雷の鳳は天を翔る   作:ルプス・ハティ

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第7話鳳、龍虎との再開

ども、刀隠社です。突然ですが、事件です。何が事件だって?それはね…。

 

真耶「では!1組のクラス代表は、刀隠君に決まりました!皆さん、盛大な拍手を!」

 

パチパチと、拍手と歓声が湧き上がる。イヤイヤ待って、なんで、俺なの?

 

社「あの、俺ですか?」

 

真耶「他に刀隠君っています?」

 

居ませんね、やらかしたかもしれんな。

 

雷鳳(まぁ、あれだけのことしといて。ねぇ…。)

 

えー、だってさぁ。売られた喧嘩は買わなきゃ損でしょ。あ、そうだ一応聞いてみようっと。

 

社「なぁ、謹慎中だが織斑って考えなかったのか?」

 

瞬間、教室が絶対零度まで気温が下がった気がした。やっちまった。地雷原でブレイクダンスしたかも。

 

生徒1「だってねぇ、あんな卑怯なことする人なんてねぇ。」

 

生徒2「そうだよねぇ、おまけに大して強くないし。」

 

他にも織斑に対する難色を示した声が上がる上がる。おーおー、相当嫌われてるなぁ。しかし、織斑先生は何処に?

 

~IS学園・独房エリア~

 

ん?何やら私の視点になっているな。私の名は織斑千冬、今この独房に放り込まれている愚か者の姉だ。

 

千冬「頭は冷えたか?この愚か者めが。」

 

一夏「それ、俺のこと言ってんの?千冬姉ぇ。」

 

千冬「お前以外にこの場に誰がいる?」

 

一夏「ふざけんな!俺が愚か者だってか?!俺は当然の権利を使っただけじゃねぇか!」

 

千冬「当然の権利だと?」

 

一夏「あぁ、そうさ!俺はアンタの弟だ!つまり何しても構わないってことだ!」

 

やれやれ、話にならん。そろそろクラス代表の発表が終わったころだろう。

 

千冬「一夏、己の行いを反省しろ。それまではここから出られると、思うな。」

 

そう言い残し、私はその場を後にした。その際何やら喚いていたが私の知ったところではない。刀隠のようになれとは言わんが、せめて人並みにはなってもらいたいものだ。

 

千冬「私の弟か…。」

 

もしかしたら、私が、ISで栄光を掴んだのがいけなかったのか?あのモンドグロッソでの栄光はここ日本だけでなく、世界中の女性に多大なる影響を与えてしまった…。初めは、束が宇宙に行けるパワードスーツのようなものだったのに、世界初の起動実験では男性が起動せずに女性だけが起動。世界中に生配信されているのに、女性は男性を殺害。そして、声高らかに宣言した。

 

女性「これは、神が与えてくれた権利!!!世の女性よ立ち上がれ!!今こそ!虐げられた我ら女性が世界を変えるのだ!!」

 

その後、その女性は私の駆る『白騎士』によって制圧。まさかこれが後の『白騎士事件』と呼ばれるようになるとは思わなかったがな。私は『白騎士』のパイロットである事をその場で自白、ISは束が宇宙に行きたいという夢の為に作り上げたものだと、弁明したが1度火が着いた勢いは止まず。結果今の『女尊男卑』の世界が生まれた。あれから10年、ISは未だ女性にしか反応を示さなかった。だが、先日一夏がイタズラにISに触れたことにより起動。世界中が大騒ぎになり、片っ端から男性に適合試験をしたが中々ヒットしなかったところに、あの男。『刀隠社』が二人目としてヒットした。初めて会ったのは、アイツが政府機関によって確保されようとしている現場だった。そこで私は魅せられた。まるで、流れる水のように次々と政府機関の人間を蹴り倒していく現場だった。

 

千冬「美しい…。」

 

