を終え、今此処に学年別タッグトーナメントが開催された。織斑・・・・。てめぇの顔思いっきり俺と雷鳳で歪めてやるから覚悟しとけ。俺と雷鳳の心情は雷警報真っ只中だってことわすれんなよ。

 




次回、タッグトーナメント編。各話でヒロインズと義妹がキレたり、本気を出したりの大暴れを予定しております。

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