青い狸猫の異世界冒険記   作:クリスチーネ小林

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4話 能力訓練

 

「ドラえもんさん。これってどんな道具何ですか?」

 

ポケットから取り出した3つのひみつ道具を興味深く眺めてシリカが尋ねた。

 

 

「ウフフ。これはねシリカちゃん、まずこの『カンヅメカン』。この中は圧縮空間になっていて内側と外側の時間の流れが異なっていて、缶の中で一日過ごしても外の時間は一時間しか経過しないんだ。しかも中では作業に必要な道具がそろっていて、食事も出前が取れるし、マッサージも受けられるサービスも備えてるんだ!」

 

 

「すごいっ!すごいー!!じゃあじゃあ、この小さい水門みたいな道具はどんな効果があるんですか!?」

 

 

次に佐天涙子が目を輝かせてドラえもんに尋ねた。

 

 

「うん、この『時門』はね、このハンドルで門を閉めるとその分だけ時間の流れがゆっくりになるんだ。だけどこれはこの場所だけでなく世界中の時間の流れに影響するから余りむやみやたらと使わない様にしないといけない。だけど今回は皆の為に少しだけ使うね」

 

 

「ではこの鏡台はどの様な能力があるんですか?」

 

 

つられて姫柊雪菜も心なしかワクワクして質問する。

 

 

「それは『フエルミラー』といって増やしたい物を鏡に写すと、写っている品物を取り出して増やせるんだ。『E・S・P訓練ボックス』は一つしかないから増やす為に出したんだ」

 

 

「····も~っドラさんも人が悪いですよ。こんなに便利な道具があるなら早く言ってくれれば良いのに。もしかして私を試したんですか?」

 

 

「ゴメンゴメン、佐天ちゃんが本気なのかどうしても確かめたかったんだ。どんなに優れた道具でも本人にやる気が無いと全て台無しになっちゃうからね。それにこの道具は中途半端に扱うと非常に危険なんだ。未熟な内はコントロールが不安定で思わぬ事故にあう可能性も高いからね」

 

 

「···そうですね。生半可な覚悟で訓練に参加したら本当に危険ですから」

 

 

攻魔師として、剣巫として厳しい訓練に耐え常に前線で修羅場を潜り抜けてきた姫柊雪菜は深く頷いた。

 

 

「わっかりましたー!!私絶対にやり遂げてみせますよっ!」

 

「わ、私も頑張ります!」

 

「私もです」

 

 

「あと、訓練日数なんだけど、さすがにこの中で3年間はキツイから、まずは区切りよく体感時間で3日間頑張ってみようか?」

 

 

「妥当な日数ですね。私を含めて皆さん初心者ですから」

 

 

全員ひみつ道具を使った訓練は初めてなのでドラえもんはキリの良い3日間に限定させ、雪菜もそれに同意した。

ボックスの訓練方法を一通り説明して、『フエルミラー』に写る『E・S・P訓練ボックス』を鏡面に手を突っ込んで取り出して増やして皆に渡した。 

 

 

「よーし今度こそ能力を!絶対に3つの能力を身につけて最強の能力者に···私はなるっ!(透視能力は固法先輩で、瞬間移動は白井さんって所ね。念力は···そう、初春のスカートをより完璧に捲るのにっ!!)」

 

 

「わーい!!頑張って私も超能力を身につけて見せますよ!」

 

 

(この道具で超能力を身につければ透視で暁先輩の行動を逐一監視し、瞬間移動ですぐ側に駆けつけ、念力でいやらしい行為をした暁先輩にお仕置きも出来ますね)

 

 

若干2名かなり邪な目的でやる気に満ちていた。

  

 

「それじゃ、缶詰の中に三人共入ってね。蓋を閉めると基本的に外からしか開けられないから僕が外に待機しとくよ。訓練が終了、もしくば何かトラブルがあったらこの赤いボタンを押して知らせてね!後、時間を短縮できるけど生物の肉体年齢には影響は及ばないからそこも安心してね」

 

 

無駄に年齢を重ねてしまうリスクも排除されている親切設計だった。

 

  

 

「それじゃあお邪魔しまーす」

 