知らず、漏れだした声で我に帰りアイツを宥めなんとか同行してもらった。宿泊するホテルに向かう道中で色んな事を聞いた。3年程世界中を旅したこと、旅の先で出会い仲良くなった人物のこと、帰国と同時に検査にかけられ政府機関のお偉いさんに解剖させてくれと言われムカついたから蹴り倒したこと、そして、宝物のロザリオのこと、兎のお姉ちゃんとの約束のことを、とにかく色んな事を話している時のアイツの顔は歳相応の顔だった。

 

千冬「それが、まさか殺し合い一歩手前迄になるとはな…。」

 

そう、アイツの入学試験担当官は私だった。学園から支給された打鉄を倉持技研に改造して貰った(もちろん、許可は得ている。)打鉄で挑んだ。アイツは、ラファールを使っていた。機動力なら確かにラファールがある。あろうことか背部の非固定装備を外してである、ウイングを外し私を蹴りだけで圧倒した。そこで、楽しくなってしまって…。その…。遂、本気で斬りかかってしまった…。その後は凄惨なものだった。斬るわ、蹴るわのオンパレードで装甲はベコベコ、会場は血溜まり、フレームはガタガタになり、私とアイツは手当ての後で学園長に説教された。私の打鉄はオーバーホールでは直らず、結局新しくカスタマイズされた打鉄を買い取った。アイツはアイツでラファールを大破させてしまったので、製造元であるデュノア社に賠償金とともに送り付けたら、色々改善点が、見つかったと言われたようだ。次に同じことがあったら減給どころの騒ぎではなくなることだけは確かだった。

 

千冬「しばらく、禁酒でもするか。」

 

そう、独り言を吐いて。私は教室へと歩を進めた。

 

~一組の教室~

 

お?視点戻った?織斑先生が不在のままだから、今は他のクラスに迷惑にならないように、自習時間なんだがうーん、暇なり~。

 

生徒1「ねぇ、刀隠君。」

 

社「ん?なに?」

 

生徒1「織斑先生が試験官だったんだよね?どんなことしたの?」

 

あー、それ聞く?他の連中も聞きたそうだな。

 

社「興味あるなら、ライブラリで見れたハズだよ?ただ…。」

 

生徒1「ただ?」

 

社「俺も自分の試験の映像観たけど、飯食いながらはオススメしないよ。後、夜に観るな寝れないぞ。」

 

嘘は言ってない、結構血しぶきが飛んでしまって。グロとスプラッターが同時進行で襲ってくるから。

 

生徒1「わ、分かった。」

 

釘刺したし、とりあえず大丈夫だろう。そうこうしてると授業終了の鐘が鳴った。号令をして、ちょっと手洗いに。男子用が結構遠いのよ、元々女子校だもんな。仕方ないネ。あ、帰りに自販機でコーヒー買おうっと。

 

~一組教室前・廊下~

 

あら?次は、私の視点なのね。私は今彼がいる教室前に従姉妹と一緒に来てる。目的はもちろん2人して彼に会うため、数ヶ月前に本国で別れてから会っておらず。まさか二人目の男性操縦者になるなんて夢にも思わなかった。

 

???「お姉ちゃん!早く、早く!」

 

???「コラコラ、そんなに急かさないでよ。久しぶりに会うんだから、第一印象って大事でしょ?」

 

???「そうだけど、早く会いたいんだもん。」

 

全く、血は争えないわね。私も楽しみだし、早速教室のドアを開けようとすると知った声を聴いて振り返った。そこには、会いたくて仕方なかった想い人がパンパンになったビニール袋を持って立っていた。中身なんだろ?

 

~同時刻・廊下~

 

ふぃ~。参った。参った。

 

社「まさか、当たりが連チャンするとわ…。」

 

おかしいでしょ、コーヒー買ったら当たりがきて。別のジュース押したらまた当たって、ラッキーって思ってたのが25連チャンもしたら段々怖くなって、通りかかった女子生徒に声を掛けて変わりに押して貰って事なきを得られた。オマケにビニール袋までくれた。優しいなぁ、こんなご時世にさあ。

 

雷鳳『あぁいう娘も、いるのね。』

 

社「ん?そうだな。まだ女尊男卑な奴はいるけど1年では減ったらしいぞ?」

 

雷鳳『らしいわね、マスターなんて1年で1番怒らせては行けない人になったものね。』

 

社「結構、刺さるわなその言葉…。」

 

グサッとくるのよ、その言葉…。おかしいでしょ、俺基本的には温厚よ?

