勝つのは光か絶望か。   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

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忘れられないあの事件から数年経ち、
漸く平和な日常が戻ってくると思っていた。


けれど、その時に事態は発生した…………


1,プロローグ

やあ、読者の諸君。今起きてることを説明しようか。

 

 

 

 

 

「……はぇええ……転学……ねえ…………転学だと!!?」

 

俺は、『藤村 弥助』。

平穏な土地で人通りの少ない場所で、少し古臭い事務所兼マイホームで、暗殺者としての依頼を引き受けている。

ココには俺の他に数人相方がいるんだが、その中に個性の強い奴らがいてな…………まあ、俺も言えたことじゃないけどな。

そんな時に一通の手紙と言うより招待状みたいなものが送られてきた。

 

 

「弥助さん、いつまで布団にいるんですか!!もうすぐ入学式が始まるというのに……!」

 

 

 

 

 

 

弥助

 

「なあ、楪!!!俺たち五人を羽丘と花咲学園に招待するって来てんだけど!!!」

 

 

 

 

「…はい、知らなかったんですか?以前から言っていましたし、早く制服に着替えてください!!!」

 

 

 

 

弥助

 

「…お、おぅ。分かった。」

 

俺は何かと腑に落ちないまま着替え始めた。

オレ、何も聞いてない…………

 

 

 

と、緑髪で三つ編みもののすごくお嬢様気質な彼女が、俺らの母的存在『石田 楪』。すごく綺麗で大人の魅力もあって、周りの男性からも好かれていて、親身になって話を聞いてくれるが、怒るとガチムチのゴリラか!ってぐらいに強いので下手に逆らわず、素直に動いている。

 

オレはお前をそんなふうにした覚えはねぇぞ!!

 

 

 

 

「……楪、アナタはもうすぐ始まるんだから早く支度しなよ!!」

 

 

 

 

 

「お姉ちゃん……分かってるってば!」

 

お姉ちゃんに対してもどこか強くあたるが、まるで効いていない。最強かよ。

楪の姉の香凛は、妹とはまた違った印象を相手に与えるほど似ていない。そんな彼女は緑髪の楪とは違って、常に勝気でショートの黒なので若干馴染みやすいのが、彼女香凛だ。

 

 

 

弥助

 

 

「ほらほら、二人ともやめとけよ。海音や満も起きてんだからよ。」

 

 

 

 

 

「知らないわよ!!!」

 

 

と、この対応である昔は事ある事に俺たち三人が駆り出された時なんて、姉妹揃って泣きながら後を着いてったのに、今じゃこのとおり、The☆塩対応でござる。

 

 

 

 

「あ、みんな!起きたんだね!!はい、朝ごはん出来たよ!!ちゃんと食べてってね。」

 

 

 

香凛

 

 

 

「あの、満さん。わざわざ来てこんなことまでやっていただけて、ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

「いいのいいの!!僕が好きだからやってるだけだからさ。」

 

 

 

 

「気色っ!!」

 

 

 

 

「えええええええ!!?酷いよおおお!!助けてよおおお!!!海音ぉぉおおおおおお!!!!!」

 

 

このように、楪は誰に対してもこの言いようには困ったもんだ。

 

 

因みに『満』。

 

髪色は……黄色、服装も黄色、……ほぼほぼ黄色なのだ!!

 

なので夜は特に目立ち、真っ先に狙撃される色をしてる。唯一違うのが、いつも肌身離さず持ってる刀だけは、刃が黄金色に張り付いた感じの塗装。更には、こいつの作る料理が、爆発的に美味い。

 

 

 

そして、恐怖の対象を前に逃げるし、暗いところにも行けないという、俗に言う小心者だ。

 

 

 

 

 

だが、そんな彼も本気を出すと、瞬間的に強くなる。そこが唯一頼もしいところでもある。……全く見えていないのにだ。

 

 

 

 

 

 

 

「…………いただきます。」

 

 

気づけば既に出された食事に手をつけてる海音がいた。

 

 

 

 

 

『鬼柳 海音』……こいつに関してはあまりわからん。

 

 

まず、一言も喋らない!!!!少しも表情が変わらない!!人の話を聞いてるのかもわからん!!!

 

 

髪は蒼く、全体を通して少し上がっている。

コイツは腹立つ事に和菓子を作る時だけ、やたら手の込んだことをする。普段は青いコートを着こなしているが、学園の方でなにか起きないだろうか。あの性格だとキツイかもしれない。

しかも、満と同じく刀を持ってる。その点では、二人は格好や作法が日本人っぽいな。

 

 

 

 

だが、満と大きく違うことがひとつある。

 

 

満の観斬刀は鬼や悪意のある人間を斬るに特化したものであるが、

海音の場合は、閻魔刀といって、切った相手の体だけでなく魂までもを斬り裂くのだ。その点では厄介この上ない。

まあ、悪い奴じゃないから事務所に置いてるんだけど、如何せん目つきが鋭いから、周りから悪魔って呼ばれるようになったんだ。

 

 

 

アイツがそれを気にしてるかはわからんが、それにしても五人か…………

 

コレは、オレたち四人は認めても、アイツだけは断るだろうけど、一応聞いてみるか。

 

 

 

弥助

 

「海音。話があるんだが、女子学園に招待する手紙が来たが、どうしたいんだ?素直に答えてくれ。」

 

 

 

海音

 

 

「…………正直に言えば、どの選択をとっても結果が目に見えている。…………両方に行けるなら良い。」

 

 

 

 

香凛

 

「いやいやいや、明らかに無理だって。第一、海音はどうやって2つの学校に行くのさ!!!」

 

 

 

 

 

香凛のこの一言で諦めてくれるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

………………そんな俺がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

「…………コレでどうにかする。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はっ、はいぃぃぃぃ!!!?』

 

 

 

 

 

 

 

俺達は今ある光景に、

開いた目もそうだし、口がふさがらない。

 

驚くことも無理もない。

 

あろう事か海音が2人…3人に増えてたから。

 

 

 

海音

 

 

「…………そんなに変か?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「変も何も、なんで増えてんのよ!!!」

 

 

 

うん、楪の言うことはご最もです。

そこでオレはこんな想像をついてしまった。

 

 

 

 

 

弥助

 

 

「まさか、お前…………分身して登校するつもりだったのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、海音は黙って頷いた。

 

 

 

………マジかよ……ww

 

 

 

 

 

 

 

「ね、ねぇ……もう登校時間だよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アッ…………………………』

 

 

 

 

 

これによりこの場にいた俺達は一気に静まり返り、俺自身の転移陣に入り、それぞれの学校へと送っていった。

 




BanG Dream!も遂に3周年を迎えましたね。この時をどれほど待ち望んだことか、イベントも出来るだけ頑張るつもりなのでお願いします。

ほかのバンドの交流を見たいかな?

  • もちろん!ってかやれ
  • 要らん、早く次の怪獣と戦わせろ
  • ほかのメンバーともイチャイチャしろ
  • 早く満のエピソードを作れ
  • そんなことより吉野家の牛丼食べたい

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