 

佐天を先頭にシリカ、雪菜も続けてカンヅメカンの中に入った。

 

 

「それではドラちゃん、後の事よろしくお願いしますね」

 

「うん、任せて。頑張るのはいいけど決して無理しちゃダメだよ。何かあったらすぐに赤いボタンを押すんだよ」

 

 

三人はカンヅメカンの中に入り、ドラえもんが蓋を閉めた。

 

 

「後はこの時門で時間を調節して···」

 

 

キーコ、キーコ

 

 

「よし、これでカンの中では3日間でも外では約30分位ですませられる。僕は衛星が取得した映像を解析して、安全なルートを割り出して人のいる町まで何れぐらいで着くか分析しておかなくっちゃ」

 

 

 

 

 

カンヅメカンの中に入った三人は部屋の中を見渡した。

 

 

「三人だと少し狭いかと思ってましたが蓋が閉じたら空間ごと部屋が広くなりましたね。では早速、訓練に励みましょう!」

 

 

「はいっ!絶対に私は能力を得てみせますよ!」

 

「佐天さん、気合いの入り方がすごい···私だって···」

 

 

全員真剣な眼差しで訓練に入った。

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

 

ドラえもんは今朝方打ち上げた衛星ミサイルからの映像を画面に映し出した。

 

 

「ふ~む····思っているよりも僕達の今居る場所は、とんでもなく広く深い森の中なんだな。あんなに巨大な狼や凶悪そうなウサギまで居て危ないなぁ···これはしっかりと事前準備して、多少時間はかかるけどなるべく安全なルートを選ばないと」

 

 

画面に映し出されている映像からは元の世界でもそう滅多にお目にかかる機会のない程、巨大な樹木に凶悪そうな出で立ちの狼やウサギやその他が、魍魎跋扈(もうりょうばっこ)している様子が映しだされていた。

 

 

「う~ん···こりゃ衛星ロケットをあと2、3発位打ち上げた方がよさそうだな···これは大分骨が折れそうだぞ」

 

 

ビービー!!

 

 

衛星からの映像分析を行っていたドラえもんの背後からカンヅメカンからのお知らせ音が鳴り響いた。

 

 

「あれぇ?あれからこっちで約5分ほど···缶の中では約半日位しか立っていないぞ?何があったんだろ?」

 

 

ドラえもんは忘れずに時門を元の状態に戻して、ポケットから専用の巨大な缶切りを取り出してカンヅメカンの蓋を切り開けた。

 

 

「うんしょ、うんしょ」

 

 

缶切りで穴を開け蓋を開くと薄い煙が立ちこめ、衣服がボロボロになって意気消沈している三人の姿があった。

 

 

「皆どうしたの!?何があったの?ケガは無い?」

 

 

心配になって自分もカンヅメカンの中に入ったドラえもんの目には壊れてひび割れ、中身が露出した訓練ボックスの残骸が映った。

 

 

「すみませんっ···壊しちゃいましたぁ·····」

 

 

自分の過失に涙目になっているシリカと、身命な顔色の雪菜、目を回している佐天の姿があった。

 

 

「いやっ、道具何かどうでもいいよっ!それよりも一体何があったの!?」

 

「はい····それが····」

 

 

雪菜が訓練の経緯を語った。話しによると特別おかしな事はせず、目の前のボックスに三人共正座をし、集中して「動け、動け」「見えろ、見えろ」「移れ、移れ」と、ひたすら三種類の能力開発の為の訓練に集中していたら、突如みるみるうちにボックスに亀裂が走り、小規模ながら爆発して今に至っていると話した。

 

 

「ふえぇぇ···なんでこうなるのぉ~····?」

 

ドラえもんの道具で能力を会得出来ると思って張り切っていた矢先に予想外のアクシデントで佐天は涙ぐんだ。

 

「う~ん···もしかしたらだけど····」

 

「何ですかっ?原因がわかったんですか?ドラちゃん」

 

「うん···ただの憶測なんだけど恐らくこれはオーバーフロー現象だと思う」

 

 

「オーバーフロー現象?何ですかそれは?」

 

 