 

雷鳳『マスター、教室前に見知った顔が2名いるわよ。』

 

社「へ?」

 

あ、アイツ等。まさかこんなところで再会するなんてな。

 

社「よう、久しぶりだな。鈴、乱ちゃん。」

 

そう声をかけると、2人は一目散に俺目掛けて突っ走っしてきた。ちょっと待て、俺持ってるビニール袋には炭酸もあるんだ!待て!待て!待てーい!あ、2人して飛びやがった。アディオス、炭酸飲料水。爆弾と化したお前はこの2人に譲渡してくれるわ。

 

鈴・乱『社(さん)!久しぶり!会いたかった!!』

 

社「久しぶ…だはぁ!!!」

 

2人分の勢いと体重を、上半身の筋力だけでは殺しきれず。そのまま後ろ向きに俺は倒れこんだ。あーあ、炭酸爆弾の完成だなこりゃ、ふと視界にフリルが入ってきて、恐る恐る視線をフリルの先へと送るとそこには…。

 

セシリア「社様?何をなさっているので?」

 

社「せ、セシリア…。」

 

瞳孔を大きく開き、ハイライトを消したセシリアが立っていた。怖っ!セシリア怖っ!ハイライト消すならまだしも!瞳孔開いてるから余計怖っ!ん?カリカリ音がする?どこから?左から?ん?んん?!簪?!どうした?!なんで壁をカリカリしてるの?!瞬きもせずに一心不乱に壁カリカリしてるのがめっちゃ怖い!!お願いします!簪!簪さん!簪様!!瞬きを、瞬きをなさって下さい!!あぁ!セシリアさん!お願いします!しゃがんできて顔固定しないで下さいませ!!目が怖いです!無表情だから!無表情だから!何時ものセシリアに戻っておくれ!

 

セシリア「社様?何をなさっているので?」

 

セリフ一緒!セリフ一緒だ!ヤバいよ!ヤバいよ!セシリアが顔固定して、上半身に乗ってる鈴と乱ちゃんが携帯のバイブレーションが如く震えてるし、セシリアと一緒に簪まで覗き込んできてるし、って?!簪?!お前いつの間に移動したの?!怖っ!ルームメイト2人怖っ!近い!近い!セシリアと簪近い!!もうおデコくっつきそうだよ?!

 

<キーンコーンカーンコーン>

 

やった!救われた!予鈴が、鳴ったら流石に教室に戻らざるを得ないだろ!

 

社「ほら!予鈴鳴ったよ!2人は昼飯時に紹介するから!鈴、乱ちゃん!それでいいな?!」

 

2人は首を縦に勢いよく降った。だからセシリアさん、顔固定してる手を離してくれない?後ハイライトを灯しておくれ。怖いから…。

 

セシリア「わかりました。では、後ほど御説明をお願いします。社様、お逃げにならないように。」

 

簪「セシリア、逃がしちゃだめだよ?」

 

セシリア「お任せを、席が隣ですので。逃がしませんわ。」

 

いや、逃げないけどね…。あの、セシリアさん?袖、鷲掴みするの遠慮してくれません?結構力強いね。なんで俺の周りの人ってこんなに力強いの?とりあえず、鈴と乱ちゃんに先程の盛大にシェイクされた炭酸爆弾を手渡した。絶望がお前達のゴールだ、そして俺のゴールは地獄だ…。

 

~食堂・入口~

 

あぁ、ようやく飯か。授業中はハイライトがOFFってるセシリアに袖を鷲掴みにされたまま受けたから、生きた心地がしなかった…。そして、現在は簪も加わり両袖から両腕にランクアップ。半ば引き摺られるように食堂に到着しました。

 

鈴「あ、社…。大丈夫?」

 

社「これが大丈夫に見えるなら眼科行け。」

 

乱「お疲れ様です、社さん。」

 

乱ちゃん、お疲れ様で済まないのよ?見えてるでしょ?逸らさないのよ?ガッチリホールドされた俺の腕から目線逸らさないのよ?

