数年前……
オレがまだ小学生の頃だっただろうか……。
オレは父さんを早く亡くして、女手一つで育てられた。そこに、オレの他に双子の弟がいるのだ。オレたち二人は、悪魔達から救えなかった父さんの気持ちを背負い、母さんと弟だけでも守れるように弟と常日頃に闘って、互いを高めていた。それも家族を守るために……そのために努力も惜しむことなく尽くした。だが、新しい父親は…………オレたち二人の面倒を見る気は無く、何時もどこかに遊び呆けてる。母さんでは無い知らない女を連れ込んでは、オレたちは外に追い出される…それも昼夜問わずだ、気に入らないことがあれば、すぐにオレたちに暴力は当たり前。
……そんな状態が日々続くものだから、オレたちの精神はもう限界に近かった……
そんなある日に、オレの弟……『輝』が、ガールフレンドを連れて来た。名前……?さあね…………もう、人間を憎みすぎて名前すら思い出せなくなったよ……。
その少女は、薄めの金髪で、純白のワンピースと、すごく華やかな……それでいて、どこか気品溢れる……そんな少女だった。何でも、言葉が通じないから虐められてたところを、輝は軽くいなしたことがきっかけらしい。それを聞いて自慢の出来る弟で良かったと素直に思った。
そいつは、予測通り彼女はお嬢様であることを知った。彼女の知らない世界を、オレたちが教えようと互いに夢中になっていた。
それは勿論、オレは嬉しかった。輝にこんな素敵な人と巡り合えたんだ。それを心から祝福する資格はあると思って、二人に花束を渡した。
輝
「ありがとう!!俺……兄さんみたいに立派になって強くなってやる!!」
海音
「けど、良いのか?お嬢様という身でありながら、オレたちにここまでして一緒にいて……」
オレはそのことを彼女にそのまま問いかけたが、あまりに眩しく、輝かしい瞳を向けて、
「ワタクシは、お二人に出会えて……今すごく幸せです。もし、輝さんが、窮地の時……必ず助けに参ってくださる?」
その時に具体的な事は分からないが、その答えに、「ああ、当然だ。」そう答えた記憶がある。
約束………………したはずなのにな………………
あれから少し経った頃かな……オレはいつもの様に、日課の特訓を積むために輝と一緒に、アイツの屋敷に行ったんだ。お嬢から貰った紅い石と蒼い石を手に持って………。
自動で開くゲートには毎度毎度驚かされるが、この時だけは………人の気配が全く感じとれなかった…………嫌になるくらいに静かだった。
中に入れば、
輝
「………コレって…」
海音
「…コレは……夢か?」
辺りは大量の血を流しながら既に動かなくなっている使用人が大勢床に突っ伏していた。この時から、オレたちは妙な胸騒ぎが起きていた。急いでお嬢の部屋にまで行くと、一匹の悪魔と一人の老執事がやり合っていた。互いに交えた刃から多くの火花が散りばめられ、激しさをましていた。
「いかん!!お二人共、近づいてはなりません!!お二人はお嬢様を安全なところに!!」
輝
「けど、爺さんが……!」
「早くっ!!!!」
海音
「…行くぞ……
必ず助けに行きます……」
そう言われ、老執事はお嬢様をオレたちめがけて、投げ渡した。その老執事の目付きが意を決した目だった。その勢いに押されるがまま、オレたちはお嬢を抱え込んで外に走り出した……お嬢は老執事の身を案じてオレたちに下がるように言うが絶対にしなかった。そんなことをすれば、殺されることがこの年齢でも分かっていたから…………。
けど、この時……走ることに必死だったから、蠢く存在に気づくことが出来なかった。
「…大丈夫…でしょうか。」
輝
「心配するなって!!あの爺さん、すっげぇ強いからあんな奴大したことねぇよ!!」
そう言って彼女のことを励ました。お嬢も微笑んでくれてるし、さらに輝は一人でずっと頑張って作ったであろう花飾りを、お嬢にかけてあげたんだ。
「まあ、コレは……?」
輝
「いつか……オレたちが大きくなった時に、もう一度ここに来ようぜ!!そんでもって……結婚するぞ!!!」
なんてことを弟は言っていた。それが今になって思うと、少し…………いや、かなり心に来るものがある。
弟は元気に大笑いして、お嬢は緊張の糸が緩んで笑うようになり、オレ自身もバカ笑いはしないが、心の奥底では弟以上に喜んでいた。
輝
「そうだ!!」
そう言うと、輝はポケットからお嬢から貰った紅い石を手に取り何やらぶつぶつ言っていた。
「輝、何をしてらっしゃるの?」
輝
「こうやってこの石にオレとお前と結婚するってお願いしたんだ!!きっと叶えてくれるかもしれないからな!!」
そんなことを……言っていたっけな………………もう…………わかんなくなってきたんだよ………………。
輝がお願い事を三回言い終えるその瞬間だった。
海音
「……!!