シリカが尋ねるとドラえもんはこう答えた。

 

 

「オーバーフロー···内容物が容器からあふれることを指し示す現象で、例えばコンピューターの表現可能な値の上限を超えて発生したエラーとかをそう指し示すんだけど、今回の原因は多分三人···特に雪菜ちゃんとシリカちゃんが既に持ち得ている能力に機械が反応して、それを受け止め切れずに爆発したんだと僕は推測する」

 

 

ドラえもんの推測は当たっていた。

 

 

彼女···姫柊雪菜は剣巫としての厳しい訓練で培った技と能力、そして本人の類い稀な才能とも言える巨大な霊力が彼女の器に満たされており、言うなれば巨大なエネルギーの逆流によって訓練ボックスの耐久領域を軽く越え、とうとう耐え切れずに爆発したのであった。

 

 

シリカの場合はこの召喚された異世界において非常に特殊なケースで、生身の肉体とアバターの身体が混成した状態で活動しており、綾野珪子としての肉体にSAO時代のキャラデータと、召喚直前までリンクしていたALOのアバターの能力が一つに重なり、

【シリカ】として異世界に顕現した状態であった。訓練ボックスがシリカの既に持ち得ている能力値に反応して重大なエラーが発生し、遂に爆発に至ったのであった。

 

 

だが、それとは別にここで1つのイレギュラーな現象が佐天涙子の身に起こっていた。彼女は学園都市の能力査定においてゼロと判断されているが、それは大きな間違いであった。

 

 

単純に学園都市の判定装置が彼女の奥深く潜在している能力に追いついておらず、正確な診断が出来ていない事に誰も気づかず、本人すらも自覚出来てなかったのだ。ドラえもんの道具をきっかけに硬く分厚く覆われていた殻が崩れ去り佐天涙子の能力が発露しつつあるのだが、周りや本人が知り得るのはもう少し先の話しになる····

 

 

 

そんな事なぞ露知らずに、訓練ボックスの有り様に佐天を始めとして三人共落ち込み顔色を悪くした。

 

 

「本当にすみません。大切なひみつ道具を壊してしまって···」

 

 

「ドラさんっ、ゴメンなさいっ!弁償します····って出来るかしら···?」

 

 

壊してしまった事に深く罪悪感を抱いている三人にドラえもんは笑顔でこう答える。

 

 

「大丈夫だよ皆!すぐに元に戻せるから任せて!え~っと···ここに···うん、あった!

『タイム風呂敷』~!!」

 

 

お腹の四次元ポケットから時計の模様が付いた風呂敷を取り出した。

 

 

「この風呂敷に壊れたボックスを包んで···1、2、3っと、ほら見て」

 

 

ひび割れ、砕けてボロボロの残骸になっていた訓練ボックス3つが見事に元の形に戻っていた。

 

 

「うわうわうわっー!!?元に戻ってるぅ~!?なになにっ?この道具って壊れた物を直せる道具何ですかー?」

 

三人共驚いていたが一際好奇心の高い佐天が前のめりになってドラえもんに聞いた。

 

「ウフフ···このタイム風呂敷は包んだり、被せたりした物の時間を戻したり、進めたり出来るんだ」

 

 

「うわぁ~!!すごい、スゴい、凄いですぅー!!」

 

「なんて便利な道具!元に戻って良かったですね!佐天さん、雪菜さん」     

 

 

「···そうですねシリカちゃん。(····時間の流れを緩くするだけでなく進めたり、戻したりと自在に干渉する道具まで有るなんて···先輩の11番目の眷獣、水精の白鋼(サダルメリク・アルバス)の時間遡行能力に該当する道具ですね。私の予想を遥かに越えてました。····ドラちゃんが敵でなくて心底ほっとしますね)」

 

 

「あ~でもせっかくドラえもんさんが用意してくれたのに超能力が使えなくて残念ですね佐天さん」

 

「佐天さんには気の毒ですが、それは仕方ありません。また訓練しても結果は同じになりますから、ここは潔く諦めましょう」

 

「うん、その方がいいよ。ケガをしてからじゃ遅いからね」 

 

