ポラクス・マルフォイは陰キャを極めたい   作:於涼

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12話 僕はテストで150点ぐらいとってみたい。

2年の夏休みイベントその2。ダイアゴン横丁でのウィーズリー氏とマルフォイ氏の大喧嘩!!

 

が、あるので僕は家族からのダイアゴン横丁への買い物の誘いを「体調が良くない」と言って断った。

もう一度ハリーと顔を合わせるなんて僕の心臓が持ちそうにない。

 

買う必要がある物は全てドラコと同じなので、2人分買うように頼んでおいた。

 

 

父上は帰ってくると、やはりバトルファイトしてきたようで片目まぶたが青くなっていた。いい歳して何してるんだか……てか、なんで肉弾戦?

 

詳細は語りたくなさそうだったので痣のことはスルーとして、ドラコの持つ大きな荷物に目を移す。1年から持っている教科書も使うので、それほど買う物はなかった筈だが……。

 

「ポラクス、父上が僕らに買ってくれたんだ!」

 

カバーが外されて、現れたのは灰色をした2匹の小柄なフクロウだった。2匹鏡合わせにしたようにそっくりで、僕と目が合うと打ち合わせをしたようにどちらもコテンと首をかしげる。

 

マルフォイ家には他にもフクロウが何匹かいるが僕ら専用のフクロウがいたら便利だろう、ということで進級祝いに買ってくれたらしい。

 

「こいつらは僕らと同じで兄妹なんだ。片方はメスだけど。オスの方を僕が飼うよ!あれ、どっちだっけな……?」

 

ドラコはオスのフクロウに"カストル"、僕はメスのフクロウに"ネストラ"と名付けた。

 

「父上ありがとうございます!僕は頭が一つでキバがないペットが欲しかったんです。夢が一個叶いました!!」

 

有頂天で大喜びしていると、奇異なものを見る目を家族全員にされた。

 

新しく増えた家族を連れて、今年もホグワーツに向かう列車に乗り込む。一人席とは中々いかないのでドラコ、クラッブ、ゴイルと同じコンパートメントに乗り込む。クラッブとゴイルが無駄にデカいので非常に狭苦しい。

 

ダイアゴン横丁の話をドラコは僕と、お菓子に夢中で恐らく耳に入ってないだろうクラッブとゴイルに語る。

 

「このフクロウと、父上が最新の競技用の箒も買ってくださったんだ!しかも驚け、スリザリンの選手全員分だぞ!これで僕のメンバー入も確実さ。まぁ勿論そんなもの無くったって実力でも入れるけど、念には念をだ」

 

普段通り自慢げに話していたドラコだが、嫌なことを思い出したのか苛立ったように目を細める。

 

「けど、成績が上がらないなら選手を止めさせるって……。父上は"穢れた血"のグレンジャーに得意の"魔法薬学"や"変身術"でも僕とポラクスが負けてしまったことにお怒りなんだ……」

 

「成績を上げるのはともかく、100点満点のテストで112点とるやつにどうやって勝てば良いんだろうね」

 

大分、深刻な問題な気がする。

 

ホグワーツ急行を降りた後、去年は小舟に乗ってホグワーツ城まで向かったがそれは1年生が特別だったようで、上級生は引き手が見当たらない馬車で行く。

 

その道中、誰かが「ねぇ、何か赤い物体が湖の上を通った気がする!」と叫んだが魔法界に飛ぶ物はいくらでもあるので誰も大して気にしなかった。

 

 

全校生徒が集まると新入生の組み分けの儀式が始まる。スリザリン生は親戚に魔法使いが多いので、みんなは見知った顔がどこに入るのか真剣に聞いているようだ。

 

僕も家のパーティーで見たことある者が何人かいたが喋ったことなんぞあるわけないので名前も怪しいし他人同然だ。

 

歓迎会の宴も終わり寮に向かう中、ある噂があちらこちらでされていた。

 

スリザリンの談話室に着いても、暖炉の前で生徒は眠気も忘れて僕と同じく2年生のパンジー・パーキンソンの話に聞き入っていた。

 

「私ね、組み分けの時に医務室に行ってたのー…えっ、何でかですって?ほら、少しばかりグレンジャーって女と口論したものだから……。

それはともかく。手当てして貰って大広間に向かう途中スネイプ先生に連れていかれるハリー·ポッターとすれ違ったの!!あと腰巾着のウィーズリーもいたわ。

こっそり会話を聞いたら、あの2人汽車で見かけなかったでしょう?あいつら乗り遅れて、しかもマグルの車に魔法をかけて空をドライブしたっていうらしいの。しかも着地に失敗して暴れ柳に衝突したって!あのスネイプ先生の嬉しそうな顔、きっと退学よ!!」

 

 

「それは傑作だ!!」

 

あいつらは杖を折られて退学するぞ、とドラコは期待していたが次の朝、彼らは普通に朝食を食べていた。

 

ドラコが不満そうに文句を言っていると、グリフィンドールのテーブルから爆発音のようなものが起こった。

そして大広間中に響き渡るとんでもない声量の女性の怒鳴り声。

余りにもの衝撃に、僕のミルクが入ったコップがひっくり返ってしまった。

 

ロンの母親が『吠えメール』というのを送り付けてきたらしい。

全校生徒の前で赤っ恥をかいたロンとハリーの様子にドラコは前の寮対抗杯の時の仕返しとばかりに大笑い。

周りのスリザリンもそれにつられてクスクスと嫌な感じの笑い声をあげる。今年度も我が寮は平常運転だ。

 

しかし、僕はみんなの様に笑える気分じゃない。

せっかく新調したハンカチが牛乳臭くなってしまったというのもあるが、今年起きるだろう事件についてだ。

 

今年は『秘密の部屋』が開かれ、化け物が学校中を徘徊するという僕的には物語の終盤の戦いの次ぐらいに、ホグワーツが一般生徒にとって危険なんじゃないかと思う時期なのだ。

 

グリフィンドールのテーブルの端っこで心配そうにハリーらの方を見つめる小さい赤毛の少女、ジネブラ・ウィーズリー。

 

彼女が今年の要注意人物だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




突然始まるおまけコーナー。

あったらそこそこ好評かもしれないもの


フクロウ便講座
『マルフォイ氏による世渡り講座』

・講座紹介
人生には重要な選択が迫られることがあります。どちらを選んだ方が得策なのか……。悩む方は大勢いらっしゃるでしょう。しかし、「誰がどちらかを選ばないといけない」と言ったのか。別に選択しなくていいのです!!ルシウス·マルフォイ直伝の世渡り術で良いとこ取りの人生、過ごしてみませんか?

・担当者紹介
聖28一族に数えられる純血の名家、マルフォイ家の現当主。
ホグワーツではスリザリン寮に所属し監督生を務めた。卒業後はマルフォイ家の家業を継ぎながらも死喰人の活動に参加し重要な立場につく。そうでありながらも"例のあの人"行方不明後も投獄を免れ魔法省にも影響を及ぼすマルフォイ家の立場を守った奇跡の手腕の持ち主。そんな彼から保身の術を是非学びましょう!


注意 : この講座はあくまでも自分の身を守る術を得たい方向けのものです。自分の思惑通りに物事を進めるための世渡り論を学びたい方には『アルバス・ダンブルドアによる世渡り講座』をおすすめします。



午後にも更新予定です。
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