 

社「とりあえず、飯確保してくるから席取り頼んだ。」

 

鈴「分かったわ、乱、行くわよ。」

 

乱「うん、社さん、後でね。」

 

社「おう。」

 

さて、飯食って気晴らししよっと。2人とも離してくれない?食券機使えないから。あ、離してくれるのね。ありがとう。

 

社「今日は中華な気分~♪」

 

飯が食えるとなると気分も上がる。うーん、炒飯と唐揚げと餃子にしますか。食券をオバチャンに渡すと、奥の方からやたら気合いの入った「ホォアチャァァァァ!!」なんて声が聞こえ、ちょっと怖かった。調理の最中でも、「アタァ!」とか「ホォォォォォ!!」なんて聞こえるから食堂が戦慄したのは、言うまでもない。

 

社「うんまぁ…。」

 

鈴「アンタ、相変わらずよく食べるわね。」

 

乱「なんか、もう見慣れちゃったもんね。」

 

セシリア「社様、そろそろ御説明を。」

 

簪「私達の納得できるように。」

 

怖いって!説明と紹介するから!

 

社「まずは、こっちのツインテールの娘は…。」

 

鈴「鳳鈴音(ふぁんりんいん)よ、中国の国家代表候補生よ。私のことは、気軽に鈴って呼んでね。」

 

社「んで、こっちのポニーテールの娘が…。」

 

乱「鳳乱音(ふぁんらんいん)です。台湾の国家代表候補生です。私のことは気軽に乱とお呼び下さい。」

 

社「まずは紹介が終わったな。んで、説明なんだが…。箒「おい!このイカサマ男!!」はぁ…。最悪だ…。」

 

やれやれ、めんどくさいことになったぞ…。

 

社「何の用だ。篠ノ之、今感動の再会と紹介中なんだが?後、誰がイカサマ男だって?」

 

箒「貴様以外誰がいるんだ!」

 

社「俺がイカサマなら、織斑は卑怯者になるが?」

 

箒「なにを!! 」

 

鈴「ねぇ、社。この人誰?」

 

社「ん?ほら、1人目の男性操縦者がいるだろ?ソイツの彼女らしい。」

 

ふーん、と鈴が返し。そのままラーメンを啜る。お前、ホントにラーメン好きだよな。

 

箒「話を、逸らすな!貴様も男なら剣で戦え!」

 

社「言ったよな?俺の流派は蹴り技専門だ。武器はこの足だけだ。そもそも、俺には武器を扱うセンスなんざない。」

 

箒「やかましい!屁理屈ばかりこねるな!」

 

俺からしたらお前がやかましい。

 

社「ここは食堂だぜ?今飯食ってんだ。後にしろ後に。」

 

さてと、飯、飯。なんか隣で篠ノ之がワナワナしてるが気にしない、めんどくさいから。

 

箒「貴様ー!!」

 

おい!今どっから木刀出した?!手品師かよ!こんなとこで木刀なんて振り回されたら、皆がケガしちまう。ならば!

 

社「ふんが!」

 

パァン!!と大きな音が食堂に木霊する。それもそのはず、なぜなら…。

 

箒「白刃取りだと?!」

 

社「お前、織斑先生より。全然遅ぇな、余裕で見えてるぜ。」

 

悪いな、俺の動体視力は新幹線の座席からでも。人の顔が認識出来るんだ。これぐらいはお遊び程度で楽勝よ。織斑先生の斬撃?ギリギリ見えてる程度なんだよなぁ、でも、あれまだ本気じゃ無さそうな感じするわ。なんて考えてたら、篠ノ之が木刀を引き抜こうともがいている。甘いわ!俺の腕力は、業務用冷蔵庫を持ち上げる程だ。お前程度の腕力なんかで、引き抜けるかよ。

 

箒「貴様!放せ!」

 

社「ごめん被る、放したら周りの人達が危ねぇからな。」

 

これさ、蹴っても文句言われないよね?