皆の安全を最優先するドラえもんだが、そもそもひみつ道具があれば多少のケガをしても遅くはないのだった。

 

 

「ふっふっふっ····」

 

「急にどうしたんですか佐天さん?」

 

いきなり不敵な笑いをした佐天にシリカは怪訝な顔で聞く。

 

 

「実は私、能力を少しだけですが会得しましたー!!」

 

「えっ!?本当ですか佐天さん。あの短時間の内に?」

 

「あっ、そうか!佐天ちゃんは元々学園都市とかいう所で科学的な側面から様々な能力開発や、訓練カリキュラムを受けていたからその分、能力を引き出すのがスムーズに行われたんだね」

 

 

「やりましたね佐天さん」

 

「おめでとうございます!」

 

 

シリカと雪菜は自分の事のように喜び祝った。

 

 

「えへへ···といってもそう大したのじゃ無いんですけど···とにかくお披露目しちゃいまーす!」

 

 

「わぁー!!パチパチパチッ!!」

 

ドラえもん、シリカ、雪菜が拍手して迎えた。

 

 

「それじゃあ佐天涙子いきまーす···む···んっ···········ハッ!」

 

 

 

 

 

佐天が集中すること約1分後···彼女の身体がほんの僅かにぶれた。

 

 

「·····えっ?」「····んんっ?」

 

 

「今佐天ちゃんの身体が少しぶれた感じがしたけど、もしかして···」

 

「はい!瞬間移動ですっ!·········まあ、ほんの1、2cm程ですけど····」

 

 

 

「······················」 

 

「·······す、凄いですね·····ハハハッ····」 

 

「·······えっと、よ、良かったですね佐天さん·····」

 

 

いたたまれずに無言になるドラえもんに、顔を背けて視線外しながら佐天に精一杯の祝いの言葉を贈る雪菜とシリカであった。

 

 

「も~っ、変に気を使わないでよっみんなー!!!これでもゼロより多分マシ何ですからねー!?」

 

 

みんなの優しさが辛いと感じる佐天涙子

(13歳)であった。

 

 

「まだだっ、まだよっ!まだですよっ!!もう一つ、能力を得たんですからこれも見て下さいよ!」

 

 

不屈の精神で、訓練ボックスで得たもう一つの能力を見て貰うべく気合いを入れて再び集中する彼女に誰も

が思わず緊張して皆見守った。

 

 

 

 

 

 

「······うーんうーん·····えーいっ!!」

 

 

先ほど同様に約1分後、佐天は両手を下から上へと勢いよく振り上げて能力を発揮した。

 

 

バサァー!!

 

 

「えっ!?」「えっ!?」「なぁっー!?」

 

 

 

「きゃあぁぁー!!??」

 

 

····なんと、佐天の発した念力で雪菜とシリカのスカートが完全に捲れ上がったのである。

 

 

雪菜とシリカの下着と太ももが露になり、ドラえもんは目を思わず見開き、赤面して皆から背を向けた。

 

 

ちなみに雪菜の下着はオレンジ色を基調としたチェック柄のオシャレな下着で、シリカの下着は白を基調にして端の部分をピンク色でアクセントをつけた可愛いい下着であった。

 

 

「や、やった、成功したー!!やったー!!見て下さい、これが私の念力ですよっー!!(わーっ♪二人共可愛いい下着を来てますね。これで初春のスカートをより効率的に捲れる!)」

 

 

捲れ上がるスカートを両手で、必死で押さえながら雪菜とシリカは佐天に強く懇願した。

 

 

 

「きゃあぁぁー!!ダメダメだめぇー!!」

 

 

「ちょっ、ちょっと佐天さん!!もう分かりましたから止めて下さいー!!」

 

 

(なんだかのび太くんみたいな事するなぁ···)

 

 

元の世界の友人、野比のび太の顔を浮かべて呆れるドラえもんだった。

その後ようやく念力が収まり、二人共鬼の様な顔で佐天をその場に正座させて説教をし始めたのだった。

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

「····いいですか?もし、次に同じ事したら許しませんからねっ!」

 

 

「そうです、ちゃんと反省して下さい佐天さん」

 

 

