雷の鳳は天を翔る   作:ルプス・ハティ

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第1話:雷の鳳の心境

初めましての方は初めまして、俺は刀隠社「とがくしやしろ」。世界で2番目にISを起動させた男性操縦者としてここ「IS学園」に編入してきた。ん?プロローグはどうしたって?そんなもんはない。ただ3年程世界を旅してきて、帰国するなり検査されて起動しちゃったZE☆で、学園に編入してきただけの普通の少年ですよ。にしても………。

 

社「…落ち着かねぇ…(小声)」

 

そう、ここIS学園は海の上に作られた人工島に建つ学園で。オマケにISは女性でないと起動しないってんだから必然的に集まってくるのは、女性ばかり。あ……。女性特有の甘い匂いガガガガ…。

 

???『 あの、大丈夫ですか?』

 

んあ?!危なかった。危うくSAN値が直葬されるとこだったぜ、しかし、英語?まぁ、喋れないことはない。世界中を旅している時に色々な言語覚えたかんな。

 

???『あのー?』

 

おっと、意識戻せー。お隣の女性に返事しな!

 

社『 あぁ、ごめんね。ちょっと考え事してたんだ。気分を害したなら、謝るよ。』

 

???『 いえ、大丈夫ですわ。それよりも痛みませんか?その傷とか…。』

 

あー優しい。天使かよ、傷かあ。心配されるわな、全身包帯でグルグル巻きにされてる奴が隣に座っていたら。なんでこうなったかって?入学試験で試験官と楽しい楽しい入学試験(殺し合い)をしただけだよ。しかし、絶対防御って抜けるのな。ちゃんと説明受けてねぇから知らんかったわ。つか、普通ポン刀で力いっぱい人のこと袈裟斬りにするか?もうちょい回避遅れてたら、俺両断されてたかも知れなかった。もう二度とやらねぇ…命がいくつあっても足りねぇわ。左目も危うく失明する寸前だったし、これがホントのGIRIGIRIチャンバラってか?HAHAHAHA!笑えねぇけどよ。

 

社『 ご心配ありがとう、今は痛み止めが効いてるから大丈夫だよ。えーと、ミス…。』

 

???『 オルコットですわ。セシリア・オルコットですわ。セシリアとお呼び下さいませ。』

 

社『 分かった。俺は社、刀隠社。社でいいよ。セシリア。』

 

セシリア『 はい!社様!』

 

おーほん?今なんつった?社『様』?様付けされたよ?おかしくない?初対面ですよ?身なりからして上品だなぁ、と思ってたけど様付けされるとは誰が思うよ?んー?なんか、セシリアの顔赤くなぁい?俺この顔知ってる。特にフランス辺りで………止めよう……思い出すのは………。

 

社「あ、ヤバい…。トラウマが…。」

 

やべぇよ、やべぇよ、アイツの顔がめっちゃチラついてくる。その度に脂汗が止まんねぇのなんの。あ、セシリアが心配してくれてる。癒されろ、今この状況に癒されろ!

 

???「はーい、席について下さい。」

 

良し!意識が逸らせる存在がきた!えーと?あの人は確か、学園長と一緒に説教してきた人だな。名前が…。しまった。名前知らねぇぞい。

 

???「初めまして。このクラスの副担任を務めます、山田真耶です。よろしくお願いします。」

 

クラス一同『 よろしくお願いします!』

 

良し!山田先生だな、俺覚えた!しっかし山田先生、どことは言いませんが、ご立派ですね…。っておぉぉぉい?!何?!今の?!怒気?!怒気ですか?!どこから……あぁ…セシリアですか?すいません、俺、男なもんで。そういうこととか興味あるんですよ。ハイ…すいません、自重します。

 

真耶「ハイ!では、自己紹介をお願いします。」

 

さて、貴重な自己紹介タイムだ。ん?今気づいたけど、もう一人いたんだ。なんつうか、嫌な感じだな。嫌いなタイプの人間だ。表面はいいけど、内面は見下してる。そんな奴だ。

 

???「あぁ、山田先生。すまない、職員会議が長引いてしまった。」

 

わーお、教室が一瞬でザワザワし始めたよ。しょうがないよね。俺と同じミイラ状態なんだもの、あの人試験官だった人だよな。見間違えるもんかよ、だってあのケガ俺が原因だもん。つか、担任だったんだ。

 

真耶「あ、織斑先生。大丈夫ですよ、それよりお怪我の方は?」

 

千冬「問題ない、どこまで行った?」

 

真耶「今は、自己紹介のところまで行きました。」

 

千冬「そうか、さて諸君。私は織斑千冬、この姿についてはそこのミイラ男が知ってる。」

 

おっとー?ここで俺に振るー?それよりもさぁ。

 

社「知ってるもなにも、俺をミイラにしたn???「お前かぁ!!!」」

 

え?なに?!誰?!コラ!掴むな!えぇい!離せ!離さんかい!!

 

社「イデデデデデ!!止めろ!キズに響く!揺するな!」

 

???「そんなことはどうだっていい!お前が千冬姉をこんなにしたのか!」

 

ヤバい!コイツ話通じねぇ!ヘルプ!ヘルプ!

 

千冬「止めんか!織斑!」

 

???「でも!千冬姉!」

 

千冬「織斑先生だ、馬鹿者。刀隠、ソイツは織斑一夏。私の弟だ。」

 

Oh、弟さんかよ。それなら怒る理由は分かるけど、怪我人揺するとか常識疑うわ。

 

社「なるほどね、弟さんならこの反応は分かりました。それより、そろそろ離してくれねぇか?お前さんの姉さんに斬られたキズがめっちゃ痛いんだが。」

 

そう言うと、奴さんは舌打ちをしながら俺を離して自分の席に戻ろうとして振り返ったのを確認して服装を直そうとすると突然、胸に衝撃と激しい痛みが俺を襲った。

 

社「~~~~~~~~~~~っ?!!!!」

 

何だ?何が起こった?胸が熱い、痛え、声が出ない。俺は今どうなってる?周りが騒いでる?セシリアが抱き起こして何か喚いてる?ダメだ。なんも聞こえねぇ、オマケに血が流れてんのか?身体になにかが伝う感覚がありやがる。クソ、一体誰がやりやがった。そうか…てめぇか、織斑一夏。完治したら覚えてやがれ…。意識が完全に落ちる一瞬、首から下げたロザリオがキラリと光ったのを最後に俺は意識を手放すのだった……。

 

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