 

雷鳳(言いそうだけどね。)

 

だよな、一撃で沈めてやるか。

 

千冬「何をしている?怪獣。」

 

お?織斑先生(大怪獣)のお出ましだ。

 

千冬「お前、今失礼なこと考えたな?」

 

社「滅相もない。それより、コイツどうにかして頂けると非常に嬉しいのですが?」

 

イヤホントマジでどうにかして欲しい。いい加減、鬱陶しいから。後、その肩に担いでる箱はなんです?でっけえダンボールですなぁ。

 

千冬「ふむ、おい。篠ノ之。そこまでにしとけ、お前また医務室送りになりたいのか?」

 

箒「なっ!千冬さん!このイカサマ男の肩を持つんですか?!」

 

千冬「織斑先生だ。馬鹿者が、当たり前だろうソイツはイカサマではなく、己自身の技で勝負し勝った。そこにイカサマなぞあるハズもない。」

 

おーおー、味方してくれる予定だった先生に突き放されて。段々引き抜こうとしてた腕が下がってきて、遂には完全に木刀から手が離れたのを確認してから、俺は木刀を織斑先生に渡した。変わりにダンボールもらったよ、なぁにこれぇ?あら、手紙までありやがんの。

 

千冬「では、私はこの馬鹿者の説教があるのでな。午後の授業でな。」

 

全員『お疲れ様でーす。』

 

ん、とだけ返事をして篠ノ之の首根っこを掴んで引きずって行った。とりあえず、俺はこのダンボールを部屋に置いて来よう。手紙は、晩飯前でいいっか。

 

~放課後・教室~

 

社「あっという間に放課後!!なので、買い物行こ。」

 

セシリア「あの、社様?」

 

社「何?」

 

セシリア「お疲れなのですか?」

 

社「うん、まぁ、ちょっと。」

 

いやね?今日は確かにちょっと疲れた。結局、篠ノ之は反省もせずに再び同じことしてきたから蹴った。まさか天井に刺さるなんて思わないじゃん?織斑先生に呆れた顔で、脚立と補修材貰ってこいって言うから貰ってきて補修したよ。その時にクーさんに会って、以外なこと言われた。

 

クロエ「社様の、バイク思いっきり改造しました♪放課後に受け取りに来てくださいね♪」

 

思わず「は?」ってなったわ。何してくれてん!って叫んだもん。技術部暇なの?機体の整備で飽き足らずに俺のバイクの改造って…。なんかもう疲れたよ、パト〇ッシュ…。

 

社「あ、セシリア。整備室よるから、簪連れて来て。晩飯の献立考えてないから。リクエスト聞かなきゃだから。」

 

セシリア「分かりました。少々お待ち下さいませ。」

 

そう言って、セシリアは教室を後にする。変わりに鳳姉妹が山田先生を引き連れてエントリー。何やら興奮気味であるのが、気がかりだが。

 

鈴「社!社!聞いて!」

 

乱「社さん!聞いて下さい!」

 

社「あーもー、落ち着いてくれ。聞くから、どうした?」

 

鈴・乱『コレ!』

 

と言って、差し出されたのは寮のカードキーだった。ん?この部屋番号って…。

 

麻耶「お2人様、追加ですので。頑張ってくださいね♪」

 

社「ウソダドンドコドーン!!」

 

止めてよ!嘘だと言ってよ!バーニィ!!山田先生!笑うの我慢してるでしょ!プルプルしてるもん!!