輝!!!!」
オレが近づいてる存在に気づいた頃には………………
………もう、…遅すぎた…………。
オレが、輝に魔人の力を解放するように言えば…………だが、オレはお嬢をも巻き込むことを恐れてそれを拒否したんだ。そのせいで、お嬢は………………お嬢は…………!!
海音
「……ぅ、
うううおおおおおおおあああ!!!!!!」
もう、何もかもがどうでもいい……
殺す………………殺す………殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス!!!!!!
………オレの心の叫びが俺の中に眠る魔人の血を呼び覚ましたんだからな…………おかげで蒼い石もこれ以上にないくらいに輝いていて、美しい……。まるで、この輝きの虜にされたように…………。
海音
「輝…………魔人を呼び起こせ……。悪魔は……残らず狩れ!」
それが届いたのか否や、紅い石もまた共鳴するように光を灯し、悪魔の角を生やし、全身がまるで悪魔のように皮膚が固く鋭い……輝に髑髏の描かれた魔剣と二丁の銃を授かった時、輝が普通よりも強く感じるのだ。次にオレに託されたのがこの、『閻魔刀』だった。
この悲しみは途切れることを知らなかった………………
「…死んだ?嘘だろ…兄貴、どうしよう……母さんを、行かせたばかりに…!」
海音
「……………母さんは死んだ…………それは真実だ……」
「…何で……………………何でそんなに冷静でいられるんだよ……………!!!!!!」
海音
「オレたちが『弱かったから』母さんは死んだんだ……。」
家族を救えなかった………………そんな自分の弱さを痛感し、ただただ強くありたいが為に閻魔刀を手にしたんだった。こっちもまた、限りない力が漲るのを感じる。この刀に特別な力が秘められていると信じ、ただひたすらに、大切なものを奪った悪魔に復讐し、悪魔も泣き出し許しを乞うほどの脅威の双子悪魔が誕生した。
だが、悪魔を狩り続けていくうちに、力を使う方向性が合わなくなり、輝は悪魔が現れた原因とその真実を知る為に魔人の血を解き放ち、
オレは今までに苦しめてきた全ての人間と悪魔への復讐と、
『誰より強い力』を
あの悲劇から数年経って、オレはいつも通り、弟の輝と刃を交えての練習をしていた時に、あいつと会ったんだ。誰にって………………満に決まっているじゃないか。
満
「二人共、勝負してるの……?
僕も混ぜて…!!」
と急に俺たちと同じ年齢だろうか…一人の少年が割いって来た。その少年は見るからに和装で日本人らしい風貌だ。だが、オレは既に人間の姿を捨てているし、何よりも憎い…………
海音
「人間が戦えば死ぬぞ……力はあるんだろうな…?」
満
「大丈夫……僕もそれなりには頑張ってるから。」
が、睨んでも全く怯むことも警戒する様子もなくただ笑顔でこっちに寄ってくる。最初はバカなのか天然なのか、とも思った。
こうして、輝との真剣勝負が満との三本勝負へと変わっていった…………まあ、人間ごときの動きなど遅すぎて相手にするだけ無駄か………………その時の俺は確かそんなことを考えていた……………………
だが、試合開始から数分………………
海音
(…何だ?コイツ…見た目こそは輝のように軽やかなのに、素人の剣筋と動きではなかった。素早く互いにぶつかる刀、俺に対する瞬間的反応力…………何より奴から溢れるあの掬いきれないあの強大な力……………………コイツは……………久々に…………!!!)
ようやく出会えた強敵に……まだ一本目だと言うのに最初から全力でいった。素早く弾き合う刃、その互いに触れ合う度に激しく飛び散る火花…………腕前は本物の剣豪を映し出していた。
長く激しい激闘の末…………
お互いにたおれる様子がなく勝敗がつかないので引き分けに終わった。アレから数時間はやり合っていたらしい。ここまで熱中させてくれたお礼に…………………………アイツと……………………『友達』になったんだっけな…………それ以来は満を加えてまた三人で刃を交えて共に成長したんだなとしみじみ思えてきた。
アイツと出会って…………香凛とも出会って弥助と楪とも出会えて………………力だけを求めることはせずに、強者としての誇りを持ち、絆を深めて得た力が何をもたらすのか、それを知る為に………………暗黒の闘志を持ちながらも、正義のために力をふりかざすことを全てに刻みつけた。
ほかのバンドの交流を見たいかな?
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もちろん!ってかやれ
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要らん、早く次の怪獣と戦わせろ
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ほかのメンバーともイチャイチャしろ
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早く満のエピソードを作れ
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そんなことより吉野家の牛丼食べたい