「····ううっ。は~い···気をつけまぁ~す·····」

 

 

「···どうやらまだお説教が足らない様ですね」

 

 

「いやいやっ!ちゃんと反省してますってば雪菜さん!本当に!心から!本当ですから!」

 

 

「全くもう····(いけない···つい、暁先輩に説教するノリでやらかしてしまいました)」

 

 

「あのぉ~この流れだと最後の能力は透視能力というのがベタなんですけど····実際どうなんですか?」

 

 

「透視···ハッ!まさか佐天さん私達のブラジャーとかを覗き見するつもりですか·····?」

 

「い、いえいえいえっ!しませんしませんよぉ!?シリカさん余計な事言わないでよぉ~(ブラは昨日のお風呂の時にもう見たんだけどなぁ)」

 

 

「もう、せっかく能力を得てもこんな使い方ではドラちゃんに失礼ですよ」

 

「あっ···ははは····ドラさんゴメンなさい!気を使って訓練ボックスを貸してくれて色々してくれたのに!」

 

 

「いやいや僕の事は気にしないで佐天ちゃん。それにほんの少しだけど能力が得られたって事は、可能性はゼロじゃないって事さ。元の世界に帰ってもきっと君なら能力を開花させられる。それにはまずこの異世界を生き抜いて元の世界へ戻る手がかりを得よう」

 

 

「はーい!あっ、ちなみに透視何ですけど、能力は得られなかった代わりに何だかやたらめったら目が良くなったんですよね。まあ、元々視力は良い方でしたけど···」

 

 

「視力···ですか?」

 

 

「ふむ。それじゃ確かめてみよう。え~とっ、ただの普通の視力検査シートぉ~!!」

 

 

ポケットからは学校や眼科で良く使われる視力検査の為の表が出された。

 

「それじゃあ僕が少し離れた距離から棒で指示した丸のどの部分に穴があるか見て当ててね」

 

 

「はいっ、お願いします」

 

 

ドラえもんが約1m程離れて棒で丸を指すと佐天は何の問題もなく正確に答えた。

 

 

「へぇ~凄いね。じゃあ次は2m位で別の視力検査シートを···」

 

 

別の視力検査シートを出したのは単純に穴がどの位置に開いてるかを記憶してしまって答える可能性があった為、別のシートを用意したのだ。だが結果は先ほどと同じく全て正解した。

 

 

「凄いぞ!女子中学生の平均視力を上回ってるぞ!よーし!じゃあこの距離ならどうだっ!」

 

 

ドラえもんは小走りしてなんと10mまでの距離から別の視力検査シートを広げて棒で一番下の極小の円を指し示すと佐天は難なく当てた。

 

 

「うわぁ~凄い凄いぞぉー!!」

 

 

「ええっ~佐天さん何なんですかその視力!?確実に2,5以上ありますよっこれ!」

 

 

(私も動体視力なら些か自信はありますがあれだけの距離の穴の方向を見て当てるなんてっ!?見たところ直感的に言い当てている様子もありません。これもドラちゃんの道具のお陰なのでしょうか?)

 

 

 

マサイ族と呼ばれる人達がいる。

彼らは優れた視力を持ち、草木の生い茂った100m先の遠く離れたウサギの瞳を確認できる程驚異的な眼を持っている。

科学の最先端を行っている学園都市でも近年学生の視力低下が問題に上げられているが、そんなPCや、スマホ画面の影響下にあっても佐天涙子は普通(・・)に視力が良かった。だが、明らかに今の彼女はマサイ族に匹敵する視力になっていた。

 

 

 

「いやぁ~まさかこんなに視力が良くなるなんて!透視力は会得出来なかったけどこれはこれでラッキー♪」

 

 

当の本人も気づいてはいなかった。E・S・P訓練ボックスの訓練をきっかけに佐天涙子の固く分厚つく閉ざされていた能力の扉が開き、レベル5に匹敵する能力が目覚め始めたという事実に····

 

 




読んで下さりありがとうございます。まだ地下室···短編でサクッとやるつもりだったのに長丁場になる予感が···頑張ります。良いアイディア、ネタ、質問受付けておりますのでお願いします。
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