 

簪「社、来たよ。」

 

セシリア「社様、お待たせしました。」

 

鈴「あ、簪にセシリア。」

 

乱「聞いて下さい。私達同じ部屋になったんです。」

 

簪「あ、なら。歓迎会だね。」

 

セシリア「そうですわね、私はキッチンに立てませんが。」

 

鈴「え?何で?」

 

社「セシリアは、料理が壊滅的でな。以来、出禁にしてる。」

 

セシリア「簪さんと、社様監修の下でなら。立ち入りが許可されておりますの。」

 

鈴「社。」

 

社「ん?」

 

鈴「監修の部分に、私と乱も追加で。」

 

社「承知した。」

 

ごめんね、セシリア。鈴も乱ちゃんも料理出来る人だからね、大丈夫、大丈夫。教えてくれるよ。ちょっとスパルタだけどね…。おっと、忘れかけてたわ。そろそろ整備室行かなきゃ。バイク…どんな風に改造されたんだろう?

 

~学園・整備室~

 

社「何で?!何でこうなったの?!ねぇ?!クーさん!!!」

 

クロエ「やっちゃったZE♪」

 

社「やっちゃったZE♪じゃないよ!!簪!鈴!興奮してんじゃねぇ!!セシリア!乱ちゃん!免許取得の為の情報漁るな!収集つかないから!!」

 

クロエ「私達、整備班。真心込めて改造しました!」

 

整備班『うぃーす!!』

 

社「やかましいわ!!俺のヴェルシス1000SEがぁ!!」

 

クロエ「名付けて、ハティ!!」

 

社「話進めんなや!!」

 

どうやったら、こうなんの?!何であのフェンリルみたいなフォルムにできるの?!

 

クロエ「まぁ、冗談はここまででして。」

 

社「冗談かよ!」

 

なら、俺のバイクどこ?!

 

クロエ「はい、冗談です。社様のバイクはちゃんと駐輪場に置いてありますよ。」

 

あー、もう心臓に悪いわ。この人突拍子もなく弾けるからタチ悪いんだよ。

 

クロエ「このバイクは言わば、試験車でして。」

 

鈴「試験車?」

 

クロエ「はい。我社、亡国企業が開発した次世代型の大型二輪となっております。そのテスターに社様が選ばれました。」

 

ん?ちょっと待って。テスターって確か会社に何人かいたよな?あれ?

 

社「クーさん、会社のテスターさんは?」

 

クロエ「社様、設計・開発を。主任がやったと言えばよろしいでしょうか?」

 

社「把握した。」

 

うん、マトモじゃないな、このバイク。だって、主任が設計・開発でしょ?マトモじゃないよ。

 

雷鳳(マスター、それ私も含まれる?)

 

大丈夫、お前はマトモだ。ただ、お前以降の開発品がマトモだったことあるか?

 

雷鳳(うん、マトモじゃないね。)

 

だろう?ん?なんかメール来た。だーれだ?おや主任じゃんなになに?

 

『やっくん、今度社に帰ってきたら。足つぼマッサージの刑。』

 

え?なに?あの人どっかで聴いてる?え?ウソ?怖っ!俺の周りこんな人しかいないの?!

 

クロエ「社様、雷鳳をお貸しください。」

 

社「ん?雷鳳を?」

 

どうしたの?整備はしたよ?

 

クロエ「はい、実はこのバイクは、社様専用にカスタムした車体でして。エンジンキーに雷鳳を使用しないと起動しない仕組みになっております。」

 

社「マジか、魔導二輪としての側面もありかよ…。」

 

確かに良く見たら、キーの差し込み口がなくて、代わりにちょうどロザリオをはめ込めるような窪みがあった。

 

社「クーさん、ここに雷鳳をはめ込むの?」

 

クロエ「はい、そこにはめ込んでから。インジェクションを押せば起動しますよ。」

 

言われるがままに、雷鳳をはめ込んでからインジェクションを押した。その時、整備室にエラく重低音の効いたエンジン音が鳴り響いた。腹の底に響いたのがすごい嬉しい。俺が2回スロットルを回すと、力強い重低音が更に唸りを上げた。俺はエンジンを止め、クーさんに向き合った。多分、この時の俺は最高の笑顔だったろう。

 

社「クーさん、コレ最高!!」

 

クロエ「お喜び頂けたようで、恐悦至極。」

 

いやぁ、最高だわ。俺好みの重低音だったし、コイツとならどこまでも走れる。

 

社「そういえば、これの燃料は?」

 

クロエ「燃料というより、エネルギーですね。雷鳳のプラズマエネルギーを利用しております。」

 

社「プラズマエネルギーを?」

 

ん?どゆこと?

 

雷鳳『私の生み出す、プラズマエネルギーは膨大過ぎるのよ。毎回走ったり、攻撃の際に放電してるでしょ?』

 

社「あぁ、リミッターが掛かっていてもダメ?」

 

雷鳳『余ってるのよ。プラズマエネルギーが、そこでお母さんに相談したら。まさかこんな形で放電するなんて思わなかったわ。』

 

つまりは、雷鳳から発生している。膨大過ぎるプラズマエネルギーを利用して走るバイクか、エコだねぇ。

 

社「で、受け取りは完了?」

 

クロエ「はい、お疲れ様です。」

 

受け取りも起動も完了したし、買い物行こうっと。せっかく鈴と乱ちゃんが同室になったんだ。なんか記念に腕振るいますか。

 

~寮・自室~

 

鈴「くたばれぇぇぇ!!」

 

乱「させっ!だぁぁぁ!ミスったー!」

 

セシリア「ちょっと!乱さん!あー!巻き込まれましたー!」

 

社「オラァ!!鈴!覚悟ぉ!!」

 

鈴「ウソ!アレ見えて…!あー!」

 

社「シャー!!」

 

簪「社、強いなぁ。」

 

俺達は、大いに盛り上がっていた。『リーサルリーグ』で。部屋の防音対策すごいね、外まで音あんまり聞こえないんだもん。

 

社「はい、明日の朝飯当番は乱ちゃんな。」

 

乱「むー!」

 

明日の朝飯当番を決めるのに、簪持参の『リーサルリーグ』で1番最初に落ちたヤツが作る。そう言うルールの下やった。セシリアが参加していたのは、単にやりたそうだったから。簪はシード枠なので、これから乱ちゃんと交代して、やり合う。

 

社「とりあえず、スピードは100超えてからが本番だよな。」

 

セシリア「それ以下だと、たまに反応出来ませんよね?このゲーム。」

 

鈴「つか、セシリア本当に初心者?怪しくなる腕前よね。」

 

簪「目と反応速度がいいんだとおも…だばぁ!!」

 

全員『えぇーー?!68でやられた?!』

 

その後、簪がボロボロに負けた腹いせにふて腐れ始めたのでその日はお開きになった。皆がお風呂に入っている間に今日渡された連絡プリントを読む。そこには、『来週、クラス対抗トーナメント』とデカデカと書かれたプリントをコーヒー片手に読み、皆が上がってきたので、入浴を済ませ就寝した。頼むからアクシデントなんていらないからな?色々と腹いっぱいだからよ。そんなことを思いながら、俺は夢の中に落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




勝手にキャラ専用曲を考えました。(既存するもので)

刀隠社:REVIVER『my first story』

Ready Go!!『仮面ライダービルド挿入歌』

Ultra Spiral『ウルトマンGALAXYFIGHT』

セシリア・オルコット:graphite diamond 『May'n』

Dancing Blue『スパロボOG』

月虹『BUMP OF CHICKEN』


鳳鈴音:レイメイ『さユりmy first story』

Infinity『ガンダムビルドダイバーズ』

シリウス『BUMP OF CHICKEN』

鳳乱音:Phantom Joke『UNISON SQUARE GARDEN』

LOSER『米津玄師』

HOWLING SWORD『GARO VANISHING LINE』

更識簪:嵐の中で輝いて『米倉千尋』

プラチナ『坂本真綾』

海色『AKINO fore bless4』

私の勝手なイメージで当てはめましたので、ご意見等ありましたらどうぞ御遠慮なくお願いします。

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